オールド・ブラウン・シュー

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オールド・ブラウン・シュー
ビートルズシングル
A面 ジョンとヨーコのバラード
リリース
規格 7インチシングル
録音 アビー・ロード・スタジオ:
1969年4月16日, 4月18日
ジャンル ロック
時間
レーベル アップル・レコード
作詞・作曲 ジョージ・ハリスン
プロデュース ジョージ・マーティン
ビートルズシングル盤 U.K.U.S. 年表
ゲット・バック
b/w
ドント・レット・ミー・ダウン
(1969年)
ジョンとヨーコのバラード
b/w
オールド・ブラウン・シュー
(1969年)
サムシング
両A面
カム・トゥゲザー
(1969年)
ビートルズシングル盤 日本 年表
ゲット・バック
b/w
ドント・レット・ミー・ダウン
(1969年)
ジョンとヨーコのバラード
b/w
オールド・ブラウン・シュー
(1969年)
カム・トゥゲザー
b/w
サムシング
(1969年)
パスト・マスターズ Vol.2 収録曲
  1. デイ・トリッパー
  2. 恋を抱きしめよう
  3. ペイパーバック・ライター
  4. レイン
  5. レディ・マドンナ
  6. ジ・インナー・ライト
  7. ヘイ・ジュード
  8. レヴォリューション
  9. ゲット・バック
  10. ドント・レット・ミー・ダウン
  11. ジョンとヨーコのバラード
  12. オールド・ブラウン・シュー
  13. アクロス・ザ・ユニヴァース
  14. レット・イット・ビー
  15. ユー・ノウ・マイ・ネーム
ヘイ・ジュード 収録曲
ヘイ・ジュード
(7)
オールド・ブラウン・シュー
(8)
ドント・レット・ミー・ダウン
(9)
ライヴ・イン・ジャパン 収録曲
アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー
(1)
オールド・ブラウン・シュー
(2)
タックスマン
(3)
ザ・ビートルズ1967年〜1970年 収録曲
ジョンとヨーコのバラード
(6)
オールド・ブラウン・シュー
(7)
ヒア・カムズ・ザ・サン
(8)
ザ・ビートルズ・アンソロジー3 収録曲
ゲット・バック
(ライブ・バージョン)
(12)
オールド・ブラウン・シュー
(13)
オクトパス・ガーデン
(14)
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オールド・ブラウン・シュー」(Old Brown Shoe)は、1969年5月にビートルズが発表した20枚目のオリジナル・シングル(「ジョンとヨーコのバラード」)のB面曲である。

解説[編集]

ジョージ・ハリスンの作品であり、リード・ヴォーカルもジョージによる。イギリスで発売されたシングル収録曲としては、2曲目となるジョージ作の楽曲。ジョージは、この曲を1968年後半にピアノを弾きながら書き始めた[1]。この時点で、既に独特なビートやフレーズの根幹であるベース・フレーズの着想を得ていたと考えられる。歌詞は「物事の相対性」を研究したことが反映されていると語っている[2]

当時のジョージはベースとギターのオクターブ・ユニゾンを好んでおり、主にサビでいくつかの曲のアレンジで応用している[注釈 1]。87年の「CREEM」誌でのインタビューでジョージは質問に答える形で「自分がベースを弾いた」と語っている。

なお、雑誌『レコード・コレクターズ』などで「リフはスライド・ギター」とされることが多いが、ジョージはビートルズ時期にはスライド・ギターは弾いていない[注釈 2]

A面曲の「ジョンとヨーコのバラード」と同様にモノラルにミックスされたことがないため、モノラル・ヴァージョンは存在しない。

1991年の日本ツアーでも、ジョージは本作を2曲目に演奏しており、この時のライブ音源が翌年に発売されたライブ・アルバム『ライヴ・イン・ジャパン』に収録された[3]

レコーディング[編集]

この曲は、1969年1月27日にアップル・スタジオで行なわれたゲット・バック・セッションにてリハーサルが行なわれた[4][5]。この時点で、歌詞は完成していて、リンゴ・スターはオフビートのドラム・パートを提案した[6]。なお、このときジョージはピアノを担当していた[7][8]

ジョージの26歳の誕生日であった1969年2月25日にピアノとエレクトリック・ギターを用いたデモ音源を録音[9][10]。この時に「サムシング」や「オール・シングス・マスト・パス」のデモ音源も録音されていて、いずれの音源も、1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』に収録された[11][12]

1969年4月16日におよび18日の2回のセッションで正式なレコーディングが行なわれた[13][14]

