キラーストリート

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キラーストリート
サザンオールスターズスタジオ・アルバム
リリース
録音 2003年3月 - 2005年8月
Disc2 #3 1999年9月9日 -
Disc2 #11 2002年1月25日 -
Disc2 #12 1999年9月1日 -
VICTOR STUDIO 401st, 303st
猫に小判STUDIO
ジャンル ロック
時間
レーベル タイシタレーベル
プロデュース サザンオールスターズ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン[1]
  • 2005年10月度月間2位(オリコン)
  • 2005年度年間10位(オリコン)[2]
  • ゴールドディスク
  • ミリオン(日本レコード協会
  • サザンオールスターズ 年表
    バラッド3 〜the album of LOVE〜
    2000年
    キラーストリート
    (2005年)
    葡萄
    2015年
    EANコード
    EAN 4988002490837(完全生産限定盤)
    EAN 4988002490844(通常盤)
    EAN 4988002490868(アナログ盤)
    EAN 4988002563982(2008年盤)
    『キラーストリート』収録のシングル
    ミュージックビデオ
    「ロックンロール・スーパーマン 〜Rock'n Roll Superman〜」 - YouTube
    テンプレートを表示
    本作のタイトルの由来である「キラー通り」にあるビクタースタジオ。本作のレコーディングはここで行われた。

    キラーストリート』(KILLER STREET)は、サザンオールスターズの14枚目のオリジナル・アルバムであり、本作のDisc1の13曲目に収録されている楽曲名でもある。2005年10月5日発売。発売元はタイシタレーベル。キャッチコピーは“「すごいの、頂戴。」名盤保証!!”

    2008年12月3日に再発売されている。

    背景[編集]

    1985年の『KAMAKURA』以来2枚目となる2枚組オリジナルアルバム。「待たせてゴメン!」という触れ込みで、オリジナルアルバムとしては1998年の『さくら』以来約7年振り、ベスト・アルバムバラッド3 〜the album of LOVE〜』を含めても約5年振りのアルバムとなり、ギターの大森隆志の脱退後初のアルバムとなった。

    タイトルは、ビクターエンタテインメント青山レコーディングスタジオの前にある、外苑西通りの通称「キラー通り」に由来。ジャケットやタイトルは、ビートルズの『アビイ・ロード』のパロディであり、「これがラストアルバムだという覚悟で作った」と桑田が述べたために、『KAMAKURA』発売時同様「これがラストアルバムになるのではないか」と解散説まで浮上していたが、桑田佳祐が自身のラジオ番組桑田佳祐のキヤノンFMワンダーランド 〜やさしい夜遊び〜』(以下同番組)で「解散は絶対に無い」と解散説を一蹴し、また本発売後から行われた全国ツアー『みんなが好きです!』の年末に行われた年越しライブでは、「死ぬまで続けます!!」とのコメントも残している。

    録音[編集]

    桑田は、アルバム発売に合わせて出演したテレビ朝日音楽番組ミュージックステーション』などで、シングル曲についてアルバム製作のために切り続けた旨を明かしており、実質2003年からアルバムの先行シングルとしてリリースされていたものである。シングル収録曲がカップリング曲含め12曲とベスト・アルバム並みの多さになっているが、アルバムのレコーディングに時間が掛かったためにやむなくリリースされたものである。総レコーディング時間は、前作『さくら』の3000時間を上回る3300時間を費やした。なお、レコーディング時期は2003年から、本格的な歌入れは2004年からとされているが、録音された曲そのものは1999年頃に桑田やマニピュレーターが桑田のホームスタジオ(通称「猫に小判スタジオ」)で録音していたのをアレンジしたものや、桑田のソロ・アルバム『ROCK AND ROLL HERO』からのアウトテイクのも含まれている。シングル曲にはすべてリマスタリングが施され、一部アレンジも加えられた。

    2枚組・全30曲収録というボリュームのアルバムにすることが決めるまでは、もちろんこれほどのシングルを網羅することは考えていなかった。2004年頃から本格的に製作を始めるにあたり「とりあえずは質より量」というコンセプトがあり、量があれば自然と質も出てくるだろうという考えがあったことを桑田はいくつかのインタビューで語っている。

