レット・イット・ビー (曲)
| 「レット・イット・ビー Let It Be」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| ビートルズ の シングル | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| B面 | ユー・ノウ・マイ・ネーム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| リリース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 録音 |
アップル・スタジオ (1969年1月31日) アビー・ロード・スタジオ (1969年4月30日,1970年1月4日) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ジャンル |
ロック ポップ ゴスペル[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 時間 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| レーベル | アップル・レコード | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 作詞・作曲 | レノン=マッカートニー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| プロデュース | ジョージ・マーティン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| チャート最高順位 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「レット・イット・ビー」(Let It Be)とはビートルズが1970年3月に発売した22枚目のオリジナル・シングル曲かつビートルズ活動中の最後のシングル盤。また映画『レット・イット・ビー』のテーマ曲かつイギリス盤公式オリジナル・アルバム『レット・イット・ビー』のタイトル曲。
概要[編集]
名義はレノン=マッカートニーだがポール・マッカートニーが単独で作詞作曲。リード・ヴォーカルはポール・マッカートニー。
ポールは当初からこの曲をゴスペル風に仕上げることを考えていたようでビリー・プレストンは「『ゴスペルっぽくするにはどうしたらいい?』とポールに質問された」と述べている。そしてビリーのアイデアを基にゴスペル風のオルガンとコーラスを取り入れたという。ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500において第20位を記録した。
映画『レット・イット・ビー』のサウンド・トラック盤『レット・イット・ビー』(ビートルズのラスト・アルバム)[注釈 1]に収録されている曲。
ビートルズが分裂しつつあるのをポールが悲観している頃に亡き母メアリー・マッカートニー[注釈 2]が降りて来た際に述べた「あるがままを あるがままに(全てを)受け容れるのです」との囁きを元に書いたと言われている[注釈 3]。
ポールはこの楽曲においてピアノを演奏しているので、ジョン・レノンがフェンダー・ベースVIでベース・パートを演奏している。
ポールは1979年以降、ウイングスやソロコンサートこの曲を演奏し続けており、現在ではポール・マッカートニーのレパートリーのひとつになっている。また、フェリー・エイド参加時にはカバーをした。
録音[編集]
この楽曲は1969年のゲット・バック・セッション以前から存在しており、『ホワイト・アルバム』セッション中の1968年9月19日には、リハーサル演奏が行なわれていた[2][注釈 4]。
その数ヶ月後の1969年1月3日にトゥイッケナム・スタジオでリハーサルが行なわれた。なお、このリハーサルの時点ではマルチトラック録音は行なわれず、アップル・スタジオでのセッション時より開始された[3]。1月25日に第1テイク[4][注釈 5]、1月31日に9テイク録音されたのち、4月30日と1970年1月4日にジョージ・ハリスンのリードギターがオーバー・ダビングされた。これにより、ギターソロが2パターン存在することとなった(後述を参照)。
ミキシング[編集]
「レット・イット・ビー」はシングル・ヴァージョンがジョージ・マーティン、アルバム収録ヴァージョンがフィル・スペクターのプロデュースによるミックスダウンだが、元々は同じテイクから作られたものである。両者の大きな違いは、下記の通りである。
- ラストのサビのリフレイン("Let it be, let it be..."と繰り返す部分)がシングル・ヴァージョンよりアルバム・ヴァージョンの方が1回多い。
- シングルでは1969年4月30日にオーヴァー・ダビングされたジョージのリードギターを、アルバムでは1970年1月4日にオーヴァー・ダビングされたジョージのリードギターを採ってミックスダウンされている。またアルバムでは、間奏後、ポールのヴォーカルに戻って以降エンディングに至るまで、1970年1月4日録音のリードギターが前面にフィーチャーされている。
- オーケストレイションとコーラス
また、ヴォーカルのエコー、ドラムのハイハットのエコー、ステレオの定位、個々の楽器のバランスなど、細部における違いも多い。
また、映画および『ネイキッド』で使用したのは別テイクで、映画版のソロとほぼ同じ。映画版の3ヴァースにはシングル盤・アルバム盤、ネイキッドのテイクにはない歌詞"There will be no sorrow"という一節を含んでいる。
シングル盤[編集]
