カム・トゥゲザー
| 「カム・トゥゲザー / サムシング」 | |||||||||||||||||||||||||
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| ビートルズ の シングル | |||||||||||||||||||||||||
| 初出アルバム『アビイ・ロード』 | |||||||||||||||||||||||||
| A面 | サムシング(両A面) | ||||||||||||||||||||||||
| リリース | |||||||||||||||||||||||||
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アビー・ロード・スタジオ (1969年7月21日,7月25日,7月29日) | ||||||||||||||||||||||||
| ジャンル | ブルースロック[1] | ||||||||||||||||||||||||
| 時間 | |||||||||||||||||||||||||
| レーベル | アップル・レコード | ||||||||||||||||||||||||
| プロデュース | ジョージ・マーティン | ||||||||||||||||||||||||
| チャート最高順位 | |||||||||||||||||||||||||
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「カム・トゥゲザー」("Come Together")は、1969年9月にビートルズが発表したイギリス盤公式オリジナル・アルバム『アビイ・ロード』の収録曲であり、翌10月にシングル・カットされ21枚目のオリジナル・シングル曲ともなった。シングル盤はA面曲で片面は「サムシング」である。ビートルズの楽曲の中でも、特にブルージーな曲として知られている。ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500に於いて、202位にランクされている。
解説[編集]
レノン=マッカートニーの作品。実質的にはジョン・レノンの作った楽曲である。リード・ヴォーカルはジョン・レノン。コーラスはポールだが、「昔のようにうまくハモれなかった」と述べている。また、ジョージ・ハリスンの弾くアウトロ近くのギターの高い音は、ビートルズの公式発表楽曲中一番高い音とされている(ハーモニクスを除く)。
本作は「ドラッグの教祖」とあだ名されていたティモシー・リアリーが、アメリカ合衆国カリフォルニア州知事選挙に出馬を表明した際の応援ソングとして作られた楽曲である[2][3]。リアリーが出馬を断念するまで、同曲が選挙キャンペーンに使用された。
ジョンは「この曲は、ファンキーだ。ビートルズの作品の中で、ぼくの好きな曲だといえるし、またレノンの作品の中でも、好きなもののひとつだね。ファンキーで、ブルースっぽくて、ぼくもかなりうまく歌っているしね。サウンドが気に入っているんだ。踊ることもできる。この曲は買いだね」と語っており[4]、解散後にも1972年のニューヨークでのチャリティー・コンサートで演奏している。この模様は、ソロ・ライヴ・アルバム『ライヴ・イン・ニューヨーク・シティ』、2005年のベスト・アルバム『決定盤ジョン・レノン〜ワーキング・クラス・ヒーロー』で聴くことができる。
歌詞[編集]
歌詞は日本語に直訳すると意味不明なものであり、1976年に再発されたのアナログ盤『アビイ・ロード』の歌詞カードには「対訳不可能」と記載されていたほどである(1987年のCD発売以降は、基本的には単純に直訳されたものが対訳として歌詞カードには記載されている)。大意としては、ビートルズの各メンバーについて皮肉っているようであり、いくつかの単語は当時のメンバーの様子を表しているとされる。"One and one and one is three."の歌詞には三位一体を皮肉っている説や、「ビートルズは4人なのに1人欠けている」と、ポール・マッカートニー死亡説の一つにも挙げられた。
冒頭の「シュッ」と聞こえる声は、 "Shoot me"(「俺を撃て」)と歌っている。『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』に収録されたアウトテイクの冒頭や間奏部分では、ジョンが"Shoot me"と言っているのがはっきり聞き取れる。
また、このテイクを聞くと完成ヴァージョンは歌詞を一部変更していることがわかる。例としては、アウトテイクでは"he's one"と言っていたのが完成ヴァージョンでは"he one"と、be動詞を省略している。また、アウトテイクでは"knees"と言っていたのが完成ヴァージョンでは"knee"となるなど、名詞の複数を表す"s"がことごとく省略されている。
発表当時の対訳者のレベルでは翻訳不可能とされており今日でも誤訳が散見される。Old Flat Topは1950年代にアメリカで特徴的に見られたデザインの自動車のことであるが、航空母艦、角切り頭、と訳した為に後に続く歌詞が支離滅裂になっている和訳が多く見られる。他には、Coca-Colaをコカインと訳すべきところコカコーラ、Muddy Water(=人名ブルーズミュージシャン)を泥水、等々。
裁判[編集]
ビートルズ解散後、ジョンはチャック・ベリーの著作権者であり、マフィアとつながりがあったモリス・レヴィー(Morris Levy)から、この曲がベリーの「ユー・キャント・キャッチ・ミー」の歌詞及びメロディーの盗作であるとして訴えられた。結局、アルバム『心の壁、愛の橋』にモリスが権利を有するリー・ドーシーの「ヤ・ヤ」を入れること、『ロックン・ロール』にベリーの「ユー・キャント~」と「スウィート・リトル・シックスティーン」、そして「ヤ・ヤ」を収録することでジョンとレヴィーは和解した。なお、チャック・ベリーは裁判を起こすようなタイプではなく、著作権者が勝手に起こした訴訟である。チャック・ベリーは、70年代前半にはコンサートでジョン・レノンと共演もしている。
