Q (アルバム)

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Q
Mr.Childrenスタジオ・アルバム
リリース
録音 Oorong NY Studio
Oorong TOKYO Studio
Bunkamura Studio
Victor Studio
ジャンル ロック
時間
レーベル トイズファクトリー
プロデュース 小林武史
Mr.Children
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 週間2位(オリコン
  • 2000年度年間23位(オリコン)
  • ゴールドディスク
  • ミリオン(日本レコード協会
  • Mr.Children アルバム 年表
    1/42
    1999年
    Q
    (2000年)
    Mr.Children 1992-1995
    Mr.Children 1996-2000
    2001年
    『Q』収録のシングル
    1. 口笛
      リリース: 2000年1月13日
    2. NOT FOUND
      リリース: 2000年8月9日
    テンプレートを表示

    Q』(キュー)は、日本バンドMr.Childrenの9枚目のオリジナルアルバムである。2000年9月27日トイズファクトリーより発売された。

    概要[編集]

    通常盤のみで発売。前作『1/42』から約1年ぶり、オリジナルアルバムでは7thアルバム『DISCOVERY』から約1年8ヶ月ぶりとなるアルバム。

    本作のセッションは桜井のプライベートスタジオで以前から行われていたが、セッション終了後にニューヨークの「Oorong NY Studio」に移動。このスタジオは小林が所有していたスタジオであり、レコーディングが行われた時期は丁度スタジオが完成した直後だったといい、ニューヨークでは以前のセッションで作り上げていた曲のイントロ、アウトロ、伴奏などの構成を小林と桜井の二人でミーティングし、新たに構成し直した物を再びバンドで演奏するという形で作業が行われた。また、プライベートスタジオでProtoolsに録っておいたものの中で、ドラムやギターのフレーズなど使えるものはそのまま使用しているとのこと[1]

    桜井はこのアルバムあたりから作曲時にキーボードを活用するようになったという[2]

    ジャケットは、桜井和寿潜水服を着用しているもので、「深海からの脱出」という意味も込められている。アートディレクターは信藤三雄

    アルバムタイトルは本作が9枚目ということにちなんで、レコーディングの初期に桜井が遊び心で譜面などに小文字で「q」と書いていたものをメンバーやスタッフが気に入ったことに由来する。そのため桜井は、「『Q』という言葉自体に深い意味はない」と述べている[3]。他のタイトル候補として、『Hallelujah』『Stomach Love』があった。

    曲のテンポをダーツの合計点によって決めたり、コード進行をくじ引きによって決めたりと、非常に自由なセッションによって制作が進められた。そのため、作曲クレジットがMr.Childrenとなっている曲も存在している。一方で「つよがり」のようなバンドが目立たない曲(桜井曰く「ソロシンガーとして歌うような曲」)も収録されている[2]

    同日発売の『Duty』(浜崎あゆみ)に阻まれてオリコンチャート初登場2位となり、連続1位獲得記録は5作でストップした。累計売上は89万枚であり、3rdアルバム『Versus』以来6作ぶりに100万枚を下回った(日本レコード協会からはミリオン認定を受けている)。初めて1位を獲得した4thアルバム『Atomic Heart』以降のオリジナルアルバムで1位を獲得できなかったのは本作のみである。

    本作発売後にライブツアー『Mr.Children Concert Tour Q 2000-2001』を開催。2001年2月4日に行われたさいたまスーパーアリーナ公演ではBIGLOBE提供でMr.Children初のインターネット生中継が行われた。

    桜井は後のインタビューで当時のことを振り返り「メンバーが音楽やってるときより酒飲んでるときの方が楽しそうな状態で進歩がなかった。解散まで考えた」と述べた[4]

    収録曲[編集]

