ザスパクサツ群馬

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ザスパクサツ群馬
原語表記 ザスパクサツ群馬
呼称 ザスパクサツ群馬
クラブカラー    [1]   [1]
創設年 1995年
所属リーグ 日本プロサッカーリーグ
所属ディビジョン J2リーグ
クラブライセンス J2
ホームタウン 草津町前橋市を中心とする群馬県全県[1]
ホームスタジアム Shikishima rikujo 1.JPG
正田醤油スタジアム群馬[1]
収容人数 15,190[1]
運営法人 株式会社草津温泉フットボールクラブ[1]
代表者 都丸晃[1]
監督 日本の旗 服部浩紀
公式サイト 公式サイト
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

ザスパクサツ群馬(ザスパクサツぐんま、THESPA Kusatsu Gunma)は、日本吾妻郡草津町前橋市を中心とする群馬県全県をホームタウンとする、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するプロサッカークラブ。

概要[編集]

1995年に創設された「東日本サッカーアカデミー」に所属する選手を中心に編成されたリエゾン草津が前身であり、2002年に「ザスパ草津」へ名称を変更。2005年よりJリーグへ加盟、2012年に「ザスパクサツ群馬」へ名称を変更した[1]。ホームスタジアムは正田醤油スタジアム群馬、練習場はサンデンフットボールパークである(詳細は#スタジアム・練習場を参照)[1]。また、運営会社は株式会社草津温泉フットボールクラブ(2003年2月設立)である[1]

クラブ名は、英語で温泉を意味する「スパ(spa)」とチーム誕生の地である草津温泉に由来する[1]。クラブマスコットは、2002年に誕生した湯友(ゆうと)である[1][2]。エンブレムは草津町の「前口諏訪神社」にて行なわれる伝統行事「前口の獅子舞」をモチーフにしている[2]

歴史[編集]

1995年 - 2004年[編集]

クラブ発祥地の草津温泉。リエゾン草津が本拠地を置いた。

1995年に専修学校の東日本サッカーアカデミーに所属する選手を中心として編成された「リエゾン草津」が前身となる。選手の育成や将来のJリーグ加盟を目的としながら群馬県社会人サッカーリーグに所属していた[3]

1999年に同アカデミーが閉鎖され、選手が4名へ減少したが、地元サッカークラブの協力を得てチームは存続[3]。また、選手が草津温泉宿泊施設などでアルバイトの斡旋提供を受けて働きながら練習を続けた[2]

2002年、「ザスパ草津」へ名称を変更[1]。2003年2月、運営法人となる株式会社草津温泉フットボールクラブを設立[1]し、指導者として元モンテディオ山形監督の植木繁晴を招き、元日本代表のGK小島伸幸、元鹿島アントラーズDF奥野僚右ら、元Jリーグ選手を獲得。選手が働いて得た収入をクラブ運営費に充てて、この年の群馬県リーグで優勝し、関東サッカーリーグ2部へ昇格した。

2003年、関東リーグ2部で優勝。また、「Jリーグ加盟を標榜するクラブに対する優遇措置(飛び級)」の適用を受けて出場した第27回全国地域サッカーリーグ決勝大会も優勝[3] した。また、天皇杯に初出場したが、1回戦で市立船橋高校に敗れた。

2004年より日本フットボールリーグ(JFL)に入会。8月にJ2参戦を念頭において、同9月までにJリーグ加盟申請を行うことを表明。JFLは3位で終了し、成績上のJ2昇格ラインである2位以内は確保できなかったが、12月6日のJリーグ臨時理事会で2位Honda FCと勝ち点・得失点差が同じであったことが考慮され、Jリーグ加盟が認可され、2005年からのJ2参加が決まった[1]。なお、JFL後期第10節(2004年10月23日、大塚製薬サッカー部戦、群馬陸)で当時の最多観客数となる13,743人を記録(現時点のJFL最多観客数は2008年後期第17節の栃木SC×FC刈谷で13,821人)。また、ホームゲーム年間観客数も74,131人(ホームゲーム15試合)を記録し、当時の動員記録(1999年、横浜FC:53,045人(12試合)を上回った[4](現時点のJFL年間最多観客数は2011年の松本山雅FCで128,900人)。