4月16日は、ジョージのリードギタージョン・レノンリズムギターポール・マッカートニータック・ピアノ、リンゴのドラムスというラインナップ[13][15]でリズムトラックを4テイク録音。自然な残響音を取り込むという目的から、ジョージはリード・ボーカルをマイクから離れたスタジオの隅から入れた[16]

4月18日にジョンのリードギターがカットされ、代わりにハモンドオルガンがオーバーダビングされた[17]。さらにジョージは、レスリー・スピーカーを通したリードギターをオーバーダビング。これで、この曲は完成となった[17]

プレイヤー[編集]

出典は、特記がない限りイアン・マクドナルド英語版の書籍[18]

収録シングル/アルバム[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

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  1. ^ 具体的には「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」、「ドント・レット・ミー・ダウン」、「美しき人生」などがある。
  2. ^ ドライヴ・マイ・カー」のソロ終息部分のスライド・ギターは、ポール・マッカートニーによるものである。

出典[編集]

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  1. ^ Williamson, Nigel (February 2002). “Only a Northern song”. Uncut. 
  2. ^ Harrison, George (2002) [1980]. I, Me, Mine. San Francisco, CA: Chronicle Books. p. 134. ISBN 978-0-8118-5900-4. 
  3. ^ Ingham, Chris (2006). The Rough Guide to the Beatles (2nd edn). London: Rough Guides/Penguin. p. 135. ISBN 978-1-84836-525-4. 
  4. ^ Unterberger, Richie (2006). The Unreleased Beatles: Music & Film. San Francisco, CA: Backbeat Books. p. 257-59. ISBN 978-0-87930-892-6. 
  5. ^ Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two, 1966–1970. New York, NY: Three Rivers Press. p. 256. ISBN 978-0-307-45239-9. 
  6. ^ Sulpy, Doug; Schweighardt, Ray (1999). Get Back: The Unauthorized Chronicle of The Beatles' Let It Be Disaster. New York, NY: St. Martin's Griffin. p. 290-291. ISBN 0-312-19981-3. 
  7. ^ Unterberger, Richie (2006). The Unreleased Beatles: Music & Film. San Francisco, CA: Backbeat Books. p. 257-59. ISBN 978-0-87930-892-6. 
  8. ^ Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two, 1966–1970. New York, NY: Three Rivers Press. p. 258. ISBN 978-0-307-45239-9. 
  9. ^ Lewisohn, Mark (2005) [1988]. The Complete Beatles Recording Sessions: The Official Story of the Abbey Road Years 1962–1970. London: Bounty Books. p. 171. ISBN 978-0-7537-2545-0. 
  10. ^ The Editors of Rolling Stone (2002). Harrison. New York, NY: Rolling Stone Press. p. 176. ISBN 978-0-7432-3581-5. 
  11. ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). p. 347-48. ISBN 978-1-84413-828-9. 
  12. ^ Unterberger, Richie (2006). The Unreleased Beatles: Music & Film. San Francisco, CA: Backbeat Books. p. 264-65. ISBN 978-0-87930-892-6. 
  13. ^ a b Lewisohn, Mark (2005) [1988]. The Complete Beatles Recording Sessions: The Official Story of the Abbey Road Years 1962–1970. London: Bounty Books. p. 173. ISBN 978-0-7537-2545-0. 
  14. ^ Babiuk, Andy (2002). Beatles Gear: All the Fab Four's Instruments, from Stage to Studio. San Francisco, CA: Backbeat Books. p. 244. ISBN 978-0-87930-731-8. 
  15. ^ Babiuk, Andy (2002). Beatles Gear: All the Fab Four's Instruments, from Stage to Studio. San Francisco, CA: Backbeat Books. p. 243. ISBN 978-0-87930-731-8. 
  16. ^ Huntley, Elliot J. (2006). Mystical One: George Harrison – After the Break-up of the Beatles. Toronto, ON: Guernica Editions. p. 35. ISBN 978-1-55071-197-4. 
  17. ^ a b Everett, Walter (1999). The Beatles as Musicians: Revolver Through the Anthology. New York, NY: Oxford University Press. p. 243. ISBN 0-19-512941-5. 
  18. ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). p. 347. ISBN 978-1-84413-828-9. 
  19. ^ Guesdon, Jean-Michel; Margotin, Philippe (2013). All the Songs: The Story Behind Every Beatles Release. New York, NY: Black Dog & Leventhal. p. 547. ISBN 978-1-57912-952-1. 
  20. ^ Womack, Kenneth (2014). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. Santa Barbara, CA: ABC-CLIO. p. 691. ISBN 978-0-313-39171-2. 

外部リンク[編集]