涙の乗車券

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涙の乗車券
ビートルズシングル
初出アルバム『ヘルプ!
B面 イエス・イット・イズ
リリース
録音 EMIスタジオ
1965年2月15日
ジャンル パワー・ポップ[1]
ジャングル・ポップ[2]
フォークロック[3]
時間
レーベル パーロフォン(イギリス)
キャピトル・レコード(アメリカ)
オデオン(日本)
作詞・作曲 レノン=マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン
チャート最高順位
ビートルズシングル盤 U.K. 年表
アイ・フィール・ファイン
b/w
シーズ・ア・ウーマン
(1964年)
涙の乗車券
b/w
イエス・イット・イズ
(1965年)
ヘルプ!
b/w
アイム・ダウン
(1965年)
ビートルズシングル盤 U.S. 年表
エイト・デイズ・ア・ウィーク
b/w
パーティーはそのままに
(1965年)
涙の乗車券
b/w
イエス・イット・イズ
(1965年)
ヘルプ!
b/w
アイム・ダウン
(1965年)
ビートルズシングル盤 日本 年表
パーティーはそのままに
b/w
みんないい娘
(1965年)
涙の乗車券
b/w
イエス・イット・イズ
(1965年)
ヘルプ!
b/w
アイム・ダウン
(1965年)
ヘルプ! 収録曲
A面
  1. ヘルプ!
  2. ザ・ナイト・ビフォア
  3. 悲しみはぶっとばせ
  4. アイ・ニード・ユー
  5. アナザー・ガール
  6. 恋のアドヴァイス
  7. 涙の乗車券
B面
  1. アクト・ナチュラリー
  2. イッツ・オンリー・ラヴ
  3. ユー・ライク・ミー・トゥ・マッチ
  4. テル・ミー・ホワット・ユー・シー
  5. 夢の人
  6. イエスタデイ
  7. ディジー・ミス・リジー
ミュージックビデオ
「Ticket To Ride」 - YouTube
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涙の乗車券」 (なみだのじょうしゃけん、Ticket to Ride)はイギリスロックバンドビートルズの楽曲。1965年4月9日に9枚目のオリジナル・シングルとして発売された。

名義はレノン=マッカートニーだが、ジョン・レノンによって書かれた楽曲で[5][6][7][8]リード・ボーカルはレノンが担当した。ヴァースからサビ、ブリッジに至るまで、ほぼ全編にわたってポール・マッカートニーがハーモニーを付けている。

歌詞は「語り手のもとから去って行く彼女」のことを歌ったものだが[9]、曲のインスピレーションについて明かされていない[10]。タイトルは、イギリスワイト島にライド(Ryde)というフェリー港があり、"Ticket to Ride"はそのフェリー港までの切符"Ticket to Ryde"にかけた洒落である[11]

ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では、384位にランクされている。

レコーディング[編集]

1965年2月15日にEMIスタジオで「涙の乗車券」のレコーディングを開始した[12]。この日は前年10月26日に『ビートルズ・フォー・セール』発売して以降、初のレコーディング・セッションとなった[注釈 2]。リハーサルを録音した後、これを流しながらリズム・トラックを録音し、それをオーバー・ダビング用に使用した[5]。ビートルズの楽曲で初めてギターのパートがオーバー・ダビングされた楽曲であることから、作家のウォルター・エヴェレット英語版は「ビートルズにとっての革命のはじまりとなったレコーディング」と評している[14]

リードギターポール・マッカートニー[注釈 3]によるものだが、イントロからのギターリフジョージ・ハリスン12弦ギターによるものである[15]。ユニークなつっこみ気味のドラム・パターンはポール・マッカートニーのアイデアと言われている[注釈 4]ドラムギターのイントロとともに、当時としてはヘヴィーなナンバーである。1980年、ジョン・レノンは「これはぼく。ヘヴィ・メタル・レコードとしては、最も早いもののひとつ。リンゴのドラムはポールのおかげだ。」と述べている[16]

ミキシング[編集]

「涙の乗車券」のリアル・ステレオヴァージョンは1965年8月にリリースされたアルバム『ヘルプ!』ステレオ盤に収録された。CDでは1987年4月にリリースされたアルバム『ヘルプ!』に収録された。

