TO-Y

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TO-Y
漫画
作者 上條淳士
出版社 小学館
掲載誌 週刊少年サンデー
発表号 1985年第16号 - 1987年第15号
巻数 全10巻
OVA
監督 浜津守
キャラクターデザイン 恩田尚之
アニメーション制作 スタジオぎゃろっぷ
製作 小学館、CBS・ソニー
スタジオぎゃろっぷ
発売日 1987年
話数 全1話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

TO-Y』(トーイ、To-yとも表記される)は、上條淳士による漫画作品。『週刊少年サンデー1985年第16号から1987年第17号まで掲載された。また、1987年にはスピンオフ作品として「山田のコト」が『増刊少年サンデー』に掲載された。

1987年にはOVA化されている。 単行本は全10巻である。

あらすじ[編集]

まばゆい輝きを放つ高校生、トーイこと「藤井冬威」。パンク・ロックバンドボーカルだったトーイは、ビッグスター「哀川陽司」の友人のライブを乗っ取り、哀川と共にそのライブを見ていた敏腕マネージャー「加藤か志子」の目に留まる。

無邪気な中学生ニヤや、実はトーイの従姉妹でもあるスーパーアイドル「森が丘園子」との共同生活をしながら、芸能界デビューするトーイ。しかし、本来の音楽性を否定され、スキャンダラスな話題性とルックスのみが注目され、マスコミの道化のように扱われていく。

登場人物[編集]