    音楽性[編集]

    後年に桑田は、本作の一部の収録曲についてやや否定的な発言をしており、制作当時を「デジタルを過信してしまった」「マニアックにやり過ぎてしまった」「サザンの一八番であるポップス、バラードに対して自信を失いかけていたのかもしれない」と振り返っている。また、桑田は本作について「リリース当時も悪く言ってたんだよな」と振り返り反省をしている[3]

    発売後の2009年初頭から2013年夏までサザンは活動停止状態になったが、桑田はその理由の一つに本作品のことに言及し「このアルバムでサザンオールスターズとしてできることを(当時の時点で)すべてやりつくしたため」とラジオで公言している(公式には上記の期間を活動休止期間と定めているが、実質的には2007年から2014年夏まで、公の場での活動は限定的な活動に留まっていた)。活動休止をしたこともあり、次作の『葡萄』まで、約10年間アルバムのリリースが途絶えることになる。

    リリース[編集]

    初回盤特典は「FILM KILLER STREET」と題されたレコーディング風景を記録したDVDと桑田自身によるセルフライナーノーツが付属。

    2005年11月12日にはLP3枚組のアナログ盤も発売された。当初は同時発売だったのだが、製作上の事情で発売が延期された。アナログ盤購入特典として、アルバム・ジャケットとキラー通り歩道橋上で撮影され、プロモーション写真に使用されているサザンのアーティストビジュアルの2種が縦横90センチ大の特大ポスターとして封入。公式サイトでも一部掲載されている桑田への発売に関するロングインタビューのブックレットも付属。なおこちらは公式で公開されているインタビューには未掲載の内容も含まれており、LPサイズと通常盤よりライナーノーツのサイズが大きいといった相違がある。更にジャケットにもそれぞれオリジナルのナンバリングがされている。発売延期になった謝意も込めてか、コレクター向けのアナログ盤はCD盤とは特典に大きな違いがある。従来通り、ジャケットや収録曲自体に相違は無い。

    プロモーション[編集]

    テレビ出演

    既発曲のテレビ出演に関しては、各収録作品のページを参照のこと。

    ツアー[編集]

    本作のレコーディングドキュメントと同年末に掛けて行われたライブツアー『みんなが好きです!』の東京ドーム公演の模様が、DVDFILM KILLER STREET (Director's Cut) & LIVE at TOKYO DOME』として翌年発売された。

    批評[編集]

    公式サイトでインタビュアーを務めた鹿野淳はサザンを象徴する言葉として「そんなことやらなくてもいい」を挙げており、そのうえで二枚組のアルバムの発表、歌唱法、バラード、所謂エロ曲を含め「そんなことやらなくてもいいし、誰も想像していなかったことをやる、それがサザンオールスターズの偉大さなのだ」「しかしだからこそみんなを驚かせ、楽しませ、圧倒したのがサザンオールスターズのヒストリーである」とし、このアルバムを「究極の『そんなことやらなくてもいいサザンオールスターズ』の金字塔と呼ぶべきアルバム」と評した[6]

    受賞[編集]

    チャート成績[編集]

    2005年10月17日付のオリコンチャートで初週63.3万枚を売り上げて、1位を獲得し[8]、登場6週目である同年11月15日付の同チャートでオリジナルアルバムとしては、『Young Love』以来9年ぶりのミリオンセラーを達成し[9]、最終的には累計112.8万枚(2008年現在)を売り上げた[10]

    2枚組オリジナルアルバムによるミリオンセラーは、B'zの『The 7th Blues』以来11年8ヵ月ぶり通算2作目の快挙となった。活動歴が四半世紀以上のアーティストによるミリオン突破は、ベスト・アルバムではサザン自身の『海のYeah!!』をはじめ、井上陽水の『GOLDEN BEST』や小田和正の『自己ベスト』などの例があるものの、オリジナルアルバムでの達成はオリコン史上初である。これまでの記録は、松任谷由実の『KATHMANDU』のデビューから23年6ヵ月が最長記録で、今回はそれを遥かに上回る27年と5ヵ月という記録を打ち立てた[9]

    オリコンによる本作の登場回数は48回である[1]