第84回天皇杯は、セレッソ大阪、同年のJリーグ年間王者である横浜FMに勝利して、ベスト8へ進出した。

2005年 - 2012年[編集]

2005年より手塚聡が監督に就任した。J2初勝利は同年4月2日、同じく昇格組の徳島ヴォルティス戦だった。3月5日の開幕後、草津は初勝利まで約1カ月、5戦を要した[5]。昇格初年度は最下位、植木が監督に再任した2006年、2007年も下位に低迷し、2005年後半には経営問題が浮上した(詳細は#2005年の経営問題を参照)。この間、リエゾン草津時代から在籍していた堺陽二が2006年にクラブを離れ、肺がんを患っていた社長兼GMの大西忠生が同年6月に死去した。

2008年まで植木が監督を務め、2009年は佐野達、2010年からの3年間は副島博志が指揮を執った。2008年は一時期昇格争いに絡む時期もあったが、高田保則が離脱した終盤に失速した[6]。この間の最高成績は2008年、2011年の9位で、最多勝ち点は2011年の57。前述の高田のほか、中盤では熊林親吾松下裕樹、FWでは都倉賢らが活躍した。都倉は2009年シーズンにリーグ2位となる23得点を挙げた。

2013年 -[編集]

2013年
このシーズンからクラブ名称をザスパクサツ群馬へ変更(詳細後述)。副島の後任監督には秋葉忠宏が就任した。松下や熊林といった主力を放出したチームは、新加入の平繁龍一を中心にリーグを戦うも、残留争いから抜け出せずに20位でシーズンを終えた[7]。2014年度Jリーグライセンス審査では、正田醤油スタジアムの観客席増席工事・大型映像装置設置工事・諸室改修工事が決定したことによってJ1ライセンスの交付が決定したものの[8]、同時に債務超過かつ3期連続の赤字となった経営状況に対して是正通達が出された[9]
2014年
  • チームスローガン:「ひとつになって
2月24日の臨時株主総会で経営陣が刷新され、都丸晃が新社長に、図南サッカークラブ代表の菅原宏が取締役に就任[10]
秋葉体制2年目のシーズンはリーグ戦18位の成績。天皇杯では4回戦で名古屋に敗れた。シーズン終了後、秋葉が退任。
2015年
  • チームスローガン: 「無我夢中
地元前橋出身の服部浩紀が監督に就任[11]
GK岩丸史也、DF金沢浄、DF黄大俊が引退。FWエデルとFW青木孝太との契約を満了。DF瀬川和樹山形へ、FWダニエル・ロビーニョ京都へ、FW平繁龍一とDFクォン・ハンジン熊本へ、MF加藤弘堅北九州へ、MF永田亮太讃岐へ、GK内藤圭佑町田へ、いずれも完全移籍。MF宮崎泰右が期限付き移籍期間満了で大宮に復帰した。
一方、MF松下裕樹横浜FCから3シーズンぶりに復帰加入(完全移籍)したほか、湘南からGK鈴木雄太とMF吉濱遼平、山形からDF小林亮、JFL・栃木ウーヴァFCからDF川島將関西リーグアルテリーヴォ和歌山から元日本代表FW永井雄一郎をいずれも完全移籍で獲得。MFアクレイソン・MFオリベイラ・FWタンケのブラジル人3人とFW大岩亮太(秀岳館高)、FW小牟田洋佑(駒澤大)、DF川岸祐輔(駒澤大)、MF江坂任流通経済大)が新加入したほか、ザスパ草津チャレンジャーズからDF小林誠が加入(昇格)した。以上により、陣容は大幅に入れ替わった。
開幕戦となる横浜FC戦では、ホーム過去最高観客動員となる11,198人を記録。天皇杯では1回戦でFC岐阜SECONDに敗れた。
2016年
  • チームスローガン: 「覚悟
服部体制2年目。
ザスパ草津時代を含めて12シーズン在籍していたGK北一真(4月1日に現役引退を発表[12]金沢学院高校へ就職[13])をはじめ、MF坂井洋平、MFオリベイラ、MFアクレイソン、MFウーゴ、MFユン・ヨンスン、FWタンケが退団、FW野崎桂太が引退、DF小林亮も現役を引退し町田のコーチに就任、GK富居大樹山形へ、DF小林誠が北信越1部サウルコス福井へ、DF久富良輔藤枝へ、DF有薗真吾が町田へ、DF小柳達司金沢へ、DF夛田凌輔長野へ、MF黄誠秀大分へ、MF江坂任大宮へ完全移籍、MF横山翔平が町田へ、FW大津耀誠が大分へ期限付き移籍、カイケが期限付き移籍期間満了で退団した。
一方で、磐田から高崎市出身のDF坪内秀介、山形からDF舩津徹也タイリーグピチットFCからDF一柳夢吾水戸からDF石川大徳、長野からFW高橋駿太熊本からFW常盤聡を完全移籍で、大宮から前橋市出身のGK清水慶記、DF高瀬優孝を期限付き移籍で獲得。新外国人選手としてMFチアゴ、MFマテウス、MFイム・チョンビン、FWボカを補強、MF山岸祐也流通経済大学)、MF瀬川祐輔明治大学)が新加入した。またアマチュア契約選手としてMF志村駿太(U-18から昇格、伊勢崎市出身)、MF中村駿駒澤大学)の2名が入団した。
シーズン開幕直後、選手の強化・育成、公式戦での試合経験を積ませる目的[14]によりFW福島遼と今シーズンからアマチュア契約で入団したGK朴昇利JFLFC大阪から移籍)、DF中村俊貴国士舘大学から新入団)の3名を同じ群馬県にホームを持つ関東1部tonan前橋へ完全移籍、またFW大岩亮太と今季から加入した新外国人FWオ・ハンビンを育成型期限付き移籍で群馬県1部・tonan前橋サテライトへ移籍した。また3月31日には、今シーズン早稲田大学からアマチュア契約で入団したDF八角大智がクラブと本人の協議の結果、契約が解除された[15]

