BARBEE BOYS

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BARBEE BOYS
基本情報
出身地 日本の旗 日本
ジャンル ロック
活動期間 1983年 - 1992年
2003年
2008年-2010年
レーベル Epic Records
メンバー
KONTAボーカルソプラノサックス
杏子(ボーカル)
いまみちともたかギター
ENRIQUEベース
小沼俊昭(ドラムス
旧メンバー
安部隆雄(ベース)

BARBEE BOYS(バービーボーイズ)は、主に1980年代に活動した日本のロックバンド。ツインボーカル編成の男女5人組で構成される。1992年に解散。

概要[編集]

メンバーはKONTA近藤敦)、杏子いまみちともたか(イマサ)、ENRIQUE、小沼俊昭(コイソ)の5人。ロックには珍しい管楽器を加えた構成に、KONTAと杏子による男女混声ツインボーカル[1]と、今もって稀な編成のバンドである。

バンド名は、いまみちによると酒場でたむろするゴロツキの意味「barfly」と付けたかったが、「fly」が「ハエ」とあまり品がないため「ハチ」を意味する「bee」に変えたことに由来するとしているものの[2]、ある時の打ち上げでKONTAが持ち込んだバービー人形に由来するとも語っている[3]。なお、女性を含むにも拘らず「BOYS」を名乗るのは杏子がオリジナルメンバーでないため。アマチュア時代は女性視点のパートは顔を白塗りにしたKONTAが歌っていたが[4]、たまたま競演したライブハウスで杏子が歌った録音をオーディション応募のデモテープとしたことから、急遽、彼女も加入することになった。

サクソフォーンを除けばシンプルな3ピース構成のギターバンド[5]であることを感じさせないトリッキーなサウンドと、ツインボーカルを活かし男女間の下世話な痴話をぶつけ合うその楽曲は、今なお鮮烈な個性を放ち、影響されたアーティストは椎名林檎ポルノグラフィティをはじめ数多い。中でもバンドの「グループ魂」は、ゲストボーカルに杏子を迎え、楽曲『片付けられない7Days』で続きの世界を再現し、メンバーのいまみちともたかにも絶賛されている。

略歴[編集]

1982年7月結成。1983年11月、CBSソニーのSDオーディションにてグランプリを受賞。1984年9月、シングル「暗闇でDANCE」でデビュー。1987年にリリースしたシングル「女ぎつねon the Run」が『三ツ矢サイダー』のコマーシャルソングに起用されてから一気に注目を集めることとなる。

初めてのTV出演はテレビ岩手の「ザ・テレビジョン」。この日2人で1本のマイクを使用し、寄り添いながらのカラオケライブを披露。ストレートで異彩を放つそのスタイルと楽曲に当時の若者は強い共感を抱いた。

KONTAは、1988年7月2日公開の映画『・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・』[6]に初主演以降、1989年フジテレビ系ドラマ『愛しあってるかい!』にドラマ出演。

資生堂 「TREND・Y」のCMでは、楽曲「目を閉じておいでよ」と共に本人達もCMに登場。この時期ザ・ベストテン歌のトップテンなど音楽番組にも積極的に出演するなど、お茶の間でも人気を誇る存在となった。

その後もリリースを絶やさず活動をしていたが、1992年1月24日渋谷公会堂でのライブを最後に解散した。

解散後[編集]

2003年2月、エピックレコードジャパン25周年記念イベント『LIVE EPIC 25』限定で再結成を果たした。しかし、バンド側の意向で、その際の映像は2009年まで公開されず、同イベントのNHKでのライブ番組放送時や、同イベントを記録したDVDにも収録されていない[7]

2008年4月21日関西テレビ・フジテレビ系「SMAP×SMAP名曲歌謡祭」でついうっかり(いまみちともたか弁)一夜限りの復活。「女ぎつねon the Run」を歌った。その際、TV局主導で1曲のみの注文に対し、メンバー間で消化不良感が残ったことから、8月15日に「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO」、8月23日に「SOUND MARINA 2008」にも出演、翌年以降の布石となる。

2009年2月13日からデビュー25周年を記念して全国4ヶ所(福岡、東京(2公演)、名古屋、大阪)のZeppで全国ツアー「Re:BARBEE BOYS」が行われ、新曲も披露された。

2010年2月26日から全国ツアー「Bcc:from BARBEE BOYS AD2010」が全国4ヶ所(5公演)で行われ、千秋楽の3月7日には21年ぶりに日本武道館でライブを行った。