※声はOVAの出演者

藤井冬威(ふじい とうい)(トーイ)
声 - 塩沢兼人
本編の主人公。類稀なルックスと、天性の音楽性をもつ少年。喧嘩も滅法強い。物語のスタート時には、高校1年生だったが、すぐに自主退学する。実家は軽井沢近郊の旧家である小石川家で、本来なら旧家の御曹司になるが、幼い頃に両親が離婚した際父親についていった為、現在は実家とはほぼ絶縁状態になっている(とはいえ既に父親は他界しており、未成年の為、母親が保護者となっているので、全く縁が途切れている訳ではない)。パンクバンド「GASP」のボーカルとして高い人気を誇りながらも、自分のやりたい音楽がパンクでは無い事に悩み、GASPのメンバー達の事を考えその事を言い出せなかったが、リーダーの桃元の後押しもあり、脱退(だが、その事で後述のイサミやカイエらに『裏切った』と思われてしまう)した後、哀川陽司のバックバンド「EDGE」を経て、デビュー前の日本武道館でのソロコンサート及び、ジャケットとB面の異なるシングル3枚&アルバム同時発売と、アイドルとして鮮烈なデビューを飾る。事務所の強力なプッシュで2大音楽祭のひとつ、レコード大将の最優秀新人賞を受賞するが、その瞬間、賞を辞退し会場を立ち去る。アイドルとしては2カ月ほどで引退しているが、本編の最終話から察するに、ライブハウスを中心とした音楽活動は続けている様子。「GASP」時代はボーカルだけで楽器の演奏はしなかったが、「EDGE」に加入してからベースギターを弾くようになる。
山田二矢(やまだ にや)(ニヤ)
声 - NOKKO
本編のヒロイン。無邪気でネコとトーイが大好きな中学3年生。15歳。ショートカットにボーイッシュな服装で、しばしば男の子に間違えられる。学校にはほとんど行かず、トーイの追っかけをしている。神出鬼没で、誰とも打ち解けるため、トーイの芸能事務所にも顔パス。母親は幼いころに他界し、父親は船長で海外に行っており、ほぼ1人暮らし。一番仲の良い猫は公園に住み着いている野良猫「ニア」。ランニングの中に入れて連れまわしていたが・・・。
短編の「山田のコト」では、本編の前日談がニアがメインで書かれている。元々は長髪で、服装もボーイッシュではなかったが、周りとはちょっと違う自分に悩んでいた時に偶然「GASP」のライブを目撃、ステージで歌うトーイの姿に強烈な憧れを抱き、髪型や服装を変え、トーイの追っかけをするようになる。
なおつみきみほがモデルという説もあるが、作者がつみきを知ったのはキャラクターデザイン後のことである。しかし「山田のコト」において、つみき出演の映画のエピソードを借用するなど、後づけでモデルとしたことをインタビューにて語っている。
ニヤとトーイの出会いからこの物語が始まり、ニヤのトーイ宛の手紙が物語のエピローグになる。
哀川陽司(あいかわ ようじ)
声 - 内田直哉
ルックス重視のアイドルとして、売出し中の人気スター。しかし、トーイと出会い音楽性を重視した活動に目覚めトーイにも劣らないアーティストとしての実力を見せる。森が丘園子に片思いを抱いているが、冬威を好きな園子に振り向いてもらえないでいる。トーイのライバル的存在だったが、やがてトーイの良き親友兼イジられキャラになっていく。作中途中から自宅マンションの隣にトーイが引っ越して来たため、何かと食べ物をたかる光景(引越しそば、カレーなど)が見られた。モデルは吉川晃司。作中ではギャグキャラクターとして度々扱われている。尚、このキャラ設定に対し、吉川本人が作者に後日あった際に「自分はこんなキャラじゃ無いですよ。」と言ったが、作者に「君のイメージは、こんな感じだよ。」と言われた。またこの漫画が縁となり、後に発売された吉川晃司のCDジャケットのイラストを担当することとなった。作中、髪型がたびたび変化するが、これもモデルの吉川晃司を意識したものである。
森が丘園子(もりがおか そのこ)(ヒデロー)
声 - 弥生みつき
本名:小石川日出郎。超スーパーアイドル。ぶりっ子的な芸風だが、本性は勝気な少女。トーイの恋人(肉体関係あり)[要出典]だが、血縁上はトーイの従姉妹にあたる。トーイを売り出すにあたって、か志子にスキャンダルを暴露されるが、記者会見での失礼な質問に本心で怒った事で、逆に人気がアップし、ぶりっ子なキャラから真のアーティストへと脱皮する。このスキャンダルで小石川一族が東京集合してしまい大騒動になりかける。ニヤをウザイと思いつつもいつの間にか凸凹コンビになる。メイクアップが得意で園子メイクと日出郎メイクは大きく異なり、一般人(ファンも含める)・さらに担当マネージャーですら同一人物と見破りがたい。ニヤと同じ15歳だが、一学年上でトーイと同学年の高校1年生。(作中で16歳になる)。