チーム名変遷[編集]

  • 1995年[1] - 2001年:リエゾン草津
  • 2002年[1] - 2013年1月:ザスパ草津
  • 2013年2月 - ザスパクサツ群馬

チーム名の変更[編集]

2012年4月3日にマスコミを通じて2013年2月1日から「ザスパクサツ群馬」にチーム名を変更すると発表された。

クラブを運営する株式会社草津温泉フットボールクラブ(草津温泉FC)によれば、従来のチーム名だと、チーム発祥の草津町のチームというニュアンスが未だに強く、広く群馬県に愛されるチームを明確にしたいとした。また「ザスパ草津・群馬」にしてしまうと、略称が「ザスパ群馬」と略される可能性があるため、カタカナの「ザスパクサツ」とした[16]

スローガン[編集]

  • 2005年 Impact![17]
  • 2006年 走撃![17]
  • 2007年 進め[17]
  • 2008年 必至 ~戦え!上蹴群騨~[17]
  • 2009年 Get it Dream[17]
  • 2010年 MAX evolution[17]
  • 2011年 跳舞[17]
  • 2012年 龍翔[17]
  • 2013年 新鮮力[17]
  • 2014年 ひとつになって[17]
  • 2015年 無我夢中[17]
  • 2016年 覚悟[17]

成績[編集]

タイトル・表彰[編集]

リーグ戦
カップ戦他

個人[編集]

日本フットボールリーグ

永久欠番[編集]

  • #31 奥野僚右 初代監督で選手兼任。2005年、永久欠番に制定。

スタジアム・練習場[編集]