    収録曲[編集]

    • シングル収録曲は各シングルで説明しているため、ここでは詳細な説明を省略する。

    Disc 1[編集]

    1. からっぽのブルース (4'24)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
      仮タイトルは「CSN&Y」。反戦歌であり、内容の一部は五木寛之小説大河の一滴』に影響されたとのこと。左チャンネルのギターを桑田、右チャンネルはサポートメンバーの斎藤誠が演奏している。
    2. セイシェル 〜海の聖者〜 (4'21)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
      2005年初頭から本作の本格レコーディングに入る際、最初に製作し始めた曲。タイトルは歌詞法として、「聖者(セイジャ)」と「セイシェル」の韻踏みの意味もある。歌詞のテーマは自然に対する憧憬や畏怖感であるという。
    3. 彩 〜Aja〜 (5'14)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ & 片山敦夫 管編曲:山本拓夫
      2004年に発売された48枚目シングル。
    4. JUMP (5'02)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
      政治・社会を風刺した楽曲で、比較的前向きな内容となっている。曲中には女性の笑い声が収録されているが、これは1979年発売の「いとしのエリー」間奏に登場する原由子の笑い声をサンプリングして使用しているものである。コーラスは、スタッフらと共に収録したもの。
    5. 夢と魔法の国 (4'29)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
      歌詞の内容は公共のマナーなどがテーマとなっており、発表当時は某巨大遊園地のことと考えられたが、桑田自身が自身のラジオ番組にて否定しており、現時点でそこに行った事がない旨も度々語っている[11]エレキギターのサウンドが分厚く重ねられていて、非常にロック色の強い楽曲である。桑田はこの曲の歌詞について「大の大人がヘヴィなギターを鳴らしながら、みんなで汗をかきながら、比較的ささいな事に怒りをぶちまけている」イメージであると述べている[12]
    6. 神の島遥か国 (4'10)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
      2005年に発売された51枚目シングル「BOHBO No.5/神の島遥か国」の2曲目。
    7. 涙の海で抱かれたい 〜SEA OF LOVE〜 (4'26)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 管編曲:山本拓夫 弦編曲:島健 & 原由子
      2003年に発売された47枚目シングル。
    8. 山はありし日のまま (3'25)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
      原由子ボーカル曲。
    9. ロックンロール・スーパーマン 〜Rock'n Roll Superman〜 (4'59)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 弦編曲:片山敦夫)
      TOYOTA『MORE THAN BEST』CMソング。
      タイアップCMは、TOYOTAの所属選手である安藤美姫が出場したトリノオリンピック終了後まで放送された。本作発売の際のCMソングにも使われている。
      後述の仮タイトルでも示されているように桑田が影響を受けたグラムロックのサウンドを意識した楽曲となっている[12]
      アルバム曲ながら、アルバムリリース時のテレビ出演でも最も多く演奏されている。さらにシングル曲を除く本アルバム収録曲としては、唯一正式なPVが存在する。
      直後に行われたライブツアー『みんなが好きです!』で披露された際には、桑田のアイデアで自身が敬愛するビートルズの楽曲「エリナー・リグビー」がイントロに管楽器によって挿入された。
      仮タイトルは「電気男 (T-REX)」で、制作当時に一大ブームになっていた『電車男』と1971年に発表されたT-REXのアルバム『電気の武者』をもじったもの。製作当初はもっとテンポが遅かったとのこと。
      2018年に発売されたベスト・アルバム海のOh, Yeah!!』に収録されている。
    10. BOHBO No.5 (4'58)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 管編曲:山本拓夫)
      シングル「BOHBO No.5/神の島遥か国」の1曲目。
      シングルバージョンより、ボーカルとブラスの音量を上げて収録している。
    11. 殺しの接吻キッス 〜Kiss Me Good-Bye〜 (3'35)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 弦編曲:島健
    12. LONELY WOMAN (5'26)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 英語補作詞:岩本えり子 編曲:サザンオールスターズ 弦編曲:島健)
      50枚目シングル「愛と欲望の日々」のカップリング曲。
      コーラスの入る部分が1小節早まっている。
    13. キラーストリート (1'18)
      (作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
      インストでありタイトル曲。『稲村ジェーン』収録の「美しい砂のテーマ」以来15年ぶりであり、桑田作曲としては3曲目となるインスト曲である。Disc2にはこの曲に歌詞が付いたものが収録されている。インストであるにも拘らず、発売後から行われたライブツアー『みんなが好きです!』でも披露されている。曲自体も1分18秒と短く、作曲からレコーディングもあっという間に終えたとのこと。イタリア映画をイメージした楽曲である。タイトルの由来は前述の通りであり、その理由をライナーノーツでは「どこか物悲しさを感じさせるキラーストリートと、イタリア映画が持つ哀愁をおびた悲しさの波長が私の中でピッタリと重なり合って、もしかしたら音楽の神様がこの曲を私に与えてくれたのかもしれない」と述べている[12]
    14. 夢に消えたジュリア (4'44)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 弦編曲:島健)
      2004年に発売された49枚目シングル「君こそスターだ/夢に消えたジュリア」の2曲目。
    15. 限りなき永遠とわの愛 (4'39)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 弦編曲:島健)
      「ロックンロール・スーパーマン 〜Rock'n Roll Superman〜」同様に本作のCMソングとして使われて、歌詞のテーマは後ろ向きなものになっている。
      アルバム『海のOh,Yeah!!』にも収録されている。

