ニューエイジ・ミュージック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ニューエイジ・ミュージック (New Age music) とは、1970年代から騒がれだしたポピュラー音楽の一ジャンル。

歴史[編集]

聴く人をリラックスさせ、ポジティヴな感情を与えたり、アンビエント音楽的なメロディが特徴の音楽のことである。1960年代後半から、ヨーロッパおよびアメリカで、ヒッピー・ムーブメントの影響を受け自然回帰願望を持った人々を対象として、実験的な癒しの音楽として始まった。1970年代から、ブライアン・イーノらの環境音楽アンビエント・ミュージック)に刺激を受け、より多くの楽曲が活発に作られるようになっていく。日本では、喜多郎などが先駆けとして活動するようになる。1981年に、マウンテンビュータワー・レコードが初めて「ニューエイジ」を音楽市場のジャンルに加え1985年から、本格的にジャンルとしてニューエイジが広まった。1986年度からグラミー賞にニューエイジ部門が設けられ、記念すべき最初の受賞者となったのは、スイス出身のアンドレアス・フォーレンヴァイダーである。その他にも、エンヤジョージ・ウィンストンクラナドウィリアム・アッカーマンなど、有名なアーティストが受賞しているが日本人の受賞者には喜多郎がいる。

定義[編集]

クラシックポップスジャズなど多様な要素をミックスしたような特徴を持ち、環境音楽エレクトロニカミニマル・ミュージックワールドミュージックイージー・リスニングなどの音楽と多くの共通点を持つ。これらの音楽とはジャンルの分類が非常にシビアであるため、混同されることも多い。実際にCDショップやレコード業者の都合でニューエイジのジャンルでに並べられていることもある。リラクゼーションや、瞑想を助けたり、音楽療法などの代替医療ヨガチャクラなどに使用するための意図がこめられている場合もある。主にピアノシンセサイザーなどのインストゥルメンタルで演奏される。楽曲によっては人声を使用するものもある。癒し系音楽ジャンルの1つとして認知されている。また、ヒーリング・ミュージックと呼ばれることもある。

特徴[編集]

ポップスと比較すると、自然風景環境宇宙生命などをテーマにしたものが多い。メロディは幾度も繰り返される様式が多く、それにより催眠感が形成されるとする楽曲もある。ハーモニーには教会旋法協和音ドローンバスが用いられる楽曲もある。いくつかの曲は自然の収録音が用いられることがある。一部のニューエイジ・ミュージックはニューエイジ・ムーブメントと関連付けられるが、すべてのニューエイジ・ミュージックにニューエイジ・ムーブメントとの関連があるわけではない。

宗教[編集]

新興宗教の教祖にこの類の音楽を好む者が多い。1990年代は太陽寺院やオウム真理教、セブン・シールズなどの教団が起こしたトラブルのため、ニューエイジミュージック全体が非難の対象になりかけたことがある。サイエントロジーの信者で知られるミュージシャンは、ほぼ決まって無限反復を持ち込んでいる。

代表的な作曲家(50音順)[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • Hale, Amy; Philip Payton (2000), New Directions in Celtic Studies, University of Exeter Press, ISBN 9780859895873
  • Marini, Stephen A. (2003), Sacred Song in America: Religion, Music, and Public Culture, Urbana and Chicago: University of Illinois Press, ISBN 9780252028007
  • Newport, John P. (1998), The New Age Movement and the Biblical Worldview: Conflict and Dialogue, William B. Eerdmans Publishing, ISBN 9780802844309
  • Seaward, Brian Luke (2011), Managing Stress: Principles and Strategies for Health and Well-Being, Burlington, MA, Mississauga, and London: Jones & Bartlett Publishers, ISBN 9780763798345
  • Shuker, Roy (2002), Popular Music: The Key Concepts, Psychology Press, ISBN 9780415284257
  • Whittall, Arnold (2003), Exploring Twentieth-Century Music: Tradition and Innovation, Cambridge University Press, ISBN 9780521016681
  • Piero Scaruffi, Enciclopedia della musica New Age elettronica, ambientale, pan-etnica, a cura di E. Guaitamacchi, Arcana Editore, 1996, p. 640, ISBN 88-7966-073-X.
  • 電子音楽in JAPAN, 田中雄二
  • 電子音楽 In The(Lost)World, 田中雄二