イントロデューシング・ザ・ビートルズ

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イントロデューシング・ザ・ビートルズ
ビートルズU.S.スタジオ・アルバム
リリース
録音 Abbey Road 1963
ジャンル ロックンロール
時間
レーベル Vee-Jay
VJLP 1062 (mono)
VJSR 1062 (stereo)
プロデュース ジョージ・マーティン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 2位(Billboard 200[1]キャッシュボックス
  • 19位(オリコン
  • ビートルズU.S. 年表
    Introducing... The Beatles
    (1963年)
    ミート・ザ・ビートルズ
    (1964年)
    テンプレートを表示

    "Introducing... The Beatles" (『イントロデューシング・ザ・ビートルズ』)は、1963年7月22日アメリカで発売されたビートルズ初のアルバムである。

    解説[編集]

    このアルバムは日本国内ではリリースされていない。そのため『イントロデューシング・ザ・ビートルズ』という邦題は仮称である。

    イギリスでの所属レーベル、パーロフォンの親会社であるEMIはビートルズをアメリカで売り出すにあたって資本提携関係にあるキャピトル・レコードにリリースを持ちかた。しかしキャピトルはこの持ちかけを断わったため、代わりとなるレコード会社としてシカゴのリズム・アンド・ブルースやジャズのマイナー・レーベルであり、その音源の英国国内での販売権をEMIが獲得していたヴィージェイ・レコードに依頼、同社からリリースが行われることとなった。ヴィー・ジェイはビートルズのファースト・シングルとして1963年2月25日に「プリーズ・プリーズ・ミー/アスク・ミー・ホワイ」(Vee Jay VJ498)を、5月27日にセカンド・シングル「フロム・ミー・トゥ・ユー/サンキュー・ガール」(Vee Jay VJ522)を、7月22日には本アルバム『イントロデューシング・ザ・ビートルズ』をリリースした。本作はイギリス盤『プリーズ・プリーズ・ミー』から「プリーズ・プリーズ・ミー」「アスク・ミー・ホワイ」を外して当時のアメリカでのLP標準である12曲の形式にしたものである[2]。なお、本作はジャケット写真が裏焼きになっており、また「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」の冒頭のカウントが“three”までカットされてしまうなど、出来はかなり粗い。

    ビートルズはイギリスでは圧倒的な人気があったものの、当時アメリカでは無名の存在であった。当時のヴィージェイ・レコードはフォー・シーズンズで多くのビルボード1位をものにしていたとはいえ、マイナー・レーベルの販売力には限界があり、ヴィージェイから発売されたビートルズの音盤はいずれもヒットしなかった。その後、アメリカでのビートルズはヴィージェイ・レコードからやはり英国国内での販売権をEMIが獲得していたマイナー・レーベルのスワン・レコードにレーベルを移籍し、9月16日に『シー・ラヴズ・ユー/アイル・ゲット・ユー』(Swan 4152)をリリースするが、こちらもヒットには至っていない(ただしキャピトルからのデビュー以後ヴィージェイ盤、スワン盤とも大ヒットしている)。

    ビートルズの人気がアメリカにも徐々に波及すると、それまでレコードのリリースに消極的であったキャピトルもリリースを決めた。1963年12月26日にシングル「抱きしめたい/アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」(Capitol 5112)を、1964年1月20日にはアルバム『ミート・ザ・ビートルズ』をリリースし、記録的な大ヒットとなった。この時点でヴィージェイはビートルズのアルバム・リリースの権利を依然所有していたためキャピトルでのヒットに便乗し、1964年2月に『イントロデューシング・ザ・ビートルズ』を再発売させた。こちらでは、「ラヴ・ミー・ドゥ」が「アスク・ミー・ホワイ」、「P.S.アイ・ラヴ・ユー」が「プリーズ・プリーズ・ミー」に差し替えられている。

    1964年の再発盤は、折からのビートルズ・ブームのあおりを受け大ヒットに至っている。『ビルボード』誌アルバム・チャートでは、9週連続第2位を獲得している[1]。1964年度年間ランキングでは第13位を記録している。『キャッシュボックス』誌では、7週連続第2位を獲得し、1964年度年間ランキング16位を記録している。どちらのチャートも第1位になれなかったのは『ミート・ザ・ビートルズ』が第1位を独走していたからである。2014年7月24日アメリカレコード協会によってプラチナ認定された。

    なおヴィージェイはこの後に、EP『The Beatles』(Vee Jay VJEP1-903)やアルバム『The Beatles VS The Four Seasons』(Vee Jay VJLP 1065)、『The Beatles & Frank Ifield On Stage』(Vee Jay VJLP1085)を便乗的に発売するが、その後資金繰りに行き詰まり倒産している。

    1965年前半にヴィージェイの権利は終了し、1965年3月22日にキャピトルはアルバム『ジ・アーリー・ビートルズ』をリリースしたが、同作には『イントロデューシング・ザ・ビートルズ』に収録されていた11曲が収録された[3]