当初ホームタウンは草津町のみであったが、同町にJ2を開催できる規格のスタジアムがないため、2005年のJリーグ加盟時から「草津町、前橋市を中心とする群馬県全県」へ変更・広域化し、前橋市の群馬県立敷島公園県営陸上競技場(正田醤油スタジアム群馬[1])をホームスタジアムとしている。なお、2005年前半は改修により使用できなかったためホームゲームを隣接する群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場および足利市総合運動公園陸上競技場栃木県足利市)で開催した。2006年-2008年、2011年-2012年、2014年には熊谷スポーツ文化公園陸上競技場埼玉県熊谷市)、2006年、2007年、2009年には長野県松本平広域公園総合球技場長野県松本市)でもホームゲームを開催している。正田醤油スタジアム群馬については2013年に施設改修を行い、J1ライセンスの基準を満たしている。

なお、草津町でのホームゲームは2004年10月23日(JFL後期第10節、佐川印刷SC戦)に草津町本白根第3グランドで開催されたのが最後である。当日は1,000人収容の常設スタンドに仮設席を加えて4,000人収容で対応した(観客数は2,174名)[18]

練習場は「サンデンフットボールパーク」であり[1]2008年3月にスポンサーの1社でもあるサンデン伊勢崎市)のサンデングローバルセンター(旧本社工場)内に開設されている[19]。なお、2015年にJリーグクラブライセンス制度の基準が改定となり、J1ライセンスの取得に当たっては新たに「トレーニング施設に天然芝のピッチを1面以上」「条件を満たしたクラブハウスの保持」などの項目が追加されているため、2016年シーズンのライセンス取得に向けては、トレーニング施設等について「群馬県立敷島公園の諸施設を借用する」として申請を行ったが、行政財産の専用もしくは優先的使用の可否を勘案した結果、クラブハウスの要件をクリアできないとしてJ1ライセンスを取得できなかった[20]

なお、Jリーグ加盟以前は草津町の本白根第3グランド東吾妻町コニファーいわびつ粕川村(現:前橋市)の西部グラウンド等を使用。2005年度から佐田建設前橋市)のグラウンドを改修して「ザスパ前橋グランド」を練習会場に使用することになった。前述の草津町周辺のグラウンドは特に冬季は積雪などの影響から練習に使用することができないため、前橋市内の公営のグラウンドを借りていたが、「練習場を毎日転々としていると調整がおぼつかなくなる」という理由で、佐田建設に年間数十万円程度の使用料で賃借契約を結び使用を開始し、トップチームの主な練習拠点はこの前橋グランド、チャレンジャーズチームの主な練習拠点は草津町の小雨グランドとなっていた。

最多入場者数試合[編集]

J2[編集]

ホーム
  • 11,303人(2015年第33節・磐田戦)
アウェー

最少入場者数試合[編集]

J2[編集]

ホーム
  • 1,344人(2005年第35節・甲府戦)
アウェー

入場者数の多かったホームゲーム[編集]

※会場は全て群馬県営敷島公園陸上競技場(正田醤油スタジアム群馬)

順位 日時 所属 対戦相手 入場者数
1 2015年9月23日 J2 ジュビロ磐田 11,303
2 2015年3月8日 横浜FC 11,198
3 2010年6月5日 コンサドーレ札幌 9,382
4 2016年2月28日 FC岐阜 8,418
5 2009年9月20日 ヴァンフォーレ甲府 8,276

将来の計画[編集]

前橋市が、2017年度の完成を目指して、同市内下増田町にある公共用地とそれに隣接する軟式野球などに利用されている下増田運動場[21] を整備・再開発して、関東最大級の球技施設を建設する計画を発表した[22]。この施設は日本サッカー協会公認の「県フットボールセンター」に指定される予定であり、2019年ラグビーワールドカップや、2020年東京オリンピックパラリンピック開催を念頭に置いたベースキャンプ地としての活用も想定している。

