希望の轍

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希望の轍
サザンオールスターズ楽曲
収録アルバム 稲村ジェーン
リリース 1990年9月1日
規格 12cmCD
デジタル・ダウンロード
録音 VICTOR STUDIO
MUSIC INN STUDIO
ジャンル ロック
時間 4分12秒
レーベル タイシタレーベル
作詞者 桑田佳祐
作曲者 桑田佳祐
プロデュース 桑田佳祐
小林武史
その他収録アルバム

稲村ジェーン収録順

稲村ジェーン
(1)
希望の轍
(2)
忘れられた Big Wave
(3)

希望の轍」(きぼうのわだち)は、サザンオールスターズの楽曲。作詞作曲桑田佳祐、編曲は桑田佳祐&小林武史。映画『稲村ジェーン』の同名サウンドトラックの2曲目として収録されている。

現在は公式サイトでサザンオールスターズの楽曲として扱われているが、名義等に関しては後述とする[1]

背景[編集]

1990年に公開された映画『稲村ジェーン』のサウンドトラックアルバム(『稲村ジェーン (サウンドトラック)』を参照)の2曲目に収録された。アルバム自体はサザンオールスターズ名義での既発表曲も収録されているが、本曲に関しては“稲村オーケストラ”としてアーティスト名が表記されているように、サザンオールスターズのメンバーは桑田以外参加していない[2]

シングルカットは行われていないものの、「サザンオールスターズの楽曲の1つ」として数えられており、現在は桑田自身も自身のラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』内でサザンオールスターズの楽曲として紹介している。

レコーディングこそ参加していないものの、ライブなどで披露する際には原由子がオープニングのピアノを担当しているが、2006年に行われたap bank fes'06に桑田がゲスト出演した際には、レコーディングに参加した小林武史やギタリストの小倉博和らの演奏でこの曲が歌われた。

桑田の声かけで開催された『THE 夢人島 Fes.2006 WOW!!』では、ライブの最後の曲として出演ボーカリスト全員による「希望の轍」が歌われた[注 1]

2007年 - 2008年の桑田のソロコンサートツアー『呼び捨てでも構いません!!「よっ、桑田佳祐」SHOW』の横浜アリーナ最終公演では、アンコールで「祭りのあと」が演奏され、サポートメンバーが退場した後に桑田1人が残りギター1本でこの曲が演奏された。『MUSICMAN』に収録されている「それ行けベイビー!!」は、この時の演奏法を参考している。

2011年の桑田のソロライブ『宮城ライブ 〜明日へのマーチ!!〜』のアンコール最終曲としても演奏されており、桑田の呼びかけで会場全員が合唱した。また、2011年~2012年の『桑田佳祐ライブin神戸&横浜〜年忘れ!!みんなで元気になろうぜ!!の会〜』では、最終日の横浜アリーナ公演で、2007年同様に桑田1人でこの曲が演奏された。

2018年の大晦日に放送された『第69回NHK紅白歌合戦』では特別枠で出場し、大トリとして「勝手にシンドバッド」と共に披露された[3]

メディアでの使用[編集]

タイアップとしての使用[編集]

JR茅ケ崎駅の発車メロディ[編集]

2000年に、茅ヶ崎市当局や茅ヶ崎市民の尽力もあって、サザンオールスターズの『茅ヶ崎ライブ』が実現したこともあり、JR茅ケ崎駅の発車メロディにサザンオールスターズの曲を導入しようという動きが、茅ヶ崎市民の中で浮上した[注 4]。その際、地元商工会議所が実施したアンケートでは、導入希望曲として、歌詞に関連し、なおかつ映画『稲村ジェーン』の舞台として茅ヶ崎が関連する「希望の轍」に最も票が集まる結果となり、この結果を以て、商工会議所は正式にJR東日本横浜支社に要望を出したが、当時のJR東日本はこの要望を却下した。

