EPIC DAY

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EPIC DAY
B'zスタジオ・アルバム
リリース
録音 2014年8月 - 2015年
ジャンル ハードロック
ロック
J-POP
時間
レーベル VERMILLION RECORDS
プロデュース 松本孝弘
チャート最高順位
ゴールドディスク
  • プラチナ(日本レコード協会[3]
  • B'z 年表
    B'z The Best XXV 1988-1998

    B'z The Best XXV 1999-2012
    2013年
    EPIC DAY
    (2015年)
    DINOSAUR
    (2017年)
    『EPIC DAY』収録のシングル
    1. 有頂天
      リリース: 2015年1月14日
    ミュージックビデオ
    「Las Vegas」 - YouTube
    「Classmate」 - YouTube
    「君を気にしない日など」 - YouTube
    テンプレートを表示

    EPIC DAY』(エピック・デイ)は、B'zの19枚目のオリジナルアルバム2015年3月4日VERMILLION RECORDSより発売。

    概要[編集]

    2011年リリースの前作『C'mon』から3年8ヶ月ぶりとなるオリジナルアルバム。海外公演、ソロ活動を経てリリースされたため、B'zのオリジナルアルバムリリースのインターバルとしては最長の期間となった[4]

    先行シングル「有頂天」など10曲を収録。前年末に発表された「Exit To The Sun」「NO EXCUSE」、2013年に公開されていた「君を気にしない日など」が初音源化となる。2012年リリースの50thシングル「GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-」は未収録。

    本作は9thアルバム『SURVIVE』以来、全収録曲がLIVE-GYMで披露された[5]

    記録[編集]

    オリコン調べによると、アルバム首位は通算27作目。累計売り上げは29.4万枚。アルバム総売上枚数は4628.4万枚となり、自身の持つ歴代1位記録『アルバム首位獲得作品数』(歴代2位=松任谷由実の通算22作)、『アルバム総売上枚数』(歴代2位=松任谷由実の3081.3万枚)をそれぞれ更新した。

    アルバムタイトルについて[編集]

    タイトル『EPIC DAY』は、日本語で『人生で最高の日』という意味である。

    アルバムタイトルについて稲葉は、「『神懸かって楽しい』とか『神懸かって何か上手くできた日』とか、一生に一度あるかないかという『EPIC DAY』が来るのを目指して日々生きる。他人のそういう姿を見て羨ましいと思うこともあれば、いつかは自分もと思うこともある」「でもたとえ努力したとしても、その『EPIC DAY』が来るかどうかわからない。そういう厳しさとか儚さ、悲しさを含めつつ、でも『最低限それ(EPIC DAY)を追い求めて生きる権利は誰にでもある』というのがテーマ」と語っている[6][7]

    タイトルの着想は、もともとは稲葉が「EPIC」という言葉の響きと意味(稲葉曰く、ただ良いというよりも「最高の更に上」「壮大な」という意味もあるし、「叙情詩」みたいな鷹揚な意味もある、とのこと)が気に入っていたのがきっかけ。スポーツで選手が「神懸かったプレー」をした日の総括に「今日はEPIC DAYだった」などと表現するのを聞いて、気になっていたという。そんな中、趣味のサーフィンのために波情報を見ていた時に、台風が近づいて状態のいい波のことを「EPIC」と表現していたのを聞き「こんな時にも使うのか」と縁を感じて、メンバーに提案した[6][7]

    曲数と曲構成の意味[編集]

    本作は10曲収録となっており、1曲目から5曲目を『SIDE A』、6曲目から10曲目を『SIDE B』と呼称している。もともとはリリース形態の一つであるLP盤における「A面」「B面」を意味しているが、CD盤にもこの表記が付されている。

    なお、10曲収録となったのは6thアルバム『RUN』(1992年発売)以来となり、直近5作のB'zのオリジナルアルバムが13曲〜17曲であることと比べると、少ない曲数といえる。

    これについて松本は、「CDになって1枚にたくさん楽曲が入るようになって久しいけど、今やインターネットで1曲1曲がバラバラで買える時代になっている。でもそのアーティストの音楽とか、人となりとか、心とか、そういうものを知ってもらうにはやはりアルバムを1枚トータルで聞いてもらいたい。だから本作は曲数を少なくしたし、アナログ盤も出そうと最初から考えていた。」「アナログ盤のA面・B面を強く意識した曲順になっているので、CDの方もちょっと気にかけて聴いてほしい。」と語っており[8]、そのコンセプトを守るためにCD盤では『SIDE A』と『SIDE B』の間(5曲目と6曲目の間)にはレコード盤を裏返す時間を想定した長めの空白が挿入されており、ブックレット内にも注意書きが記載されている[注 1]

