The 7th Blues

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The 7th Blues
B'zスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ブルースロック
ロック
J-POP
時間
レーベル BMGルームス
プロデュース 松本孝弘
チャート最高順位
  • 週間1位(3週連続、オリコン
  • 1994年度年間4位(オリコン)
ゴールドディスク
B'z 年表
FRIENDS
1992年
The 7th Blues
(1994年)
LOOSE
1995年
EANコード
EAN 4938068100676 (CD)
EAN 4938068100683 (カセットテープ)
『The 7th Blues』収録のシングル
  1. Don't Leave Me
    リリース: 1994年2月9日
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The 7th Blues』(ザ・セヴンス・ブルーズ)は、日本ロックユニットB'zの2枚組オリジナル・アルバムである。なお、「Blues」の読み方は、「ブルース」ではなく「ブルーズ」だが、メンバーはどちらでも良いと述べている[1]

内容[編集]

B'z初の2枚組オリジナル・アルバム。タイトルは「ブルーズ」だが、ブルース調の曲が多いわけではなく、アレンジとしてはジャズファンク寄りのものも多い。様々な楽器が使用され、特にブラスが多用されている。また、他のアルバムに比べ演奏時間が長い曲が多く、6分を超える曲が6曲あり、半数の楽曲が5分を超えている。なお、需要減少により本作限りでアルバムのカセットテープの生産・販売を中止した[2]

メンバーは、「今まではツアーの合間にアルバムのレコーディングをしていたが、初めて製作だけに集中できた」とコメントし、今回はあまり深く考えず思いついた曲をどんどんレコーディングするという方針がとられた。このため最初から2枚組を目的として製作されたわけではない。ミキシングエンジニアは、後にグリーン・デイなどを手掛けるクリス・ロード・エルジが担当。また、東京スカパラダイスオーケストラなど多くのミュージシャンが参加している。何かテーマがあってアルバム制作に取り掛かっていなかったため、アルバムタイトルは「7枚目のオリジナルアルバム」ということに加え、ブルースでよく使われる「7thコード」をもじったもので、松本孝弘曰く「酔った時の思いつき」(同年のツアータイトルは、9回目のツアーということから「B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"」となった)。稲葉浩志は当時「これからの基本姿勢ができた」と本作を気に入っており、松本も後に「大きなターニングポイントとなった」と語っている。尚、前作『RUN』以降に発売されたシングルのうち、「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」と「裸足の女神」は未収録となった。

当時は、長期のライブツアーによるメディア露出の激減やメンバーの長髪、稲葉も「内に向かって吐き出していた」とコメントしたほどのヘヴィーなライブなどが重なり、現在ではメンバーは94年を「暗黒時代」と呼んでいる。これについて当時の取材インタビューで松本は、これまでは意識して売れる作品を提供してきたと認めた上で「今までは僕らのことをアイドル的に見てる人もいた」「このアルバムには自分達のルーツみたいなのがはっきりと出ている。それをこれからの人達にも伝えたい」と答え、翌年のインタビューでは「去年(『The 7th Blues』)はこちらから啓蒙させようという意識があった」と述べている。また、2008年のタワーレコードの携帯サイトでは「『The 7th Blues』は当時の邦楽で一番洋楽の音に近く、そこから洋楽を聴く人が増えた」と指摘し、「邦楽と洋楽の距離を縮めた啓蒙的作品」という評価もある[3]

オリコンチャートで3週連続1位となり、累計売上約163万枚と2枚組オリジナル・アルバムとしては史上初のミリオンセラーとなり[4]、2枚組オリジナル・アルバムでは歴代最高の売上を記録。

収録曲[編集]

曲の解説やタイアップ等はB'zで解説しているため、一部簡潔に解説する。

DISC 1[編集]

