ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!

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ザ・ビートルズ・
スーパー・ライヴ!
The Beatles at the Hollywood Bowl
ビートルズライブ・アルバム
リリース
録音 ハリウッド・ボウル
1964年8月23日,1965年8月30日
ジャンル ロック
時間
レーベル 東芝EMI
キャピトル・レコード
パーロフォン
プロデュース Voyle Gilmore (オリジナル・レコーディング)
ジョージ・マーティン(クリーンナップ・ミキシング)
ジャイルズ・マーティン(2016年版リミックス)
チャート最高順位
ビートルズ 年表
デビュー! ビートルズ・ライヴ'62
(1977年)
ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!
(1977年)
ラヴ・ソングス
(1977年)
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会場となったハリウッド・ボウルUSGSによる衛星画像)

ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』 (The Beatles at the Hollywood Bowl) は、1977年5月にリリースされたビートルズ唯一の公式ライヴ・アルバムである。

解説[編集]

1964年8月23日1965年8月30日ロサンゼルスハリウッド・ボウルで行われたライブ演奏を収録したアルバムである。オリジナル・レコーディングはジョージ・マーティン監督の下、ヴォイル・ギルモアのプロデュースにより、3トラックレコーダーによって行われた。エンジニアはヒュー・デイヴィス(1964年)、ピート・アボット(1965年)。

収録当初は録音状態があまりにも悪かったため、リリースには至らなかった(17,000人の観客の悲鳴で演奏はかき消され、さらにステージにモニタースピーカーがなく、メンバーは自分たちの演奏がほとんど聴こえない状態で演奏していた)。しかし、約10年を経てこのテープを発見したキャピトル・レコードの社長バスカー・メノンがジョージ・マーティンにリプロデュースを依頼した。マーティンはエンジニアのジェフ・エメリックとともに、3トラックテープをマルチトラックに移し、両日のベスト・トラックを選び出してリミックス、フィルタリングを施してサウンドを整えた。すべての作業はロンドンのエア・スタジオ(ジョージ・マーティンが所有)において、1977年1月に行われた。日本盤LPのライナーノーツには、マーティン自身のコメントとして「ヴォーカル、楽器のオーヴァーダビングは一切していない」との説明がされている。

1965年8月29日のコンサートも録音されたが、前半部分のポール・マッカートニーのマイクが録音されておらず、使い物にならなかった。アルバムにはMCパート、ポール・マッカートニーのヴォーカルを含まない「ディジー・ミス・リジー」の後半部、そのマイクを一切使用していなかった「涙の乗車券」等に使われた。全体的な傾向として、1964年のステージからの曲はオリジナル・レコーディングに比べてアップ・テンポで演奏されており、1965年のステージからの曲は逆にややテンポを落とし気味でゆったりと演奏されている。

本作は英国ではパーロフォン・レーベルからリリースされ、20万ポンドを投じたテレビ広告が大々的に展開された。イギリスの「ミュージック・ウィーク」誌では最高位第1位獲得している。アメリカでは、「ビルボード」誌では最高位第2位を獲得し、「キャッシュボックス」誌では最高位第3位を獲得している。RIAAからミリオン・セラーを認定されている。

長らく廃盤となっていたが、2016年9月9日にアナログ盤未収録の楽曲4曲を追加、ジャケット写真を一新したリマスター盤として初CD化された。邦題も『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』と原題に近いものに改められている。楽曲はジャイルズ・マーティンとサム・オーケルにより、マスターの3トラックテープまで遡ってリミックスとリマスターが行われている[2]

アルバム未収録の「ベイビーズ・イン・ブラック」(MCのみ1965年8月29日、演奏は1965年8月30日録音)は、1996年のシングル「リアル・ラヴ」に収録された。

1964年8月23日と1965年8月30日のセット・リストは以下の通りである。

1964年8月23日
  1. Twist and Shout
  2. You Can't Do That
  3. All My Loving
  4. She Loves You
  5. Things We Said Today
  6. Roll Over Beethoven
  7. Can't Buy Me Love
  8. If I Fell
  9. I Want to Hold Your Hand
  10. Boys
  11. A Hard Day's Night
  12. Long Tall Sally
1965年8月30日
  1. Twist and Shout
  2. She's a Woman
  3. I Feel Fine
  4. Dizzy Miss Lizzy
  5. Ticket to Ride
  6. Everybody's Trying to Be My Baby
  7. Can't Buy Me Love
  8. Baby's in Black
  9. I Wanna Be Your Man
  10. A Hard Day's Night
  11. Help!
  12. I'm Down