計画では、天然芝4面、主に少年サッカーなどへの用途を予定している人工芝2面のサッカーグラウンドを整備するとしている。現在の運動場には球技場(サッカー・ラグビー用)が1面と、軟式野球・ソフトボール場が3面あるが、野球・ソフトボール場を1面に縮小し、その分、サッカー用グラウンドを2面建設する。またこれとは別にやはり軟式野球・ソフトボールを中心に使っている公共用地にも天然芝・人工芝各2面ずつのサッカー用グラウンドを建設するとしている。併せてザスパクサツのクラブハウスの建設も予定しており、ザスパクサツの新たな練習場としての使用も予定されている。総工費は7億円。このうち2億円程度はスポーツ振興くじの収益金を基とした助成を受けるとしている。

本施設が2017年1月末完成予定であることを踏まえ、本施設をチームの練習拠点として使用できるよう前橋市と協議を行い、2017シーズンに向けたクラブライセンス申請に向けては本施設をトレーニング施設として申請したいとしている[20]

運営会社[編集]

株式会社草津温泉フットボールクラブ
Kusatsu Onsen Football Club Co.,Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 377-1711
群馬県吾妻郡草津町
大字草津454-14[3]
設立 2003年2月5日
業種 サービス業
事業内容 サッカークラブの運営他
代表者 都丸晃
資本金 2億800万円
売上高 4億9,600万円(2013年1月期)
営業利益 ▲4,000万円(2013年1月期)
経常利益 ▲3,100万円(2013年1月期)
純利益 ▲3,300万円(2013年1月期)
純資産 ▲8,700万円(2013年1月期)
総資産 1億1,000万円(2013年1月期)
決算期 1月期
関係する人物 賢持宏昭、大西忠生植木繁晴
外部リンク 公式ウェブサイト
特記事項:前橋事務所およびファンクラブ事務局は、群馬県前橋市石関町136-3へ設置[1]
  • 金額はJリーグ発表の2012年度Jクラブ情報開示資料によった[23]
テンプレートを表示

クラブ運営会社の株式会社草津温泉フットボールクラブ(以下草津温泉FC)は、2003年2月5日に設立された[1][3]。本社所在地は設立当時の拠点である草津町だが、現在のフロント業務は前橋市に置かれた事務所で行われている。現在の代表取締役社長は4代目の都丸晃で、2014年2月24日より現職。都丸の社長就任と同時に、図南サッカークラブ代表の菅原宏が取締役(クラブライセンス対策本部長)に新任している[10]

草津温泉FCの経営状況は後述の経営問題を発端として恒常的に不安定な状態にあり、2013年までに3期連続の赤字を計上。債務超過額は8700万円(-79.1%の自己資本比率)に上り、2013年のクラブライセンス審査に於いて、クラブライセンス交付第一審機関(FIB)から是正通達を出され、債務超過の解消に向け、(1)今期損益見通し詳細を報告し、Jリーグの指導を受けること(2)2014年度予算編成に際し、Jリーグの事前指導を受けることの2点が言い渡された[9]

2005年の経営問題[編集]

  • 2005年9月17日、草津温泉FCは、草津町より助成金500万円の返還請求を受けた。JFL後期第10節(2004年10月23日、佐川印刷戦)を「草津町本白根第3グランド」で開催[18] するに際して、草津温泉FCと草津町は「観客用の仮設スタンドを購入し、試合後も草津町が無償で使用できる」との協定を結び、草津温泉FCは草津町より補助金を受けたが、草津温泉FCは購入せずにレンタル(即日返却)で対応したことが判明し、左記協約に違反したことが理由である[24]
  • 2005年9月25日、前橋市内の競技場で草津温泉FCが主催したJ2リーグ公式戦14試合の使用料が、施設を所有する群馬県に対して未納であったことが明らかとなった。14試合の内訳は群馬県立敷島公園県営陸上競技場(以下「群馬陸」)開催分6試合(1試合当りの使用料は約100万円)と群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場(以下「群馬サ」)開催分8試合(1試合当りの使用料は約14万円)で、朝日新聞は草津温泉FCの未納総額を700~800万円としている。なお、草津温泉FCは、「未納ではなく、支払う予定があるもの」とコメントした[25]
  • 2005年9月27日、草津温泉FCは、2005年5月及び6月に群馬サで開催された5試合(12節:横浜FC戦、13節:京都戦、15節:水戸戦、17節:甲府戦、18節:湘南戦)について、群馬県に支払うスタジアム使用料の算定根拠となる有料入場者数や広告看板の設置数を群馬県に対して過少に申告していたことを公表した[26]