アメリカでは1982年3月にリリースされたアルバム『リール・ミュージック』に収録された。それ以前の『ヘルプ(四人はアイドル)』(ステレオ盤)では疑似ステレオ・ヴァージョンが、『ザ・ビートルズ1962年~1966年』ではモノラル・ヴァージョンが収録されていた。

モノラル・ヴァージョンはステレオ・ヴァージョンに比較してフェード・アウトが少し早い。

映画での使用、プロモーション・ビデオ[編集]

本作は映画『ヘルプ!4人はアイドル』で、メンバーがスキーに興じるシーンで使用された[17]。このシーンは、1965年3月にオーストリア・アルプスのオーバータウエルンで撮影された[18]

1965年11月23日にトゥイッケナム・スタジオで、本作と「デイ・トリッパー」、「恋を抱きしめよう」を含む4曲のプロモーション・ビデオが撮影された。監督は映画『ヘルプ!4人はアイドル』も手がけたジョー・マクグラス英語版[19]

本作のプロモーション・ビデオは、巨大なチケットを背景に、スターは立ったままドラムスを演奏し、残りのメンバーはディレクターズ・チェアに座った状態で演奏するというもの[20]。このビデオは、1995年に発表されたドキュメンタリー『ザ・ビートルズ・アンソロジー』で一部が使用された後、2015年に発売された『ザ・ビートルズ1』に付属のDVD/Blu-rayにフルサイズで収録された。

シングル盤[編集]

「涙の乗車券」のシングル盤はB面に「イエス・イット・イズ」を収録して1965年4月9日にリリースされ、イギリスで58万枚、アメリカでも50万枚以上のセールスを記録した。イギリスのメロディーメーカーで5週連続第1位を記録、アメリカビルボード誌のBillboard Hot 100(1965年5月22日)付で第1位を獲得した。ビルボード1965年年間ランキングでは第31位だった。キャッシュボックス誌でも1週だけ第1位を獲得し[21]、年間ランキングでは36位を獲得した[22]

演奏[編集]

※出典[23]

収録盤[編集]

カバー・バージョン[編集]

涙の乗車券
カーペンターズシングル
初出アルバム『涙の乗車券
B面 ワンダフル・パレード
リリース
ジャンル ポップス
レーベル A&Mレコード
作詞・作曲 レノン=マッカートニー
プロデュース ジャック・ドーハティ
チャート最高順位
  • 54位(アメリカ)
カーペンターズ シングル 年表
涙の乗車券
(1969年)
遙かなる影
(1970年)
ミュージックビデオ
「Ticket To Ride (Lyric Video)」 - YouTube
テンプレートを表示
シングルはビルボード誌最高位54位を記録。ロング・ヒットとなり、後の成功への布石となった。ビートルズのオリジナルに比べると大幅にテンポを遅くしており、カレン・カーペンタードラムスを叩きながらバラード風に歌った。リード・ヴォーカルのカレンが女性であるため英語圏の通例に従って girl は boy に、"She's got a ticket to ride but she don't care" は "He's got a ticket to ride and he don't care" に変更されている。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 演奏前後のメンバーの語りも含まれるため実際の演奏時間はさらに短い。演奏時間の出典は『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』のインデックスである。
  2. ^ 発売後、バンドは1月の中旬までイギリスツアーやクリスマスショーなどを開催していたため[13]
  3. ^ ただしこの曲のライヴ演奏時は、ベーシストのポールが同時演奏することが不可能なため、ジョージ・ハリスンがほぼ忠実に再現していた。
  4. ^ 同時期のセッションで録音されたポール作の未発表曲「That Means A Lot」でも同様のドラムパターンが演奏されている。
  5. ^ ダブルトラック処理が施されている。

出典[編集]