メンバー[編集]

元メンバー[編集]

  • 安部隆雄(あべ たかお)
    • ベース担当。愛称は「Ohji」[9]。デビューアルバムレコーディング中に脱退。その後はPSY・Sのサポートなどを展開。

杏子の加入経緯[編集]

強烈な個性であるとともにバンドの成功要因となった男女ツインボーカルであるが、アマチュア時代は男所帯の不人気なバンドで、ある時、杏子が在籍していた喝!タルイバンドと競演するため下見をした際、ライブハウスの動員力を目にしたイマサのひらめきがきっかけになっている。

当時の杏子は大手商社のOLで、職場関係でチケットを掃くことができたのが理由の一つであるが、同時にこの時代は女性のロック歌手自体が珍しく、色物目当ての男性客も多かった。そこで、集客目当てに杏子を強奪することを計画し、バンドの特徴となる掛け合い型の楽曲を作成。競演時に男がやったのでは様にならないと理由をつけ、ゲストボーカルとして歌わせることに成功する。次はいかに離さないかということで、締め切り間近のオーディションにデモテープを送り、後戻りが出来ないよう既成事実を重ねた結果、バンドに欠かせぬパーツになっていた。

ただし、当時のロック界には女性に対するある種の偏見があり、安部脱退後の後任探しに苦労することにもつながった[10]。そんな時、「困ってるなら、入ってあげようか?」と言って加入したのが、メンバー最年少のENRIQUEであった(イマサのMCより)[11]

作品[編集]

シングル[編集]

1st〜9thはシングルレコード盤(5thのみ12インチ)でのみ発売され、9th〜12thはシングルレコード盤とCDシングル盤両方が発売された。13th以降はCDシングルでのみ発売。

  1. 暗闇でDANCE(1984年9月21日)
  2. もォ やだ! [Single Version](1985年2月1日)
  3. でも!?しょうがない [Single Version](1985年6月21日)
  4. チャンス到来(1985年6月21日)
  5. 負けるもんか[12] [12inch Single Version](1986年4月1日)
  6. なんだったんだ?7DAYS(1986年10月1日)
  7. 女ぎつねon the Run [Single Version](1987年4月1日)
  8. 泣いたままでlisten to me(1987年8月26日)
  9. ごめんなさい(1987年12月2日)
  10. 使い放題 tenderness [Single Version](1988年6月22日)
  11. 目を閉じておいでよ(1989年1月1日)
  12. chibi(1989年6月1日)
  13. 三日月の憂鬱(1989年11月1日)
  14. 勇み足サミー(1990年3月1日)
  15. ノーマジーン ~norma jean〈reprise〉 [Single Version](1990年6月21日)
  16. あいまいtension(1990年10月10日)

オリジナルアルバム[編集]

『1st OPTION』から『eeney meeney moobee moe』まではLPやカセットテープ版で発売された。音楽業界のCD移行期でもあった為、リリース当時CD盤と併売されたのは『LISTEN! BARBEE BOYS 4』、『Black List』、『√5』『eeney meeney moobee moe』の4枚である。

  1. 1st OPTION(1985年2月25日)
  2. Freebee(1985年11月1日)
  3. 3rd BREAK(1986年10月5日)
  4. LISTEN! BARBEE BOYS 4(1987年9月9日)
  5. √5(1989年2月1日)
  6. eeney meeney barbee moe(1990年4月13日)

コンピレーション・アルバム[編集]

  • Black List(1988年3月21日)
    1st〜2ndアルバム+αからのリミックス・ベストアルバム。
  • B7(1992年1月18日)
    3rd〜6thアルバムの中からメンバーの偏見に満々た選曲によるセレクションアルバム[13]
  • BARBEE BOYS(1992年10月1日)
    通常のベストアルバム
  • STAR BOX BARBEE BOYS(1999年1月30日)
    「STAR BOX」シリーズはソニー・ミュージックエンタテインメントが限定で発売したベストアルバムであり、アーティストの意向に沿って作られたモノではない。その為、公式ディスコグラフィーには含まれていない。
  • STAR BOX EXTRA BARBEE BOYS(2001年12月5日)
    他のSME-J版権所有アーティスト7組の楽曲と共にソニー・ミュージックによって企画されたアルバム。このアルバムも公式ディスコグラフィーには含まれていない。
  • THE LEGEND(2003年1月1日)
    EPICレコード25周年記念盤。このアルバムも公式ディスコグラフィーには含まれていない。
  • 蜂 −BARBEE BOYS Complete Single Collection−(2007年4月25日)
    シングル集のアルバム。

