イエロー・サブマリン (曲)

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イエロー・サブマリン
ビートルズシングル
初出アルバム『リボルバー
A面 エリナー・リグビー(両A面)
リリース
規格 レコード
録音 アビー・ロード・スタジオ
1966年5月26日6月1日
ジャンル 童歌[1]
フォーク[2]
ポップ[3]
サイケデリックロック
コミックソング
時間
レーベル パーロフォン(イギリス)
キャピトル・レコード(アメリカ)
オデオン(日本)
作詞・作曲 レノン=マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン
ビートルズシングル盤 U.K. U.S. 年表
ペイパーバック・ライター
b/w
レイン
(1966年)
イエロー・サブマリン
両A面
エリナー・リグビー
(1966年)
ストロベリー・フィールズ・フォーエバー
両A面
ペニー・レイン
(1967年)
ビートルズシングル盤 日本 年表
ペイパーバック・ライター
b/w
レイン
(1966年)
イエロー・サブマリン
b/w
エリナー・リグビー
(1966年)
ストロベリー・フィールズ・フォーエバー
b/w
ペニー・レイン
(1967年)
リボルバー 収録曲
A面
  1. タックスマン
  2. エリナー・リグビー
  3. アイム・オンリー・スリーピング
  4. ラヴ・ユー・トゥ
  5. ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア
  6. イエロー・サブマリン
  7. シー・セッド・シー・セッド
B面
  1. グッド・デイ・サンシャイン
  2. アンド・ユア・バード・キャン・シング
  3. フォー・ノー・ワン
  4. ドクター・ロバート
  5. アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー
  6. ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ
  7. トゥモロー・ネバー・ノウズ
オールディーズ 収録曲
A面
  1. シー・ラヴズ・ユー
  2. フロム・ミー・トゥ・ユー
  3. 恋を抱きしめよう
  4. ヘルプ!
  5. ミッシェル
  6. イエスタデイ
  7. アイ・フィール・ファイン
  8. イエロー・サブマリン
B面
  1. キャント・バイ・ミー・ラヴ
  2. バッド・ボーイ
  3. デイ・トリッパー
  4. ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
  5. 涙の乗車券
  6. ペイパーバック・ライター
  7. エリナー・リグビー
  8. 抱きしめたい
イエロー・サブマリン 収録曲
A面
  1. イエロー・サブマリン
  2. オンリー・ア・ノーザン・ソング
  3. オール・トゥゲザー・ナウ
  4. ヘイ・ブルドッグ
  5. イッツ・オール・トゥ・マッチ
  6. 愛こそはすべて
B面
  1. 「ペパーランド」
  2. 「シー・オブ・タイム」
  3. 「シー・オブ・ホールズ」
  4. 「シー・オブ・モンスターズ」
  5. 「マーチ・オブ・ミーニーズ」
  6. 「ペパーランド・レイド・ウエイスト」
  7. 「イエロー・サブマリン・イン・ペパーランド」
ミュージックビデオ
「Yellow Submarine」 - YouTube
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イエロー・サブマリン」 (Yellow Submarine)は、1966年8月にビートルズが発表した13枚目のオリジナル・シングル曲である。両A面シングル曲で片面は「エリナー・リグビー」である。

解説[編集]

リバプール・ジョン・レノン空港に作られたイエロー・サブマリン

レノン=マッカートニーの作品だが、実質的にはポール・マッカートニーが書いている。リード・ボーカルリンゴ・スターで、ビートルズのイギリスでのシングル曲としては唯一のリンゴがリード・ボーカルを採った曲である。リンゴのほのぼのとした歌いまわしと、楽曲の内容とがマッチして大いにヒットし、リンゴの代表曲のひとつとなった。リンゴのコンサートでは現在でも必ず演奏される曲の一つである。

1966年に同年に発売されたビートルズの7枚目のアルバム『リボルバー』と同日発売シングルとして発表された。

本作について、1980年ジョン・レノンは「“イエロー・サブマリン”は、ポールの子供だよ。僕も手伝ったけど、ドノヴァンも歌詞を手伝ってくれた。みんなでスタジオに集まって作ったんだけど、ほとんどポールの思いつきさ。リンゴのために書いた曲だよ[4]。」とコメントしている。なお、ドノヴァンは"Sky of blue and sea of green"というフレーズを加えたとされている[5]

1994年にポールは、曲の制作について「ジェーン・アッシャーの家の屋根裏部屋のベッドで横たわって、うとうとしていたらこの子供向けの曲が思いついた。そこでリンゴが歌ったらいいんじゃないかと考えたから、ボーカルはあまり音程の動きがないものにした。頭の中に旋律を思い浮かべて、年老いた船乗りが若者たちに海での生活を語るというストーリーがひらめいた。ジョンにも手伝ってもらったよ。歌詞はだんだん曖昧なものになっていったけど、コーラスとメロディーは僕が書いた。」と語っている[4]