イギリスでは『ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー』/『ペニー・レイン』以来となるメンバーの写真入りのオリジナル・スリーヴ(レコードを入れる紙製の袋)で発売(当時のイギリスのシングルは共通のレコード袋に入れられて販売されていた)が最高位は第2位であり最後を第1位で飾る事はできなかった。アメリカの『ビルボード』(Billbaord)誌では初登場6位で、これは当時のビルボードHOT100初登場最高位で、これはマイケル・ジャクソンが1996年に発売した『スクリーム』(初登場5位)まで破られなかった。1970年4月11日にチャート第1位を獲得。ビルボード誌1970年年間ランキングは第9位。アメリカだけで200万枚以上のセールスを記録している。イギリスでは、「ミュージック・ウィーク」誌で最高位第2位を獲得し、30万枚以上のセールスに留まっている。日本では138万枚以上[5][信頼性要検証]の売り上げを記録し、国内で発売されたビートルズのシングルの中では最大のヒット作となった。B面は「ユー・ノウ・マイ・ネーム」。また、マスター・テープ到着前に発売したので日本盤のみ、ジャケットにステレオ表記があるにもかかわらず、モノラル・ヴァージョンで発売された(後にジャケットのステレオ表記は削除された)。但し、モノラル・ヴァージョンは公式には作られておらず、このシングルに収録されている物は、ステレオ・ヴァージョンをそのままモノラル化したものである。
演奏[編集]
ビートルズ
外部ミュージシャン
収録アルバム[編集]
- 『レット・イット・ビー』
- 『ザ・ビートルズ1967年〜1970年』
- 『ビートルズ バラード・ベスト20』
- 『20グレイテスト・ヒッツ』
- 『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』
- 『パスト・マスターズ Vol.2』
- 『ザ・ビートルズ1』
- 『レット・イット・ビー...ネイキッド』
カバー・バージョン[編集]
- アレサ・フランクリン - 1970年のアルバム『This Girl's in Love with You』に収録。
- ホセ・フェリシアーノ - 1970年のアルバム『Fireworks』に収録。
- オリジナルズ - 1970年のアルバム『Naturally Together』に収録。
- クラレンス・カーター - 1970年のアルバム『Patches』に収録[6]。
- ジョーン・バエズ - 1971年のシングル。ビルボード誌最高位第47位を記録。
- ビル・ウィザース - 1971年のアルバム『Just as I Am』に収録。
- ガロ - 1972年のアルバム『GARO2』に収録。
- ナナ・ムスクーリ - 1973年のアルバム『Presenting... Nana Mouskouri ...Songs From Her TV Series』に収録[7]。
- コニー・タルボット - 2012年のアルバム『Beautiful World』に収録。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ アルバムの『レット・イット・ビー』は写真集付のボックス・セットとして発売された後に廉価版が発売された。
- ^ Mother Maryを聖母マリアと解釈する人が多いがポール本人は「僕の母・メアリー=マッカートニー」とインタビューに回答。一方で「この曲を聴いた人が聖母マリアと解釈するのは当然だ。この曲で信仰心を高めてくれれば光栄。」とも語っている。なぜ当然かというと、新約聖書『ルカによる福音書』1章38節でマリヤのいう
成りますように
のところは英語で let it be というためである。そこでマリヤが言った、「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」。そして御使は彼女から離れて行った。
- ^ 美術史の若桑みどりは『レット・イット・ビー』(主婦の友社 1988年)において「この絶望的な時代を生きるすべての人に最悪の状況でも破滅せぬための“wisdom"をビートルズはくれた。どうしようもない状況を暴力的に変えようというのではない。さりとて、それに従えとか満足せよというのでもない。そういう状況の中でも自棄(やけ)を起こさず希望を捨てないというのである」と書いている。
- ^ この時の音源は2018年に発売された『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) 50周年記念エディション』に収録されている。
- ^ この時の音源は1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』に収録されている。
出典[編集]
- ^ Unterberger, Richie (2009年). “Review of "Let It Be"”. Allmusic. 2009年4月10日閲覧。
- ^ Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. p. 156. ISBN 0-517-57066-1.
- ^ “Let It Be”. The Beatles Bible (2007年). 2018年12月8日閲覧。
- ^ Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two, 1966-1970. New York: Three Rivers Press. p. 254. ISBN 978-0-307-45239-9.
- ^ ビートルズのレコード(2006年2月22日時点のアーカイブ)[信頼性要検証]
- ^ Clarence Carter - Patches (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ Nana Mouskouri - Presenting... Nana Mouskouri ...Songs From Her TV Series (Vinyl, LP) at Discogs
| 先代: サイモン&ガーファンクル 「明日に架ける橋」 |
Billboard Hot 100 ナンバーワンシングル 1970年4月11日 - 4月18日(2週) |
次代: ジャクソン5 「ABC」 |
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