人気者で行こう

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人気者で行こう
サザンオールスターズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1984年4月 - 6月
VICTOR STUDIO
ジャンル ロック
時間
レーベル タイシタレーベル
プロデュース 高垣健
サザンオールスターズ
チャート最高順位
  • 週間1位(2週連続・3週連続・通算6週、オリコン
  • 1984年度年間3位(オリコン)
サザンオールスターズ 年表
原由子 with サザンオールスターズ
1983年
人気者で行こう
(1984年)
KAMAKURA
1985年
『人気者で行こう』収録のシングル
  1. ミス・ブランニュー・デイ
    リリース: 1984年6月25日
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人気者で行こう』(にんきものでいこう)は、サザンオールスターズの7枚目のオリジナル・アルバム1984年7月7日発売。発売元はタイシタレーベル

後にCD化され、1984年7月21日1989年6月25日1998年5月22日2008年12月3日の計4回再発売されている。

解説[編集]

前作『綺麗』から続くAOR色が強いアルバム。しかし本作では本格的に取り入れている。ちなみに歌詞カードは桑田佳祐直筆のものであるため、よく読み取れないところや、シングルや、他のアルバム等で載っている歌詞とは一部異なるところがある。

本作リリースと、夏の野外ライブツアー「熱帯絶命!ツアー夏『出席とります』」の終了後、サザンのメンバーは1ヶ月間ロサンゼルスに渡り、シングル「Tarako」のレコーディングと共に本アルバム収録曲のイメージビデオの撮影に入った。これらはビデオ『サ吉のみやげ話』にまとめられ、同年12月にリリースされた。

ジャケットはエリック・クラプトンのアルバム「E.C. WAS HERE」を意識しているものである。

1998年の再発盤の初回限定盤は、オリジナルLP復刻ジャケット(いわゆる紙ジャケット)仕様で、爆笑問題太田光によるライナーノーツが封入されており、漫才調で書かれていた。

また、日本版『ローリング・ストーン』誌が2007年に選定した「日本のロック名盤100」では、32位にランクインしている[1]

受賞[編集]

収録曲[編集]

  • シングル収録曲は各シングルで説明しているため、ここでは説明を省略する。なお、オリジナル・アナログ盤では7曲目からがB面となっていた。
  1. JAPANEGGAE (ジャパネゲエ)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ & 矢口博康
    タイトルの「JAPANEGGAE」とは「JAPAN」+「REGGAE」の造語であり、歌詞ではマイナーな古語が使われており、「愛苦ねば」と「I could never」などの独特の言葉遊びも用いられている。イメージビデオでは桑田が二枚目路線の演技を見せた。この後発売された21枚目のシングル「Tarako」のカップリング曲として、同曲の全英語詞版「Japaneggae (Sentimental)」が収録されている。ドラムス松田弘のお気に入りのナンバー[2]
  2. よどみ萎え、枯れて舞え
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ)
    歌詞中に登場する「愛倫浮気症(アイリン・フーケ・ショウ)」とは桑田による造語である。
  3. ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ/弦編曲:新田一郎
    20枚目のシングル。
  4. 開きっ放しのマシュルーム
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ & 矢口博康)
    当時の世界情勢を下敷きにしたメッセージ性のある歌詞と桑田のシャウトの組合せの楽曲。アメリカンコミック風のイメージビデオも製作された。
    なおこの曲は日本のロックバンドPINKの楽曲を聴いた桑田がいたく感動し彼らにリスペクトした曲。
  5. あっという間の夢のTONIGHT
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ)
    歌詞は「愛されんだあ」と「I Surrender」など「JAPANAGGAE」のような言葉遊びが用いられている。途中で聴こえるの鳴き声は、当時桑田の実家で飼っていた飼い犬が亡くなったことに対する追悼であると語っている。
  6. シャボン
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ/弦編曲:八木正生
    原由子ボーカル曲。また、同年に長山洋子がカバーした。

  7. (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ/管編曲:新田一郎
    元々は「萎えて女も意志を持て」のB面として、桑田がジューシィ・フルーツに提供した曲であり、そのセルフカバーである。
    本来は「ミス・ブランニューデイ」ではなく、こちらがシングルになる予定であった。発売間近になってシングルが差し替えられたため、既にシングル「海」としてのジャケットも印刷され始めていた。ジャケット写真自体は「ミス・ブランニュー・デイ」に使われたものと同じである。1990年芳本美代子がカバーした。
  8. 夕方 Hold On Me
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ/管編曲:新田一郎)
    曲名は、ビートルズのカバーで有名なスモーキー・ロビンソン の「You really gotta hold on me」をもじったもの。タイトルの「夕方」=You've gottaをはじめ、英語との言葉遊びがふんだんに使われている。曲はホーンセクションを全面にうちだしたサウンドとなっている。
    アンコールの定番曲で、「みんなのうた」など同様に桑田がライブで高い頻度で歌詞を間違える。
  9. 女のカッパ
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ)
    ジャズ色が極めて強いナンバー。
  10. メリケン情緒は涙のカラー
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ)
    歌詞冒頭に登場する“エノケン”とは昭和初期に活躍した喜劇俳優榎本健一、“ロッパ”とは同じく古川緑波のことである。その他YokohamaChina Town産業道路BUND HOTELなどが登場し、横浜を舞台にしたストーリーになっている。土地柄やストーリー背景から、この楽曲での産業道路は東京都道・神奈川県道6号東京大師横浜線を指していることが分かる。
  11. なんば君の事務所
    (作曲:大森隆志/編曲:サザンオールスターズ & 藤井丈司
    ギター大森隆志作曲のインスト作品。「ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)」のカップリング曲。
  12. 祭はラッパッパ
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ & 藤井丈司)
    サザン初のファンクナンバー。
  13. Dear John
    (作詞:桑田佳祐/作曲:桑田佳祐、八木正生/編曲:八木正生)
    作詞は桑田佳祐、作曲は桑田と八木正生の共作によるもの。ジョン・レノンを追悼した曲であり、歌詞中に「Strawberry Fields」「No Reply」「Love」などジョンにちなんだ言葉が登場する。
    前曲からのトラック分けがうまくいっておらず、前曲の一部が流れてからイントロが流れている。Z団名義で発表されたリミックスアルバム『江ノ島 Southern All Stars Golden Hits Medley』では、メドレー1曲目としてイントロの一部がそのまま使用されている。「Bye Bye My Love」のカップリングにアレンジが若干異なるライブバージョンを収録。
    桑田佳祐のオールナイトニッポン」(二期目)でエンディング・テーマとしてオンエアされていたこともある。

参加ミュージシャン[編集]

Special Guests[編集]

再発売[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『ローリング・ストーン日本版』(2007年9月号)インターナショナル・ラグジュアリー・メディア
  2. ^ 『人気者で行こう』は、今からでもグラミー賞に推薦したいほどのMasterpieceである。 otoCoto

外部リンク[編集]