    Disc 2[編集]

    1. ごめんよ僕が馬鹿だった (4'15)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 管編曲:山本拓夫)
      公式サイトの「待たせてゴメン!」ページ開設時、この曲のイントロ部分が公開されていた。自分の彼女に浮気がバレて、言い訳をしている愚かな男が歌詞テーマ。メンバーが桑田の自宅スタジオに集まってレコーディングに取り掛かった、いわゆる“合宿”で作りこまれた曲である。日本語と英単語を織り交ぜた言葉遊びが施された箇所がある。歌詞に登場する"Love-desperation"という単語は「愛が破綻する」といった意味の桑田の造語である。仮タイトルは「オレオレ男」。
    2. 八月のセレナード (4'53)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
      歌詞中に茅ヶ崎のフレーズが登場。フィル・スペクター風の曲調をイメージして製作された。ライブでの披露は2006年8月26日の『THE 夢人島 Fes.』初日の1回のみ。
    3. DOLL (4'40)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
      49枚目シングル「君こそスターだ/夢に消えたジュリア」のカップリング曲。
    4. 別離わかれ (5'01)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 弦編曲:片山敦夫)
      桑田曰く1960年代の歌謡曲を意識したポップな曲調とは逆に、歌詞は恋人が亡くなるというストーリー。桑田本人は製作途中で登場する"彼女"の死にテーマを当てたと語っている。歌詞中には長めのセリフが収録されており、遊び感覚や社会風刺のセリフを入れたことはあったが、曲に関係した言わば“真面目”なセリフは新たな試みである。このセリフ部分に関しては桑田自身も「恥ずかしながら、初めて正々堂々とセリフを挿入してみた」と語っている。『みんなが好きです!』では日にちごとにセリフが変えられており、その会場や時期に合わせた言葉に差し替えられた。名古屋での公演では名古屋弁でのものに、12月以降はクリスマスシーズンを意識した内容になっているなどである。
    5. 愛と欲望の日々 (4'23)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 管編曲:山本拓夫)
      2004年に発売された50枚目のシングル。
    6. Mr.ブラック・ジャック 〜裸の王様〜 (4'01)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
      当時の政府首脳・官僚社会・国際情勢を風刺した楽曲[注 2]。午前一時過ぎに約五分で作られ、たまたまビクタースタジオに残っていた桑田、ドラムス松田弘、サポートメンバーでキーボードの片山敦夫の三人でギターリフとメロディとコード進行のみが決まっている中で、桑田の口での指示の下一度も練習せずにセッションを行った状態の音源を収録しており、その指示の掛け声や途中で松田のドラムのスネアのスナッピーが切れ、音が変わったハプニングが起きた部分もそのまま収録された。セッションの後に桑田がベース、マニピュレーターの角谷仁宣がモノラルシンセを演奏している[12]。曲作りから後日に行われた歌入れも含めておよそ20分というサザン最短のレコーディング作品である。四番では日本の蔑称[注 3][注 4]が歌詞に登場し、歌詞カードでは伏字となっている。『みんなが好きです!』では演奏されず、公の場で演奏されたのは「桑田佳祐のやさしい夜遊び」2006年2月25日放送分のみである[30]
    7. 君こそスターだ (4'23)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
      49枚目シングル「君こそスターだ/夢に消えたジュリア」の1曲目。
      シングルには無い桑田のカウントやスタッフのハンドクラップが追加されている。
