チャコの海岸物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
チャコの海岸物語
サザンオールスターズシングル
初出アルバム『Shout! (#1,#2)』
B面 翔(SHOW) 〜鼓動のプレゼント
リリース
規格 7インチレコード('82)
8cmCD('88,'98)
12cmCD('05)
デジタル・ダウンロード
録音 1981年11月 - 12月
VICTOR STUDIO
KRS STUDIO
ジャンル ロック
時間
レーベル ビクター音楽産業
Invitation
タイシタレーベル(再発盤)
作詞・作曲 桑田佳祐 (#1,#2)
プロデュース サザンオールスターズ
チャート最高順位
  • 週間2位(オリコン
  • 1982年3月度月間4位(オリコン)
  • 1982年4月度月間3位(オリコン)
  • 1982年度年間8位(オリコン)
  • 週間1位(2週連続、ザ・ベストテン
  • 1982年度年間5位(ザ・ベストテン)[1]
サザンオールスターズ シングル 年表
栞のテーマ
1981年
チャコの海岸物語
(1982年)
匂艶 THE NIGHT CLUB
(1982年)
テンプレートを表示

チャコの海岸物語」(チャコのかいがんものがたり)は、サザンオールスターズの14枚目のシングル1982年1月21日発売。発売元はビクター音楽産業(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント) / Invitation

1988年6月25日CD化、1998年2月11日にも8cmCDとして、2005年6月25日には12cmCDで再発され、計3回再発売されている。

解説[編集]

前作「栞のテーマ」から4ヶ月ぶりの発売。

年末にはアーティストとして全日本有線放送大賞最多リクエスト歌手賞を受賞、この曲で同賞の最多リクエスト曲賞も受賞し、大晦日には1979年以来3年ぶりに『NHK紅白歌合戦』にも出場した。

紅白歌合戦でのパフォーマンスとその後[編集]

同曲で1979年に「いとしのエリー」で出場して以来、2度目の紅白出場となったサザンだが、演奏が始まるや、ボーカルの桑田が国民的歌手とまで言われた三波春夫(サザンの1つ前の位置で歌唱)を真似ながら登場。三波は同番組の常連であり、この時も同じ会場に居合わせていた。派手な着物と顔は白塗りといった格好で、演歌調で歌い、曲の間奏中に「神様です」「受信料は払いましょう!」「裏番組はビデオで見ましょう!」などの発言をし、後半部は松田以外の男性メンバーがひしめき合って歌うなどのパフォーマンスを行った。

当時は現在と違い非常に厳粛な雰囲気であった紅白の中で、桑田のパフォーマンスは視聴者から大バッシングを受け、NHKに詫び状を書かされる事態となった。桑田は「詫び状なんか書くくらいなら二度と出ない!」という趣旨の発言もしているが、翌1983年にも「東京シャッフル」で3度目の出場をしている。

桑田は紅白でのパフォーマンスについて特別な意味・意図はない事と「ノッてただけ」「浮かれてた」「演ったあの場では楽しかった」事を後に著書「ブルー・ノート・スケール」で述べている[2]

2011年に桑田を取材した「BRUTUS」編集部は桑田の顔の白塗りを、桑田が影響を受けていた歌手の一人であるデヴィッド・ボウイを参考にしたものなのではないかと解釈している[3]

ちなみに、1995年に開催された単発コンサート『ホタル・カリフォルニア』でこの曲を演奏した際、紅白出演時に行った三波春夫の真似やセリフをいくつか挟んでおり、この模様は現行盤として存在している同コンサートのビデオやDVDにも収録されている。

2013年にAct Against AIDSの一環として行われた『昭和八十八年度! 第二回ひとり紅白歌合戦』では、三波の「東京五輪音頭」をカバーした。なお、桑田がライブで三波の楽曲をカバーするのはこれが初めての事だった[4]

チャート成績[編集]

本作は累計58.4万枚(オリコン調べ)を売り上げた[5]

収録曲[編集]

  1. チャコの海岸物語
    (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 弦管編曲:八木正生
    歌謡曲グループ・サウンズを意識した楽曲。調イ短調[6]。演奏時間は3分33秒だが、曲の最初の20秒間と最後の20秒間は波の音のため、実質的な演奏時間は約2分50秒ほどしかなく、これはサザンのシングルA面曲の中で最も演奏時間が短い「東京シャッフル」を下回る。
    ヒット曲とはなったものの、桑田自身がイロモノの位置付けで製作した楽曲であり、いわく「街で流れていても『へぇー』ぐらいしか思わない、好きだけど嫌いな曲」で、バンドとしては微妙な曲となってしまった。1990年日本テレビ系の音楽番組歌のトップテン』に出演した際、「サザンの歴史上、最低のヒット曲です」と発言したこともある。また、桑田は著書でこの曲やパフォーマンスについて「とんねるずみたいなもの」[2]「あの曲は俺たちなりのパンクだったよね」[7]と自己評価している。
    歌いだしの歌詞「抱きしめたい」は、歌詞カードには記載されていない。2番の「愛してるよ」というセリフ及びそれに続く「お前だけを」という歌詞も記載はない(2005年の再発盤では記載)。タイトルの「チャコ」とは、元歌手で発売当時ビクター音楽産業にディレクターとして在籍していた飯田久彦(のちのエイベックス・エンタテインメント取締役)の愛称である。同じく歌詞に登場する「ミーコ」は弘田三枝子、「ピーナッツ」はザ・ピーナッツから取られている。
    本曲は同年発売のアルバム『NUDE MAN』、コンピレーションアルバム『バラッド '77〜'82』には収録されず、後にベストアルバム『すいか』『HAPPY!』『海のYeah!!』に収録された。
    発売当時、歌番組ではメンバー全員がワイシャツネクタイ腕抜きを身に付け、公務員のような出で立ちで登場することが多く、コンサートで歌われた際にはメンバーの野沢秀行が女装で登場し、桑田とコントのようなパフォーマンスを繰り広げる様子がDVDベストヒットUSAS」に収録されている。
  2. 翔(SHOW) 〜鼓動のプレゼント
    (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
    ドラム松田弘ボーカル曲。シングルでは初のメインボーカル曲である。作詞は本人のものではないが、当時松田と妻の間に宿っていた長男に向けて歌われている曲である。生まれた長男にはタイトルのまま「翔」と名づけられ、後2005年に発売されたアルバム『キラーストリート』収録曲の「愛と死の輪舞」では父と同じくドラム(スネアロール)を叩いている。『キラーストリート』の歌詞カードには"松田翔:Snare Roll"としてひっそりとクレジットされている。

参加ミュージシャン[編集]

収録アルバム[編集]

※斜字は廃盤作品。

カバー[編集]

チャコの海岸物語

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ ミュージックアプリ 音楽ランク♪(TBS)より
  2. ^ a b 桑田佳祐『ブルー・ノート・スケール』P184 - 185、ロッキン・オン、1987年
  3. ^ BRUTUS @BRUTUS_mag 2011年2月19日8:10のツイート
  4. ^ 桑田佳祐 “ジジイ・ガガ”に変身し三波春夫さん歌う スポーツニッポン
  5. ^ 2015年9月29日放送 クイズドレミファドン! 番組企画「ヒットはどっちだ? High&Low」より。(オリコン提供)
  6. ^ チャコの海岸物語(サザンオールスターズ) / コード譜 / ギター - J-Total Music!”. Jトータルミュージック. 2016年8月2日閲覧。
  7. ^ 桑田佳祐『ブルー・ノート・スケール』p148、ロッキン・オン、1987年

関連項目[編集]

外部リンク[編集]