シーズ・ア・ウーマン
「シーズ・ア・ウーマン」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ビートルズの楽曲 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英語名 | She's A Woman | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
リリース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
規格 | 7インチシングル | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
録音 |
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ジャンル | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
時間 | 3分01秒 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
レーベル | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
作詞者 | レノン=マッカートニー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
作曲者 | レノン=マッカートニー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
チャート順位 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
後述を参照 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「シーズ・ア・ウーマン」(英語: She's A Woman)は、ビートルズの楽曲。レノン=マッカートニー名義となっているが、実質的にはポール・マッカートニーによって書かれた楽曲で、ミドルエイト部分のみジョン・レノンが書いている。1964年11月にシングル盤『アイ・フィール・ファイン』のB面曲として発売され、Billboard Hot 100では、B面収録曲でありながらも最高4位を獲得し[4]、ニュージーランドのシングルチャートでは第1位を獲得した[5]。
1965年に公開されたビートルズ主演の映画『ヘルプ!4人はアイドル』では、本作のコーラスが使用されたが、同作のサウンドトラック盤には未収録となった。
作曲とレコーディング[編集]
「シーズ・ア・ウーマン」は、ロックンロールやR&B、ポップ・ロックの要素を持った楽曲で、ボーカルはリトル・リチャードを彷彿させる歌唱法が採られている。
「シーズ・ア・ウーマン」のレコーディングは、『ビートルズ・フォー・セール』のレコーディング・セッション中であった1964年10月8日にEMIスタジオの第2スタジオで開始された。この日は7テイク録音されて、第6テイクが採用された。その後、第6テイクにジョージ・マーティンのピアノとリンゴ・スターのショーカリョがオーバー・ダビングされた。
ライヴではほとんどの場合1曲目、もしくは2曲目(マッカートニーが歌う最初の曲)として演奏されている。1966年に日本武道館で行なわれた来日公演でも演奏され、当時の演奏は1996年にリリースされた『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』に収録された。
ミキシング[編集]
1981年12月リリースの『ザ・ビートルズ EPコレクション』収録の『ザ・ビートルズ』の「シーズ・ア・ウーマン」にはイントロ前にポール・マッカートニーのカウントが入る。『パスト・マスターズ Vol.1』収録のものやモノラル・ヴァージョンにはカウントが入らない。
米国盤『ビートルズ '65』収録ヴァージョンは、ステレオ・モノラルともに通常ヴァージョンよりフェード・アウトが早く、なおかつ強いエコーがかけられている。
「シーズ・ア・ウーマン」のリアル・ステレオ・ヴァージョンはビートルズの活動中にはリリースされなかった。解散後の1980年11月リリースの『リヴァプールより愛を込めて ザ・ビートルズ・ボックス』に収録された。CDでは『パスト・マスターズ Vol.1』に収録された。ちなみに、米国盤『ビートルズ '65』のステレオ盤では擬似ステレオで収録されている。
演奏[編集]
- ポール・マッカートニー - ボーカル、ベース
- ジョン・レノン - リズムギター
- ジョージ・ハリスン - リードギター、ダブルトラックが施されたリズムギター
- リンゴ・スター - ドラムス、ショーカリョ
- ジョージ・マーティン - 音楽プロデューサー、ピアノ
レコーディング・エンジニアはノーマン・スミスが務めた。
チャート成績[編集]
チャート(1964年 - 1965年) | 最高位 |
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ベルギー (Ultratop 50 Wallonia)[8] | 7 |
ニュージーランド (Lever Hit Parade)[5] | 1 |
US Billboard Hot 100[4] | 4 |
カバー・バージョン[編集]
- ジョニー・アリディ - 1965年に発売されたアルバム『Hallelujah』に収録。フランス語詞。タイトルは「On a ses jours」。
- ホセ・フェリシアーノ - 1969年に発売されたシングル『レイン』のB面[9]。
- ジェフ・ベック - 1975年に発売されたアルバム『ブロウ・バイ・ブロウ』に収録。
- ポール・マッカートニー - 1991年に発売されたライブ・アルバム『公式海賊盤』に収録。
- スクリッティ・ポリッティ(フィーチャリング・シャバ・ランクス) - 1991年にシングルとして発売された。全英シングルチャートで最高位20位を獲得[10]。
収録アルバム[編集]
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ Frontani, Michael R. (2009-09-18). The Beatles: Image and the Media. Univ. Press of Mississippi. p. 113. ISBN 978-1-60473-156-9 2019年6月29日閲覧。
- ^ Riley, Tim (2002). Tell Me Why: The Beatles: Album by Album, Song by Song, the Sixties and After. Da Capo Press. p. 118. ISBN 978-0-306-81120-3 2019年6月29日閲覧。
- ^ O'Grady, Terence J. (1 May 1983). The Beatles: A Musical Evolution. Twayne Publishers. p. 56. ISBN 978-0-8057-9453-3 . "Both "I Feel Fine" and "She's a Woman" are heavily rhythm and blues influenced pop-rock songs."
- ^ a b “The Hot 100 Chart”. Billboard (1964年12月26日). 2020年8月29日閲覧。
- ^ a b “Lever hit parades: 24-Dec-1964”. Flavour of New Zealand. 2020年8月29日閲覧。
- ^ Winn 2009, p. 279-284.
- ^ Everett 2001, p. 266.
- ^ "Ultratop.be – The Beatles – She's A Woman" (in French). Ultratop 50. 2020年11月24日閲覧。
- ^ “José Feliciano - Rain / She's A Woman - RCA Victor - USA - 47-9757”. 45cat. 2020年8月29日閲覧。
- ^ “Official Singles Chart Top 100”. Official Charts Company (1991年3月31日). 2020年8月29日閲覧。
参考文献[編集]
- Everett, Walter (2001). The Beatles as Musicians: The Quarry Men Through Rubber Soul. New York: Oxford University Press. ISBN 0-19-514104-0
- Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two, 1966-1970. New York, NY: Three Rivers Press. ISBN 978-0-307-45239-9