アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア

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アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
ビートルズ楽曲
収録アルバム プリーズ・プリーズ・ミー
リリース 1963年3月22日 (monaural version)
1963年4月26日 (stereo version)
録音 1963年2月11日
アビー・ロード・スタジオ
ジャンル ロックンロール
時間 257(monaural version)
2分53秒 (stereo version)
2分48秒 ("The Beatles Anthology 1" version)[1][注釈 1]
2分31秒 ("The Beatles Live At The BBC" version)
レーベル パーロフォン
作詞者 マッカートニー=レノン
プロデュース ジョージ・マーティン

ビートルズシングル盤 U.S. 年表
シー・ラヴズ・ユー
b/w
アイル・ゲット・ユー
(1963年)
抱きしめたい
b/w
アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
(1963年)
プリーズ・プリーズ・ミー
b/w
フロム・ミー・トゥ・ユー
(1964年)
ビートルズシングル盤 日本 年表
キャント・バイ・ミー・ラヴ
b/w
ユー・キャント・ドゥ・ザット
(1964年)
フロム・ミー・トゥ・ユー
b/w
アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
(1964年)
ツイスト・アンド・シャウト
b/w
ロール・オーヴァー・ベートーヴェン
(1964年)
プリーズ・プリーズ・ミー 収録曲
A面
  1. アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
  2. ミズリー
  3. アンナ
  4. チェインズ
  5. ボーイズ
  6. アスク・ミー・ホワイ
  7. プリーズ・プリーズ・ミー
B面
  1. ラヴ・ミー・ドゥ
  2. P.S.アイ・ラヴ・ユー
  3. ベイビー・イッツ・ユー
  4. ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット
  5. 蜜の味
  6. ゼアズ・ア・プレイス
  7. ツイスト・アンド・シャウト

アイ・ソー・ハー・スタンディングゼア(I Saw Her Standing There)はビートルズのファースト・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』の収録曲(A面1曲目)。

解説[編集]

マッカートニー=レノン名義。ポール・マッカートニーが主に作詞作曲。リード・ヴォーカルはポール。コーラスはジョン・レノンポール・マッカートニーによるカウント"one, two, three, four!"で始まる。

当初の曲名は "Seventeen" [2]で、ポールがサウスポートランカシャーで行なわれたビートルズのライブからの帰宅時に本作を考え出した[3]。ポールは後に「冒頭の歌詞"Well she was just seventeen, never been a beauty queen."をジョンが"Well she was just seventeen,You know what I mean."に書き換えたんだ」とインタビューに答えている[4]

ベース・リフはチャック・ベリーの楽曲「Talkin' About You」より引用したもの[5]

アメリカにおいては、「ジス・ボーイ」との差し替えられて「抱きしめたい」のB面として発売され、ビルボードHOT100でB面ながら14位まで上昇している。なお『キャッシュボックス』誌では最高位100位という記録に終わっている。日本においては、「フロム・ミー・トゥ・ユー」のB面として発売されている。

なお1960年代から1970年代に発売された楽譜集では「その時ハートは盗まれた」という邦題がつけられているが[注釈 2]東芝音楽工業はこの邦題を採用していない。ただし、1966年7月にビクターから発売されたメリー・ウエルズのLP『くたばれ!ビートルズ』(原題:LOVE SONGS TO THE BEATLES)に、この楽曲のカバーが収録された際に「その時ハートは盗まれた」という邦題が採用されている。

1995年の4曲入りシングル「フリー・アズ・ア・バード」に第9テイクが収録されている。

ローリング・ストーン(Rolling Stone)』誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・ソング500」と「オールタイム・グレイテスト・ギター・ソングス100」、さらに「グレイテスト・ビートルズ・ソングス100」に於いて、それぞれ140位[7]と45位[8]、16位[9]に選ばれた。

レコーディング[編集]