    8. リボンの騎士 (4'25)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 編曲補:斎藤誠 & 片山敦夫)
      タイトルは手塚治虫の同名漫画『リボンの騎士』からの引用。原由子ボーカル曲。後に原のベストアルバム『ハラッド』に収録された。原が歌唱する楽曲の中ではエロティックな表現が多い楽曲であり、桑田もこうした作品を作るのは「イロイロのパー」(原のソロアルバム『MOTHER』収録曲)以来であるとコメントしている[12]
    9. 愛と死の輪舞ロンド (3'56)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
      コンセプトは桑田の敬愛するビートルズの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』。
      歌詞はフランス語が多用されており、演劇用語や音楽用語の他、アンデルセンジュペリイソップレッセフェール等の芸術家の名が登場するなど、芸術性の強い内容である。仮タイトルは「六本木突如オッパイおさわり議員」。
      ドラムの松田弘の息子である松田翔が、間奏のスネアロールでレコーディングに参加している。このことに関しては、翔(SHOW) ~鼓動のプレゼントを参照。
    10. 恋人は南風 (4'38)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
      47枚目シングル「涙の海で抱かれたい 〜SEA OF LOVE〜」のカップリング曲。
      シングルバージョンからは一部ボーカルが省略されている。
    11. 恋するレスポール (4'23)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
      元々は桑田佳祐ソロアルバム『ROCK AND ROLL HERO』製作時に作っていた曲。そのため製作開始は2002年からとなっている。タイトルのレスポールをはじめ、ギターメーカーや楽曲名が歌詞に使われている。
    12. 雨上がりにもう一度キスをして (5'14)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ & 斎藤誠 管編曲:山本拓夫)
      47thシングル「涙の海で抱かれたい 〜SEA OF LOVE〜」のカップリング曲。
      シングルバージョンと比べ、イントロにはスネア音が挿入され、アウトロのボーカルも省略されているなどの違いがある。
    13. The Track for the Japanese Typical Foods called “Karaage” & “Soba” 〜 キラーストリート (Reprise) (3'52)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
      メドレー楽曲。サザンの楽曲の中で最もタイトルが長い作品である。メドレー前部の歌詞には「ホープ軒」「丸屋」が登場するが、これはキラー通り付近に存在する店の名前をそのまま引用している。一部の歌詞がピー音で規制されている。メドレー後部にはインスト曲「キラーストリート」に歌詞をつけたものが収録されているが、はっきりとは聞こえにくく、桑田曰く「イタリアっぽい感じのメロディーを、どこかの日本人が詠み人知らずの詩をボソボソ歌っているイメージにしてみた」という[12]
    14. FRIENDS (8'22)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 編曲補:片山敦夫)
      48枚目シングル「彩 〜Aja〜」のカップリング曲。
    15. ひき潮 〜Ebb Tide〜 (4'04)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 弦&コーラス編曲:島健)
      曲の最初と最後に波の音が挿入されている。
      桑田自身「三拍子で『栞のテーマ』を超える曲は作れない」ということを踏まえて製作したと語っている。
      木村文乃がこの曲を気に入っていることを述べている[31]

    参加ミュージシャン[編集]

