働きマン

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働きマン
ジャンル 仕事青年漫画
漫画
作者 安野モヨコ
出版社 講談社
掲載誌 モーニング
発表期間 2004年 - 2008年から休載
巻数 既刊4巻
アニメ
監督 小野勝巳
シリーズ構成 大島里美
キャラクターデザイン 香川久
アニメーション制作 ぎゃろっぷ
製作 (制作:働きマン製作委員会)
放送局 #放送局参照
放送期間 2006年10月 - 12月
話数 全11話
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ポータル 漫画アニメドラマ

働きマン』(はたらきマン)は、安野モヨコによる日本漫画、またこれを原作としたアニメテレビドラマ講談社の『モーニング』にて2004年に連載開始、2008年から休載中である。

概要[編集]

都会での仕事をテーマにした漫画作品。基本軸として主人公・松方弘子をおいているが、ストーリーは松方弘子以外の人物に焦点をあて、その人物の仕事観をリアルに描くことも多い。サブタイトルは、その回の中心になる人物を表した「〜マン」という形になっている。

作者はこの作品を描くにあたり、講談社の『週刊現代』編集部へ取材に訪れた。劇中の豪胆社と雑誌「週刊JIDAI」はその講談社と、週刊現代をモデルにしたものである。映像化にあたり、アニメ、ドラマ共にソニー・ミュージックエンタテインメントのアーティストが主題歌を担当している。

イギリスの『タイムズ』において『「働きマン」は日本の男女不平等を覆せるか』というテーマで取り上げられた[要出典]

あらすじ[編集]

松方弘子は28歳で独身。そして、週刊『JIDAI』編集部の女性編集者である。弘子は編集長・上司・同僚たちと一緒に右往左往しながらも良い雑誌を作るために日夜奮闘する。寝食を忘れ、恋人との逢瀬もままならず、ジレンマに悩み、誰かとぶつかり…。それでもいい仕事をするために、弘子は職場で、取材で、そして自宅で、「働きマン」になる。

一所懸命に働く人に、男も女も関係ない。弘子や彼女に関わる人々を通して「仕事とは」、「働くとは」をテーマに描いた漫画である。

登場人物[編集]

