BIG MACHINE

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BIG MACHINE
B'zスタジオ・アルバム
リリース
録音 2002年6月、2003年2月 - 4月
ジャンル
時間
レーベル VERMILLION RECORDS
プロデュース 松本孝弘
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 2003年度年間12位(オリコン)
ゴールドディスク
  • トリプル・プラチナ(日本レコード協会[2]
  • 第18回日本ゴールドディスク大賞ロック&ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤー[3]
  • B'z アルバム 年表
    • BIG MACHINE
    • (2003年)
    『BIG MACHINE』収録のシングル
    1. IT'S SHOWTIME!!
      リリース: 2003年3月26日
    2. 野性のENERGY
      リリース: 2003年7月16日
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    BIG MACHINE』(ビッグ・マシーン)は、日本音楽ユニットB'zが、2003年9月17日にリリースした、13作目のオリジナル・アルバム

    概要[編集]

    デビュー15周年時に発売されたオリジナル・アルバム。発売時点で5曲にタイアップがつき、後に3曲増えたため、収録13曲中計8曲にタイアップがつき、タイアップ曲が最多のオリジナル・アルバムとなる。

    松本によると、前作『GREEN』が発売される前の2002年6月頃から既にデモテープを用意しており、その曲数は20曲程にも及んだという[4]。また、この間に自身のプライベートスタジオ「RODEO RECORDING」がロサンゼルスに完成し、それに伴い、本作以降レコーディングの拠点はロサンゼルスとなり、ドラムはほぼ外国人プレイヤーが担当している[注 1]

    また、本作では松本が作成したデモテープを数名のアレンジャーに渡して好きなようにアレンジしてもらう「アレンジャー・コンペティション」という試みが行われた[6]。最終的には徳永暁人のアレンジが多く採用されたため、本作から『MONSTER』まで編曲専任者兼ベーシストとして起用されることになる[注 2]

    稲葉浩志曰く、「『GREEN』の発展形かつ、変わる前って感じ」と評しており、アルバムタイトル『BIG MACHINE』とは15周年を迎え、ファンやスタッフと共に大きくなっていった「B'z=BIG MACHINE」を意味している。

    本作の特色としてはシンプルなバンドサウンド中心の作品となっており、前作まで使用されていた弦楽器管楽器キーボードは一切使われておらず、打ち込み音も前作『GREEN』に比べて控えめとなっている。これらの傾向は次作『THE CIRCLE』で更に顕著になる。

    次作『THE CIRCLE』の収録曲「BLACK AND WHITE」は、本来なら本作に収録されるはずだったが、アルバムのイメージに合わないという理由で先送りされた。また、「輝く運命はその手の中に」もこの時期のアウトテイクである。

    DVD『Typhoon No.15 〜B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!" in 渚園〜』の特典付属の映像作品「The Days of Pleasure」に本作のレコーディング風景が収録されている。

    2018年に結成30周年記念として『DINOSAUR』までのオリジナル・アルバムと共にアナログレコード化された[7]

    収録曲[編集]