    サザンオールスターズ

    Disc 1
    からっぽのブルース
    セイシェル 〜海の聖者〜
    彩 〜Aja〜
    JUMP
    • 斎藤誠 - エレクトリック・ギター
    • 片山敦夫 - ピアノ、クラビネット、キーボード、ドラムス・プログラミング
    • 加藤茂 - ドラムス・プログラミング
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング、シンセサイザー
    • 401stオールスターズ - コーラス
    夢と魔法の国
    • 斎藤誠 - エレクトリック・ギター
    • 片山敦夫 - ピアノ
    • 三沢またろう - パーカッション
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    神の島遥か国
    涙の海で抱かれたい 〜SEA OF LOVE〜
    山はありし日のまま
    • 斎藤誠 - アコースティック・ギター
    • 片山敦夫 - ピアノ
    • 三沢またろう - パーカッション
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    ロックンロール・スーパーマン 〜Rock'n Roll Superman〜
    • 斎藤誠 - エレクトリックギター、アコースティック・ギター
    • 片山敦夫 - ピアノ、キーボード
    • 三沢またろう - パーカッション
    • 山本拓夫 - テノール & バリトン・サクソフォーン
    • 金原千恵子ストリングス - ストリングス
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    • 401stオールスターズ - ハンド・クラップス
    BOHBO No.5
    • 斎藤誠 - エレクトリックギター、コーラス
    • 片山敦夫 - ピアノ、コーラス
    • 三沢またろう - パーカッション
    • 山本拓夫 - テノール・サクソフォーン
    • 竹野昌邦 - テノール・サクソフォーン
    • 西村浩二 - トランペット
    • 荒木敏男 - トランペット
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    殺しの接吻 〜Kiss Me Good-Bye〜
    • 斎藤誠 - エレクトリックギター
    • 島健 - ピアノ
    • 金原千恵子ストリングス - ストリングス
    LONELY WOMAN
    • 斎藤誠 - アコースティック・ギター
    • 片山敦夫 - キーボード
    • 島健 - グロッケンシュピール
    • 金原千恵子ストリングス - ストリングス
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    キラーストリート
    • 斎藤誠 - ガット・ギター
    • 片山敦夫 - サントゥール、キーボード
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    夢に消えたジュリア
    限りなき永遠の愛
    • 片山敦夫 - ピアノ
    • 金原千恵子ストリングス - ストリングス
    • 加藤茂 - ドラムス・プログラミング
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング

    Disc 2
    ごめんよ僕が馬鹿だった
    • 斎藤誠 - エレクトリックギター、アコースティック・ギター
    • 片山敦夫 - ハモンド・オルガン
    • 西村浩二 - トランペット
    • 荒木敏男 - トランペット
    • 山本拓夫 - テノール・サクソフォーン
    • 竹野昌邦 - テノール・サクソフォーン
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    八月の詩
    • 斎藤誠 - エレクトリックギター、アコースティック・ギター
    • 片山敦夫 - ピアノ、キーボード
    • 三沢またろう - パーカッション
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    DOLL
    別離
    • 斎藤誠 - エレクトリックギター、アコースティック・ギター
    • 三沢またろう - パーカッション
    • 山本拓夫 - ピッコロ & アルトフルート
    • 西村浩二 - トランペット、フリューゲルホルン
    • 荒木敏男 - トランペット、フリューゲルホルン
    • 金原千恵子ストリングス - ストリングス
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    愛と欲望の日々
    • 斎藤誠 - エレクトリックギター、コーラス
    • 片山敦夫 - ピアノ、ハモンド・オルガン、キーボード、コーラス
    • 三沢またろう - パーカッション
    • 山本拓夫 - テノール & バリトン・サクソフォーン
    • 西村浩二 - トランペット
    • 荒木敏男 - トランペット
    • 村田陽一 - トロンボーン
    • 包国充 - テノール・サクソフォーン
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    Mr.ブラック・ジャック 〜裸の王様〜
    • 片山敦夫 - ハモンド・オルガン
    • 角谷仁宣 - シンセサイザー
    君こそスターだ
    • 斎藤誠 - エレクトリックギター
    • 片山敦夫 - ハモンド・オルガン、キーボード
    • 小倉博和 - エレクトリックギター
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    • 猫スタオールスターズ - ハンド・クラップス
    リボンの騎士
    • 斎藤誠 - エレクトリックギター、ガット・ギター
    • 片山敦夫 - ピアノ、キーボード
    • 成田昭彦 - パーカッション
    • 三沢またろう - バードホイッスル
    • 原朋直 - トランペット
    • 山本拓夫 - ブラスダビングアドバイザー
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    愛と死の輪舞
    恋人は南風
    • 成田昭彦 - パーカッション
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    恋するレスポール
    • 斎藤誠 - エレクトリックギター、アコースティック・ギター
    • 片山敦夫 - ハモンド・オルガン
    • 加藤茂 - ドラムス・プログラミング
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    雨上がりにもう一度キスをして
    • 斎藤誠 - エレクトリックギター、アコースティック・ギター
    • 三沢またろう - パーカッション
    • 山本拓夫 - テノール・サクソフォーン
    • 西村浩二 - トランペット
    • 荒木敏男 - トランペット
    • 清岡太郎 - トロンボーン
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    The Track for the Japanese Typical Foods called “Karaage” & “Soba”〜キラーストリート (Reprise)
    The Track for the Japanese Typical Foods called “Karaage” & “Soba”
    • 斎藤誠 - エレクトリックギター、ラップ
    • 片山敦夫 - キーボード、ラップ
    • 山本拓夫 - テノール・サクソフォーン
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    キラーストリート (Reprise)
    • 斎藤誠 - ガット・ギター
    • 片山敦夫 - サントゥール、キーボード
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    FRIENDS
    • 斎藤誠 - エレクトリックギター、アコースティック・ギター
    • 片山敦夫 - エレクトリックピアノ、ハモンド・オルガン、キーボード
    • 山本拓夫 - ソプラノ・サクソフォーン
    • 加藤茂 - ドラムス・プログラミング、タンブリン
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング
    • 猫スタオールスターズ - HEY!! & ハンド・クラップス
    ひき潮 〜Ebb Tide〜
    • 斎藤誠 - アコースティック・ギター
    • 島健 - チェレスタ
    • 金原千恵子ストリングス - ストリングス
    • 角谷仁宣 - コンピュータ・プログラミング