    1. CENTER OF UNIVERSE [5:32]
      ライブでの演奏回数が多い楽曲。ダーツでテンポを決めて作られた。
      ドラムはコルグのシンセサイザーである「KORG Trinity」に内蔵されているドラムの音源を歪ませて混ぜているとのこと[1]
      ギターはプライベートスタジオでのセッションで録音されたものをそのまま使用している[1]
      次曲「その向こうへ行こう」と繋がっている。
    2. その向こうへ行こう [5:48]
      • 作曲:Mr.Children
      Mr.Childrenが漫画「バガボンド」のテーマ曲を作ったらというコンセプトで制作された楽曲。ギターに「Moogerfooger」というエフェクターを掛けている[1]
      展開が多い楽曲で、サビのベースフレーズは別の楽曲のベースのフレーズを移植したものであり、後半からはシーケンスのフレーズを入れ、スピード感を出している。因みにループ部分のドラムは桜井が叩いている[1]
      バックコーラスは基本的に「Beyond my wish」と歌っているが、ラスサビ部分は新たに「Beyond the time」「Beyond the time」「Beyond the sex」「Beyond the place」が付け加えられている。このコーラスは最上川の舟下りの歌を参考にしたもの[1]
      もともとはプライベートスタジオで作り上げていたものの、ニューヨークのレコーディングで全く違うアレンジに変更された。
    3. NOT FOUND [4:54]
      19thシングル。
    4. スロースターター [3:15]
      仮タイトルは「ジュビ研・炎のテーマ」で、メンバーが所属するサッカーチーム「ジュビ研」のゴールシーンで流れる曲というコンセプトで制作された[5]
    5. Surrender [3:41]
      17thシングル「I'LL BE」のカップリング曲。
      表記は無いが、冒頭に鈴木英哉のカウントが入っているためアルバムバージョン。
    6. つよがり [5:09]
      前作『DISCOVERY』のデッドストック。バンドの勢いを優先した前作には合わないと判断されたため収録が見送られていた[5]
      そのため、ベスト・アルバムMr.Children 1996-2000』では先に発表された18thシングル「口笛」や19thシングル「NOT FOUND」より曲順が先になっている。
      ニューヨークでレコーディングされ、オーケストラを40人程呼んだとのこと[1]
      2007年にthe pillowsによってカバーされた。
      2014年に開催されたファンクラブ限定ツアー『Mr.Children FATHER&MOTHER 21周年ファンクラブツアー』の直前に行われた「会員が最もライブで聴きたい曲」アンケートでは14位に選ばれた[6]
    7. 十二月のセントラルパークブルース [5:01]
      タイトルの「セントラルパーク」をはじめ、歌詞に「ダコタ・ハウス」「六番街」等ニューヨークの地名が登場する。
      セッション中に出来た2つの楽曲を1つにしたもの。歌詞は『深海』の頃にニューヨークでレコーディングした時のことが書かれている[1]
      桜井は当時のインタビューで、「12月のNYを思ってつくったんじゃなく『深海』のころの自分を思ってる曲で。ホントに、どっかから飛び降りようと思ったくらい悩んでたときが、12月で。その自分を、今、笑って歌えるみたいな。笑えるだけの強さが取り戻せたっていう。」と語っている。
      次の「友とコーヒーと嘘と胃袋」に音が残っており、この曲から「ロードムービー」までノンストップである。
    8. 友とコーヒーと嘘と胃袋 [4:55]
      歌詞には、赤塚不二夫キース・リチャーズ野坂昭如藤原喜明が登場する。
      冒頭のコーヒーカップの音は、エンジニアが喫茶店で録音したもので、ミックスを終えた直後に取り付けたものである。
      間奏は桜井の語りであり、ワインを飲んでから酔っ払った状態で録られている。
      真心ブラザーズのアルバム『KING OF ROCK』に影響を受けた曲[7]
    9. ロードムービー [4:18]
      アルバム曲ながらファンからの人気が高い。
      桜井が2000年の元日に歌詞を書き上げた曲で、この曲が自分が作った中で最も気に入っている歌詞だと語っている。
      桜井は元々この曲にエレキギターは入るスペースがないと思っていたが、田原健一がまるでエレキギターを元に曲を構成したかのようなギターを入れたため非常に驚いたという。
      曲中のグロッケンは小林が担当している[1]
    10. Everything is made from a dream [4:40]
      • 作曲:Mr.Children
      Mr.Childrenが出演するBIGLOBE「Mr.Children Alternative」のCMソング
      仮タイトルは「やまびこマーチ」で、マーチをベースに曲が進行する。
      曲の大半は桜井のプライベートスタジオで既に制作されていたが、サビのリズムの変更等の部分はニューヨークで行われた[1]
      間奏の語りはスタジオにいた人々に一通りセリフを読ませ、それを切り貼りしたもの。
      歌詞にジョン・レノンブルース・リーが登場する。
    11. 口笛 [5:48]
      18thシングル。
    12. Hallelujah [6:48]
      当初は「I'LL BE」のカップリング曲候補だったが、思いの外出来が良かったため本作のリード曲として使用された。
      アルバムタイトル候補だった曲の1つ。
      1999年12月27日にスペースシャワーTVで放送されたミスチルの特別ドキュメンタリー番組内で未発表曲として先行披露されていた[5]
      しかし、ドキュメンタリー撮影後に「サビでガンと盛り上がる感じが足りない」と気づき、別のアレンジでレコーディングし直したという。
      後にベスト・アルバム『Mr.Children 1996-2000』にも収録された。
    13. 安らげる場所 [3:54]
      2ndアルバム『Kind of Love』に収録されている楽曲「いつの日にか二人で」の時と同様、ピアノとストリングスで構成されたスローバラードで、桜井の個人的な歌らしい。
      ライブツアー『Mr.Children Concert Tour Q 2000-2001』では本作で唯一演奏されなかった曲。

