ジ・インナー・ライト

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ジ・インナー・ライト
ビートルズシングル
A面 レディ・マドンナ
リリース
録音 アビー・ロード・スタジオ
1968年1月12日2月6日2月8日
ジャンル インド音楽
ラーガ・ロック
時間
レーベル パーロフォン
作詞・作曲 ジョージ・ハリスン
プロデュース ジョージ・マーティン
ビートルズシングル盤 U.K.U.S.、日本 年表
ハロー・グッドバイ
b/w
アイ・アム・ザ・
ウォルラス

(1967年)
レディ・マドンナ
b/w
ジ・インナー・
ライト

(1968年)
ヘイ・ジュード
b/w
レヴォリューション
(1968年)
パスト・マスターズ Vol.2 収録曲
  1. デイ・トリッパー
  2. 恋を抱きしめよう
  3. ペイパーバック・ライター
  4. レイン
  5. レディ・マドンナ
  6. ジ・インナー・ライト
  7. ヘイ・ジュード
  8. レヴォリューション
  9. ゲット・バック
  10. ドント・レット・ミー・ダウン
  11. ジョンとヨーコのバラード
  12. オールド・ブラウン・シュー
  13. アクロス・ザ・ユニヴァース
  14. レット・イット・ビー
  15. ユー・ノウ・マイ・ネーム
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ジ・インナー・ライト」("The Inner Light")は、1968年3月にビートルズが発表した17枚目のオリジナル・シングル(「レディ・マドンナ」)のB面曲である。

解説[編集]

ジョージ・ハリスンの作品で、リード・ボーカルもジョージ。B面収録曲ではあるが、イギリスで発売されたシングルとしては初のジョージの楽曲。

インド楽器の録音はインドボンベイにあるEMIスタジオで行われた。元々ジョージのソロアルバム『不思議の壁』のためのセッションが行なわれていて、そのセッションの余り時間を使って録音された[1][2]。この経緯から演奏もアルバムに参加した外部のミュージシャンが担当している。ビートルズのメンバーは、ジョージがリード・ボーカルと指揮、最後のワンフレーズでジョン・レノンポール・マッカートニーを担当しているのみで、演奏には一切携わっていない。

ジョンとポールは揃ってこの曲を絶賛し、特にジョンはこの曲をシングルに入れるために「アクロス・ザ・ユニバース」をシングル候補曲から外した程だった。ポールも「インド音楽という領域にとらわれず、素直にメロディに聴き入るべき。本当に美しい曲だ」と語っている。

歌詞は老子道徳経よりの引用。

戸を出でずして、天下を知り、牖(まど)より闚(うかが)わずして、天道を見る。その出ずることいよいよ遠ければ、その知ることいよいよ少なし。ここをもって聖人は行かずして知り、見ずして名(あきら)かに、なさずして成る。

— 「老子:徳経 鑒遠第四十七」[3]

ミックス[編集]

ステレオ・ヴァージョン[編集]

「ジ・インナー・ライト」のリアル・ステレオ・ヴァージョンは、1970年1月27日に作成された[4]。同年に発売されたアメリカ編集盤『ヘイジュード[5]や解散後の1981年12月リリースの『ザ・ビートルズ EPコレクション』収録の『ザ・ビートルズ』のA面1曲目に収録された。CDでは1988年3月にリリースされたアルバム『パスト・マスターズ Vol.2』に収録された。

その他[編集]

シルク・ドゥ・ソレイユの公演のために制作されたサウンドトラック盤『ラヴ』(2006年)には、同じくジョージ作の「ヒア・カムズ・ザ・サン」の終盤に組み込まれている[6][7]。なお、この音源には、同じく「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」のタブラも加えられている[8]

2014年にジョージのソロアルバム『不思議の壁』が再発売された際に、ボーナス・トラックとしてインストゥルメンタルが追加収録された[9][10]

プレイヤー[編集]

クレジットはピーター・ラベゾリ[11]ケネス・ウォマック英語版[12]によるもの。

脚注[編集]

注釈[編集]

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出典[編集]

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  1. ^ Leng, Simon (2006). While My Guitar Gently Weeps: The Music of George Harrison. Milwaukee, WI: Hal Leonard. p. 33. ISBN 978-1-4234-0609-9. 
  2. ^ Miles, Barry (2001). The Beatles Diary Volume 1: The Beatles Years. London: Omnibus Press. p. 283. ISBN 0-7119-8308-9. 
  3. ^ web漢文大系
  4. ^ Guesdon, Jean-Michel; Margotin, Philippe (2013). All the Songs: The Story Behind Every Beatles Release. New York, NY: Black Dog & Leventhal. p. 447. ISBN 978-1-57912-952-1. 
  5. ^ Everett, Walter (1999). The Beatles as Musicians: Revolver Through the Anthology. New York, NY: Oxford University Press. p. 341. ISBN 0-19-512941-5. 
  6. ^ Irvin, Jim (December 2006). “The Beatles: Love (Apple)”. Mojo.  Available at Rock's Backpages (subscription required).
  7. ^ Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two, 1966–1970. New York, NY: Three Rivers Press. p. 317. ISBN 978-0-307-45239-9. 
  8. ^ Book, John (2007年3月9日). “The Beatles Love”. Okayplayer. 2007年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月19日閲覧。
  9. ^ Gallucci, Michael (2014年9月19日). “George Harrison, 'The Apple Years 1968–75' – Album Review”. Ultimate Classic Rock. 2017年4月18日閲覧。
  10. ^ Coplan, Chris (2014年9月19日). “Listen to an alternate version of George Harrison's 'The Inner Light'”. Consequence of Sound. 2018年12月20日閲覧。
  11. ^ Lavezzoli, Peter (2006). The Dawn of Indian Music in the West. New York, NY: Continuum. p. 183,184. ISBN 0-8264-2819-3. 
  12. ^ Womack, Kenneth (2014). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. Santa Barbara, CA: ABC-CLIO. p. 467. ISBN 978-0-313-39171-2. 
  13. ^ Everett, Walter (1999). The Beatles as Musicians: Revolver Through the Anthology. New York, NY: Oxford University Press. p. 153. ISBN 0-19-512941-5. 
  14. ^ Leng, Simon (2006). While My Guitar Gently Weeps: The Music of George Harrison. Milwaukee, WI: Hal Leonard. p. 34fn. ISBN 978-1-4234-0609-9.