収録曲[編集]

アナログA面[編集]

  1. ツイスト・アンド・シャウト - Twist and Shout (Medley - Russell)
    演奏時間:(1'21" - analog disc)(1'33" - iTunes)、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
    アイズレー・ブラザーズのカヴァー曲。
    1965年8月30日録音
  2. シーズ・ア・ウーマン - She's a Woman (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'47" - analog disc)(3'12" - iTunes)、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
    1965年8月30日録音
  3. ディジー・ミス・リジー - Dizzy Miss Lizzy (Williams)
    演奏時間:(3'00" - analog disc)(3'39" - iTunes)、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
    ラリー・ウィリアムズのカヴァー曲。
    1965年8月29日(後半部分のみ)/1965年8月30日録音
  4. 涙の乗車券 - Ticket to Ride (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'19" - analog disc)(2'26" - iTunes)、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
    1965年8月29日録音
  5. キャント・バイ・ミー・ラヴ - Can't Buy Me Love (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'08" - analog disc)(2'14" - iTunes)、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
    1965年8月30日録音
  6. 今日の誓い - Things We Said Today (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'08" - analog disc)(2'18" - iTunes)、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
    1964年8月23日録音
  7. ロール・オーヴァー・ベートーヴェン - Roll Over Beethoven (Berry)
    演奏時間:(2'11" - analog disc)(2'14" - iTunes)、リード・ヴォーカル:ジョージ・ハリスン
    チャック・ベリーのカヴァー曲。
    1964年8月23日録音

アナログB面[編集]

  1. ボーイズ - Boys (Dixon - Farrell)
    演奏時間:(1'58" - analog disc)(2'08" - iTunes)、リード・ヴォーカル:リンゴ・スター
    シュレルズのカヴァー曲。
    1964年8月23日録音
  2. ア・ハード・デイズ・ナイト(旧邦題:ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!) - A Hard Day's Night (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'30" - analog disc)(3'13" - iTunes)、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン(主部)、ポール・マッカートニー(中間部)
    1965年8月30日録音(MCは1965年 8月29日)
  3. ヘルプ! - Help! (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'16" analog disc)(2'52" - iTunes)、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
    1965年8月30日録音
  4. オール・マイ・ラヴィング - All My Loving (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(1'56" - analog disc)(2'15" - iTunes)、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
    1964年8月23日録音
  5. シー・ラヴズ・ユー - She Loves You (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'11" - analog disc)(3'11" - iTunes)、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン、ポール・マッカートニー
    1964年8月23日録音
  6. ロング・トール・サリー - Long Tall Sally (Johnson - Penniman - Blackwell)
    演奏時間:(1'55" - analog disc)(2'04" - iTunes)、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
    リトル・リチャードのカヴァー曲。
    1964年8月23日録音

2016年版追加収録曲(ボーナス・トラック)[編集]

  1. ユー・キャント・ドゥ・ザット - You Can't Do That (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'34")、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
    1964年8月23日録音
  2. 抱きしめたい - I Want to Hold Your Hand (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'29")、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン、ポール・マッカートニー
    1964年8月23日録音
  3. みんないい娘 - Everybody's Trying to Be My Baby (Perkins)
    演奏時間:(2'21")、リード・ヴォーカル:ジョージ・ハリスン
    カール・パーキンスのカヴァー曲。
    1965年8月30日録音
  4. ベイビーズ・イン・ブラック - Baby's in Black (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'44")、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン、ポール・マッカートニー
    1965年8月30日録音

出典[編集]

  1. ^ “ビートルズ唯一の公式ライブ盤が3位”. ORICON STYLE. オリコン. (2016年9月13日). http://www.oricon.co.jp/news/2078332/full/ 2016年10月25日閲覧。 
  2. ^ “ザ・ビートルズ『ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』9月9日世界同時発売決定!” (プレスリリース), ユニバーサルミュージック合同会社, (2016年7月20日), http://www.universal-music.co.jp/the-beatles/news/2016/07/20_release/ 2016年10月25日閲覧。 

外部リンク[編集]