  1. LOVE IS DEAD (6:18)
    イントロダクションとして外国人の電話での会話から挿入されている。シリアスな歌詞に、打ち込みのオルガンと生のブラスセクションをフィーチャーしている。2003年の「B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!"」ツアー、2010年の「B'z LIVE-GYM 2010 "Ain't No Magic"」ツアーでも演奏された。ベストアルバムB'z The Best "ULTRA Treasure"』では、ファン投票24位にランクインし、収録の際にはイントロダクションの電話の会話部分がカットされている。「The Complete B'z」のボーナストラックとしてライブ音源も配信されている。
  2. おでかけしましょ (3:27)
    ミュージックステーション」で「Don't Leave Me」と共に披露された。長い間ライブでは演奏されなかったが、2007年の「B'z SHOWCASE 2007 "19"」「B'z SHOWCASE 2007 "B'z In Your Town"」ツアーではアンコールラストナンバーとして登場した。
  3. 未成年 (4:33)
    大人の世界に入れてもらえない未成年を歌っている。ギターソロ以降の間奏は生ドラムの代わりにサンプリング・ループが使われたり、エンディングではピアノがソロを取りジャズ的アプローチになったりと、目まぐるしく展開する。また、曲終了直前が「GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-」の間奏の一部と同じギターアレンジが使用されている。「B'z LIVE-GYM 2008 "ACTION"」で久々に演奏された。
  4. 闇の雨 (4:48)
    楽曲制作の初期段階では「Mannequin Village」のバックトラックにこの曲のボーカルラインがそのまま乗ったデモ音源が制作されていた。後に分離し、現在の形となる。2013年のEX THEATER ROPPONGIこけら落とし公演で約19年ぶりに演奏され、51stシングル「有頂天」の特典DVDにて初めて映像化された。
  5. MY SAD LOVE (3:58)
    昔の恋を煩い悩んでいる女性と付き合っている男性の感情がテーマになっている。「B'z SHOWCASE 2009 "B'z In Your Town"」で約15年ぶりに演奏された。
  6. Queen of Madrid (4:49)
    歌詞はマドリードについて女性目線で歌っている。しかし、松本はスペインのマドリードではないとコメントしている。
  7. ヒミツなふたり (4:01)
    歌詞中の「男は無口な方がいいと誰か 歌ったなあ」の「誰か」は八代亜紀のことで、「舟唄」の歌詞が元である[5]。「B'z LIVE-GYM 2003 "BIG MACHINE"」で稲葉の強い希望により約9年ぶりに演奏された。
  8. Strings of My Soul (5:51)
    松本のギターがメロディを奏でる長編インストゥルメンタル。元々は、「B'z LIVE-GYM '93 "RUN"」ツアーのソロコーナーで披露していたもの。松本のソロアルバム『House Of Strings』には、別バージョンが収録されている。なお、2012年に発売された松本孝弘の同名アルバム『Strings Of My Soul』には未収録である。
  9. 赤い河 (6:21)
    約1分40秒にも及ぶストリングスのイントロから始まる。タイトルは、グランドキャニオンコロラド川に由来する。
    2014年にファンクラブ会報で行われた「まだ自身は聴いたことがないけれど、いつかLIVE-GYMで聴きたいと夢見ている曲」のアンケートでは7位に選ばれた。
  10. WILD ROAD (4:20)
    ハモンドオルガンディストーションギターが要となっている。バンド構成・編曲自体は簡潔だが、ハモンドオルガンやボーカルコーラスで厚みがだされている。
    B'zの楽曲で唯一、メンバー以外の人物(高嶋りん)がボーカルのメインパートを一部歌っている。ライブでは、この部分の歌詞が変更され稲葉自身による歌唱で演奏された。
  11. JAP THE RIPPER (LIVE ver.)
    台湾盤、香港盤にのみ収録されているボーナストラック。音源は、過去の映像作品のもの。

DISC 2[編集]

