東京VICTORY

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東京VICTORY
サザンオールスターズシングル
初出アルバム『葡萄
B面 天国オン・ザ・ビーチ
パリの痴話喧嘩
リリース
規格 12cmCD
12インチレコード
デジタル・ダウンロード
録音 VICTOR STUDIO
猫に小判スタジオ
ジャンル ロック
時間
レーベル タイシタレーベル
SPEEDSTAR RECORDS
作詞・作曲 桑田佳祐 (#1〜#3)
プロデュース サザンオールスターズ
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコンBillboard Japan Hot 100[3][4]
  • 2014年9月度月間4位(オリコン)[5]
  • 2014年度年間51位(オリコン)[6]
  • 2014年度年間26位(Billboard Japan Hot 100)[7]
  • サザンオールスターズ シングル 年表
    ピースとハイライト
    2013年
    東京VICTORY
    (2014年)
    闘う戦士たちへ愛を込めて
    2018年
    葡萄 収録曲
    彼氏になりたくて
    (8)
    東京VICTORY
    (9)
    ワイングラスに消えた恋
    (10)
    ミュージックビデオ
    「東京VICTORY」 - YouTube
    「天国オン・ザ・ビーチ」 - YouTube
    EANコード
    EAN 4988002679270(完全生産限定盤)
    EAN 4988002679287(通常盤)
    EAN 4988002679331(アナログ盤)
    テンプレートを表示

    東京VICTORY」(とうきょうヴィクトリー)は、サザンオールスターズの55枚目のシングル2014年9月10日発売。発売元はタイシタレーベル / SPEEDSTAR RECORDSキャッチコピー「サザンオールスターズの、心高鳴る “アンセム” 誕生-」

    背景[編集]

    前作の「ピースとハイライト」から約1年1ヶ月ぶりとなるシングル[8]

    2014年6月25日のデビュー36周年記念日にオリジナルアルバムの制作(後の『葡萄』)の告知と同時に発売が発表された作品である[9]

    リリース[編集]

    本作は完全生産限定盤、通常盤、アナログ盤の3種類あり、完全生産限定盤「“フレ!フレ!パッケージ”」には「サザンの“フレ!フレ!”FLAG」が付属[9]。そのフラッグの苗のイラストは、前作の「ピースとハイライト」の“希望の苗を植えていこうよ”の歌詞からとったものである[10]

    制作[編集]

    本作の製作は後に「東京VICTORY」と「天国オン・ザ・ビーチ」が収録されたアルバム『葡萄』と同時に製作をしていた[11]

    「東京VICTORY」のミュージックビデオは2014年8月に撮影し、「天国オン・ザ・ビーチ」は同年7月に撮影を行った[12]。「東京VICTORY」は丹修一が監督を務め、「天国オン・ザ・ビーチ」は前作の「ピースとハイライト」も担当した川村ケンスケが監督を務めた[13]

    プロモーション[編集]

    発売関連企画[編集]

    発売当日の読売新聞の番組欄の下の部分に本作の広告が掲載された[14]

    タイアップ先のTBSのサイトでは曲の歌詞・解説及び高橋尚子吉田沙保里石川佳純木村沙織による「東京VICTORY」に対するコメントが掲載された[15]

    テレビ放送[編集]

    本作の発売に合わせ、NHKではSONGSスペシャル「時を駆けるサザンオールスターズ 変わりゆくニッポン」という特番を2014年9月11日に放送し、桑田・原・関口とは青山学院大学の後輩で、前年にブエノスアイレスで開かれたIOCの夏季東京五輪誘致に出席した滝川クリステルがナレーションを務め、1964年の東京五輪第125次IOC総会の映像が流れたり、サザンの活動期間中の社会情勢、桑田の音楽性のルーツなどを特集したりした[16]

    2014年9月27日にWOWOWでスペシャル番組『サザンオールスターズ「東京VICTORY」スペシャル』が放送され、桑田へのインタビュー、プロモーションビデオ、密着ドキュメントを放送した[17]

    テレビ披露[編集]

    受賞[編集]

    チャート成績[編集]

    2014年9月22日付のオリコン週間ランキングで、初週9.3万枚を売り上げ初登場1位を獲得した。2006年に発売した「DIRTY OLD MAN 〜さらば夏よ〜」から4作連続で通算16作目の首位獲得を記録した。デビューから36年2か月でのシングル首位はグループ最長記録である[24]

