Southern All Stars (アルバム)

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Southern All Stars
サザンオールスターズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1988年11月 - 1989年9月
VICTOR STUDIO
MUSIC INN STUDIO
ジャンル ロック
時間
レーベル タイシタレーベル
プロデュース サザンオールスターズ
チャート最高順位
  • 週間1位(初回盤・3週連続、オリコン
  • 週間2位(通常盤・2週連続、オリコン)
  • 1990年度年間6位(初回盤・オリコン)
  • 1990年度年間14位(通常盤・オリコン)
ゴールドディスク
  • トリプル・プラチナ(日本レコード協会[1][注 1]
  • サザンオールスターズ 年表
    すいか SOUTHERN ALL STARS SPECIAL 61SONGS
    1989年
    Southern All Stars
    (1990年)
    稲村ジェーン
    (1990年)
    『Southern All Stars』収録のシングル
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    Southern All Stars』(サザンオールスターズ)は、サザンオールスターズの9枚目のオリジナル・アルバム1990年1月13日発売。発売元はタイシタレーベル

    また、公式サイトでは『SOUTHERN ALL STARS』という表記をされている。

    後に1998年5月22日2008年12月3日の計2回再発売されている。

    解説[編集]

    1985年の8枚目のアルバムKAMAKURA』を最後に活動を休止したサザンが、1988年の活動再開とシングル4枚を経てリリースしたセルフタイトルアルバム。

    本作はデジタルウォッチ付の初回盤と通常盤がそれぞれリリースされている。なお、ビクター音楽産業の規格品番がアルバムではこの作品から新方式に改められ、初回盤の品番はVIZL-1、通常盤はCD・カセットテープ・LPの順にそれぞれVICL-1、VITL-1、VIJL-1となっている。

    発売に先駆け、新聞に収録曲の歌詞を載せた大きな広告を掲載したほか、東京・大阪の鉄道5路線に電車の車内吊り広告を、西武鉄道の全駅に1か月間ポスターを掲示するプロモーションを行った[2]

    ジャケットには交尾を思わせる2匹のカブトムシが写されている。初回盤及び少数出回ったLP盤、カセットテープではカブトムシは1匹になっている。このCDのCDレーベルは通常透明のレーベルに緑色の字で「S A S」と大きく書かれているものであるが、1990年当時のCDレーベルは稀に赤いレーベルにカブトムシが2匹印刷されているものが存在する。

    1998年の再発盤の初回限定盤は、オリジナルLP復刻ジャケット(いわゆる紙ジャケット)仕様で、山本晋也によるライナーノーツが封入されている。

    本作はデビュー以降初めてサザン単独のセルフプロデュースとなったアルバムであるが、活動再開時や桑田のソロワークでサポートメンバーとして参加していた小林武史が、全面的にバックアップしている作品である(シングル作品は一部異なる)。この後暫くは小林とのダブルプロデュースや編曲といった形で製作されることとなる。

    チャート成績[編集]

    本作は累計119.3万枚(オリコン調べ)を売り上げて、自身の作品としては初となるオリコン集計でのミリオンセラーを記録した[3]。なお、このミリオン記録は初回盤と通常盤での合算であり、当時のオリコンチャートは品番の異なる同一作品でも別集計であったため、週間チャートでは別作品としてチャートインしていた。

    発売後1週間で、ビクターエンターテイメント発表の出荷枚数は140万枚に達した[2]

    受賞[編集]

    収録曲[編集]

