ベイビーズ・イン・ブラック

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ベイビーズ・イン・ブラック
ビートルズ楽曲
収録アルバム ビートルズ・フォー・セール(ビートルズ '65)
リリース 1964年12月4日
録音 アビー・ロード・スタジオ 1964年8月11日
ジャンル ロック
時間 211 (monaural version)
2分4秒 (stereo version)
3分3秒 (maxi single "Real Love" version)[1]
レーベル EMIパーロフォンキャピトル・レコード
作詞者 レノン=マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン

ビートルズ・フォー・セール(ビートルズ '65) 収録曲
A面
  1. ノー・リプライ
  2. アイム・ア・ルーザー
  3. ベイビーズ・イン・ブラック
  4. ロック・アンド・ロール・ミュージック
  5. アイル・フォロー・ザ・サン
  6. ミスター・ムーンライト
  7. メドレー:「カンサス・シティヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ
B面
  1. エイト・デイズ・ア・ウィーク
  2. ワーズ・オブ・ラヴ
  3. ハニー・ドント
  4. エヴリー・リトル・シング
  5. パーティーはそのままに
  6. ホワット・ユー・アー・ドゥーイング
  7. みんないい娘

ベイビーズ・イン・ブラック」 ("Baby's In Black")はイギリスロックバンドビートルズの楽曲である。

解説[編集]

本作は1964年12月4日に発売された4枚目のイギリス盤公式オリジナル・アルバムビートルズ・フォー・セール(ビートルズ '65)[2]のA面3曲目に収録された。レノン=マッカートニーの作[3][4]。ビートルズには珍しく、この曲は6/8拍子[5](楽譜の版によっては12/8拍子)で速度もゆったりとしており、3/4拍子のようにも聞こえる(3/4拍子はワルツの拍子である)。

歌詞はビートルズが最初のハンブルク[6][7]での仕事中に会った友人であり、写真家であったアストリッド・キルヒャー[8]に関するものと考えられる。彼女はビートルズがハンブルクにいたころ、彼らの髪を有名なマッシュルーム・カットにセットした女性である。彼女は元ビートルズのメンバーであったスチュアート・サトクリフの婚約者[9]であったが、彼は1962年脳腫瘍のためにドイツで死去した。アストリッド・キルヒャーはサトクリフの死に大きな衝撃を受け、その衝撃がどうしても乗り超えられなかった。そうした事実が本作の歌詞のインスピレーションとなったと言われている。

録音[編集]

ビートルズは「ベイビーズ・イン・ブラック」を1964年8月11日に録音した。これは『ビートルズ・フォー・セール(ビートルズ '65)』最初のレコーディングであった[10]。レノンとマッカートニーはヴォーカルを1つのマイクで同時に録音した。これは2人の希望によるもので、演奏がより身近に聞こえるようにとの意図であった。その後1964年に、(ポールの高音部と、レノンの低音部の)どちらがメインのメロディーか、と音楽出版業者がマッカートニーに尋ねた。のちのマッカートニーの言葉によれば、「両方ともメインのメロディーだ」と答えたとのことである[11]

ライヴでの演奏[編集]

ビートルズは「ベイビーズ・イン・ブラック」を、この曲が発表された1964年終わりから1966年の最後のツアーまで、ライヴで演奏した。「ロック・アンド・ロール・ミュージック」、「ロング・トール・サリー」に続く3曲目として演奏することが多かった。マッカートニーによれば、2曲目が終わったあと彼らは「『そろそろちょっと違ったやつを』」と言って(曲名を告げずに)「……いつもこれ(ベイビーズ・イン・ブラック)をもってきた。腹の中で、『何を演るのか全然わかんないだろうな。クールじゃないか』って言ってたね」[4]

日本公演でも演奏され、ワルツ調の曲ということもありジョンとポールはジョージのソロの間2人で踊っていた。

1996年にライヴ・ヴァージョンの本作(1965年ハリウッド・ボウルにて録音されたもの)がマキシ・シングル『リアル・ラヴ』の2曲目に収録された。[12]

カヴァー[編集]

  • 1965年、the Charles River Valley Boysがアルバム「Beatle Country」の中で「ベイビーズ・イン・ブラック」をカヴァーしている。[13]
  • カントリー・バンドであるFlynnville Trainが2007年に発表したデビューアルバムの中でカヴァーしている。

収録盤[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 演奏前のジョンの語りも含まれるため実際の演奏時間はさらに短い。演奏時間の出典はマキシ・シングル『リアル・ラヴ』のインデックスである。
  2. ^ Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. pp. 200. ISBN 0-517-57066-1. 
  3. ^ Sheff, David (2000). All We Are Saying: The Last Major Interview with John Lennon and Yoko Ono. New York: St. Martin's Press. pp. 205. ISBN 0-312-25464-4. 
  4. ^ a b Miles, Barry (1997). Paul McCartney: Many Years From Now. New York: Henry Holt & Company. pp. 175. ISBN 0-8050-5249-6. 
  5. ^ Hal Leonard Publishing Corporation (1993). The Beatles - Complete Scores. Milwaukee: Hal Leanord. pp. 79. ISBN 0-7935-1832-6. 
  6. ^ Miles, Barry (1997). Paul McCartney: Many Years From Now. pp. 61, 63-64. 
  7. ^ Spitz, Bob (2005). The Beatles: The Biography. Boston: Little, Brown. pp. 220-224. ISBN 0-316-80352-9. 
  8. ^ Cross, Craig (2005). The Beatles: Day-by-Day, Song-by-Song, Record-by-Record. Lincoln, NE: iUniverse, Inc.. pp. 320. ISBN 0-595-34663-4. 
  9. ^ Harry, Bill (2000). The Beatles Encyclopedia: Revised and Updated. London: Virgin Publishing. pp. 608. ISBN 0-7535-0481-2. 
  10. ^ Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. pp. 47. 
  11. ^ Barry Miles: Many Years From Now On
  12. ^ Cross, Craig (2005). The Beatles: Day-by-Day, Song-by-Song, Record-by-Record. pp. 484-485, 543. 
  13. ^ Unterberger, Richie. “Review of "Baby's in Black"”. Allmusic. 2007年3月20日閲覧。

外部リンク[編集]