    オリコンによる本作の登場回数は20回である[3]

    収録曲[編集]

    1. 東京VICTORY (5:09)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 / 編曲:サザンオールスターズ)
      桑田出演の三井住友銀行「Lady, Fight!」CMソング。TBS系列2014 アジア大会&世界バレー」「2018 アジア大会&世界バレー」テーマソング。SUBARUフォレスター」CMソング[注 1]
      高揚感のある歌詞とアップテンポな曲調となっており、ドラムの松田弘の「この曲は『ロックンロール・スーパーマン 〜Rock'n Roll Superman〜』みたいだね」といった発言が全体的に影響しているという[25]。イントロの”wow…“のコーラスは製作途中からのアイディアで、後半のハモリを提案したのはキーボードの原由子である[25]。歌詞は2020年東京オリンピックを意識している。タイトルの「東京」は日本の象徴や「母国」「祖国」といった意味合いがあり[25]、聴き手に対して「それぞれ自分の故郷を大切にしようと思っていただけたら」とも述べている[26]。2番の歌詞中の「金色に光る一番星」は金メダル[25]、「rising sun」は日章旗[25]、ラストサビの「時が止まったままのあの日の My home town」は東日本大震災後の福島県を指している[27]。「VICTORY」は日本語で「勝利」を意味しており、最初こそは東京オリンピックに対して前向きな気持ちが持てなかったものの、結局気持ちを切り替えたといい[28]、「日本は今多くの問題をかかえているけど、後ろ向きにならずに“VICTORY”な気持ちを持って前を向いて行こう」という思いを込めた事を発売当時に述べている[15][25]。裏のイメージに自身が長年使用してるビクターのスタジオの所在地である「千駄ヶ谷物語」があり、「この景色も2020年オリンピックにはどう変わっていくのか」という想いもあるといい[29]、桑田曰く「VICTORY」は「ビクター」にも通ずるとしている[29]
      前作の「ピースとハイライト」とアプローチは違うものの「平和への願い」が根底にあふれているとも評されている[25]。また、前述の日本人スポーツ関係者のコメントにあるように、この曲を聴いて自らを鼓舞させる要素があるのも特徴の一つである[15]。このこともあり、一部では「東京オリンピックのテーマ曲にしてほしい」などといった声も存在する[30]
      ちなみに桑田はこの曲に対し加藤登紀子の「知床旅情」のようなイメージを持っていたとのことで、「森繁久彌さんの歌詞と、生ギター一本で歌う加藤さんの姿は今回、僕にとっての”いい歌”の基準でした」と述べている[31]。また、この曲の制作意図や歌詞のテーマを桑田のファンから知らされた加藤登紀子は「ありがとう!なんか、桑田さんからラブレターもらったみたいな気持ち。応えなきゃね」といった感想を述べている[32]
      MVや、2014年ミュージックステーション出演時は、桑田自身がアコースティックギターを持って演奏されていたが、ライブではギターを持たず、ハンドマイクで演奏されていた[33]
      2014年12月31日に放送されたNHK系列第65回NHK紅白歌合戦に企画ゲストとして出演した。年越しライブの会場の横浜アリーナから、中継出演し、前作の「ピースとハイライト」と「東京VICTORY」を披露した[34][35]
      2017年3月12日15日アメリカ合衆国テキサス州オースティンで開かれた“SXSW2017”で「8K:VR Ride featuring “Tokyo Victory”」というコンテンツが出展され、上映BGMとしてこの楽曲が使用された[36]
      松岡茉優は元気になりたい時に聴く曲としてこの曲を挙げている[37]
    2. 天国オン・ザ・ビーチ (3:59)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 / 編曲:サザンオールスターズ / 管・弦編曲:曽我淳一)
      前述の告知の際にYouTubeにて配信されたトレーラーで先行で流された[38]。サザンが得意とする「エロ歌」であり、「」・「トーテムポール」・「アワビ」など性的なスラングと、近藤真彦の「ギンギラギンにさりげなく」・城みちるの「イルカにのった少年」・郷ひろみの「GOLDFINGER '99」・西城秀樹の「ブルースカイブルー」・ザ・スパイダースレインボウズ)の「バラバラ」・橋幸夫の「あの娘と僕」・ザ・ドリフターズの「パイノパイノパイ」など数多くのヒット曲へのオマージュで歌詞が構成されている。桑田のイメージとしてはテレビドラマ『ハレンチ学園』の主題歌「ハレンチ学園ソング」のような「昭和の演芸的なナンバー」[29]ローソンで配布された「SPECIAL MAGAZINE サザンオールスターズ『葡萄』」内の週刊プレイボーイの編集による「エロ歌の37年史」では、本曲がサザンオールスターズのエロ歌史上最強の下品度だと記載されている[39]。また、レコーディング時はその下品度ゆえに原由子はともかく、桑田を除いた男性メンバーのテンションが低かったといい、桑田はそうしたサブカルチャーを理解してくれた斎藤誠がいなかったらほぼ四面楚歌だったという旨を回想している。桑田やスタッフによると、歌入れの直後にベースの関口和之が「還暦が近いのによくこういうのができるね」と言っていたという逸話がある。一方でメンバーは演奏自体は真剣に取り組んでおり、桑田はこの曲での関口のベースアレンジを絶賛している。コーラスをしている「MCビーチギャルズ」はアミューズとビクターの女性社員である[40][41]
      2014年の年越しライブ、『ひつじだよ!全員集合!』で披露された際は直前にハナ肇とクレイジーキャッツの楽曲「ハイそれまでヨ」が歌われた。
      ミュージックビデオの振り付けはパパイヤ鈴木が担当[42]
      ミュージックビデオには、19人の有名人が出演している。(50音順)
    3. パリの痴話喧嘩 (1:45)
      (作詞・作曲:桑田佳祐 / 編曲:サザンオールスターズ)
      桑田出演のサッポロビール「プレミアムアルコールフリー」CMソング。
      本格的なシャンソンのメロディに、日本語がさもフランス語に聞こえるようになっており、最後には韓国料理の名前も登場する[43]藤村有弘タモリインチキ外国語に少なからず影響を受けたという[29])。CMの打ち合わせを行った翌日にはレコーディングを行ったとのこと[44]。曲中においての女声ヴォイスは本物のフランス語であり、女声を収録した大漉真実子はサザンやアクト・アゲインスト・エイズのライブにも出演しているダンサー[44]