    ミュージックビデオ[編集]

    既発曲のミュージックビデオに関しては、各収録作品のページを参照のこと。

    脚注[編集]

    参考文献[編集]

    • 『キラーストリート』桑田佳祐セルフライナーノーツ(VICL-62001〜02)
    • sas-fan.net内 桑田佳祐インタビュー[1]
    • CDでーた 2005年10月号
    • TOKYO FM桑田佳祐のやさしい夜遊び」2005年10月15日放送
    • TOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」2014年1月25日放送
    • 『葡萄』 初回生産限定盤A・B特典「葡萄白書」

    注釈[編集]

    1. ^ 放送時、サザンオールスターズが活動休止中であったため、サザンのメンバーは桑田のみで、他の楽器演奏はサポートメンバーで行われた。
    2. ^ 歌詞の内容は、桑田曰く1番は「歴史に名を残すであろうあの人の事?」、2番は「○○公団天下り問題」、3番4番は「日本人として絶対に忘れてはならない、私が一番言いたかったこと」である(アルバム『キラーストリート』初回版ブックレットを参照)。また、次作『葡萄』では3番や4番にあるような事をより明確に歌詞に込めた楽曲がいくつか収録されている[13]
    3. ^ ただし、桑田本人は「やはり僕は日本人」[14]「『反日だ』『お前は日本人じゃない』と言い出す方がいるのは本当に残念です」「私は日本を愛する者」[15][16]と述べており、事実として日本の伝統文化や古典・大衆芸能などを重んじている事を楽曲やライブ演出に込めたり[17]、音楽活動及び収益金の寄付を通じて[18][19]東日本大震災を始めとした自然災害の被災地の復興を祈願し[20][21]、被災者やその家族に対するお見舞いの言葉と亡くなった者の冥福を祈る旨を述べたり[22]、ライブやラジオで自ら国歌「君が代」を歌唱したり[23][24]2011年2012年のソロライブで正式な日章旗をバックモニターに投影させたり[25]、自身のラジオで「日本の国民のみなさんは素敵で優しい人たちだと思う。この国に生まれて良かったなと思います」と発言する[26]などの側面が存在している。また、サザンが2003年に出演したJAL『FLY! JAL!』のCMでは、桑田が日本国旅券(一般旅券、10年用、赤色)を小道具として使用するシーンがあり、当然の事ながら国籍には「JAPAN」と書かれていた。
    4. ^ なお、桑田は2015年のインタビューで「そもそも風刺というのは人を過剰に傷つけるものではあってはならないと思うんです」[27]「やっぱり流れが良くないと、尖った言葉ばっかりの羅列だと、やっぱりポップミュージックとしてはね。僕はあまり好きじゃないんですよね。メロディも大事だし」[28]、2017年には「僕だってこう見えて、コンプライアンスだのなんだのと昔と比べたら相当気を配っているんです」[29]といった発言をしている。