ポールが言う様に子供向けのナンセンスな曲とされているが、発表当時はさまざまな社会的な解釈を受け[6]、一部では「薬物についての曲ではないか?」という憶測まで飛んだ。ポールは、「僕らは子供向けの歌を書こうとしただけで、歌詞にそれ以上の意味なんてない」とコメントしている[4]

楽曲発表から2年後の1968年に公開されたビートルズ自身が主人公となるアニメ映画『イエロー・サブマリン』のテーマ曲として使用され、同映画のエンディングにはジョージ・マーティン編曲のオーケストラ・バージョン「イエロー・サブマリン・イン・ペパーランド」が使用された。

レコーディング[編集]

この曲は、プロデューサーのジョージ・マーティンとレコーディング・エンジニアのジェフ・エメリックの下で、1966年5月26日アビー・ロード第2スタジオにてレコーディングが開始され、同日に5テイク録音された。6月1日に効果音が追加された[5]

マーティンは、『ザ・グーン・ショー』などのコメディ・レコードのプロデュースを担当した経験を生かし、航海の雰囲気を醸し出すためおどけた効果音を加えた[7]。2回目のセッションでは、スタジオの倉庫から効果音のために鎖、号鐘、タップダンス用のマット、ホイッスル、汽笛、水の入ったブリキなどが持ち出された。これらの音は、1973年ピンク・フロイドが発表した「マネー」で聴けるそれと同じである[8]

ジョンは、ストローで水の入ったブリキに泡を立てた音を提供し、ポールと共にレコーディング・ルームの外から叫ぶ事で船長が命令する声を作り出した。さらにスタジオの従業員2名は、水の入ったブリキの中で鎖をかき回した音を提供している[5]。なお、この時に曲の冒頭にリンゴの語りが加えられたが、6月3日にこの冒頭の語りはカットされる事となった[5]

ミキシング[編集]

「イエロー・サブマリン」のリアル・ステレオ・ヴァージョンは1966年8月(本曲のシングル盤と同時)にリリースされたアルバム『リボルバー』ステレオ盤に収録された。アメリカでは1966年8月にリリースされたアルバム"Revolver"(Capitol)ステレオ盤に収録された。

CDでは、1987年4月にリリースされたアルバム『リボルバー』に収録された。

モノラル・ミックスはイントロのギターが "in a town" の "in" から入っているがステレオ・ミックスは "town" から入る。また3番でリンゴのヴォーカルに対するジョンの合いの手が、モノラル・ミックスでは1節目 "life of ease" から入るがステレオ・ミックスでは2節目 "Everyone of us" から入る。なお、アルバム『イエロー・サブマリン』のモノラル盤収録分はステレオ・ミックスをモノラル化したものであるため、前述の差はステレオ・ミックスに準じる。

映画『イエロー・サブマリン』に使用されたミックス及び『イエロー・サブマリン 〜ソングトラック〜』や『ザ・ビートルズ1』(2015年発売版)収録のデジタル・リミックス・ヴァージョンは、イントロのギターの入りはステレオ・ミックスと同じく"town"から、ジョンの合いの手はモノラル・ミックスと同じく1節目"life of ease"から入る。

シングル盤[編集]

英国の『メロディ・メーカー』、『ニュー・ミュージカル・エキスプレス』と米国の『キャッシュボックス』のチャートでは1位にランクされた。『ビルボード』(Billboard)誌では、1966年9月17日に、最高位の第2位を獲得。ビルボード誌1966年年間ランキングは第77位。『キャッシュボックス』誌では最高位第1位を獲得しているが、年間ランキングでは83位と低かった。もう片面は「エリナー・リグビー」。英国では両A面で発表されたが日米では「エリナー・リグビー」をB面として発表された。アメリカでは100万枚以上のセールスを記録し、イギリスでは50万枚以上のセールスを記録している。

2018年7月6日にアニメ映画『イエロー・サブマリン』上映50周年を記念し、7インチ・アナログ盤で限定復刻された[注 1][9]

演奏[編集]

クレジットはイアン・マクドナルドによるもの[10]

ビートルズ

外部ミュージシャン

チャート・アクション[編集]

収録アルバム/シングル[編集]

エピソード[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ カップリングは当時と同じく「エリナー・リグビー」。

出典[編集]

