愛こそはすべて
| 「愛こそはすべて」 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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| ビートルズ の シングル | |||||||||||||||||||||||||||||||
| B面 | ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・マン | ||||||||||||||||||||||||||||||
| リリース | |||||||||||||||||||||||||||||||
| 録音 | オリンピック・スタジオ、アビー・ロード・スタジオ(1967年6月14日-6月26日) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ジャンル | ポップ[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 時間 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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パーロフォン(イギリス) キャピトル・レコード(アメリカ) オデオン(日本) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| プロデュース | ジョージ・マーティン | ||||||||||||||||||||||||||||||
| チャート最高順位 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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「愛こそはすべて」(あいこそはすべて、All You Need Is Love)は、1967年7月にビートルズが発表した15枚目のオリジナル・シングル曲である。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2010年版)では370位にランクされている[2]。
解説[編集]
レノン=マッカートニーの作品。実質的にはレノンの作った楽曲である。リード・ヴォーカルはジョン・レノン。彼の作風のひとつである、4拍子と3拍子を組み合わせた巧みな変拍子が特徴で、受動態と二重否定を多用したポジティヴな歌詞も印象的。ジョンは「曲を作るのに30分とかからなかったが、歌いこなすのに1週間かかった」と語っている。イントロにはフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」が、エンディングにはJ.S.バッハの2声のインヴェンション8番BWV779[注釈 1]、グレン・ミラー楽団の「イン・ザ・ムード」のイントロ部分、イングランド民謡「グリーン・スリーヴス」、ビートルズの「シー・ラヴズ・ユー」の冒頭部分が演奏されている。
1967年6月25日に世界で初めて実践された、通信衛星を使って24ヵ国で同時放送された宇宙中継特別番組『アワ・ワールド』[注釈 2]の為に作られた曲で、同曲のレコーディング風景が同番組内で世界中継された。この時は白黒テレビによる収録・放映だったが、『ザ・ビートルズ・アンソロジー』の映像版(Vol.7)ではコンピューターによるカラー化が行われている。この生中継が終わった直後に、リンゴ・スターによるイントロのスネアドラムのロールとジョンのヴォーカルの一部を改めて録音し直した[注釈 3]。
1967年にシングルとして発表された後、米国ではキャピトル・レコード編集版アルバム『マジカル・ミステリー・ツアー』に収録された。また翌年ビートルズを主人公としたアニメ映画『イエロー・サブマリン』の挿入曲として使用されたため、1969年に発売されたアルバム『イエロー・サブマリン』にも収録されている。
アニメ映画の『イエロー・サブマリン』では、ペパーランドを荒らしたブルー・ミーニーズという化物らをビートルズが音楽で退散させる場面で使用されている。
2002年6月3日、バッキンガム宮殿で行われた、女王エリザベス2世戴冠50周年記念コンサートのラストにて、出演者全員で合唱され、ポール・マッカートニーがベースとリード・ヴォーカルの一部を担当した。ポールがビートルズ解散後にこの曲を一般観客の前で歌ったのは、これが初めてである。この時はコンサートの趣旨に合わせ、イントロにイギリス国歌「女王陛下万歳」が演奏された。
『ラヴ』収録ヴァージョンでは、最後に「グッド・ナイト」の旋律が挿入されている。
ステレオ・ヴァージョン[編集]
「愛こそはすべて」のリアル・ステレオ・ヴァージョンは1969年1月にリリースされたアルバム『イエロー・サブマリン』ステレオ盤に収録された[注釈 4]。CDでは1987年8月にリリースされたアルバム『マジカル・ミステリー・ツアー』および『イエロー・サブマリン』に収録された。
ミキシング[編集]
オリジナル・モノラル・ヴァージョン(シングル盤、アルバム『マジカル・ミステリー・ツアー』アナログ盤などに収録[注釈 5])はステレオ・ヴァージョンよりエンディングが若干長い(フェード・アウトが遅い 3分57秒)。