    ただし、制作した楽曲の数は稲葉曰く「一体これを一枚にまとめられるのだろうか」と言うほど存在し、ラフではなくフルで制作したアウトテイクが大量に存在している。

    制作[編集]

    本作の制作は、2014年8月より開始された。アレンジャーにはこれまでの寺地秀行に加え、2011年からサポートギタリストとしてツアーに参加している大賀好修が初めて抜擢された。制作についてはロサンゼルスのレコーディングスタジオを拠点にして、「1部」と「2部」に分かれてレコーディングが行われ、前半は打ち込みを主体にやっていったという。2部のレコーディングに稲葉は諸事情で参加できず、ロサンゼルスと東京でデータをやり取りしながら制作を進めていった。その方法に稲葉は当初やりにくさを感じていたが、データを確認する時間差があるためかえって冷静に聴けるという面もあり、後から考えると良かったと語っている[6]

    また、デモ制作の際、これまで1曲ずつフルコーラスを制作していたのを、ワン・フレーズずつの楽曲を十数曲作成し、その中から選んだ曲をフルコーラスに作って歌詞を乗せていくという手法が採られた。この経緯について松本は「なぜそうなったかよく覚えてない」と前置きした上で、「ソロ活動を経てB'zを再始動するにあたって目玉となる『先行シングル』を作らないといけないという話になり、まずはシングルをどんなものにするかを決めるのに、ワンコーラスずつどんどん録っていったという気がします。」と答えている[9]

    リリース形態[編集]

    発売当初はB'zの作品史上最多の4種の形態でリリースされた[4]

    通常盤
    CDのみの形態。
    LIVE-GYM 2015盤
    「CD+オリジナルライブグッズ」の完全生産限定LPサイズスペシャルボックス仕様。通常盤と同様のCDに加え、オリジナルトートバッグ、オリジナルマフラータオル、オリジナルラバーバンド引換券付きパス(ネックピース同封)などのライブグッズが付属。
    初回限定盤
    「CD+DVD」のロングボックス仕様。付属のDVDには、2012年の全米ツアー後に開催された日本での追加公演『B'z LIVE-GYM 2012 -Into Free- EXTRA』から、千秋楽となった大阪城ホール公演をフル収録。
    アナログレコード
    LP盤+ダウンロードカード封入」の形態。また、『EPIC DAY』収録曲全曲がダウンロード可能となるIDが掲載されたミュージックカードを封入している。
    B'zとしては1989年リリースの2ndアルバム『OFF THE LOCK』以来のLP盤でのリリースとなる。

    収録曲[編集]

    CD / LP盤[編集]