    • シングル収録曲は各シングルで説明しているため、ここでは説明を省略する。
    1. フリフリ'65(3'36)
      (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ)
      27枚目のシングル
    2. 愛は花のように (Olé!)(3'35)
      (作詞:Luis Sartor/作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ & 小林武史
      桑田出演のNISSAY CMソング
      全てスペイン語で歌われた初の曲。バックにはラテン系のコーラスが使われている。同年発売される桑田が監督を務めた映画『稲村ジェーン』の同名サウンドトラックにも収録されている。
    3. 悪魔の恋(4'13)
      (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:サザンオールスターズ)
      歌詞は完全な語感重視で、「稲村ジェーン」という言葉も登場。仮タイトルにはAV女優の名前である「豊丸」が付けられていた。豊丸は1992年のシングル「シュラバ★ラ★バンバ」のPVにも出演した。アルバム曲では最初に制作された楽曲である[4]
    4. 忘れられた Big Wave(3'10)
      (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ & 門倉聡
      桑田出演のリクルート『B-ing』CMソング。
      サウンドトラック『稲村ジェーン』にも収録。楽器音が一切無く、全て桑田の声の多重録音と指打ち音で歌われているア・カペラの楽曲。クレジット上はメンバー全員がボーカル及びコーラスとなっているが、実際はすべて桑田1人の声を重ねたものである。PVは製作されていないが、2003年DVDInside Outside U・M・I』にイメージビデオが収録された。
      スティーヴ・ジョブズが、2001年シリコンバレーアップル本社で行ったiPodのプレゼンテーションにて、サラ・マクラクランボブ・マーリーヨーヨーマビートルズの楽曲に続けて「日本の曲をかけてみよう」と話し、この曲を流した。これは、ソニーウォークマンを意識し、日本にも受け入れてもらいたいという、ジョブズの意向からと思われる[5]
    5. YOU(4'31)
      (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:サザンオールスターズ)
      桑田出演のNISSAY CMソング。
    6. ナチカサヌ恋歌(4'20)
      (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ)
      原由子ボーカル曲。曲調、歌詞共に沖縄をモチーフとしており、『ナチカサヌ』とは沖縄の方言で「悲しい」という意味。沖縄を訪れて取材をしたことを基に制作された[6]
    7. OH, GIRL (悲しい胸のスクリーン)(3'57)
      (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:サザンオールスターズ)
      後に『バラッド3 〜the album of LOVE〜』にも収録された。
    8. 女神達への情歌 (報道されないY型の彼方へ)(4'58)
      (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:サザンオールスターズ & 門倉聡)
      25枚目のシングル。
    9. 政治家(3'32)
      (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:サザンオールスターズ)
      タイトル通り政治家や政界を揶揄した歌詞となっており、政治通を自称するスタッフの言葉などを参考にしたという[6]
    10. MARIKO(3'54)
      (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ)
    11. さよならベイビー(4'54)
      (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ & 門倉聡)
      26枚目のシングル。
    12. GORILLA(4'42)
      (作詞:LINDA OMORI/作曲:大森隆志/編曲:サザンオールスターズ)
      作詞はLINDA OMORI、作曲はギターの大森によるものであるが、大森のメインボーカル曲ではない。歌詞には大森の出身地である宮崎弁が密かに使われている。
    13. 逢いたくなった時に君はここにいない(4'40)
      (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ)
      歌詞に英語が一切登場せず、全て日本語で書かれている。後に中村雅俊がアルバム「WITHOUT YOU」でカバーした。

    参加ミュージシャン[編集]

    Guest Musicians[編集]

    再発売[編集]

    脚注[編集]

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    注釈[編集]

    1. ^ 2003年6月度までの旧基準。最低累計正味出荷枚数120万枚以上の作品に適用。

    出典[編集]

    1. ^ 日本レコード協会 認定作品 1990年1月度認定作品の閲覧。 2017年12月11日閲覧
    2. ^ a b 「レコードも大宣伝時代 車内ポスターやTV広告、ファッション性重視」『朝日新聞』1990年2月15日付夕刊、17頁。
    3. ^ サザンオールスターズ 売上別TOP10&主な記録 オリコン 2015年1月22日閲覧
    4. ^ SWITCH Vol.31 No.8 Southern All Stars [僕らのサザン、みんなのサザン] p49より。
    5. ^ サザンのiTunes全曲配信は音楽シーンに何をもたらす? 関係者・識者が語る「266曲」のインパクト - リアルサウンド、2014年12月24日、2016年3月13日閲覧。
    6. ^ a b 『ただの歌詩じゃねえかこんなもん'84-'90』P197、新潮社、1990年

    外部リンク[編集]

    ※前述でこの表記が使われることもあるとしたように、現在公式サイトでも大文字表記になっている。ただし、発売時の掲載及び原盤での表記は小文字を含んだものである。