    曲の解説やタイアップ等はB'zで解説しているため、一部簡潔に解説する。

    1. アラクレ (3:25)
      フジテレビ系火曜9時ドラマあなたの隣に誰かいる』主題歌。
      発売直後の『B'z LIVE-GYM 2003 Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!"』の渚園公演でオープニングナンバーとなった。
      イントロのリフはデモ・テープの時点では入っておらず、スタジオでレコーディングを行っている最中に出来上がったもの[8]
      ベスト・アルバムB'z The Best "ULTRA Treasure"』でファン投票20位となり[9]、唯一の2000年代発売のオリジナル・アルバム初出曲からの選出となった。また、シングル曲を除く本作収録曲では唯一ライブ映像化もされている。
    2. 野性のENERGY (4:39)
      35thシングル。表記はされていないが、アウトロやミックスなどを変えたアルバムバージョン。
    3. WAKE UP, RIGHT NOW (3:18)
      冒頭の「Wake up,wake up」のリフが最初に作られた[6]
      間奏のコーラス部分には、マネージャーなどのスタッフが参加している。
      稲葉曰く「歌うのがちょっと難しかった」とのこと[6]
      1億3000万人が選ぶ!ベストアーティスト2003』で演奏された。
    4. 儚いダイヤモンド (3:28)
      編曲は、上記の「アレンジャー・コンペティション」に参加した豊田みのる[注 3]のアイデアを生かし、徳永らともに再アレンジしたもの[10]
      イントロのギターは、仮で録音したものがそのまま使用している[11]
      この曲のメイキングが、DVD「The Days of Pleasure」に収録されている。
      過去のライブ映像をつなぎ合わせたPVも製作されている。
      本作を引っ提げて行われたアルバムツアー『B'z LIVE-GYM 2003 "BIG MACHINE"』ではオープニングナンバーとして演奏された。
    5. I'm in love? (2:59)
      松本の中では「恋心II」という位置づけで、「作っているうちにメロディが『恋心(KOI-GOKORO)』っぽいと思った。」と語っている[11][12]
      稲葉は、「歌詞は胸キュンな感じで、懐かしい感じがありながらも『これは恋なの?』という恋愛の初期の段階を描いている。」「いろんな経験がありながらも、でもまた自分の感情に自分が戸惑っているみたいな純粋な感じ。」と語っている[11]
      演奏時間は3分を切るほど短い。
    6. IT'S SHOWTIME!! (4:00)
      34thシングル。「野性のENERGY」同様、表記はされていないが、ドラム打ち込みからシェーン・ガラースによる生ドラムに変え、アウトロのギターフレーズをガット・ギターからエレクトリック・ギターに変更したアルバムバージョンである[11][12]。ライブではアルバムバージョンで演奏することがほとんど。
    7. 愛と憎しみのハジマリ (4:26)
      当時開戦したイラク戦争を知った稲葉が感じたことを歌詞にしており、「『愛だと思ってやっていることが、逆の立場から見れば愛じゃなかった』ということを書きたかった」とのこと[13]。なお、松本はこの曲のギターソロも気に入っている。
      本曲の雰囲気についてただの8分打ちだが、徳永のアレンジによりいい感じで暗い曲だと松本は語っている[14]
    8. BIG MACHINE (3:34)
      表題曲。B'zの曲では初となる7弦ギターが使用されている[11]
      曲名は自分達が「ビッグ(大物)」という意味ではなく、「大きな車輪」を自分達でひたすら転がして突き進むという意味で、楽曲「RUN」同様、B'zのことを歌っている曲である。
    9. Nightbird (3:56)
      バラードナンバー[15]鍵盤は打ち込みになっている。いつもは小野塚晃のピアノに差し替えるが、この曲は変えなかったという[14]
      ギターソロは、仮で録音したものをそのまま使用している[11]
      稲葉は、歌詞について「就寝時に気持ちは1回飛んじゃったみたいな」と語り、また夜に鳥は飛ばないことから「こういう鳥がいるんだって誰か調べて(笑)」とファンにメッセージを送っている[14]
    10. ブルージーな朝 (3:57)
      ギターは、ウェス・モンゴメリーのような感じを自分は全然できないと前提としたうえで松本の消化できる範囲で行っているという[14]
      松本はジャズの学校に通っていた頃にこういう曲を色々やったので、ジャズナンバーも気持ちいいと思う自分のセンスもあると語っている[16]
      歌詞は女性からの視点で描かれており、稲葉曰く「パっとしないモヤモヤしてる感じ」とのこと[17]
      歌詞に雑誌「フライデー」が登場する。
    11. 眩しいサイン (4:05)
      製作当初から、メンバーの2人も「昔のB'zっぽい」と自覚しており、意図的に昔のB'zを彷彿とさせるアレンジが施されている。
      『B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!"』の客出し曲に使用された。
    12. CHANGE THE FUTURE (3:56)
      NHK-BS2 衛星アニメ劇場『時空冒険記ゼントリックス』主題歌。
      収録曲では、唯一ロサンゼルスで制作されたもの[17]
      歌詞は環境問題がテーマとなっており、稲葉がアメリカをツーリングしていた際に、カフェに置いてあった本に綴られていた「今の世界は未来の人々から借りているもの」という一節に共感し、そこからイメージを膨らませたという[18]
      元々は、最後に収録される予定だった[19]
    13. ROOTS (5:13)
      ブラック・ジャック スペシャル 〜命をめぐる4つの奇跡〜』のエンディングに使用された。
      当初は最後に収録される予定はなかったが、曲の完成度に満足し、このままお蔵入りするのはもったないという意見から収録された[19]
      イントロが存在しないが、松本曰く「アルバムの最後を飾るのに余計なイントロがなくていい」とのこと[19]。また、フェードアウトで終わる曲であり、本作で唯一演奏時間が5分を超える曲でもある。
      歌詞は「離散家族」というワードを起点に、イメージを広げていったもので[20]、稲葉曰く「世界中を旅行するような気持ちで書いた」とのこと[19]。また、この歌詞は難産だったようで、ロサンゼルスで書き始めて歌入れ直前まで書き直していた。
      2014年にファンクラブ会報で行われた「まだ自身は聴いたことがないけれど、いつかLIVE-GYMで聴きたいと夢見ている曲」のアンケートでは11位となったが、ライブでは「Nightbird」、「眩しいサイン」と同様に一度も演奏されたことがない。