    SIDE A
    1. Las Vegas (4:05)
      Red Bull Air Race Chiba 2015」テーマソング。
      松本が本楽曲の制作中、ある程度リフやアレンジメントも固めつつある中で、稲葉に聞かせる前に「今こういう曲を創ってるんだけど何か1つキーワードないかな?」と稲葉に相談したところ、稲葉が「Las Vegas」というフレーズを提案した。普段のB'zの曲創りは、松本の曲が先にありそこに稲葉が後から詞を付けるスタイルであるが、サビの最初の「ラスベガス」という部分のみ、松本が言葉をもらってからメロディに当てはめた[6][9]
    2. 有頂天 (4:04)
      51stシングル。アルバム制作過程の11曲目に完成した。
      最初はシングルにする雰囲気はなかったが、試行錯誤を重ねた結果、最終的には本曲をシングルにすべくアレンジを変えていったという [6]
    3. Exit To The Sun (4:55)
      NHKドラマ『ダークスーツ』のために書き下ろされたバラードの楽曲で、活動再開にあたり最初に発表された曲[10]
      メンバーは、ドラマの台本に目を通してから制作に入った。バラードという曲調に関しては、ドラマ側からのリクエストである[7]
      1回目のレコーディングで歌とギターのワンコーラスを録り、その後東京に帰った稲葉とロサンゼルスの松本、シェーン、バリーでデータのやりとりをしながら制作を進めた[6]。楽曲は、ストリングスによる演奏の後、アコースティックギターから始まり、段々と盛り上がって最後はエレキギターで終わるという展開になっている。本楽曲のアレンジについて松本は、当初の構想として「ピアノと歌だけで全部やって、最後のサビまでギターを入れなくてもいい」と考えていたが、最初の歌入れの際にボーカルとギターを仮歌として録音しておいたのがそのまま形になって残ったという[7]
    4. NO EXCUSE (4:03)
      スミノフアイスCMソングで、CMのために書き下ろされた楽曲[6]。前曲に続き、本作発表前に公開された[11]。CMで使用されたバージョンとは異なり、歌詞が一部変更されている。
      タイアップ先からは、「こういうビートで」などという曲調のオーダーがあった。松本曰く「凄くわかりやすいリクエスト」ということで松本は「非常にやりやすかった」「話が来て曲はすぐにできた」と語っていたが、一方で稲葉は「タイアップ先から言葉の縛りとかがなかったのでそのノリで一気に歌詞を書いたけど、後から気になって結構歌詞を書き換えた」と、縛りがなかったことで逆に難産になったと語っている[6]
    5. アマリニモ (4:30)
      H.I.S.「花編」「ハウステンボス編」「ノスタルジック台湾編」CMソング。
      アルバム制作過程の初期には制作されていた。稲葉曰く、ロサンゼルスの海辺のアパートを借りて滞在していたときに、ひとりで車で帰りながらインターネットラジオで聞いたことがないような古い曲が流れてくるの聴きながら、それが心に染みたりするのを感じながらスルスルっとアイデアが浮かんできたという[6]
      先述の通り、CD盤ではこの曲終了後の空白が長めに取られている。
    SIDE B
    1. EPIC DAY
    2. (4:46)
      本作のタイトル曲。アルバム制作過程の2曲目に制作が開始されたが、歌詞が付けられたのは後半になってからである[6]
      メンバーは曲順を考え始めた際からB面トップにすると決めていた[12]
      松本はDeep PurpleRainbowなどを意識して作曲しており、この曲がアルバムタイトル曲となったことに驚いたという[12]。この曲のオルガンのみツアーサポートメンバーの増田隆宣が参加している。
      アルバムツアー「B'z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-」ではこの曲が本編ラストとなった[5]
    3. Classmate (4:30)
      2012年にレコーディングされた曲である[注 2]。本作収録にあたって歌入れを改めて行い、また再ミキシングを行った[6]
      松本は「リハでやっていて本当にいい曲と思った。メロディと歌がうまくマッチする曲って500曲600曲やってると1つくらいあるんだけどそのうちの1つ。稲葉の青春時代が描かれているように想像してしまう」と語っている[12]
    4. Black Coffee (3:43)
      稲葉によると、「Las Vegas」同様にタイトル先行で書かれたとのこと[12]
      元来、サビの部分とAメロ、Bメロは全く別のものであったが、松本がこの曲をもう少し改善したらすごく良くなるだろうとアレンジを加え、現在の形になった。
      8thアルバム『LOOSE』以降3分台の曲が多くなっていたが、本作では3分台の楽曲はこの曲のみとなっている。
    5. 君を気にしない日など (4:31)
      2013年のB'zのライブツアーB'z LIVE-GYM 2013 -ENDLESS SUMMER-』のエンディングSEとして使用された楽曲。同年11月30日に開催されたEX THEATER ROPPONGIこけら落とし公演『B'z Special LIVE』にて、音源化に先立って初披露された。
      2010年にレコーディングされた曲(時期的に18thアルバム『C'mon』のアウトテイク)である。本作収録にあたって、「Classmate」と同様に歌のみを録り直した[6]。ギターソロもかなり気に入っているので、そのままの形で収録したという[12]
      アルバムツアーでもスタジアム公演より「Classmate」と交代する形で演奏された[5]
      本作発売後、ハウステンボス「111万本のバラ祭り」CMソングに起用された。
    6. Man Of The Match (4:13)
      アルバム制作過程の最初に制作された楽曲(M-1)[6]。しかし歌入れは最後であった。タイトルは「(チームを勝利に導いた)試合の立役者」を意味する。
      曲調が次々と変わる構成となっている。レコーディングの前から冒頭のパートとリフはできていた[12]。サビはデモで制作したものから全部変えたという[12]
      ジャズのテイストが含まれたギターソロは、シェーンが「ギターソロは4ビートでやろう」と提案したことから。松本は承諾したもののジャズのボキャブラリーが少なかったこともあり、ジャズの先生にギターレッスンを受けに行ったという。
      この曲が最後に収録されたことについては「あれが最後でいいんじゃない?」と2人とも意見が一致していたと語っている[12]

    DVD (初回限定盤のみ)[編集]

    B'z LIVE-GYM 2012 -Into Free- EXTRA
    B'z の ツアー
    場所

    大阪城ホール
    日本武道館
    日本ガイシホール

    セキスイハイムスーパーアリーナ
    初日 2012年10月17日
    最終日 2012年10月25日
    公演数 全4公演
    B'z ツアー 年表
    B'z LIVE-GYM 2012 -Into Free-
    (2012年)
    B'z LIVE-GYM 2012 -Into Free- EXTRA
    (2012年)
    B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-
    2013年

