リボルバー (アルバム)

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リボルバー
ビートルズスタジオ・アルバム
リリース
録音 EMI・レコーディング・スタジオ(現・アビー・ロード・スタジオ)
1966年4月6日 - 6月21日
ジャンル ロック
ポップ
サイケデリック・ロック
時間
レーベル パーロフォン
プロデュース ジョージ・マーティン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(キャッシュボックス
    ケント・ミュージック・レポート
    UKチャート)
  • 11位(オリコン1987年盤)
  • ビートルズ U.K. 年表
    ラバー・ソウル
    (1965年)
    リボルバー
    (1966年)
    オールディーズ
    (1966年)
    ビートルズ 日本 年表
    ビートルズ物語
    (1966年)
    リボルバー
    (1966年)
    オールディーズ
    (1966年)
    『リボルバー』収録のシングル
    1. エリナー・リグビー / イエロー・サブマリン
      リリース: 1966年8月5日
    テンプレートを表示

    リボルバー』(Revolver)は、イギリスにおいて1966年8月5日に発売されたビートルズの7作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバムである。

    解説[編集]

    レコーディングは1966年4月6日[1]から6月21日[2]にかけて行われた。全英全米ともにチャートの1位を獲得。

    次作の『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』と共に、サイケデリックなアルバムと評されることが多い。また、初めてジョージ・ハリスンの自作曲が3曲収録され[注釈 1]、ジョージの作曲家としての成長も見られるアルバムでもある。また、当時の技術的制限下では、コンサートでは再現できない楽曲が多く、『リボルバー』発表後『リボルバー』の曲がビートルズのコンサートで演奏されることはなかった。ライヴ・バンドからレコーディング・バンドへと変化する、過渡期の作品と言える。なお、ひとつの音源を微妙にずらして重ねるArtificial Double Tracking(=ADT)という技術が初めて導入された、ロック史の中でも重要な一枚でもある。『ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・ベストアルバム500』(Wenner Books 2005)では3位にランクされている[3]。また、英レコードコレクター誌による"100 Greatest Psychedelic Records"のイギリスチャートでは1位の評価がなされている[4]

    英モノラル初盤は「トゥモロー・ネバー・ノウズ」のみ通常盤とは別ミキシング・ヴァージョンが使われていた。

    アートワーク[編集]

    ジャケット・デザインは、ハンブルク時代の友人クラウス・フォアマンによって作成された[5][6]。当初は、ロバート・フリーマンによってビートルズのメンバーの写真が何層にもわたって円を描くように並べられた写真が使われる予定だったが、メンバーによって却下された[7]。そこで、指名されたのがフォアマンだった。フォアマンは、メンバー4人の似顔画を描き、その4人の髪のもつれた部分に1964年から1966年にかけてロバート・フリーマンによって撮影された4人の写真を切り貼りした[8]

    フォアマンの目的は、「トゥモロー・ネバー・ノウズ」に見られるような従来の音楽から逸脱した実験的な要素を表現することだった[9]。フォアマンが完成したアートワークを提出した際、マネージャーのブライアン・エプスタインは理解を示さなかったが、ビートルズの実験的な要素を表現できていることに喜んだ[10][11]

    1967年3月に本作がグラミー賞最優秀アルバム賞にノミネートされ、ジャケットはグラミー賞 最優秀レコーディング・パッケージを受賞した[12]。なお、『リボルバー』のジャケットは、現在でも多くのアーティストがオマージュしている。

    タイトル[編集]

    アルバムタイトルは、「レコードは何をする?」「回転する!」「Great!(いいね!)」というメンバーのやり取りから「リボルバー」となった[13][14]。バンドは、当初『アブラカダブラ』としていたが[15]、既に別のバンドが使用していたことから却下した[16]。この他、アルバムタイトルの候補には、「Beatles on Safari」「Four Sides of the Circle」、リンゴ・スター考案の「After Geography」[注釈 2]があった[17]

    収録曲(英国盤)[編集]