演奏[編集]
カヴァー[編集]
- エアロスミスによる1978年の映画『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のサウンドトラックで使用されたカヴァーが知られている。
- ジョージ・マーティンの「イン・マイ・ライフ」アルバム(1998年)ではロビン・ウィリアムズらがヴォーカルをとっている。
- ビートルズの版権の多くを現在所有しているマイケル・ジャクソンは、1988年11月に映画『ムーンウオーカー』のラストシーンにて、ジョンの息子ショーン・レノンの前でこの曲をカヴァーしており、1995年の自身のベスト・アルバム『ヒストリー パスト、プレズント・アンド・フューチャー ブック1』にも収録されている。
- ジョンは1994年にロックの殿堂入りを果たし、授賞式ではブルース・スプリングスティーンとアクセル・ローズとのセッションが披露され、ジョンを称えた。
- 1995年のチャリティーアルバム『The Help Album』ではポール・マッカートニー、ポール・ウェラー、ノエル・ギャラガー、スティーヴ・ホワイトが「The Smokin' Mojo Filters」名義でカヴァーを行った。
- アイク&ティナ・ターナーもカム・トゥゲザーをカヴァーしている。
- ジョー・コッカーが2007年のOST「アクロス・ザ・ユニバース」の中の一曲として、カヴァーしている。
- 2012年のロンドンオリンピック開会式においては、アークティック・モンキーズがセレモニーとしてカヴァーを行った。
- ゴッドスマックが2012年のアルバム『Live & Inspired』でカヴァーを行った。
- サウンドガーデンが2014年のアルバム『Echo of Miles: Scattered Tracks Across the Path』で1990年にカヴァーしたものを再録。
- ゲイリー・クラーク・ジュニアが2017年の映画『ジャスティス・リーグ』のエンディングテーマとしてカヴァーを行った。編曲はジャンキーXL。
他にもコンサートなどを含めるとグラディス・ナイト&ザ・ピップス[5]、プリンス、エルトン・ジョン、マリリン・マンソンなど、数多くのアーティストがカヴァーしている。また非常に古い話だが、桑田佳祐が1986年と87年にクリスマス特番(NTV)で歌っている。
シングル盤[編集]
『ビルボード』誌では、1969年11月29日に週間ランキング第1位を獲得。ビルボード誌1969年年間ランキングは第4位。英米でジョン・レノン作のビートルズ・ナンバーとしては最後のチャート1位となっている。
ビートルズの両A面シングルは、過去にも「恋を抱きしめよう/デイ・トリッパー」、「イエロー・サブマリン/エリナー・リグビー」、「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー/ペニー・レイン」と3つあった。しかし、これらが両A面扱いであったのはイギリスにおいてのみで、アメリカ合衆国のビルボードのチャートでは両面とも単独でランクインされることが普通であった(ビートルズのシングルの場合、ほとんどがB面曲もチャートインしている)。「サムシング/カム・トゥゲザー」も当初それぞれ単独の曲としてランクインし、「サムシング」は3位、「カム・トゥゲザー」は2位まで到達したが、両曲ともトップ10内に在位中にビルボードのチャート集計方法が変更され、両面ヒットは単独の作品として数えられるようになったため、両曲のポイントが合算されて「カム・トゥゲザー/サムシング」として1位になった。『キャッシュボックス』誌では、別々にランキングされたまま単独で3週連続第1位を記録している。年間ランキングでは63位。また、1970年には、アイク&ティナ・ターナーのカヴァー・ヴァージョンもシングル・リリースされ、ビルボード誌最高位57位、1978年には、エアロスミスのカヴァー・ヴァージョンもシングル・リリースされ、ビルボード誌最高位23位を記録している。
収録アルバム/シングル[編集]
- 「カム・トゥゲザー」 - シングル(EP)盤。両A面扱いで「サムシング」収録。
- 『アビイ・ロード』
- 『ザ・ビートルズ1967年〜1970年』
- 『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』
- 『ジョン・レノン・アンソロジー』
- 『ザ・ビートルズ1』
- 『ラヴ』
- 『決定盤ジョン・レノン〜ワーキング・クラス・ヒーロー』
関連項目[編集]
出典[編集]
- ^ Freeman, Phil (2007). Marooned: The Next Generation of Desert Island Discs. Da Capo Press. ISBN 978-0-306-81485-3. It's a surface-heavy blues-rock tune, flanging and wailing away…
- ^ http://www.beatlesebooks.com/come-together
- ^ なお、この年対抗馬として立候補していたのが、共和党右派のロナルド・レーガンである。
- ^ 出典:『PLAYBOYインタビュー ジョン・レノン』、1981年 集英社(141~142頁)
- ^ Gladys Knight And The Pips - A Little Knight Music (Vinyl, LP) at Discogs
外部リンク[編集]
- Songmeanings.net Lyrics and explanation
| 先代: フィフス・ディメンション 「ウェディング・ベル・ブルース」 |
Billboard Hot 100 ナンバーワンシングル 1969年11月29日(1週) |
次代: スティーム 「ナナ・ヘイ・ヘイ・キス・ヒム・グッバイ」 |
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