2005年6月の経理担当社員による内部告発を発端に、上記の不正が次々と明るみになった。不正は賢持宏昭社長(当時)の指示の下で行われたものとされ[26]、大西忠生GMの要請によって賢持は7月26日に代表取締役を辞任[27]。同年11月20日の臨時株主総会で取締役を解任され、代行の大西が後任社長に就任した[28]。賢持は不正の指示に加え、2004年7月頃から出張費の仮払いおよび商標登録に関する費用として約400万円を着服していた。クラブは賢持の告訴も検討したが、着服金の全額が返還されたことを理由として刑事告訴を見送った[29]

同年10月18日、Jリーグは草津に公式試合安定開催基金の適用第1号として5,000万円を低利融資することを決定。同時に熊地洋二常務理事と財務の専門職員が派遣され、経営再建が図られた[30]。なお、草津温泉FCは「スポーツ振興投票対象試合安定開催特別会計」からの追加融資を加えた総額1億6,000万円を、2008年1月までに完済。また、草津町からの補助金500万円、および群馬県への使用料等未納金1,730万円余についても、2005年12月までに返還・納付した。

下部組織[編集]

アカデミー[編集]

育成組織(アカデミー)として、U-18、U-15、U-15吾妻、U-12およびU-15レディースを有しており、U-18は2006年4月に発足した。また、小学生を対象としたサッカースクールを3ヶ所(前橋伊勢崎および吾妻・草津)設置している[31]。なお、2012年3月までは草津温泉FCがアカデミーを運営していたが、2012年4月より特定非営利活動法人ザスパスポーツクラブ(2012年2月設立)に業務移管し、同法人が上述のアカデミーを運営している[31]。またザスパスポーツクラブでは年代別に運営カテゴリーを分けており、U-18を「強化部」、U-15(吾妻チームを含む)、U-12とレディースは「育成部」、サッカースクールは「普及部」が運営に当たっている。

このように、育成組織を親会社から分離して運営する方式は湘南ベルマーレなど数例あるが、ほとんどはユースについてはトップチームと同じ親会社が運営し、別法人(NPOや社団法人など)が営むのはジュニアユース以下のカテゴリーが主であるのに対し、ユースも含めた育成組織全体を別法人が運営するのはセレッソ大阪松本山雅FCツエーゲン金沢を含め4つ目の例である。

セカンドチーム[編集]

ユニフォーム[編集]

ユニフォームの色
カラー シャツ パンツ ストッキング
FP(1st) 紺×黄
FP(2nd)
GK(1st) オレンジ×紺 オレンジ オレンジ
GK(2nd) 緑×紺
GK(3rd) 黒×ピンク
FP 1st
FP 2nd
GK 1st
GK 2nd
GK 3rd

チームカラー[編集]

  •    [1]   [1]
  • ギラヴァンツ北九州が1stユニフォームを黄色、2011年は2ndユニフォームを濃紺としているため、同年のホームの北九州戦では草津が2ndユニフォーム、アウェーの北九州が1stユニフォームを着用した。2012年は北九州が1stを着用、2013年は北九州の2ndが白色となったため、1stユニフォームで試合を行った。

ユニフォームスポンサー[編集]