  1. Don't Leave Me (4:23)
    14thシングル。先行シングル。
    「B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"<Part1>」ではアンコールラストでの演奏だったのに対し、「B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"<Part2>」では一転してオープニングナンバーとなった。
  2. Sweet Lil' Devil (6:13)
    「B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"<Part1>」のオープニングを飾った楽曲。
    ギターリフやバンドのユニゾンが多く、ボーカルを含め各パートの即興的要素も多分にあり、当時のサポートメンバーとで組まれたバンドとしての一体感が現れている。稲葉はライナーノーツで「妹尾さんすごすぎ。みんなすごいぜ。」と、ブルースハープを担当した妹尾隆一郎をはじめとするレコーディング参加メンバーを称賛している。
    ギターソロ後の疑似ライブのようなパートは、レッド・ツェッペリンの「HeartBreaker」の間奏を演奏している。「B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"<Part1>」ではこの曲の間奏で様々な洋楽のカバーが日替わりで演奏された公演もあり[6]、 「B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"<Part2>」では「GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-」の一部が演奏されていた。
  3. THE BORDER (4:50)
    ストリングスのアレンジが前面に出た楽曲。女性コーラス群やワウエフェクトのかかったギターなど、ファンクソウルR&Bのようなアレンジが施されている。未だにライブでは演奏されていない。
  4. JAP THE RIPPER (5:51)
    1993年の「B'z LIVE-GYM Pleasure '93 JAP THE RIPPER」で未発表曲として発表された。これ以降のツアーでも2001年まで定期的に演奏されていた。タイトルは、「切り裂きジャック(JACK THE RIPPER)」に由来する。「JAP」とは「日本人(JAPANESE)」の略称だが、(大東亜戦争の影響で)侮蔑的意味合いが強く、稲葉曰く「ミーハーな日本人だからJAP」と答えている。
  5. SLAVE TO THE NIGHT (5:08)
    ハートも濡れるナンバー 〜stay tonight〜」のリメイクバージョン。92年のPleasureツアー、93年の渚園ライブでのアレンジが元だが、歌詞は全英詞でタイトルごと作り直されており、曲構成も変更され、サウンドデザインもブラスセクションだけではなく、女性コーラス群がフィーチャーされ、本作なりの形になっている。1分ほどのソロギター・イントロの中盤では、ジミ・ヘンドリックスの「Little Wing」のイントロを引用している[7]
  6. (5:39)
    泣きのギターがイントロの全編短調のバラード。曲後半ではティンパニーが使用されている。「B'z SHOWCASE 2007 "19"」で久々に演奏され、ベストアルバム『B'z The Best "ULTRA Treasure"』にも収録された。
  7. 破れぬ夢をひきずって (6:26)
    シンセチックな音色にギターが絡まってくるイントロから始まり、ストリングスによるスローテンポのアウトロで終わる。松本曰く「(アレンジを担当した)明石君らしい」。
  8. LADY NAVIGATION (6:09)
    8thシングルの全英詞リメイクバージョン。原曲は打ち込みを多用したアップテンポなデジタル・サウンドだったが、こちらはアコースティックギター、ベース、ピアノ、ドラム、ボーカル及び男性コーラスによるスローテンポのアコースティック・サウンドになっている。歌詞は「LADY NAVIGATION 〜Cookie&Car Stereo Style〜」と大体同じだが、一部が変更されており(「N・A・V・I・G・A・T・I・O・N」が別のものに置換されるなど)、「SLAVE TO THE NIGHT」同様に曲構成も変わっている。93年の渚園ライブで披露した、アコースティック・バージョンが元になっている。
  9. もうかりまっか (3:16)
    おもちゃの銃の発する電子音で始まる。本作中、ブルースという意味では、伝統的なブルース(12バー構成・ブルース)に最も忠実な楽曲。歌詞が全て関西弁で、バンドメンバーが登場したりと、面白おかしく描かれている。レコーディングはバンド全体を一度に録音する、いわゆる一発録り。
  10. farewell song (6:22)
    ブラスセクションが穏やかにイントロを奏で始まる。全体的に、コーラスやホーン、ストリングスが大々的に取り入れられている。エンディングは、ザ・ビートルズの「ヘイ・ジュード」を意識したものになっている。ちなみに、曲終了直前の歓声の中に、よく聴くと「こひしかるべき~」と「LADY-GO-ROUND」の一節が歌われているのが分かるが、これもザ・ビートルズのオマージュ[8]
  11. Don't Leave Me (LIVE ver.)
    台湾盤、香港盤にのみ収録されているボーナストラック。音源は過去の映像作品のもの。

参加ミュージシャン[編集]

ライブ映像作品[編集]

シングル曲については各作品の項目を参照

LOVE IS DEAD

おでかけしましょ

闇の雨

Strings of My Soul

JAP THE RIPPER

参考[編集]

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  1. ^ 「music freak magazine」2008年2月号
  2. ^ シングルのカセットテープの発売は、「love me, I love you」が最後
  3. ^ 「リスアニ! vol.1 」(SONY MAGAZINES ANNEX 第 507号)より
  4. ^ 2枚組オリジナル・アルバムでミリオンセラーとなったのは今作と『キラーストリート』(サザンオールスターズ)、『僕の見ている風景』()の3作品のみ
  5. ^ ただし、「舟唄」は男ではなく女。
  6. ^ ファンクラブ会報誌のレポートによるとメインメニューではレッド・ツェッペリンの「BLACK DOG」が、京都公演ではディープ・パープルの「MISTREATED」が演奏されたことが記されている。
  7. ^ ライブでは実際に松本のボーカルで「Little Wing」が演奏され、2002年のソロアルバム『』でインストとして正式にカバーされた。
  8. ^ ザ・ビートルズの「愛こそはすべて」のエンディングにおいて、ジョン・レノンが「イエスタデイ」や「シー・ラブズ・ユー」の一部を歌っている。

外部リンク[編集]