最初のレコーディングは1962年末頃にキャヴァーン・クラブで行われたライブ・レコーディングで、当時は現在リリースされたものよりもテンポが遅かった。この時ジョンはリズムギターを担当せず、イントロとヴァースでハーモニカを演奏するのみだった[10]

1963年2月11日(月)にEMIスタジオにて録音。午前中に9テイクを録音。第1テイクに午後にオーバー・ダビングを行ない、これを第12テイクとした。第12テイクに第9テイクにおけるカウント"one, two, three, four!"を1963年2月25日(月)につなぎ合わせて完成している。

演奏[編集]

間奏のジョージのギターフレーズはオリジナル音源が収録されているレコード・CD等でしか聴くことができない。コンサートにおいてはジョージは失敗しないように簡単にしたフレーズを常に演奏していた。その簡単なフレーズがオリジナルであると誤解している人もいる。

担当楽器[編集]

クレジットはイアン・マクドナルドによるもの[11][10]

ミキシング[編集]

米国盤"Introducing... The Beatles"収録分はイントロのカウントのうち"one, two, three"がカットされており"four!"から始まる。

カバー[編集]

ボブ・ウェルチは、1979年に発表したアルバム「Three Hearts」において、この曲をAOR調にアレンジして収録している。その他、アメリカの歌手・ティファニーが1988年に「アイ・ソー・ヒム・スタンディング・ゼア(I saw him standing there)」とタイトルを変えてこの曲をカバーしている。このシングルはアメリカのビルボード誌で最高7位、イギリスで最高8位をそれぞれ記録している。

ポール・マッカートニーはソロ・コンサートにおいても演奏している。またこの曲は基本的にポールの作品ではあるが、ビートルズの解散後ジョン・レノンがエルトン・ジョンとのコンサートで演奏している。

収録盤[編集]

ビートルズ[編集]

メンバーのソロ・ヴァージョン収録盤[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 演奏後のポールの語りも含まれるため実際の演奏時間はさらに短い。
  2. ^ たとえば、1975年7月に新興楽譜出版社が発行した楽譜集『ビートルズ80曲集』198頁 - 199頁に「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」の楽譜が掲載されているが、タイトルとして「I Saw Her Standing There」に「その時ハートは盗まれた」が併記されている[6]

出典[編集]

  1. ^ 『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』のインデックスより
  2. ^ マーク・ルウィソーン『ビートルズ/レコーディング・セッション』内田久美子訳、シンコー・ミュージック、1990年、30ページ
  3. ^ Badman, Keith (2000). The Beatles Off the Record. London: Omnibus. p. 50. ISBN 0-7119-7985-5. 
  4. ^ マーク・ルウィソーン、同書、1990年、270ページ
  5. ^ Harry, Bill (1992). The Ultimate Beatles Encyclopedia. London: Virgin Books. ISBN 0-86369-681-3. 
  6. ^ 『ビートルズ80曲集』草野昌一 新興楽譜出版社東京、1975年7月10日、第24版、198 - 199頁。2019年5月16日閲覧。
  7. ^ “The 100 Greatest Guitar Songs of All Time : Rolling Stone”. Rolling Stone. (2011年4月7日). https://www.rollingstone.com/music/music-lists/500-greatest-songs-of-all-time-151127/the-beatles-i-saw-her-standing-there-65377/ 2019年6月29日閲覧。 
  8. ^ “500 Greatest Songs of All Time”. Rolling Stone. (2011年4月7日). オリジナルの2008年6月25日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080625061017/http://www.rollingstone.com/news/coverstory/20947527/page/41 2019年6月29日閲覧。 
  9. ^ “100 Greatest Beatles Songs”. Rolling Stone. (2011年9月19日). https://www.rollingstone.com/music/music-lists/100-greatest-beatles-songs-154008/i-saw-her-standing-there-180952/ 2019年6月29日閲覧。 
  10. ^ a b I Saw Her Standing There”. The Beatles Bible. 2018年11月3日閲覧。
  11. ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). ISBN 1-84413-828-3.