「声」はアニメ版、「演」はTVドラマ版である

松方弘子(まつかた ひろこ)
声 - 田中理恵 / 演 - 菅野美穂
本作の主人公、女性編集者。独身、元巨乳。28歳。勝気で生真面目な性格。プライベートが犠牲になっても、仕事や恋人との関係で悩んでも、いざ仕事モードとなると猛烈に働く。自他ともに認める「働きマン」。
身だしなみには気を遣う性格で、ファッションには抜かりない。「働きマン」状態に入ると、衣飾はおろか恋愛も寝食も無くなる。夢は30歳までに編集長になること。納豆巻きが好き。
名前の由来は松方弘樹
成田君男(なりた きみお)
声 - 堀内賢雄 / 演 - 沢村一樹
デスク。39歳。弘子の上司であり、大らか且つ冷静な性格の男。要領が良く、面倒臭い事はサラリとかわすがおいしい所は持っていく。独身で趣味はアウトドア。人呼んで「生き方上手」。
名前の由来は成田三樹夫
梅宮龍彦(うめみや たつひこ)
声 - 西村知道 / 演 - 伊武雅刀
編集長。45歳。典型的なオヤジ。小鳥を飼っている。愛情表現が不器用な為に家庭崩壊し、現在は妻子と別居中(自身は独り暮らし)。『JIDAI』の元敏腕記者。痩身で飄々としているが、いざという時は肝が据わっている。厳しく部下たちに接するが故に、自ら嫌われ役になっている。
名前の由来は梅宮辰夫
渚マユ(なぎさ マユ)
声 - 福圓美里 / 演 - 平山あや
新人編集者。23歳。小柄で丸顔の可愛い後輩。恋愛小説が大好きで、特に夏目美芳(演 - 小西美帆)の作品がお気に入り。編集者としてはまだまだ駆け出しで、やや抜けている所もあり、提案した企画はほとんど不採用になったり担当の企画を外されたりと、何かと不憫だが仕事熱心。好物はアンパン。
名前の由来は渚まゆみ
田中邦夫(たなか くにお)
声 - 保村真 / 演 - 速水もこみち
新人編集者。22歳。労力や努力を嫌う為、仕事ぶりは中途半端な上に自覚のない失言も多く、ダメ出しを受けてもあまり反省しない。個人主義でマイペースな性格。圧倒的に経験が不足しているのに根拠のない自信を持っているタイプ。その労働態度は弘子のカンにさわる事ばかりで、内心怒り心頭に発している。内面には強烈なチャレンジ精神を持つ。ファッション雑誌への転属を希望している。
名前の由来は田中邦衛
梶舞子(かじ まいこ)
声 - 田中敦子 / 演 - 吉瀬美智子
弘子の先輩編集者。31歳。冷静でセクシーかつエレガントな大人の女性。「仕事らしい仕事はしない」位置に上手く収まっている。私生活は一切謎な故に、よりいっそう魅力的。
名前の由来は梶芽衣子
野川由実(のがわ ゆみ)
声 - 宍戸留美 / 演 - 釈由美子
スポーツ(主に野球)の担当編集者。26歳。プロ野球選手(志村純司)のコラムを連載している。フェロモン満載。可愛い容姿とおっとりした雰囲気で男受けは抜群だが、そのことで女性陣から陰口を叩かれることもある。主張する事は少ないが、見かけよりもしたたかで芯も強い。
『女』で仕事が取れるならそれでいい」が信条。
名前の由来は野川由美子
堂島保(どうじま たもつ)
声 - なし / 演 - 野仲イサオ
弘子の先輩編集者。40歳。皮肉屋で根に持つタイプだが、編集者としてのプライドも高い。「女は寝たら仕事が取れる」と放言して弘子を怒らせた時のトラブルから彼女を嫌っている。山登りが趣味。
菅原文哉(すがわら ふみや)
声 - 中井和哉 / 演 - 津田寛治
張り込み専門の張り込み屋。32歳。無愛想で無骨、無口。後に漫画週刊誌編集部へ異動する。女と仕事をする事を嫌う。特に昔、張り込みを嫌がって配属後わずか1ヶ月で配置換えを願い出た弘子のことは今でも気に入らないが、彼女の仕事ぶりには一目置いている。
名前の由来は菅原文太
小林明久(こばやし あきひさ)
声 - うえだゆうじ / 演 - 荒川良々
愛称こぶ平、こぶちゃん。弘子と同期で飲み友達でもある。28歳。
担当は風俗グルメ。見かけは肥満気味で、眼鏡でオタクっぽい。編集部きっての情報通。秘密主義の編集部において、思った事はあっさり言って裏がない、円満な性格。
名前の由来は小林旭
山城新二(やましろ しんじ)
声 - 花輪英司 / 演 - 吉沢悠
大手ゼネコン勤務、4年越しの弘子の恋人。28歳。温厚で人あたりの良いタイプ。
仕事は現場監督を経て営業。自分の仕事に対する姿勢を省みて、現在の仕事とやりたい仕事のギャップや弘子のように熱意を持って臨めない事に悩んでいる。互いに多忙な事からすれ違いが多く、デートが流れることもしばしばであったが、ある事件をきっかけに遂に破局。後に名古屋に転勤。
名前の由来は山城新伍
荒木雅美(あらき まさみ)
声 - 岡本麻弥 / 演 - 佐田真由美
弘子の親友。内科医。28歳。仕事が忙しく友人方面に不義理が祟っている弘子が、唯一親しく連絡を取り合う女友達。複数の男性と交際し、医者の見地から、仕事一本槍の弘子に性生活を含めた生活の改善を再三忠告している。

単行本[編集]

モーニングKC

単行本の裏表紙は、登場人物の全身とその鞄の中の持ち物が描かれている。

アニメ[編集]

2006年10月から12月まで、フジテレビ系列の深夜アニメ枠ノイタミナで全11話を放送。ストーリーはコミックス3巻途中までの内容を元にしており、アニメオリジナルストーリーはなし。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ「働く男
作詞・作曲 - 奥田民生 / 唄・編曲 - PUFFY / レーベル - Ki/oon Records
エンディングテーマ「シャングリラ
作詞 - 高橋久美子 / 作曲 - 橋本絵莉子 / 唄・編曲 - チャットモンチー / レーベル - Ki/oon Records

挿入歌

「思い出は夜汽車に乗って」
唄 - サンボマスター
「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」(第9話)
唄 - サンボマスター

