ツイスト・アンド・シャウト

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ツイスト・アンド・シャウト
アイズレー・ブラザーズシングル
初出アルバム『ツイスト・アンド・シャウト』
B面 スパニッシュ・ツイスト
リリース
ジャンル ロックンロールR&B
時間
作詞・作曲 バート・ラッセル・バーンズ
フィル・メドレー
プロデュース バート・ラッセル・バーンズ
チャート最高順位
アイズレー・ブラザーズ シングル 年表
ライト・ナウ
(1962年)
ツイスト・アンド・シャウト
(1962年)
ツイスティン・ウィズ・リンダ
(1962年)
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ツイスト・アンド・シャウト」 ("Twist And Shout")は、1960年代初期に流行したリズム・アンド・ブルースの楽曲である。

解説[編集]

「ツイスト・アンド・シャウト」の作者はバート・ラッセル・バーンズ(Bert Russel Berns)とフィル・メドレー(Phil Medley)。

初出は、1961年アトランティック・レコードに所属していたトップ・ノーツが発売したシングル。プロデュースは、フィル・スペクター

1962年アイズレー・ブラザーズがこの曲をリリースしてヒットさせた。後にビートルズなど多数のアーティストがカバーした。

ビートルズによるカヴァー[編集]

ツイスト・アンド・シャウト
ビートルズ楽曲
収録アルバム プリーズ・プリーズ・ミー
リリース 1963年3月22日
録音 1963年2月11日
アビー・ロード・スタジオ
ジャンル ロックンロール
時間 2分35秒 (monaural version)
2分35秒 (stereo version)
2分20秒 ("Live At The Star-Club In Hamburg, Germany; 1962." version)[1][注釈 1]
1分21秒 ("The Beatles At The Hollywood Bowl" version)
3分5秒 ("The Beatles Anthology 1" version)[2][注釈 2]
レーベル パーロフォン
作詞者 バート・ラッセル・バーンズ/フィル・メドレー
プロデュース ジョージ・マーティン
チャート順位

ビートルズシングル盤 U.K. 年表
イエスタデイ
b/w
恋する二人
(1976年)
バック・イン・ザ・USSR
b/w
ツイスト・アンド・シャウト
(1976年)
サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド'~ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ
b/w
ア・デイ・イン・ザ・ライフ
(1978年)
ビートルズシングル盤 U.S. 年表
プリーズ・プリーズ・ミー
b/w
フロム・ミー・トゥ・ユー
(1964年)
ツイスト・アンド・シャウト
b/w
ゼアズ・ア・プレイス
(1964年)
キャント・バイ・ミー・ラヴ
b/w
ユー・キャント・ドゥ・ザット
(1964年)
ビートルズシングル盤 U.S. 年表
ザ・ビートルズ・ムーヴィー・メドレー
b/w
すてきなダンス
(1982年)
ツイスト・アンド・シャウト
b/w
ゼアズ・ア・プレイス
(1986年)
マキシ・シングル「ベイビー・イッツ・ユー
(1994年)
ビートルズシングル盤 日本 年表
フロム・ミー・トゥ・ユー
b/w
アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
(1964年)
ツイスト・アンド・シャウト
b/w
ロール・オーヴァー・ベートーヴェン
(1964年)
ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット
b/w
サンキュー・ガール
(1964年)
プリーズ・プリーズ・ミー 収録曲
A面
  1. アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
  2. ミズリー
  3. アンナ
  4. チェインズ
  5. ボーイズ
  6. アスク・ミー・ホワイ
  7. プリーズ・プリーズ・ミー
B面
  1. ラヴ・ミー・ドゥ
  2. P.S.アイ・ラヴ・ユー
  3. ベイビー・イッツ・ユー
  4. ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット
  5. 蜜の味
  6. ゼアズ・ア・プレイス
  7. ツイスト・アンド・シャウト
ミュージックビデオ
「Twist & Shout (Performed Live On The Ed Sullivan Show 2/23/64)」 - YouTube