    タイアップ[編集]

    シングル曲については各作品の項目を参照

    参加ミュージシャン[編集]

    ライブ映像作品[編集]

    シングル曲については各作品の項目を参照

    アラクレ

    脚注[編集]

    [脚注の使い方]

    注釈[編集]

    1. ^ 前作までのアウトテイクを除き、本作以降日本人ドラマーが参加した曲は現時点で「Classmate」(山木秀夫が参加)、「WOLF」、「マジェスティック」、「きみとなら[5]」(3曲とも玉田豊夢が参加)の4曲のみ。
    2. ^ 前々作『ELEVEN』、前作『GREEN』でも一部楽曲に参加していたが、アルバム全編に関わったのは9thアルバム『SURVIVE』以来となった。
    3. ^ 前作『GREEN』や稲葉のソロアルバム『志庵』の一部楽曲に参加している。

    出典[編集]

    1. ^ B'z / BIG MACHINE”. CDJournal. シーディージャーナル. 2020年8月19日閲覧。
    2. ^ Gold Album+...認定 2003年9月」『The Record』第528号、日本レコード協会、2003年11月、 14頁。
    3. ^ 第18回ゴールドディスク大賞 受賞作品/アーティスト|THE GOLD DISC”. 日本レコード協会 (2004年). 2019年11月23日閲覧。
    4. ^ 佐伯明 2008, p. 216.
    5. ^ 『be with!』第123巻、B'z Party、2019年9月。
    6. ^ a b c 佐伯明 2008, p. 222.
    7. ^ “B'z、アルバム全20作品をアナログ化。大型エキシビションで販売”. rockin'on.com (ロッキング・オン). (2018年3月22日). https://rockinon.com/news/detail/174432 2018年11月10日閲覧。 
    8. ^ MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「リフ」「riff」の項)”. エムアールエム. 2019年9月28日閲覧。
    9. ^ “B'z The Beat “ULTRA Treasure”リクエスト集計最終結果 TOP30”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2008年7月16日). https://www.barks.jp/news/?id=1000041791 2019年11月23日閲覧。 
    10. ^ 佐伯明 2008, pp. 222-223.
    11. ^ a b c d e f 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、243頁。
    12. ^ a b 佐伯明 2008, p. 223.
    13. ^ 佐伯明 2008, pp. 223-224.
    14. ^ a b c d 佐伯明 2008, p. 224.
    15. ^ 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、221頁。
    16. ^ 佐伯明 2008, pp. 224-225.
    17. ^ a b 佐伯明 2008, p. 225.
    18. ^ MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「CHANGE THE FUTURE」の項)”. エムアールエム. 2019年9月28日閲覧。
    19. ^ a b c d 『be with!』第59巻、B'z Party、2003年10月。
    20. ^ MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「roots」の項)”. エムアールエム. 2019年9月28日閲覧。

    参考文献[編集]

    • 佐伯明『B'z ミラクルクロニクル』ソニー・マガジンズ、2008年。ISBN 978-4-7897-3328-1

    外部リンク[編集]