    参加ミュージシャン[編集]

    • 桑田佳祐:Vocal、Acoustic&Electric Guitars、Bicycle Horn、Blues Harps、Cowbell、Hand Claps、Tambourine、Backing Vocal
    • 関口和之:Bass
    • 松田弘:Drums&Tambourine
    • 原由子:Piano、Synthesizer、Backing Vocal
    • 野沢秀行:Percussion
    • 東京VICTORY
      • 斎藤誠:Acoustic&Electric Guitars
      • 曽我淳一:Computer Programming、Piano&Synthesizer
      • 401STオールスターズ:Shout
    • 天国オン・ザ・ビーチ
      • 斎藤誠:Electric Guitar
      • 曽我淳一:Computer Programming、Piano&Synthesizer
      • 西村浩二:Trumpet
      • 菅坡雅彦:Trumpet
      • 村田陽一:Trombone
      • 金原千恵子ストリングス:Strings
      • MCビーチギャルズ:Backing Vocal
    • パリの痴話喧嘩
      • 曽我淳一:Computer Programming
      • 大漉真実子:French Voice&Backing Vocal

    映像関連[編集]

    ミュージック・ビデオ[編集]

    ライブ映像[編集]

    収録アルバム[編集]

    脚注[編集]

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    注釈[編集]

    1. ^ 「2018 アジア大会&世界バレー」「スバル・フォレスター」は2018年に使用された。

    出典[編集]

