タックスマン

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タックスマン
ビートルズ楽曲
収録アルバム リボルバー
リリース 1966年8月5日
録音 アビー・ロード・スタジオ
1966年4月20日-4月22日5月16日
ジャンル ロック[1]
ハードロック[2]
サイケデリック・ロック[3]
時間 2:39
レーベル パーロフォン
作詞者 ジョージ・ハリスン
プロデュース ジョージ・マーティン

リボルバー 収録曲
A面
  1. タックスマン
  2. エリナー・リグビー
  3. アイム・オンリー・スリーピング
  4. ラヴ・ユー・トゥ
  5. ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア
  6. イエロー・サブマリン
  7. シー・セッド・シー・セッド
B面
  1. グッド・デイ・サンシャイン
  2. アンド・ユア・バード・キャン・シング
  3. フォー・ノー・ワン
  4. ドクター・ロバート
  5. アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー
  6. ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ
  7. トゥモロー・ネヴァー・ノウズ

タックスマン (Taxman) は、1966年に発売されたビートルズのアルバム『リボルバー』に収録されているジョージ・ハリスン作の曲。

概要[編集]

ジョージ作の公式発表曲では唯一、アルバムのA面1曲目に収録されている曲。ジョージが「お金を稼げるようになったが、そのほとんどに課税されるということに気づいて初めて書いた曲が『タックスマン』[4]」と語っているように、1964年から1970年までの労働党ウィルソン政権は、充実した社会保障を維持するために税率95パーセントという高い税金を富裕層に課していた。ジョージは、この税率を皮肉ってこの曲を作った[5][6]。歌詞には、当時のウィルソン首相と野党第1党のヒース保守党党首(1970年から1974年まで保守党政権の首相となる)が登場するが、反対党の党首まで出す事によってバランスをとっていた。

本作はクレジット上ではハリスンの作品となっているが、ジョン・レノンがこの曲の制作に協力しており「ジョージの歌のうちじゃ傑作に入る『タックス・マン[注釈 1]』を作ってた時に、ジョージはぼくに、電話で、助けてくれって頼んできた。いくつかパンチの効いたことを考えてやった」と述べている[7][8]

ジョージは、1991年の日本公演において「タックスマン」を演奏している。この時の演奏では3番の歌詞が繰り返され、2度目には「Mr. Willson」と「Mr. Heath」の部分がそれぞれ当時のメージャー英国首相ブッシュ(父)米国大統領に変更された。なお、ギターソロはツアーに同行していたエリック・クラプトンが演奏した。

レコーディング[編集]

本作のレコーディングは、1966年4月20日に開始された。この日に4テイク録音されたものの、この日に録音されたものは破棄された。

4月21日にリメイクが開始されて、ジョージ・ハリスンディストーションを効かせたリズムギターポール・マッカートニーベースリンゴ・スタードラムスという編成で、ベーシック・トラックが10テイク録音されたのち、第11テイクにジョージのリード・ボーカルと、ジョン・レノンとポールによるバッキング・ボーカルがオーバー・ダビングされた。この日にリードギターもオーバー・ダビングされたが、ジョージの作品でありながらポール・マッカートニーが担当している[9][10]。ジョージは、このプレイに「インド風で満足している」と述べている[11]

また、第11テイクのコーラス部分では、「誰か少しカネ持ってない? - Anybody got a bit of money?」と早口で連呼する形で歌われていた[12]。なお、このテイクではリリース版には含まれていない単音のギターのフレーズが入っているほか、曲がラストの歌詞の直後で唐突に終了するという違いがある。この第11テイクは、1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』に収録されている[13]

4月22日カウベルがオーバー・ダビングされたほか、前述のコーラス部分が現在の「Haha, Mr. Willson」「Haha, Mr. Heath」に置き換えられ、6月21日にエンディング部分が作成された[14]

ミキシング[編集]

ステレオ・バージョンとモノラル・バージョンでカウベルが入る箇所が異なる。モノラル・バージョンでは2番の「5パーセントでは少なすぎると思われるなら - Should five percent appear too small」というフレーズの後から入ってくるが、ステレオ・バージョンでは同サビの「だってわたしは税務官 - 'Cause I'm the taxman」というフレーズの後から入ってくる。

演奏[編集]

※出典[15]

備考[編集]

ビータリカは、この楽曲とメタリカの「エンター・サンドマン」のパロディソング「Sandman」を発表している。

イギリスのロックバンド・ザ・ジャムは、「タックスマン」のベースラインとギターソロを用いた楽曲「Start!」を1980年に発表している[17]

2002年に行われたジョージの追悼コンサート『コンサート・フォー・ジョージ』にて、Tom Petty and the Heartbreakersが演奏している。

2006年に発売された『ラヴ』に収録された「ドライヴ・マイ・カー / 愛のことば / ホワット・ユー・アー・ドゥーイング」に、本作のギターソロが使用されている[18]

チリで放送されていた子供向け番組『31 Minutos』の楽曲「Equilibrio Espiritual」のギターリフは、「タックスマン」を基にしている。

脚注[編集]

注釈[編集]

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  1. ^ 表記ママ

出典[編集]

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  1. ^ Greatest Beatles Songs”. Rolling Stone. 2014年12月16日閲覧。
  2. ^ Pete Prown; Harvey P. Newquist; Jon F. Eiche. Legends of rock guitar: the essential reference of rock's greatest guitarists. p. 28. ISBN 0-7935-4042-9. "the hard-rock riffing of 'Taxman'" 
  3. ^ Chris Gregory. Who Could Ask For More?: Reclaiming The Beatles. p. 125. "Two brilliantly incendiary ascending guitar solos played by Paul transform the song into a psychedelic opus." 
  4. ^ ジョージ・ハリスン著「ジョージ・ハリスン自伝 I・ME・MINE」 山川真理訳 2002年 河出書房新社 164頁
  5. ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). p. 200. ISBN 1-84413-828-3. 
  6. ^ Everett, Walter (2010). The Beatles as Musicians. Oxford University Press US. p. 48. ISBN 978-0-19-512941-0. https://books.google.com/books?id=eTkHAldi4bEC&pg=PA48 2019年6月22日閲覧。 
  7. ^ 「ジョン・レノン PLAYBOY インタビュー」1981年 集英社 43頁
  8. ^ Sheff, David (2000). All We Are Saying: The Last Major Interview with John Lennon and Yoko Ono. New York: St. Martin's Press. p. 150-151. ISBN 0-312-25464-4. 
  9. ^ Paul Played Lead Guitar on 'Ticket to Ride'”. Rolling Stone. 2019年6月22日閲覧。
  10. ^ "Crawdaddy" 1977.2におけるジョージの発言。
  11. ^ Guitar. (November 1987). 
  12. ^ マーク・ルウィソーン著「ビートルズ/レコーディング・セッション」 内田久美子訳 1990年 シンコー・ミュージック 87頁
  13. ^ Anthology 2 (booklet). The Beatles. London: Apple Records. 1996. 31796.
  14. ^ Everett, Walter (1999). The Beatles as Musicians: Revolver through the Anthology Project. US: Oxford University Press. p. 48. ISBN 0-19-512941-5. 
  15. ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). p. 200. ISBN 1-84413-828-3. 
  16. ^ a b Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two, 1966–1970. New York, NY: Three Rivers Press. p. 13. ISBN 978-0-307-45239-9. 
  17. ^ Music – Review of The Jam – Sound Affects”. BBC (1970年1月1日). 2018年10月13日閲覧。
  18. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “The Beatles / Cirque du Soleil LOVE”. AllMusic. 2019年6月22日閲覧。