    出典[編集]

    1. ^ a b オリコン キラーストリート オリコンスタイル2015年4月29日閲覧。
    2. ^ 2005年度アルバム年間ランキング オリコンスタイル 2015年4月29日閲覧。
    3. ^ アルバム『葡萄』完全生産限定盤A・B特典 「葡萄白書」16ページより
    4. ^ a b ミュージックステーション 2005年10月7日放送 2015年8月7日閲覧
    5. ^ 「35周年スペシャル 復活!サザンオールスターズの流儀」2014年1月20日閲覧。
    6. ^ SOUTHERN ALL STARS KILLER STREET 桑田佳祐インタビュー
    7. ^ 第20回 日本ゴールドディスク大賞・受賞作品 日本ゴールドディスク大賞 2017年2月28日閲覧
    8. ^ 【オリコン】ミスチル、シングル&アルバム総売上枚数5,000万枚突破!2015年3月22日閲覧。
    9. ^ a b サザンオールスターズ予想通りのミリオン突破で史上初の快挙達成!! オリコンスタイル 2015年10月20日閲覧
    10. ^ サザンオールスターズ 売上別TOP10&主な記録 オリコン 2015年1月22日閲覧
    11. ^ がらくた』初回限定盤A・B・C特典「がらくたノート」p66より。
    12. ^ a b c d e f アルバム『キラーストリート』初回版ブックレットより。2005年
    13. ^ アルバム『葡萄』完全生産限定盤A・B特典 「葡萄白書」23 – 24, 28, 31ページより。
    14. ^ 『週刊文春』2014年9月18日号でのインタビュー特集(p17)
    15. ^ 桑田さん発言要旨 朝日新聞デジタル2015年1月18日02時50分
    16. ^ サザン桑田、「反日」批判に反論「それこそ都合のいい解釈」 zakzak by夕刊フジ
    17. ^ 桑田佳祐 - LIVE TOUR & DOCUMENT FILM 「I LOVE YOU -now & forever-」完全盤(TRAILER)youtube
    18. ^ アミューズ (2012年4月9日). “アミューズ募金と義援金に関して 「アミューズ募金」のご報告”. 東日本大震災に対するアミューズグループの取り組みについて. AMUSE Inc.. 2012年4月22日閲覧。
    19. ^ 桑田佳祐 宮城ライブ 〜明日へのマーチ!!〜 スペシャルサイト
    20. ^ サザンオールスターズ official @sasfannet 2016年4月3日 午前10:01のツイート
    21. ^ サザンオールスターズ、アルバム収益一部を寄付日刊スポーツ 2018年7月21日19時17分
    22. ^ Let's try again」歌詞カード p2より。
    23. ^ シークレットライブ '99 SAS 事件簿 in 歌舞伎町 SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE
    24. ^ 桑田佳祐のやさしい夜遊び 2010年5月 TOKYO FM
    25. ^ 桑田佳祐 @ 横浜アリーナRO69
    26. ^ 桑田佳祐と吉田拓郎との隠された過去。今日までそして明日から。 - Techinsight 2011年3月
    27. ^ SWITCH Vol.33 No.4 Southern All Stars [我が名はサザン] P22より。
    28. ^ 『ROCKIN'ON JAPAN』2015年4月号(29巻5号、通巻450号)、ロッキング・オン、2015年、55頁
    29. ^ 「Pen」 2017年09月01日号 No.435 p33より。
    30. ^ 桑田佳祐のやさしい夜遊び 2006年2月
    31. ^ 2018年2月16日のツイート

    再発売[編集]

    関連項目[編集]

    外部リンク[編集]