掲出箇所 スポンサー名 表記 掲出年 備考
カインズ CAINZ 2004年 - 2009年
2010年、2012年
2014年、2016年
2011年、2013年、2015年は背中
2011年より奇数年は背中上部
偶数年は胸に掲載
(2004年 - 2011年は「CAINZ HOME」表記)
背中上部 ベイシア Beisia 2006年 - 2009年
2010年、2012年
2014年、2016年
2011年、2013年、2015年は胸
2010年より奇数年は胸
偶数年は背中上部に掲載
背中下部 なし - -
グローバルピッグファーム 和豚
もちぶた
2013年 - 2005年 - 2012年はパンツ
パンツ なし - -

練習着スポンサー[編集]

ユニフォームサプライの遍歴[編集]

歴代ユニフォームスポンサー年表[編集]

年度 背中上部 背中下部 パンツ サプライヤー
2004 Beisia 泉質主義
草津温泉
解禁前 BUNSHINDO UNIQLO
uhlsport(GKのみ)
2005 ITAGAKI 和豚
もちぶた
UNIQLO
2006 CAINZ HOME Phiten
2007 K'BIX
2008
2009 A-LINE
2010 CAINZ HOME Beisia
2011 Beisia CAINZ HOME
2012 CAINZ Beisia
2013 Beisia CAINZ 和豚
もちぶた
- FINTA
2014 CAINZ Beisia
2015 Beisia CAINZ 三栄商事
2016 CAINZ Beisia - -

応援スタイル[編集]

サポーターは応援に湯揉みを採用している。湯揉みをする女性はゴール裏に伝統的な湯揉みのかすりの着物と姉さんかぶりをまとって登場する[32]

又、Jリーグクラブはリーグ優勝など祝事があった際には水掛け(ウォーターファイト)を行う事が多いが、ザスパでは湯掛けが行われる。Jリーグ昇格決定時には、この湯掛けが選手・スタッフ・サポーター一体となって草津温泉の湯畑で行われた[33]

その他[編集]

  • ザスパ草津へ名称変更した2002年から、J2昇格と天皇杯で活躍した2004年度までの出来事を漫画にした『ザスパ草津 〜夢は枯れない〜』が、2005年週刊少年サンデー24号に掲載された。
  • 2013年10月に窃盗容疑で逮捕(後に起訴猶予処分)され、同年10月22日付で契約解除された後藤涼の社会復帰に向けた支援を当面実施していくことが発表された[34]。同事件に伴い12月3日、Jリーグはクラブに対しけん責(始末書提出)および制裁金100万円の制裁処分が下った[35]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w ザスパクサツ群馬”. 日本プロサッカーリーグ. 2016年3月31日閲覧。
  2. ^ a b c チーム名・ロゴ・マスコット”. ザスパクサツ群馬公式サイト. 2013年3月16日閲覧。
  3. ^ a b c d e 会社概要・沿革”. ザスパクサツ群馬公式サイト. 2013年3月16日閲覧。
  4. ^ 湯畑からの挑戦 ザスパ草津J2昇格”. 読売新聞. 2013年3月18日閲覧。
  5. ^ 伊藤寿学 (2005年4月2日). “【J2:第5節 草津 vs 徳島 レポート】J2昇格クラブ同士の初対決!草津に初勝利をもたらしたのは、吉本の2分間での2得点”. J's Goal. 2014年1月29日閲覧。
  6. ^ 伊藤寿学 (2009年3月2日). “【開幕直前!36クラブ別戦力分析レポート:草津】”. J's Goal. 2014年1月29日閲覧。
  7. ^ 小澤亮太 (2014年2月16日). “ザスパクサツ群馬、2014補強診断。残留が“目標”は避けたい、2年目の秋葉体制”. フットボールチャンネル. 2014年2月24日閲覧。
  8. ^ “いつも変わらぬ応援をいただいている、『ザスパクサツ群馬』を愛する皆様へ”. ザスパクサツ群馬 オフィシャルサイト. (2013年10月2日). http://www.thespanic.jp/thespa/club_newsinfo/news/newsdesc.cgi?newsid=2013100201 2013年10月5日閲覧。 
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関連項目[編集]

外部リンク[編集]