    収録曲[編集]

    初版盤[編集]

    アナログA面
    全作詞・作曲: レノン=マッカートニー(特記を除く)。
    #タイトル作詞作曲・編曲リード・ボーカル時間
    1.アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア[注釈 1]
    I Saw Her Standing There
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ポール・マッカートニー
    2.ミズリー
    Misery
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョン・レノン
    ポール・マッカートニー
    3.アンナ
    Anna (Go to Him)(アーサー・アレキサンダー[注釈 2])
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョン・レノン
    4.チェインズ
    Chains(ジェリー・ゴフィン, キャロル・キング[注釈 3])
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョージ・ハリスン
    5.ボーイズ
    Boys(ルーサー・ディクソン, ウェス・ファレル[注釈 4])
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)リンゴ・スター
    6.ラヴ・ミー・ドゥ
    Love Me Do
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ポール・マッカートニー
    ジョン・レノン
    合計時間:
    アナログB面
    全作詞・作曲: レノン=マッカートニー(特記を除く)。
    #タイトル作詞作曲・編曲リード・ボーカル時間
    1.P.S.アイ・ラヴ・ユー
    P.S. I Love You
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ポール・マッカートニー
    2.ベイビー・イッツ・ユー
    Baby It's You(マック・デヴィッド, ルーサー・ディクソン, バート・バカラック[注釈 4])
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョン・レノン
    3.ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット
    Do You Want to Know a Secret
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョージ・ハリスン
    4.蜜の味(ア・テイスト・オブ・ハニー)
    A Taste of Honey(ボビー・スコット, リック・マーロー[注釈 5])
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ポール・マッカートニー
    5.ゼアズ・ア・プレイス
    There's a Place
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョン・レノン
    ポール・マッカートニー
    6.ツイスト・アンド・シャウト
    Twist and Shout(フィル・メドレー, バート・ラッセル[注釈 6])
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョン・レノン
    合計時間:

    第2版盤[編集]

    アナログA面
    全作詞・作曲: レノン=マッカートニー(特記を除く)。
    #タイトル作詞作曲・編曲リード・ボーカル時間
    1.アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア[注釈 1]
    I Saw Her Standing There
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ポール・マッカートニー
    2.ミズリー
    Misery
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョン・レノン
    ポール・マッカートニー
    3.アンナ
    Anna (Go to Him)(アーサー・アレキサンダー[注釈 2])
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョン・レノン
    4.チェインズ
    Chains(ジェリー・ゴフィン, キャロル・キング[注釈 3])
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョージ・ハリスン
    5.ボーイズ
    Boys(ルーサー・ディクソン, ウェス・ファレル[注釈 4])
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)リンゴ・スター
    6.アスク・ミー・ホワイ
    Ask Me Why
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョン・レノン
    合計時間:
    アナログB面
    全作詞・作曲: レノン=マッカートニー(特記を除く)。
    #タイトル作詞作曲・編曲リード・ボーカル時間
    1.プリーズ・プリーズ・ミー
    Please Please Me
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョン・レノン
    ポール・マッカートニー
    2.ベイビー・イッツ・ユー
    Baby It's You(マック・デヴィッド, ルーサー・ディクソン, バート・バカラック[注釈 4])
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョン・レノン
    3.ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット
    Do You Want to Know a Secret
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョージ・ハリスン
    4.蜜の味(ア・テイスト・オブ・ハニー)
    A Taste of Honey(ボビー・スコット, リック・マーロー[注釈 5])
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ポール・マッカートニー
    5.ゼアズ・ア・プレイス
    There's a Place
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョン・レノン
    ポール・マッカートニー
    6.ツイスト・アンド・シャウト
    Twist and Shout(フィル・メドレー, バート・ラッセル[注釈 6])
    レノン=マッカートニー(特記を除く)レノン=マッカートニー(特記を除く)ジョン・レノン
    合計時間:

    脚注[編集]

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    注釈[編集]

    1. ^ a b 冒頭のカウント「one, two, three, four」の“three”までがカットされてしまっている。
    2. ^ a b アーサー・アレキサンダーのカバー曲
    3. ^ a b クッキーズのカバー曲
    4. ^ a b c d シュレルズのカバー曲
    5. ^ a b アイズレー・ブラザーズのカバー曲

    出典[編集]

    1. ^ a b Whitburn, Joel (2010), Joel Whitburn Presents Top Pop Albums, Seventh Edition, Record Research Inc., p. 63, ISBN 0-89820-183-7 
    2. ^ Spizer, Bruce (1998). Songs, Pictures and Stories of the Fabulous Beatles Records on Vee-Jay. New Orleans: 498 Productions. p. 110. ISBN 0-9662649-0-8. 
    3. ^ Wallgren, Mark (1982). The Beatles on Record. New York: Fireside. p. 160. ISBN 0-671-45682-2. 

    関連項目[編集]

    外部リンク[編集]