加藤か志子(かとう かしこ)
声 - 一柳みる
加山プロ所属の哀川陽司の敏腕マネージャー。トーイを見出し、彼のマネージメントに乗り気で、トーイのデビューを鮮烈にプロデュースする。やり手の女傑で、トーイを手に入れる為に「GASP」のライブを利用したり、トーイの売名行為のためにアイドル園子とのスキャンダルをマスコミにリークするなど、冷酷な所もある。トーイのデビューにあたって、加山プロから提携の加藤企画の社長に就任するが、加山社長の陰謀により失脚する。本気でトーイの才能に惚れ込み、最後までトーイの歌う場所を作ろうと奔走する。かつて「ヒステリックス」と言う伝説のロックバンドのボーカルだった過去があるが、本人は過去の事としているため、当時を語ろうとしない。小さい眼鏡を愛用し、ヘビースモーカーで常にタバコを吸っている。哀川陽司のバックバンド「EDGE」の命名者でもある。
イサミ
声 - 山田辰夫
トーイの所属するパンクバンド「GASP」のベーシスト。見かけによらず、仲間想いで、それ故にトーイの裏切りを許せず、トーイと敵対する。トーイ脱退により「GASP」が瓦解した際に脱退して後に「ペニシリン・ショック」に加入する。家では両親の事を「パパ」「ママ」と呼んでいる。父親は非常に個性的。カイエのトーイ抹殺を阻止しようとするが、カイエに腹部を刺される。負傷したままトーイの武道館コンサートを客席から見つつ息を引き取ったかのように思われたが、実は命に別状はなく、そのままカイエの策略で怪我をしたGASPのメンバー共々同じ病院に入院。退院後、「ペニシリン・ショック」を脱退し、トーイやカイエに「トーイよりも凄いボーカルを見つけて自分のバンドを作る」と宣言する。その後、メンバーを見つけるまでの間、「GASP」の助っ人メンバーとして参加している。
ショージ
声 - 関俊彦
トーイの所属するパンクバンド「GASP」のギタリスト。ライブ前以外は、ほとんどギターの練習をしない。トーイ脱退により「GASP」が瓦解した際に桃元と共にバンドに残った。実家は酒屋。妹が居る。
桃元郷(もももと ごう)(桃ちゃん)
声 - 玄田哲章
トーイの所属するパンクバンド「GASP」のドラマー。スキンヘッドでサングラス愛用、面倒見の良いバンドリーダー。トーイが自分の音楽の方向性で悩んでいた事を見抜き、わざと突き放すような言動をし、「GASP」を脱退するようトーイを後押しする。
他の作品でも「桃ちゃん」の名で呼ばれ、作者の長編作品には必ず顔を出す上條漫画の象徴とも言えるキャラクター。サンプラザ中野くんがモデルとされている。
カイエ
声 - 曽我部和恭
パンクバンド「ペニシリン・ショック」のボーカル。「GASP」のボーカルであるトーイに憧れていた。それ故、芸能界に入り堕落した(とカイエは思っている)トーイを許せず、「GASP」を抜けたイサミを巻き込み、抹殺しようとしている。イサミを「ペニシリン・ショック」に引き込み、友人のキョウを「GASP」に加入させる等暗躍する。トーイをおびき出すために「GASP」復活ライブを利用し滅茶苦茶にするが、怒ったトーイから叩かれ、その際、「GASPのトーイ」が自分にとっての憧れであった事、その憧れのままでいて欲しかった事を訴えるが、トーイから「どこに行っても自分は変らない」と告げられ、憧れから目標としていつか乗り越えたい存在に変っていく。実家は金持ちで、バンド練習のスタジオ代や、怪我をさせた面々の入院費を含む治療費全てを負担している。
遠藤
哀川陽司のプロデューサー。かつて、か志子と共に「ヒステリックス」のメンバーだった。初期の頃は、普段は渋い中年だが、眼鏡を掛けると陽気な性格に変わるという設定だったが、作者も何時の間にか忘れていた。
マニ藤
元々は哀川陽司のコンサートスタッフの一人だったが、か志子がトーイのマネジャーになる為、陽司に別れを告げようとした際、自分が後を引き継ぐと言いつつ、哀川陽司のマネージャーにいつの間にか就任している。低血圧で寝起き顔を見せたくないという理由で、普段はお面を被っているが、被っても被らなくても同じ顔をしている。
亜座博史(あざ ひろし)
哀川陽司のバックバンド「EDGE」のメンバーでリードギター。メンバーの中で一番演奏上手。アマチュアバンドで演奏していた時、自分一人だけスカウトされ、悩んだ末に仲間を裏切る形でスカウトの話に乗ったものの、結局デビュー出来ず、助っ人ミュージシャンとして色々な所をたらい回しされるという過去を持ち、仲間を裏切った事への後悔や、今の置かれている状況から、やや拗ねた考えを持っていた。だが、「EDGE」に加入し、トーイや陽司と出会ってから少しずつ変っていった。