企画盤[編集]

  • JUST TWO OF US(1988年8月5日)
    『RADIO-K』及びBARBEE BOYS名義での作品。映画「・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・」のサントラ盤。
  • DAY LAST DAY/JUST TWO OF US(1988年8月26日、CDシングル)
    映画「・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・」の主題歌

映像作品[編集]

最初の発売メディアは「BARBEE BOYS FINAL LIVE right side」及び同「reverse side」まではVHSもしくはLD。それ以降はDVDとなっている。

  • Sexy Beat Magic(1987年3月5日)
  • Fake Band(1988年06月22日)
  • BARBEE BOYS STARS ON(1988年12月21日)
  • eeney meeney moobee moe(1990年11月11日)
    2007年4月25日にアルバム「eeney meeney barbee moe」のリマスタリング盤に付属する形で再発売
  • BARBEE BOYS LIVE June 5th,1990(1990年01月21日)
    2007年4月25日にDVDで再発売
  • BARBEE BOYS FINAL LIVE right side(1992年10月01日)
  • BARBEE BOYS FINAL LIVE reverse side(1992年10月01日)
    オフステージドキュメント
  • BARBEE BOYS IN 武道館 Sexy Beat Magic(2007年4月25日)
  • Final Live(2009年2月18日)
    『FINAL LIVE right side』と『reverse side』がセットになった作品
  • fwd:Re:BARBEE BOYS(2009年10月28日)
  • 蔵出し・蜂大全 - BARBEE BOYS LIVE STAGE ANTHOLOGY - 上巻(2009年11月25日)
  • 蔵出し・蜂大全 - BARBEE BOYS LIVE STAGE ANTHOLOGY - 下巻(2009年11月25日)
  • 葡萄缶 BARBEE BOYS '10(2010年8月18日)

脚注[編集]

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  1. ^ 一般的なセオリーとは逆に男が高音、女が低音を担当するのも大きな特徴。ただし、数曲KONTAないしは杏子のソロナンバーがあり、さらに「eeney meeney barbee moe」収録の「クラリネット」のみ、いまみちがソロでボーカルを取る。詳細は各アルバム参照のこと
  2. ^ 公式サイトbarbeeboys09.comのTEN BY TEN BEE(iMASAのコメント)より
  3. ^ 吉田豪「バンドライフ」メディアックス収録のインタビューより。なお、BOYSについてもシティボーイズをまねたと言う。結果的にガールが加入したことで矛盾が生じたことよりも、歳をとってもボーイズを名乗り続けなければならないことを後悔していると述べている
  4. ^ 杏子「あの夕陽の彼方へ」(月刊カドカワ1992年3月)による
  5. ^ スタジオ録音では一部の曲にPSY・S松浦雅也がキーボードで参加しているが、ライブはサポートメンバーを一切つけず、解散まで杏子以外の4人での演奏を貫いた
  6. ^ 宣伝文句は『ゆうべ交差点で、恋にぶつかりました。重症です』。原作・脚本は「ラブ・ストーリーを君に」(脚本)の丸山昇一、監督はこれが第一作となる榎戸耕史、撮影は「黒いドレスの女」の浜田毅がそれぞれ担当。主題歌、劇中曲全てをバービーボーイズが担当した
  7. ^ この時の模様は2009年の「蔵出し・蜂大全 - BARBEE BOYS LIVE STAGE ANTHOLOGY」で公開された
  8. ^ 加入前は喝!タルイバンドに在籍(『蔵出し・蜂大全』)
  9. ^ 結成前は安部王子名義でKODOMO BANDに在籍
  10. ^ 以上、吉田豪「バンドライフ」メディアックス収録のインタビューによる
  11. ^ http://www.youtube.com/watch?v=vGHVnQEJLVI BARBEE BOYS SPECIAL CONTENTS 06 8ch(はっちゃん)#06「まさかのMC」 2009/10/31
  12. ^ オリジナルジャケットの画像は公式サイトにも無く、最終アルバムとなった『BARBEE BOYS』のリーフレットで確認出来るのみである
  13. ^ ベストアルバム「BARBEE BOYS」リーフレットの記述より

外部リンク[編集]