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 コンテ 演出 作画監督 総作画監督
1 女の働きマン 山田由香 小野勝巳 山下喜光 香川久
2 張り込みマン 竹内利光 又野弘道 小山知洋 渡辺裕子
3 ラーメンマン 広田光毅 小野勝巳 横田和善 川島明子 香川久
4 あやまりマン 山田由香 立仙裕俊 山﨑展義 渡辺裕子
5 振り向きマン 広田光毅 岩崎太郎 佐々木敦子
谷口淳一郎
香川久
6 お姫さマン 竹内利光 向中野義雄 渡辺正彦 松本朋之 渡辺裕子
7 こだわりマン 広田光毅 小野勝巳 立仙裕俊 小山知洋 香川久
8 報われマン 横田和善 飯野亨
飯飼一幸
渡辺裕子
9 一人前の働きマン 竹内利光 又野弘道 山﨑展義
小山知洋
香川久
10 働かないマン 山田由香 向中野義雄 渡辺正彦 松本朋之 渡辺裕子
11 それでも働きマン 小野勝巳 伊東克修
小林一幸
香川久

放送局[編集]

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
関東広域圏 フジテレビ 2006年10月12日 - 12月21日 木曜 24:45 - 25:15 フジテレビ系列
近畿広域圏 関西テレビ 2006年10月17日 - 12月26日 火曜 25:45 - 26:15
中京広域圏 東海テレビ 2006年10月19日 - 2007年1月11日 木曜 26:05 - 26:35
福岡県 テレビ西日本 2006年10月25日 - 2007年1月17日 水曜 26:45 - 27:15
新潟県 新潟総合テレビ 2006年10月26日 - 2007年1月18日 木曜 26:00 - 26:30
日本全域 フジテレビ721 2007年6月20日 - 7月25日 水曜 21:00 - 21:50 CS放送
佐賀県 サガテレビ[1] 2007年10月10日 - 12月19日 水曜 24:35 - 25:05 フジテレビ系列
日本全域 アニマックス 2008年11月7日 - 2009年1月23日 金曜 22:00 - 22:30 CS放送 リピート放送あり
フジテレビ ノイタミナ
前番組 番組名 次番組
働きマン

テレビドラマ[編集]

2007年10月10日から12月19日まで、日本テレビ系列で毎週水曜22時00分 - 22時54分(JST)に全11話を放送。

初回、最終回ともに15分拡大して23時09分までの放送。第10話は22時35分 - 23時29分の放送。また琉球放送では2007年11月10日より1か月遅れでスタートされている。放送から1年後の2008年10月22日バップからDVD-BOXが発売された。DVD-BOXの特典ディスクには、ドラマのメイキングシーンや本放送で流れたCMなどの映像が収録されている。

2009年10月からBS日テレで毎週火曜日夜20時から再放送された。

ゲスト[編集]

スタッフ[編集]

楽曲[編集]

  • 主題歌:「浮世CROSSING」 - 歌/演奏:UVERworldSony Music Records
    • 作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞+彰 編曲:UVERworld+平出悟
      3話から5話まではアバンタイトル後のオープニングで使われた。
  • エンディング曲:「働きマン音頭」 - 歌:働木満
    • 振付:パパイヤ鈴木
    • 踊り:おやじダンサーズ
      ※本編終了後、次回予告の前に、登場人物の後ろでパパイヤ鈴木とおやじダンサーズが曲に合わせて踊っていた。
  • イメージソング(ドラマ開始前の番宣CMにて使用):「Girlfriend」 - 歌:Avril Lavigne
    • 作詞・作曲:A. Lavigne・L. Gottwald

サブタイトル[編集]

各話 放送日 サブタイトル 原作 働きマン音頭 視聴率
1 2007年10月10日 恋愛より仕事…なんてカッコイイ話じゃない!! 女の働きマン
おいしいところを持ってきマン
弘子 15.7%
2 2007年10月17日 女の敵はオンナ!? お姫さマン 弘子 12.3%
3 2007年10月24日 いつか勝負をかけるぞマン いつか勝負をかけるぞマン 田中 13.0%
4 2007年10月31日 憧れと涙…振り向きマン!! 振り向きマン マユ 11.1%
5 2007年11月7日 仕事に誇りを持てますか? 張り込みマン 成田 12.6%
6 2007年11月14日 ついに…恋と仕事の危機!! あやまりマン
占いマン
弘子 10.1%
7 2007年11月21日 別れ…それでも仕事はある ずぶ濡れマン 小林 12.7%
8 2007年11月28日 どん底…失恋って大変だ!! 根に持ちマン
帰ってきた働きマン
菅原 13.2%
9 2007年12月5日 仕事に愛情を持てますか? 報われマン 梅宮 7.9%
10 2007年12月12日 父の思い…私はきっと頑張れる!! 昔も今も働きマン
父マン
弘子 12.3%
最終話 2007年12月19日 29歳の誕生日…恋か仕事か決断の時!! JIDAI編集部全員 11.5%
平均視聴率・12.1%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)。