龍谷稔(たつや みのる)
哀川陽司のバックバンド「EDGE」のメンバーでドラマー。「EDGE」に加入する前はアマチュアのパンクバンドに所属していた為、「GASP」のボーカルであったトーイの事を知っていて、トーイと同じバンドで演奏できることを喜んでいる。「EDGE」に加入したての頃は垢抜けない雰囲気だったが、時が経つにつれ段々と洗練された青年に変った。
権藤漸次(ごんどう ぜんじ)
哀川陽司のバックバンド「EDGE」のメンバーでキーボード担当。虚弱体質で潔癖症。「EDGE」のメンバーには内緒で抜け駆けしてトーイの武道館デビューライブにも参加した。
蒲愛克敏(かばい かつとし)
トーイが抜けた後、マニ藤が後釜に連れて来た「EDGE」の新メンバー。腕の良いスタジオミュージシャンだが、巨漢の為、使っているベースギターウクレレに見えるのが難点。無口で威圧感があるが、本人は『カッチン』と呼んで欲しいらしい。名前は、当時上條のアシスタントであった河合克敏[1]から採られた。
鮎見初雪(あゆみ はつゆき)
トーイのデビューに際して、バックバンドとしてか志子がアメリカから呼び寄せたミュージシャン。か志子や遠藤と同じく「ヒステリックス」の元メンバー。トーイの武道館コンサートのバックバンドとして演奏するが、その歌や演奏に衝撃を受け、誰かのために演奏するのではなく、自分のために演奏したいという気持ちが高まり、武道館コンサートの後アメリカに戻っていった。鮎川誠がモデルとされる。
幸田アンジェラ(こうだ アンジェラ)
トーイのデビューに際して、バックバンドとしてか志子がアメリカから呼び寄せたミュージシャン。か志子や遠藤と同じく「ヒステリックス」の元メンバー。鮎見と同じくトーイの演奏に衝撃を受け、鮎見と共にアメリカに戻っていった。
マイケル・オーキー
トーイのデビューに際して、バックバンドとしてか志子がアメリカから呼び寄せたミュージシャン。鮎見やアンジェラと旧知の仲。普段は陽気な青年だが、サングラスを外すと凶暴になる。鮎見と同じくトーイの演奏に衝撃を受け、鮎見と共にアメリカに戻っていった。
海野灰猫(うみの はいね)
トーイが抜けた後、「GASP」にボーカルとして加入した。常に野菜を口にくわえている。トーイより年上の17歳だが、トーイに憧れている為、敬語で話している。ニヤに惚れていて、色々とアピールしているがあまり相手にされていない。
キョウ
トーイとイサミが抜けた後、「GASP」にベースとして加入した。無口で他のメンバーと交わろうとしない。実はカイエの友人で、無口なのも演技で、「GASP」に加入したのもカイエのトーイ抹殺に協力する為。「GASP」の復活ライブを滅茶苦茶にした為、トーイの怒りをかう事になる。モデルはデッド・オア・アライヴのスティーヴ・コイ。
翔念大介(しょうねん だいすけ)
トーイと同時期にデビューしたアイドル。トーイがデビューするまでは話題の新人だったが、トーイのデビューによりすっかり影が薄くなる。その事に危機感を持ち、トーイが初めてテレビで歌う際に嫌がらせをするが、逆にトーイの評価をさらに高める結果となる。名前は連載当時人気だった少年隊をもじったもの。
引田真亜樹(ひきた まあき)
森が丘園子のマネージャー。園子に相手にされないと『うるうる』と泣き出す。モデルはピーター・マーフィ
伊東半次(いとう はんじ)
興信所調査員。か志子に依頼され、トーイと日出郎が同棲している事をマスコミにリークする。依頼主が誰かを問い質そうとしたトーイに半殺しの目に遭い、依頼主がか志子だと喋ってしまう。その後、失脚したか志子の依頼で様々な裏工作を行っている。
春日治(かすが おさむ)
若手の放送作家で、『仕掛人』の異名で呼ばれている。トーイに興味を持ち、か志子が失脚した後、トーイのプロデュースを全面的に行う。トーイからは「三流の詐欺師」と底の浅さを見透かされていた。連載当時、おニャンコクラブを仕掛けて話題の人となった秋元康がモデル(容姿はのぞく)になっている。
加山(かやま)社長
大手芸能プロダクション『加山プロ(通称:カマプロ)』社長。したたかな狸親爺だが、哀川陽司のバックバンドのオーディションに水着審査を取り入れるなど、美少年好き。デザイン上のモデルは菊池武夫であり、作中でも一般人に「タケ先生?」呼ばわりされる小ネタがある。
小石川籠女(こいしかわ かごめ)
トーイの妹。トーイとは幼い頃に離ればなれになっている。その為か、兄にややブラコン気味。

