Q (アルバム)
『Q』 | ||||
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Mr.Children の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
Oorong NY Studio Oorong TOKYO Studio Bunkamura Studio Victor Studio | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | トイズファクトリー | |||
プロデュース |
小林武史 Mr.Children | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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Mr.Children アルバム 年表 | ||||
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『Q』収録のシングル | ||||
『Q』(キュー)は、日本のバンド・Mr.Childrenの9枚目のオリジナルアルバムである。2000年9月27日にトイズファクトリーより発売された。
概要[編集]
前作『1/42』から約1年ぶり、オリジナルアルバムでは7thアルバム『DISCOVERY』から約1年8ヶ月ぶりのアルバム。FM802の音楽番組でメンバーが出演時に語った「20曲ほどのストックがある」中から半分を選んで収録した。
ジャケットは、桜井和寿が潜水服を着用しているもので、「深海からの脱出」という意味も込められている。アートディレクターは信藤三雄。
アルバムタイトルは本作が9枚目ということにちなんで、レコーディングの初期に桜井が遊び心で譜面などに小文字で「q」と書いていたものをメンバーやスタッフが気に入ったことに由来する。そのため桜井は、「『Q』という言葉自体に深い意味はない」と述べている[1]。他のタイトル候補として、『Hallelujah』『Stomach Love』があった。
曲のテンポをダーツの合計点によって決めたり、コード進行をくじ引きによって決めたりと、非常に自由なセッションによって制作が進められた。そのため、作曲クレジットがMr.Childrenとなっている曲も存在している。一方で「つよがり」のようなバンドが目立たない曲(桜井曰く「ソロシンガーとして歌うような曲」)も収録されている。
同日発売の『Duty』(浜崎あゆみ)に阻まれてオリコンチャート初登場2位となり、連続1位獲得記録は5作でストップした。累計売上は89万枚であり、3rdアルバム『Versus』以来6作ぶりに100万枚を下回った(日本レコード協会からはミリオン認定を受けている)。初めて1位を獲得した4thアルバム『Atomic Heart』以降のオリジナルアルバムで1位を獲得できなかったのは本作のみである。
本作発売後にライブツアー『Mr.Children Concert Tour Q 2000-2001』を開催。2001年2月4日に行われたさいたまスーパーアリーナ公演ではBIGLOBE提供でMr.Children初のインターネット生中継が行われた。
収録曲[編集]
- 全作詞・作曲:桜井和寿(#2,#10除く) / 全編曲:小林武史 & Mr.Children / 弦編曲:小林武史, Stephen Barber, Tony Finno
- CENTER OF UNIVERSE [5:31]
- その向こうへ行こう [5:47]
- 作曲:Mr.Children
- Mr.Childrenが漫画「バガボンド」のテーマ曲を作ったらというコンセプトで制作された。
- NOT FOUND [4:53]
- 19thシングル。
- スロースターター [3:14]
- 仮タイトルは「ジュビ研・炎のテーマ」で、メンバーが所属するサッカーチーム「ジュビ研」のゴールシーンで流れる曲というコンセプトで制作された[2]。
- Surrender [3:40]
- つよがり [5:09]
- 前作『DISCOVERY』のデッドストック。バンドの勢いを優先した前作には合わないと判断されたため収録が見送られていた[2]。
- そのため、ベスト・アルバム『Mr.Children 1996-2000』では先に発表された18thシングル「口笛」や19thシングル「NOT FOUND」より曲順が先になっている。
- 2007年にthe pillowsによってカバーされた。
- 2014年に開催されたファンクラブ限定ツアー『Mr.Children FATHER&MOTHER 21周年ファンクラブツアー』の直前に行われた「会員が最もライブで聴きたい曲」アンケートでは14位に選ばれた[3]。
- 十二月のセントラルパークブルース [5:00]
- 友とコーヒーと嘘と胃袋 [4:54]
- 中盤の間奏には、酒に酔った状態で収録された桜井の台詞がある。
- 真心ブラザーズのアルバム『KING OF ROCK』に影響を受けた曲[4]。
- ロードムービー [4:18]
- Everything is made from a dream [4:39]
- 作曲:Mr.Children
- 口笛 [5:48]
- 18thシングル。
- Hallelujah [6:47]
- 「I'LL BE」のカップリング曲候補であったが、出来が良かったため本作のリード曲として使うことになった。
- アルバムタイトル候補だった曲の1つ。
- 1999年12月27日にスペースシャワーTVで放送されたドキュメンタリー番組内で未発表曲として先行披露されていた[2]。
- 後にベスト・アルバム『Mr.Children 1996-2000』にも収録された。
- 安らげる場所 [3:54]
- 2ndアルバム『Kind of Love』に収録されている楽曲「いつの日にか二人で」の時と同様、ピアノとストリングスで構成されたスローバラードで、桜井の個人的な歌らしい。
- ライブツアー『Mr.Children Concert Tour Q 2000-2001』では本作で唯一演奏されなかった曲。
参加ミュージシャン[編集]
- Mr.Children
- 小林武史:Keyboards
- 吉田誠:Computer Programming
- 谷口和弘:Assistant Programming
- Catherine Russell:Chorus (#12)
- Ada Dyer:Chorus (#12)
- Sandra Park Strings:Strings (#2, #3, #6, #13)
ライブ映像作品[編集]
CENTER OF UNIVERSE
その向こうへ行こう
作品名 | 備考 |
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Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001 |
NOT FOUND
スロースターター
作品名 | 備考 |
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Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001 |
Surrender
つよがり
作品名 | 備考 |
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Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001 | |
wonederful world on DEC 21 | |
Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜 |
十二月のセントラルパークブルース
作品名 | 備考 |
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Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001 | キーを全音下げて演奏された。 |
友とコーヒーと嘘と胃袋
作品名 | 備考 |
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Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001 |
ロードムービー
作品名 | 備考 |
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Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001 | |
Mr.Children DOME TOUR 2009 SUPERMARKET FANTASY IN TOKYO DOME | |
Mr.Children Dome Tour 2019 Against All GRAVITY |
Everything is made from a dream
作品名 | 備考 |
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Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001 | キーを半音下げて演奏された。 |
ap bank fes '05 | |
Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field- |
口笛
Hallelujah
作品名 | 備考 |
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Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001 | キーを半音下げて演奏された。 |
Mr.Children CONCERT TOUR POPSAURUS 2001 | |
MR.CHILDREN DOME TOUR 2005 "I ♥ U" 〜FINAL IN TOKYO DOME〜 | キーを半音下げて演奏された。 |
脚注[編集]
- ^ (2000年『WHAT's IN?』)
- ^ a b c 『Mr.Children 1996-2000』ライナーノーツ
- ^ 映画「Mr.Children REFLECTION」 劇場公開パンフレット
- ^ “ap bank fes '10 Special Talk”. エコレゾウェブ (2010年7月10日). 2020年4月11日閲覧。
関連項目[編集]
- キュウ - 日本のお笑いコンビ。コンビ名は本アルバムからとったもの。