その後、再びサザンオールスターズの曲を茅ヶ崎駅の発車メロディに導入する動きが2014年に再燃。茅ヶ崎商工会議所青年部の署名活動で集められた、1万件を超える署名とアンケートが2014年9月にJR東日本に提出され、これを請けて2014年10月1日より茅ケ崎駅東海道線ホームの発車メロディに採用された[4]。5番線(東京上野新宿方面)がイントロ、6番線(小田原熱海方面)がサビでそれぞれ15秒程度流れる。

エピソード[編集]

  • サビの歌詞中に登場する"エボシライン"とは桑田の造語だが、茅ヶ崎市烏帽子岩を望む国道134号を指しているというのが定説である。
  • 2000年の『茅ヶ崎ライブ』で1曲目の演奏曲になることが決まった際、それまでのサザンのライブにあったような松田弘ドラムから入るライブオリジナルの前奏や桑田の煽りなども一切なく完全に原のピアノからのライブスタートとなる為、リハーサルの段階では原はプレッシャーのあまり桑田に「希望の轍を1曲目にするのはやめてほしい」と泣いて頼んだが、桑田の説得もあり同ライブでは1曲目で演奏した。
  • ラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』内のコーナーで行われた「好きなサザンオールスターズの曲」のランキングで1位に選ばれた。
  • 漫画家臼井儀人がこの曲のファンであり、自身の漫画クレヨンしんちゃん』内で一部ながら楽曲の歌詞を載せている回が一度ある(単行本24巻収録)。後日この回がアニメ化されたときにはBGMとしてこの曲が使用されていた。
  • 青山学院大学の後輩である福岡ソフトバンクホークス小久保裕紀読売ジャイアンツ所属時、打席に立つ時の入場曲としても使用していた。
  • 河合克敏の漫画及びそれを原作としたNHKのドラマ『とめはねっ! 鈴里高校書道部』では、鈴里高校書道部が書道甲子園パフォーマンス部門に参加する際のパフォーマンス曲として用いられている。
  • ビクター系のSONG-OKUを含め、DAMJOYSOUNDUGA等、主な通信カラオケには「サザンオールスターズ名義」で登録されている。
  • 2000年の『茅ヶ崎ライブ』ではオープニングナンバーとなったが、2013年の『灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!』では逆にサザン単独のライブとしては初めてステージを締めくくるラストナンバーとして演奏された。

参加ミュージシャン[編集]

(オリジナルの記載に従う)

収録アルバム[編集]

※ 斜体文字は廃盤作品である。

ライブ映像[編集]

カバー[編集]

  • ザ・ベンチャーズ 『プレイズ・サザンオールスターズ~TSUNAMI』(2001年5月16日)
    • 9.
  • V.R.『BIG SHOT〜Japanese Authentic Ska & Rock Steady Bands Convention』 (2003年2月19日)
    • 1.Big Shot All Stars 「希望の轍」
  • BEAT CRUSADERSMUSICRUSADERS』(2005年9月7日)
    • 17.
  • 中村あゆみ『VOICE II』(2009年6月24日)
    • 6.
  • 加山雄三『若大将・湘南FOREVER』(2012年1月11日)
    • 8.

脚注[編集]

  1. ^ 桑田のほかに比嘉栄昇(BEGIN)、TERUGLAY)、岡野昭仁ポルノグラフィティ)、桜井和寿Mr.Children)、福山雅治が参加した。
  2. ^ 2001年に使用された。
  3. ^ ドラマが放送された2003年に使用された。
  4. ^ 詳細は茅ケ崎駅#発車メロディ参照

出典[編集]

  1. ^ 希望の轍 SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE 2018年10月3日閲覧
  2. ^ アーティスト 稲村オーケストラ レコチョク 2019年1月11日閲覧. 「希望の轍」が稲村オーケストラとして登録されていることが確認できる。"
  3. ^ 【紅白】サザン、お祭り騒ぎで平成最後の紅白締め ユーミンとキス&“胸さわぎの腰つき”も オリコン 2019年1月1日閲覧
  4. ^ “JR茅ケ崎駅、巡る巡るサザン 発車メロに「希望の轍」”. 朝日新聞デジタル. (2014年9月25日). http://www.asahi.com/articles/ASG9S35FMG9SULOB008.html 2014年9月25日閲覧。 

外部リンク[編集]