    特記を除き、作詞作曲はレノン=マッカートニーによるもの。

    アナログA面
    #タイトル作詞・作曲リード・ボーカル時間
    1.タックスマン(Taxman)ジョージ・ハリスンジョージ・ハリスン
    2.エリナー・リグビー(Eleanor Rigby) ポール・マッカートニー
    3.アイム・オンリー・スリーピング(I'm Only Sleeping) ジョン・レノン
    4.ラヴ・ユー・トゥ(Love You To)ジョージ・ハリスンジョージ・ハリスン
    5.ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア(Here, There And Everywhere) ポール・マッカートニー
    6.イエロー・サブマリン(Yellow Submarine) リンゴ・スター
    7.シー・セッド・シー・セッド(She Said She Said) ジョン・レノン
    合計時間:
    アナログB面
    #タイトル作詞・作曲リード・ボーカル時間
    1.グッド・デイ・サンシャイン(Good Day Sunshine) ポール・マッカートニー
    2.アンド・ユア・バード・キャン・シング(And Your Bird Can Sing) ジョン・レノン
    3.フォー・ノー・ワン(For No One) ポール・マッカートニー
    4.ドクター・ロバート(Doctor Robert) ジョン・レノン
    5.アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー(I Want To Tell You)ジョージ・ハリスンジョージ・ハリスン
    6.ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ(Got To Get You Into My Life) ポール・マッカートニー
    7.トゥモロー・ネバー・ノウズ(Tomorrow Never Knows) ジョン・レノン
    合計時間:

    キャピトル編集・米国盤"Revolver"[編集]

    Revolver
    ビートルズスタジオ・アルバム
    リリース
    録音 アビー・ロード・スタジオ
    1966年4月6日 - 6月21日
    ジャンル ロック
    ポップ
    サイケデリック・ロック
    時間
    レーベル Capitol
    プロデュース ジョージ・マーティン
    チャート最高順位
    ビートルズ U.S. 年表
    イエスタデイ・アンド・トゥデイ
    (1966年)
    Revolver(Capitol)
    (1966年)
    サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
    (1967年)
    『Revolver』収録のシングル
    1. エリナー・リグビー / イエロー・サブマリン
      リリース: 1966年8月8日
    テンプレートを表示

    リボルバー』("Revolver")は1966年8月にアメリカ合衆国で発売されたビートルズ12作目のアルバムである。米キャピトル・レコードによる編集盤である。英国オリジナル盤『リボルバー』に先行してアメリカ編集アルバム『イエスタデイ・アンド・トゥデイ』に収録されていた「アイム・オンリー・スリーピング」「アンド・ユア・バード・キャン・シング」「ドクター・ロバート」の3曲がカットされたほか、ほぼ同時期に録音されたシングルの「ペイパーバック・ライター」と「レイン」は未収録となっている。『ビルボード』誌アルバム・チャートでは、6週連続第1位を獲得し、1966年度年間ランキング8位、そして、1967年度年間ランキングでも56位を記録している。『キャッシュボックス』誌では、8週連続第1位を獲得し、1966年度年間ランキングは41位だった。アメリカだけで500万枚以上のセールスを記録している。

    "Revolver (Capitol)"は、"A Hard Day's Night (United Artists)"、"Beatles '65"、"Rubber Soul (Capitol)"と共に、アナログ盤では日本で単独リリースされなかったアルバムである。

    収録曲(米国盤)[編集]

    特記を除き、作詞作曲はレノン=マッカートニーによるもの。

    アナログA面
    #タイトル作詞・作曲リード・ボーカル時間
    1.「タックスマン」(Taxman)ジョージ・ハリスンジョージ・ハリスン
    2.「エリナー・リグビー」(Eleanor Rigby) ポール・マッカートニー
    3.「ラヴ・ユー・トゥ」(Love You To)ジョージ・ハリスンジョージ・ハリスン
    4.「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」(Here, There And Everywhere) ポール・マッカートニー
    5.「イエロー・サブマリン」(Yellow Submarine) リンゴ・スター
    6.「シー・セッド・シー・セッド」(She Said She Said) ジョン・レノン
    合計時間:
    アナログB面
    #タイトル作詞・作曲リード・ボーカル時間
    1.「グッド・デイ・サンシャイン」(Good Day Sunshine) ポール・マッカートニー
    2.「フォー・ノー・ワン」(For No One) ポール・マッカートニー
    3.「アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー」(I Want To Tell You)ジョージ・ハリスンジョージ・ハリスン
    4.「ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」(Got To Get You Into My Life) ポール・マッカートニー
    5.「トゥモロー・ネバー・ノウズ」(Tomorrow Never Knows) ジョン・レノン
    合計時間:

    パーソネル[編集]

    ※出典[18][19]

    ビートルズ

    外部ミュージシャン・スタッフ

    各国における販売形態[編集]