ビートルズによるカヴァーは最初のイギリス盤公式オリジナル・アルバムプリーズ・プリーズ・ミー』のB面7曲目(CDでは14曲目)。ジョン・レノンがリード・ヴォーカルをとっているこの曲は、アルバムの最後に収録されている。その後、この曲は4曲入りEPとしてカットされ、ニュー・ミュージカル・エクスプレスでは1963年8月9日付から2週連続4位、メロディー・メイカーでは1963年8月17日付で2位のシングル・チャートでの最高位をつけている。アメリカではシングル・カット(B面は「ゼアズ・ア・プレイス」)され[4]Billboard Hot 100で4週連続2位を記録している。また、キャッシュボックスでは1964年4月4日付で1位を獲得している。アメリカでは100万枚以上のセールスを記録している。日本でもシングル・カットされたが、B面はアメリカのシングル盤と異なり「ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」が収録されている。

レコーディング当日、ジョンは一日中歌い続けたことと、当日風邪をひいていたという事情が重なって声が嗄れてしまった[注釈 3]。そこで、牛乳と喉飴でどうにか調子を騙し、ボーカルを録った。当時の様子をジョンは、「僕の喉は何かを飲み込む度に、まるで紙やすりのようだった」と語っている[5]。曲の最後ではジョンの咳が聞こえる。なお、2テイク目の録音も試みられたが、ジョンの声が出なかったことから破棄された[6][7]

喉が張り裂けそうなぐらい必死に声を出しているが、それが一世一代の見事なシャウトとなり、同時にビートルズの代表的ロックンロールナンバーとしても採り上げられ、以降のロックンロールにおいてもこのシャウトは決定的になったとされる。カヴァー曲でありながら、オリジナル・アーティストのヴァージョンよりも有名になってしまった曲の代表的な例。 

1963年11月4日、ビートルズが王室主催の音楽演奏会にロックバンドとして初めて招待されて演奏した際、この曲の演奏前にジョンがMCで「For our last number I'd like to ask your help: Will the people in the cheaper seats clap your hands? And the rest of you, if you'll just rattle your jewellery... - 次の曲では皆さんも協力してください。安い席の人は拍手を、高い席の人は宝石をジャラジャラ鳴らしてください。」と発言し、観客の笑いを呼んだ[8]。この模様は、アルバム『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』に「シー・ラヴズ・ユー」等とともに収録されている。1964年夏の全米ツアーからは、コンサートのオープニング・ナンバーとしてこの曲の短縮ヴァージョンが演奏され、彼らのシグネチュア・チューンとして多くの人々に認知された。

パーソネル[編集]

収録アルバム[編集]

その他のカヴァー[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 演奏後の語りや聴衆の音声も含まれるため実際の演奏時間はさらに短い。
  2. ^ 演奏後の外部ミュージシャンによるインストルメンタル・ヴァージョンも含まれるため、実際の演奏時間はさらに短い。
  3. ^ 「この曲が喉に負担をかける事は解りきっていたから」ということから、一連のセッションの最後にレコーディングが行われた。

出典[編集]

  1. ^ デビュー! ビートルズ・ライヴ'62』のCDのインデックス
  2. ^ ザ・ビートルズ・アンソロジー1』のインデックス
  3. ^ 『日経BPムック 大人のロック!特別編集 ザ・ビートルズ 世界制覇50年』日経BP社、2015年、97頁。ISBN 978-4-8222-7834-2
  4. ^ USA Discography”. Norwegianwood.org. 2019年2月12日閲覧。
  5. ^ The Beatles. The Beatles Anthology. Chronicle Books, LLC, 2000.
  6. ^ Ian MacDonald, "Revolution in the Head"
  7. ^ Mark Lewisohn, The Complete Beatles Recording Sessions
  8. ^ 佐藤剛 (2016年11月4日). “ビートルズのジョン・レノンが「ロイヤル・バラエティ・パフォーマンス」で観客を笑わせた痛快な発言”. TAP the POP. 2019年2月12日閲覧。
  9. ^ 45cat - The Shangri-Las - Give Him A Great Big Kiss / Twist And Shout - Red Bird - USA - RB 10-018