    2012年のB'zのライブツアー『B'z LIVE-GYM 2012 -Into Free- EXTRA』より、千秋楽となった2012年10月25日大阪城ホール公演を収録。

    1. Love Bomb
      配信限定アルバム『B'z』に収録。映像化は今回が初。なお、メンバー登場時にディープ・パープルの「Woman From Tokyo」が使用されていたが、本作ではカットされている。
    2. GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-
      50thシングル。映像化は今回が初。
    3. Ultra Soul
      「B'zのLIVE-GYMにようこそ!」からの演奏。配信限定アルバム『B'z』に収録。映像化は今回が初。
    4. Splash
      配信限定アルバム『B'z』に収録。
    5. Brighter Day
      原曲キーより半音下げて演奏された。
      B'z NETWORK LIVE in Japan」以来、6年ぶりに演奏された。
    6. Easy Come, Easy Go!
      「B'z LIVE-GYM 2008 -ACTION-」以来、4年ぶりに演奏された。
    7. MOTEL
      「B'z LIVE-GYM 2003 "BIG MACHINE"」以来、9年ぶりに演奏された。
    8. もう一度キスしたかった
      B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-」以来、4年ぶりに演奏された。
    9. 愛しい人よGood Night...
      「B'z LIVE-GYM Pleasure'93 "JAP THE RIPPER"」以来、19年ぶりに演奏された。しかしながらメンバーは後のインタビューで、「今の子達は曲を知らなかったみたいで、思ったほどのリアクションがなかった、新曲と思われてしまったみたい。」という発言をしている。
    10. ZERO
    11. ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜
      B'z LIVE-GYM 2008 -ACTION-」以来、4年ぶりに演奏された。
    12. ねがい
      「B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-」以来、4年ぶりに演奏された。
      実際のライブでは松本のギターソロ後にレッド・ツェッペリンの「Dazed and Confused(邦題:幻惑されて)」が演奏されていたが、本作ではその部分はカットされている。
    13. Into Free -Dangan-
      配信限定アルバム『B'z』に収録。映像化は今回が初。
    14. Juice
      配信限定アルバム『B'z』に収録。映像化は今回が初。
      半音下げチューニングの前曲からノンストップで演奏されたため、原曲キーより半音下げて演奏された。なお、間奏のコール&レスポンスの一部がカットされている。[注 3]
    15. IT'S SHOWTIME!!
      「B'z LIVE-GYM 2010 "Ain't No Magic"」以来、2年ぶりに演奏された。
    16. 衝動
      「SUMMER SONIC 2009」以来、3年ぶりに演奏された。
    17. Home
      ここからアンコール。松本と大賀によるギターセッションからイントロに繋がる。
    18. HEAT
      『B'z The Best XXV 1988-1998』に収録。映像化は今回が初。
    19. BLOWIN'
      B'z LIVE-GYM 2011 -C'mon-」同様にラストの掛け合いが徐々にキーが上がっていくアレンジで演奏。ライブ定番曲であるがアンコール最終ナンバーとなったのは本ツアーが初となる。

    「BLOWIN'」の演奏後、「HEAT」のMV[注 4]撮影のため、この公演でのみ2回目の「HEAT」の演奏が行われた。収録曲として表記されていないため、ボーナストラック扱いとなっている。

    参加ミュージシャン[編集]

    ライブ映像作品[編集]

    シングル曲については各作品の項目を参照

    Las Vegas

    Exit To The Sun

    NO EXCUSE

    アマリニモ

    EPIC DAY

    Black Coffee

    君を気にしない日など

    Man Of The Match

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ LP盤にはこの注意書きは記載されていない
    2. ^ B'z The Best XXV 1988-1998』、『B'z The Best XXV 1999-2012』に収録された新曲と同時期に制作されている。
    3. ^ カットされた部分ではGary U.S. Bondsの「NEW ORLEANS」及びフィンガー5の「学園天国」のフレーズが引用されていた。(『B'z LIVE-GYM Hidden Pleasure 〜Typhoon No.20〜』と『B'z LIVE-GYM 2005 -CIRCLE OF ROCK-』も同様にカットされている。)
    4. ^ MV自体は2013年に発売された『B'z The Best XXV 1988-1998』の特典DVDに収録されている。
    5. ^ 2002年の『GREEN』以来10年ぶりのレコーディング参加となった(「Classmate」は先述の通り2012年にレコーディングされた楽曲である)。

    出典[編集]

    外部リンク[編集]