    参加ミュージシャン[編集]

    ライブ映像作品[編集]

    CENTER OF UNIVERSE

    作品名 備考
    Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001
    wonederful world on DEC 21
    ap bank fes '05
    MR.CHILDREN DOME TOUR 2005 "I ♥ U" 〜FINAL IN TOKYO DOME〜
    Mr.Children HOME TOUR 2007
    Mr.Children HOME TOUR 2007 -in the field-
    Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
    Mr.Children [(an imitation) blood orange] Tour
    Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25

    その向こうへ行こう

    作品名 備考
    Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001

    NOT FOUND

    スロースターター

    作品名 備考
    Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001

    Surrender

    つよがり

    作品名 備考
    Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001
    wonederful world on DEC 21
    Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜

    十二月のセントラルパークブルース

    作品名 備考
    Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001 キーを全音下げて演奏された。

    友とコーヒーと嘘と胃袋

    作品名 備考
    Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001

    ロードムービー

    作品名 備考
    Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001
    Mr.Children DOME TOUR 2009 SUPERMARKET FANTASY IN TOKYO DOME
    Mr.Children Dome Tour 2019 Against All GRAVITY

    Everything is made from a dream

    作品名 備考
    Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001 キーを半音下げて演奏された。
    ap bank fes '05
    Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-

    口笛

    Hallelujah

    作品名 備考
    Mr.Children Concert Tour Q 2000~2001 キーを半音下げて演奏された。
    Mr.Children CONCERT TOUR POPSAURUS 2001
    MR.CHILDREN DOME TOUR 2005 "I ♥ U" 〜FINAL IN TOKYO DOME〜 キーを半音下げて演奏された。

    脚注[編集]

    [脚注の使い方]
    1. ^ a b c d e f g h i j Sound&Recording Magazine 2000年11月号
    2. ^ a b 『Mr.Children 道標の歌』水鈴社、2020年11月20日
    3. ^ (2000年『WHAT's IN?』)
    4. ^ ROCKIN'ON JAPAN 2001年9月号
    5. ^ a b c Mr.Children 1996-2000』ライナーノーツ
    6. ^ 映画「Mr.Children REFLECTION」 劇場公開パンフレット
    7. ^ ap bank fes '10 Special Talk”. エコレゾウェブ (2010年7月10日). 2020年4月11日閲覧。

    関連項目[編集]

    • キュウ - 日本のお笑いコンビ。コンビ名は本アルバムからとったもの。