漫画界への影響[編集]

ロックを題材にした漫画はTO-Y以前にも多数存在したが、漫画という音の出ない媒体でロックを表現するという矛盾を孕んだ課題に、従来の作品群は歌詞を書き込む、擬音で楽器音を表す等といった手法を採っていた。が、上條はそれまでの方法論を一切否定し、歌唱・演奏シーンには文字を書き入れず、キャラクターの表情や動き、画面効果のみで表現し、詳細は読者のイマジネーションに任せるといった方法を用いた。[2] この成功により、従来の手法は一気に色褪せ、ギャグや敢えて歌詞に意味を持たせる場面以外での使用はほぼ絶滅した。上條の手法は後発の『BECK』『NANA』等のバンドもの漫画に受け継がれるだけに留まらず、漫画内での音楽の表現方法としてスタンダードの地位を勝ち取った。

ニヤはそれまでの少年漫画に無いヒロイン像であり、その後浅田弘幸こなみ詔子等が作中に類似したキャラクターを登場させている。


OVA[編集]

1987年にOVAとして発売。 キャラクターの設定・エピソード等は原作に準ずるが、ストーリーは大きく異なっている(下記参照)。

PSY・Sの「Lemonの勇気」が「GASP」、鈴木賢司の「UPTOWN TRAFFIC」が哀川陽司イメージソングとして使用されており、それらを収録した『「TO―Y」オリジナル・イメージ・アルバム』 が1987年10月にソニーミュージックから発売されている。

OVA化の際、「トーイ達に歌をうたわせない」事が作者の条件だったため、演奏シーンはインストルメンタルか、性別違いのボーカル曲となっている。

また、上記OVAとは関連はないが、シャープラジカセの広告キャラクターに採用され、アニメではなく上條の原画でテレビCMにも登場した。


ストーリー

藤井冬威トーイ)の高1の夏休み(原作と異なり退学していない)。

新宿LOFTでの「GASP」のライプ中、哀川陽司とトーイは殴り合いの喧嘩になり、ノックアウトされてマネージャーの加藤か志子と退場する陽司。ライブ後に噴水広場に集まる「GASP」のトーイ・桃元郷イサミショージとトーイの追っかけの山田二矢。これはトーイのいとこ森が丘園子がトーイを加藤か志子に売り込むために哀川陽司を嗾けたものだった。小石川日出郎のマンションでトーイに付きまとうニヤは園子と出会う

1か月後の日比谷音楽堂のライブに向けて練習に余念のない「GASP」。巷は「GASP」の初野音の話題で持ちきりだった。 何度かコンタクトを取ろうとしていた加藤か志子が、ビルの屋上でトーイと会見しトーイを芸能界へスカウトするが、トーイは芸能人には興味なく断る。「GASP」の日比谷野外音楽堂ライブのチケットは完売しライブのレコード化も決まった。ある日トーイとニヤは夏祭りに行き、黒づくめのカイエに出会う、園子に新宿Loftの一件の真意を聞いたトーイはやはり芸能界には興味ないという。

雨の日、スタジオに向かうトーイの前に陽司が現れる。プールバーで不敵な予告をする陽司、すると雨の中トーイにもとにモモちゃんが走ってくる。 日比谷野外音楽堂ライブは急遽中止になった、イサミはトーイの近々の動きが原因とトーイ責め、「GASP」は分裂してしまう。野音を中止させたの加藤か志子で、「GASP」のライブは強引に哀川陽司のコンサートに変えられてしまった。ロックファンたちは、チケットカウンターに押しかけ騒然となる。責任を感じて街をさまようトーイにニヤが付き添い、やっとトーイに笑顔が戻る。

1987年8月26日、日比谷野外音楽堂で怒号と歓声にまみれた陽司のコンサートがはじまった。カイエの怒りのバタフライナイフが陽司に差し向けられそうになったとき、会場に「GASP」のギターが響く。「GASP」は日比谷野外音楽堂の小ホールに機材を持ち込んで、ゲリラライブを決行した。遅れてイサミも加わり「GASP」は完全復活した。哀川陽司と「GASP」は互いに演奏で張り合い、森が丘園子・加藤か志子が見守る中、ニヤの指ピストルで、トーイは観客席に背面ダイブをするのであった。

スタッフ

脚注[編集]

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  1. ^ 河合克敏単行本『帯をギュッとね!』17巻の巻末コーナー「絵筆をもってね」の投稿者の作品の1つに対するコメントに「全99話手伝いました」といったコメントがある。
  2. ^ 但し、泡沫キャラやネタ的な歌の場合は歌詞を書き入れている。また、擬音が入る場合もあるが後期は楽器演奏の表現とはかけ離れた、漠然としたイメージを喚起する擬音が用いられた(イサミのベースの「ガキン」等)。