  1. ^ The Beatles Album Review”. Condé Nast (2009年9月9日). 2018年10月23日閲覧。
  2. ^ Cohen, Norm (2005). Folk Music: A Regional Exploration. Greenwood Press. p. 335. ISBN 0-313-32872-2. https://books.google.com/books?id=DqN_-kyCJFcC&printsec=frontcover&source=gbs_ge_summary_r&cad=0#v=onepage&q&f=false. 
  3. ^ The Beatles Revolver Review”. BBC (2007年). 2018年10月23日閲覧。
  4. ^ a b c Yellow Submarine”. Beatles Interview Database (2008年). 2019年4月20日閲覧。
  5. ^ a b c d Fontenot, Robert (1999年8月20日). “Yellow Submarine”. About.com. 2018年10月23日閲覧。
  6. ^ Doggett, Peter (2009-05-06). There's a Riot Going On: Revolutionaries, Rock Stars, and the Rise and Fall of the '60s. Canongate U.S.. pp. 107–108. ISBN 1-84767-193-4. https://books.google.com/books?id=rnqmOqcK4TYC&pg=PT107#v=onepage&q&f=false. 
  7. ^ 74 - Yellow Submarine”. 100 Greatest Beatles Songs. Rolling Stone. 2019年4月20日閲覧。
  8. ^ Spitz, Bob (2005). The Beatles: The Biography. Boston: Little, Brown. p. 612. ISBN 0-316-80352-9. 
  9. ^ ザ・ビートルズ(The Beatles)、「イエロー・サブマリン」7インチ・アナログ盤限定復刻”. TOWER RECORDS ONLINE (2018年5月30日). 2018年8月12日閲覧。
  10. ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). p. 206. ISBN 1-84413-828-3. 
  11. ^ Yellow submarine in Australian Chart”. Poparchives.com.au. 2019年10月16日閲覧。
  12. ^ "Austriancharts.at – The Beatles – Yellow Submarine" (in German). Ö3 Austria Top 40.
  13. ^ "Ultratop.be – The Beatles – Yellow Submarine" (in Dutch). Ultratop 50.
  14. ^ Yellow submarine in Canadian Top Singles Chart”. Library and Archives Canada. 2019年10月16日閲覧。
  15. ^ Yellow submarine in Irish Chart”. IRMA. 2019年10月16日閲覧。 Only one result when searching "Yellow submarine"
  16. ^ "Nederlandse Top 40 – The Beatles" (in Dutch). Dutch Top 40.
  17. ^ "Dutchcharts.nl – The Beatles – Yellow Submarine / Eleanor Rigby" (in Dutch). Single Top 100.
  18. ^ flavour of new zealand - Home (23 September 1966)”. www.flavourofnz.co.nz. 2019年10月16日閲覧。
  19. ^ "Norwegiancharts.com – The Beatles – Yellow Submarine". VG-lista.
  20. ^ Salaverri, Fernando (September 2005). Sólo éxitos: año a año, 1959-2002 (1st ed.). Spain: Fundación Autor-SGAE. ISBN 84-8048-639-2. 
  21. ^ Swedish Charts 1966–1969/Kvällstoppen – Listresultaten vecka för vecka > Augusti 1966” (Swedish). hitsallertijden.nl. 2019年10月16日閲覧。
  22. ^ Beatles”. Official Charts Company. 2019年10月16日閲覧。
  23. ^ a b The Beatles awards on Allmusic”. Allmusic. Rovi Corporation. 2019年10月16日閲覧。
  24. ^ Offiziellecharts.de – The Beatles – Yellow Submarine”. GfK Entertainment charts. 2019年10月16日閲覧。
  25. ^ 50 Back Catalogue Singles – 27 November 2010”. Ultratop 50. Hung Medien (2010年11月27日). 2019年10月16日閲覧。
  26. ^ "Offiziellecharts.de – The Beatles – Yellow Submarine". GfK Entertainment Charts. 2019年10月16日閲覧。
  27. ^ "American single certifications – The Beatles – Yellow Submarine". Recording Industry Association of America. Retrieved 14 May 2016. If necessary, click Advanced, then click Format, then select Single, then click SEARCH
  28. ^ Robert Booth (2011年4月29日). “Royal wedding: police criticised for pre-emptive strikes against protesters”. The Guardian. https://www.theguardian.com/uk/2011/apr/29/royal-wedding-police-criticised-protesters 2019年4月20日閲覧。 
  29. ^ Carl O'Brien (2005年7月7日). “Three Irish mammies in vanguard of demonstration”. The Irish Times. http://www.irishtimes.com/news/three-irish-mammies-in-vanguard-of-demonstration-1.465105 2019年4月20日閲覧。 
  30. ^ Philip Marsh (2015年5月15日). “No One Would Riot for Less: the UK General Election, "Shy Tories" and the Eating of Lord Ashdown's Hat”. The Weeklings. 2019年4月20日閲覧。
  31. ^ Rachel Campbell (2005年1月21日). “Feeling blue about the inauguration”. The Journal Times. http://journaltimes.com/rachel_show/feeling-blue-about-the-inauguration/article_3c7ce09a-6b30-51a6-b4a3-f43c571b76b9.html 2019年4月20日閲覧。 

外部リンク[編集]