原作との相違点(テレビドラマ)[編集]

  • 番組のタイトルロゴが、最近の「スーパー戦隊シリーズ」風の鋭いデザインである原作とは異なり、初代「ウルトラマン」風の少し抑えめなものに変更されている。
  • 弘子と田中の「教育係と新人」の関係が原作よりもより近い距離で描かれている。
  • 雅美の職業がドラマでは歯科衛生士になっている。
  • 第2話に登場した由実は『週刊JIDAI』と同じ豪胆社発行の野球専門誌『ベースボールキング』の記者になっている。
  • 第3話でガセネタを掴まされた田中を叱ったのは、原作では梅宮だったが、ドラマでは弘子になっている。
  • 第4話でのクライマックスシーンが、原作ではマユと夏目と二人きりのシーンだが、ドラマではマユが夏目の執筆した恋愛小説『54』を読みながら涙するシーンに変更されている。また小説のタイトルの『54』の読み方が、原作では『ごじゅうし』だったのが、ドラマでは『フィフティーフォー』に変わっている。
  • 第5話で弘子と菅原が張り込みをする日程が、菅原がストーカーと疑われて逮捕されてから2日後になっている(原作では翌日だった)。また張り込みのターゲットが原作ではオリンピック候補の女子陸上選手とそのコーチであったのに対し、ドラマでは映画俳優と女性歌手になっている。
  • 第6話で弘子とマユがブルボンヌの鑑定を受けたのは弘子と新二が別れる前だったが、原作では別れた後である。
  • 第7話では弘子の部屋に侵入した空き巣にパソコンを盗まれたが、原作では上の階の部屋からの漏水でパソコンが水損。また弘子の部屋も、原作では濡れた天井とクロスの張り替えを行ったが、ドラマでは弘子が一人で散らかった室内を片付けた。
  • 第8話でのゴミの不法投棄のネタは、原作では弘子と堂島がそれぞれ別に山歩きをしていた最中、不法投棄の現場に遭遇。不法投棄していた相手と対峙した弘子を堂島が救っている。またこれとは別に、弘子が「産廃銀座」と呼ばれる天政村のその後を取材したのが、新二と別れた直後であった。これに対し、ドラマでは新二と別れた直後に、成田から暇ネタとして与えられた「東京景色・冬の樹木」の取材中に弘子が不法投棄の事実を掴んだものとなっている。その後デジタルカメラ紛失の責任で担当を外された弘子から企画を引き継ぎ取材中だった田中が、不法投棄をした相手を追い返そうとしていた田崎と再度現場を訪れていた弘子を救っている。なお「産廃銀座」については前に堂島が書いた記事として取り上げられている。また田崎と亡き妻の思い出のある冬桜のエピソードについては、ドラマオリジナルの設定となっている。
  • 第9話で弘子が『54』をコピーしてまとめた冊子を作り、自ら書店を営業して回ったが、原作では弘子の作った冊子が手渡されたのは千葉だけである。
  • 第10話での弘子と征治のやりとりは、上京した征治が弘子の元を訪れた時にされたものだが、原作では弘子が出張のついでに帰省した際行われている。なおドラマでは弘子の母・妹・妹の婚約者は登場しない(ただし妹の結婚については征治の口から語られている)。また征治が豪胆社まで出向いたり、弘子が新二との破局を誤魔化す為に(助け舟を求めた雅美の発言による成り行きで)田中を交際相手だと偽ったり、居酒屋で意気投合した梅宮と征治がカラオケに出かけるシーンはドラマオリジナルの設定となっている。
  • 最終話での新二の転勤先が原作では名古屋だったが、ドラマでは福岡になっている。そのため弘子が新二を見送るシーンが東海道新幹線のホームから空港に変更されている。
日本テレビ系列 水曜22時台
前番組 番組名 次番組
ホタルノヒカリ
(2007年7月11日 - 9月12日)
働きマン
(2007年10月10日 - 12月19日)
斉藤さん
(2008年1月9日 - 3月19日)

脚注[編集]

  1. ^ 開始日、終了日ともにドラマ版と同じである。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]