    1. ^ ゴールドディスク認定作品一覧 2014年9月 2014年12月23日閲覧
    2. ^ miwaがミリオン、宇多田ヒカルは2プラチナ、DA PUMPはゴールド レコ協、7月度有料音楽配信認定 オリコン 2018年8月21日閲覧
    3. ^ a b オリコン 東京VICTORY 2014年12月18日閲覧
    4. ^ Billboard Japan Hot 100 2014.9.22付 Billboard Japan 2018年7月12日閲覧
    5. ^ 2014年9月度月間ランキング オリコンスタイル 2014年12月10日閲覧
    6. ^ 2014年度年間ランキング51位〜60位 オリコン 2014年12月23日閲覧
    7. ^ 2014年 Billboard Japan Hot 100 Year End 2018年8月31日閲覧
    8. ^ サザン、9・10に1年ぶり新曲「東京VICTORY」 オリコンスタイル 2015年8月4日閲覧
    9. ^ a b サザンオールスターズ ニューシングル「東京VICTORY」9月10日発売 sas-fan-net 2015年7月24日閲覧
    10. ^ サザンオールスターズ会報「代官山通信 vol.128」17ページより
    11. ^ アルバム「葡萄」初回生産限定盤A・B特典 葡萄白書 62ページより
    12. ^ アルバム『葡萄』初回生産限定盤A・B特典 葡萄白書 37ページより
    13. ^ サザンオールスターズ会報 代官山通信 vol.128 10ページ、12ページより
    14. ^ 読売新聞 2014年9月10日分 40面より。
    15. ^ a b c 『2014アジア大会&世界バレー』テーマ曲が、サザンオールスターズの「東京VICTORY」に決定! 9月は「アジア大会」「世界バレー」とともに「東京VICTORY」が日本を元気にする!” (日本語). TBS (2014年8月1日). 2014年8月2日閲覧。
    16. ^ あれから一年|滝川クリステル オフィシャルブログ「L’essentiel est invisible pour les yeux “目に見えない大切なこと”」
    17. ^ サザンオールスターズ「東京VICTORY」スペシャルWOWOW
    18. ^ ミュージックステーション 2014年9月5日放送
    19. ^ SONGSスペシャル「時を駆けるサザンオールスターズ 変わりゆくニッポン」 2015年1月20日閲覧。
    20. ^ ミュージックステーション 2014年9月12日放送
    21. ^ ミュージックステーション 2015年4月3日放送
    22. ^ サザンオールスターズ、心の奥の闇を示唆した全編アニメーションMV 音楽ナタリー 2018年7月13日閲覧
    23. ^ 『第56回レコード大賞』サザン、三代目JSBらがノミネート オリコン 2015年5月11日閲覧
    24. ^ 【オリコン】サザン、1年ぶり新曲が首位 - オリコン、2014年9月16日、2014年12月23日閲覧
    25. ^ a b c d e f g カバーアーティスト サザンオールスターズ
    26. ^ 「新曲発表 サザンオールスターズ…桑田佳祐に聞く」読売新聞 2014年09月12日
    27. ^ アルバム「葡萄」初回生産限定盤A・B特典「葡萄白書」p.27より。
    28. ^ アルバム「葡萄」初回生産限定盤A・B特典「葡萄白書」p.26より。
    29. ^ a b c d サザンオールスターズ応援団会報「代官山通信」Vol.127
    30. ^ 2位はサザン!「東京オリンピック開会式」で歌ってほしい歌手1位は ヴィーナススタップ 2016年9月7日閲覧
    31. ^ 「週刊文春」2014年9月18日号 p18より。
    32. ^ 加藤登紀子 @TokikoKato 2014年9月21日9:59のツイート
    33. ^ このときギターを演奏していたのはサポートメンバーの斎藤誠だった。
    34. ^ 【Yahoo】サザン 31年ぶりサプライズ出演!横アリから中継「結束高め」 2014年12月31日閲覧 《アーカイブ
    35. ^ 【Yahoo】【紅白】サザンオールスターズ31年ぶりサプライズ登場 2014年12月31日閲覧 《アーカイブ
    36. ^ MADE IN JAPANの技術が集結!! 世界初の“8K:VR”がお披露目 オリコン 2017年4月10日閲覧
    37. ^ 211回目のゲストは・・・松岡茉優さんです!! NACK5
    38. ^ サザンオールスターズ2014 進撃のキックオフトレーラーyoutube.com
    39. ^ SPECIAL MAGAZINE サザンオールスターズ『葡萄』(週刊プレイボーイ)26ページより
    40. ^ アルバム「葡萄」初回生産限定盤A・B特典「葡萄白書」P29より。
    41. ^ アルバム「葡萄」初回生産限定盤A・B特典「葡萄白書」P68より。
    42. ^ 安倍なつみオフィシャルサイト内ブログ 2014年8月22日付
    43. ^ サザン新曲は日本語なのに仏語!? 桑田佳祐、花壇でダウンのワケは…”. オリコン (2014年4月9日). 2014年8月2日閲覧。
    44. ^ a b サザンオールスターズ応援団会報「代官山通信」Vol.126

    関連項目[編集]

    外部リンク[編集]