    発売日 レーベル 販売形態 カタログ番号
    イギリス 1966年8月5日 Parlophone mono LP PMC 7009
    stereo LP PCS 7009
    アメリカ 1966年8月8日 Capitol Records mono LP T 2576
    stereo LP ST 2576
    日本 1966年10月5日 Odeon/東芝音楽工業(現:EMIミュージック・ジャパン) stereo LP OP 7600
    Worldwide reissue 1987年4月15日 Apple, Parlophone, EMI CD CDP 7 46441 2
    日本 1987年4月28日 ODEON/東芝EMI CD CP32-5327
    日本 2004年1月21日 Parlophone/東芝EMI Remastered LP TOJP 60137
    日本 2009年9月9日 Parlophone/EMI Music Japan Remastered CD

    関連文献[編集]

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    [ヘルプ]
    1. ^ 過去にリード・ボーカル曲が3曲収録されたことはあった。
    2. ^ ザ・ローリング・ストーンズのアルバム『アフターマス』にかけた駄洒落。

    出典[編集]

    [ヘルプ]
    1. ^ Miles, Barry (2001). The Beatles Diary Volume 1: The Beatles Years. London: Omnibus Press. p. 228. ISBN 0-7119-8308-9. 
    2. ^ Turner, Steve (2016). Beatles '66: The Revolutionary Year. New York, NY: HarperLuxe. p. 610. ISBN 978-0-06-249713-0. 
    3. ^ 500 Greatest Albums of All Time: The Beatles, 'Revolver' | Rolling Stone - 2012年6月25日閲覧
    4. ^ Record Collector 100 Greatest Psychedelic Records [1] - 2017年3月3日閲覧
    5. ^ Womack, Kenneth (2014). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. Santa Barbara, CA: ABC-CLIO. p. 767-68. ISBN 978-0-313-39171-2. 
    6. ^ Rodriguez, Robert (2012). Revolver: How the Beatles Reimagined Rock 'n' Roll. Milwaukee, WI: Backbeat Books. p. 156-57. ISBN 978-1-61713-009-0. https://books.google.com/books?id=farlJScWrTMC&dq. 
    7. ^ Rodriguez, Robert (2012). Revolver: How the Beatles Reimagined Rock 'n' Roll. Milwaukee, WI: Backbeat Books. p. 156. ISBN 978-1-61713-009-0. https://books.google.com/books?id=farlJScWrTMC&dq. 
    8. ^ Gould, Jonathan (2007). Can't Buy Me Love: The Beatles, Britain and America. London: Piatkus. p. 348. ISBN 978-0-7499-2988-6. https://books.google.com/books?id=gTAjZ235qfsC&dq. 
    9. ^ Stummer, Robin (2016年7月23日). “How I drew a pop art masterpiece for the Beatles – a snip at just £50”. The Observer/theguardian.com. https://www.theguardian.com/music/2016/jul/23/beatles-revolver-cover-klaus-voormann 2019年5月6日閲覧。 
    10. ^ Rodriguez, Robert (2012). Revolver: How the Beatles Reimagined Rock 'n' Roll. Milwaukee, WI: Backbeat Books. p. 157. ISBN 978-1-61713-009-0. https://books.google.com/books?id=farlJScWrTMC&dq. 
    11. ^ O'Gorman, Martin (July 2006). “Painted from Memory”. Mojo: 77. 
    12. ^ Womack, Kenneth (2014). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. Santa Barbara, CA: ABC-CLIO. ISBN 978-0-313-39171-2. 
    13. ^ 2009年リマスター版収録のインタビューにて
    14. ^ Turner, Steve (2016). Beatles '66: The Revolutionary Year. New York, NY: HarperLuxe. p. 364-65. ISBN 978-0-06-249713-0. 
    15. ^ 中山康樹『ビートルズの謎』(講談社現代新書 2008年)pp.123-149「第5章 『リヴォルヴァーはどうして“回転式連発銃”なのか』
    16. ^ Rodriguez, Robert (2012). Revolver: How the Beatles Reimagined Rock 'n' Roll. Milwaukee, WI: Backbeat Books. p. 155-56. ISBN 978-1-61713-009-0. https://books.google.com/books?id=farlJScWrTMC&dq. 
    17. ^ “ザ・ビートルズ『リボルバー』についてあなたが知らない15のこと(3/6)”. Rolling Stone Japan (CCCミュージックラボ株式会社). (2016年8月22日) 
    18. ^ Lewisohn, Mark (2005) [1988]. The Complete Beatles Recording Sessions: The Official Story of the Abbey Road Years 1962–1970. London: Bounty Books. p. 70-85. ISBN 978-0-7537-2545-0. 
    19. ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (2nd rev. edn). Chicago, IL: Chicago Review Press. p. 185-211. ISBN 978-1-55652-733-3. https://books.google.com/books?id=YJUWJhIbkccC&vq. 

    外部リンク[編集]