  1. ^ McKinney, Devin (2003). Magic Circles: The Beatles in Dream and History. Cambridge, MA: Harvard University Press. p. 398. ISBN 978-0-674-01202-8 
  2. ^ Jackson, Andrew Grant (2015). 1965: The Most Revolutionary Year in Music. New York, NY: Thomas Dunne Books. p. 16. ISBN 978-1-250-05962-8. https://books.google.com/books?id=-QI3BAAAQBAJ&pg=PR16 
  3. ^ Schinder, Scott (2008). “The Beatles”. In Schinder, Scott; Schwartz, Andy (eds). Icons of Rock: An Encyclopedia of the Legends Who Changed Music Forever. Westport, CT: Greenwood Press. p. 170. ISBN 978-0-313-33845-8 
  4. ^ 『日経BPムック 大人のロック!特別編集 ザ・ビートルズ 世界制覇50年』日経BP社、2015年。ISBN 978-4-8222-7834-2
  5. ^ a b Lewisohn, Mark (2005) [1988]. The Complete Beatles Recording Sessions: The Official Story of the Abbey Road Years 1962–1970. London: Bounty Books. p. 54. ISBN 978-0-7537-2545-0 
  6. ^ Womack, Kenneth (2014). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. Santa Barbara, CA: ABC-CLIO. p. 909. ISBN 978-0-313-39171-2 
  7. ^ Everett, Walter (2001). The Beatles as Musicians: The Quarry Men through Rubber Soul. New York, NY: Oxford University Press. p. 281. ISBN 0-19-514105-9 
  8. ^ Fontenot, Robert (2015年1月10日). “The Beatles Songs: 'Ticket To Ride' – The history of this classic Beatles song”. oldies.about.com. 2019年1月18日閲覧。
  9. ^ Turner, Steve (2005). A Hard Day's Write: The Stories Behind Every Beatles Song (3rd ed.). New York: Harper Paperbacks. p. 80. ISBN 0-06-084409-4 
  10. ^ Womack, Kenneth (2014). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. Santa Barbara, CA: ABC-CLIO. p. 909. ISBN 978-0-313-39171-2 
  11. ^ Miles, Barry (1997). Paul McCartney: Many Years From Now. New York: Henry Holt and Company. p. 201. ISBN 0-8050-5249-6 
  12. ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). p. 189. ISBN 1-84413-828-3 
  13. ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). pp. 421-22. ISBN 1-84413-828-3 
  14. ^ Everett, Walter (2001). The Beatles as Musicians: The Quarry Men through Rubber Soul. New York, NY: Oxford University Press. ISBN 0-19-514105-9. https://archive.org/details/beatlesasmusicia00ever 
  15. ^ Everett, Walter (2001). The Beatles as Musicians: The Quarry Men through Rubber Soul. New York, NY: Oxford University Press. p. 86. ISBN 0-19-514105-9 
  16. ^ 『PLAYBOYインタビュー ジョン・レノン』集英社、1981年。
  17. ^ Ingham, Chris (2006). The Rough Guide to the Beatles (2nd edn). London: Rough Guides/Penguin. p. 183. ISBN 978-1-84836-525-4 
  18. ^ Miles, Barry (2001). The Beatles Diary Volume 1: The Beatles Years. London: Omnibus Press. p. 191. ISBN 0-7119-8308-9 
  19. ^ Rodriguez, Robert (2012). Revolver: How the Beatles Reimagined Rock 'n' Roll. Milwaukee, WI: Backbeat Books. p. 160. ISBN 978-1-61713-009-0 
  20. ^ Pieper, Jörg (2017). The Solo Beatles Film & TV Chronicle 1971–1980 [including The Beatles Film & TV Chronicle Updates 1961–1970]. lulu.com. ISBN 978-1-4092-8301-0 Template:Self-published source
  21. ^ Hoffmann, Frank (1983). The Cash Box Singles Charts, 1950-1981. Metuchen, NJ & London: The Scarecrow Press, Inc. pp. 32–34 
  22. ^ Cash Box Year-End Charts: Top 100 Pop Singles, December 25, 1965”. 2017年5月10日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2020年4月9日閲覧。
  23. ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). p. 142. ISBN 1-84413-828-3 
  24. ^ Everett, Walter (2001). The Beatles as Musicians: The Quarry Men through Rubber Soul. New York, NY: Oxford University Press. p. 282. ISBN 0-19-514105-9 
  25. ^ Alma Cogan - Alma (Vinyl, LP, Album) at Discogs

関連項目[編集]