シングル盤[編集]
1967年7月7日に「ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・マン」とカップリングで発売されたザ・ビートルズのシングル曲。『ビルボード』(Billboard)誌では、1967年8月19日に週間ランキング第1位を獲得。1967年ビルボード誌年間ランキングは第34位。『キャッシュボックス』誌では2週連続第1位を獲得し、年間ランキング43位。英国で3週連続1位を獲得した。B面の「ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・マン」は、『ビルボード』誌では最高位34位、『キャッシュボックス』誌では最高位60位を記録している。アメリカでは100万枚以上のセールスを記録し、イギリスでは50万枚以上のセールスを記録している。
演奏[編集]
- ジョン・レノン:リード・ボーカル、バッキング・ボーカル、ハープシコード、バンジョー
- ポール・マッカートニー:ベース、ダブルベース、バッキング・ボーカル
- ジョージ・ハリスン:リードギター、ヴァイオリン、バッキング・ボーカル
- リンゴ・スター:ドラム
- ジョージ・ハリスン:ピアノ、オーケストラ編曲
- マイク・ヴィッカーズ:指揮者
- シドニー・サックス、パトリック・ホーリング、エリック・ボウイ、ジャック・ホームズ:ヴァイオリン
- レックス・モーリス、ドン・ハニーウィル:テナー・サクソフォーン
- デヴィッド・メイソン:トランペット
- スタンリー・ウッズ:トランペット、フリューゲルホルン
- エヴァン・ワトキンス、ハリー・スペイン:トロンボーン
- ジャック・エンブロー:アコーディオン
- ミック・ジャガー、キース・リチャード、エリック・クラプトン、マリアンヌ・フェイスフル、ジェーン・アッシャー、パティ・ボイド、マイク・マックギア、キース・ムーン、グラハム・ナッシュ他数名:コーラス
収録アルバム[編集]
- 『イエロー・サブマリン』
- 『イエロー・サブマリン 〜ソングトラック〜』 - リミックス・ヴァージョン
- 『ザ・ビートルズ1』 - リマスター・ヴァージョン
- 『ザ・ビートルズ1967年〜1970年』
- 『マジカル・ミステリー・ツアー』
- 『ラヴ』 - リミックス・ヴァージョン
関連作品[編集]
- CM
2000年には日本でサッポロビールの発泡酒「サッポロブロイ」のコマーシャルソングとして使用された。ビートルズのオリジナル音源は、CM使用の許可が簡単には下りず、下りても使用料が高額なため、カヴァー・ヴァージョンが使用された。2008年5月からは、NTTドコモの企業CMにも、カヴァー・ヴァージョンが使われている。
- テレビ
2000年〜2006年にはポンキッキーズ、ポンキッキーズ21(フジテレビ)、2008年〜現在にはBeポンキッキ→beポンキッキーズ(BSフジ)のテーマ曲として使用されている。2013年4月に始まった国分太一のおさんぽジャパン(フジテレビ)のテーマ曲で使用されている。さらに、2016年4月からBSジャパンで放送されている、出発!ローカル線 聞きこみ発見旅のエンディングテーマとしても使用されている。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ マーク・ルウィソーンの著作「ビートルズ/レコーディング・セッション」(1990年 シンコーミュージック 144頁)にはブランデンブルク協奏曲とあるが、記述は間違っている。
- ^ 日本では「われらの世界」というタイトルでNHK総合テレビにて放送。
- ^ そのため当時テレビ放映されたヴァージョンとリリース版では若干の相違がある。
- ^ 1967年の米国盤『マジカル・ミステリー・ツアー』発売当初はリアル・ステレオ・ヴァージョンが存在しなかったため、発売元のキャピトル・レコードは独自に制作した擬似ステレオ・ヴァージョンを収録した。
- ^ ただしアルバム『イエロー・サブマリン』のモノラル盤に収録されたモノラル・ヴァージョンはステレオ・ヴァージョンをそのままモノラルにミックス・ダウンしただけなので、ステレオ・ヴァージョンと同じ長さ(3分48秒)である。
出典[編集]
- ^ Unterberger, Richie. “The Beatles 'All You Need Is Love'”. AllMusic. 2011年8月20日閲覧。
- ^ The Beatles, 'All You Need is Love' | 500 Greatest Songs of All Time | Rolling Stone
外部リンク[編集]
| 先代: ドアーズ 「ハートに火をつけて」 |
ビルボードHot 100 1位 1967年8月19日 |
次代: ボビー・ジェントリー 「ビリー・ジョーの歌」 |
| 先代: プロコル・ハルム 「青い影」 |
全英シングルチャート 1位 1967年7月19日 - 8月2日(3週) |
次代: スコット・マッケンジー 「花のサンフランシスコ」 |
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