ROCK AND ROLL HERO

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桑田佳祐 > ROCK AND ROLL HERO
ROCK AND ROLL HERO
桑田佳祐スタジオ・アルバム
リリース
録音 2001年 - 2002年7月
VICTOR STUDIO
401st & 301st
ジャンル ロック
時間
レーベル タイシタレーベル
プロデュース 桑田佳祐
THE BALDING COMPANY
チャート最高順位
  • 週間2位(2週連続、オリコン
  • 2002年度年間22位(オリコン)
ゴールドディスク
桑田佳祐 年表
孤独の太陽
1994年
ROCK AND ROLL HERO
(2002年)
TOP OF THE POPS
(2002年)
『ROCK AND ROLL HERO』収録のシングル
  1. 東京
    リリース: 2002年6月26日
ミュージックビデオ
「ROCK AND ROLL HERO」 - YouTube
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ROCK AND ROLL HERO』(ロック・アンド・ロール・ヒーロー)は、桑田佳祐の3枚目のオリジナル・アルバムでもあり、本作に収録されている2曲目の楽曲名でもある。2002年9月22日発売。発売元はタイシタレーベル

解説[ソースを編集]

サザンオールスターズを一時休止した後に発表された。「バンドによる生音」をコンセプトに作られており、前年の「波乗りジョニー」や「白い恋人達」といったヒットシングルは収録されず、作風は1960年代から1970年代の洋楽ロックが中心である。ケースの裏には、ジョン・レノンのアルバム『ジョンの魂』の裏ジャケットを彷彿とさせる桑田の幼少時の写真、CD表面には“ROCK AND ROLL HERO?”と投げかけるように疑問符がつけて印刷されているなど、桑田なりの遊び心も含まれている。タイトルである「ROCK AND ROLL HERO」は桑田自身に対しての皮肉が込められたものである事が言及されている[1]

サポートメンバーには「THE BALDING COMPANY(ザ・ボールディング・カンパニー)」というバンド名がつけられた。これはビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニーをもじったもので、「ボールディング」の部分は斎藤誠スキンヘッドであることにかけている。

初回出荷分はスリーブケースが付いており、ジャケットは「白地に黒文字」と「黒地に白文字」の2タイプが発売されている。歌詞カードにある桑田の写真もそれぞれ違う。収録内容は同一。アナログ盤も追って10月10日に発売。本作ではサザンや桑田関連のアナログ盤しては珍しく、収録曲順が異なっている。

ちなみに2001年のシングル曲は『TOP OF THE POPS』に収録されており、逆に「東京」および同シングルc/w「夏の日の少年」は未収録である。直後に発売されるベスト・アルバム『TOP OF THE POPS』とは、本人曰く「連作」である。そのために、『TOP OF THE POPS』のジャケットには『ex ROCK AND ROLL HERO』と書かれた看板が映っていると共に、本作から『TOP OF THE POPS』に収録された曲は無い。

同年はソロでROCK IN JAPAN FESTIVALにも出演し、3年後の2005年にはサザンとしても出演した。

桑田はこのアルバムを制作したことに関して反省点が多かったと後に著書で述べており、特に「影法師」「BLUE MONDAY」「質量とエネルギーの等価性」について「僕なりのロジックが先行し過ぎた」と述べている。

チャート成績[ソースを編集]

本作はオリコン週間ランキングでは2位を獲得したが、累計64万枚(オリコン調べ)を記録した[2]

受賞[ソースを編集]

収録曲[ソースを編集]

CD盤 収録曲[ソースを編集]

  1. HOLD ON (It's Alright)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:岩本えり子/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY
    アルバムリリース後の全国ツアー『けいすけさん、色々と大変ねぇ。』で1曲目として歌われた。アルバム中でも最初に作られた曲であり、レコーディングの開始時からライブの1曲目で歌うことを見据えて制作された曲で、「僕のステージを見て頂戴」「僕のブルースを聞いて頂戴」という歌詞に現れている。桑田はこの曲について、「メッセージソングとはちょっと違っていて、歌で何かを変えてやろうではなく、大衆の声として。世の中の欺瞞や矛盾を皮肉ってみせる、というか」「感覚としてはクレイジー・キャッツの『おとなの漫画』に近い」「風刺というよりは酔っぱらいの愚痴みたいになっていたりもするんだけど、自分で言うのもナンだが、この曲は歌も演奏も素晴らしい」と語っている。
  2. ROCK AND ROLL HERO
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY/管編曲:山本拓夫
    自身出演のコカ・コーラ「No Reason」CMソング・キャンペーンソング。
    当時世の中に流れていたニュースに刺激され作られた楽曲で[4]、歌詞は、主に日米関係についての風刺となっている。冒頭の歌詞である「米国 (アメリカ)は僕のHero」とは憧れではなく自虐的な皮肉を込めている。また、「『No』と言えぬまま米国に追従する日本の政治家がいるならば、彼らを選んだ我々国民も同罪」とも主張しており、そうした事も歌詞に反映されている。歌詞にもコカ・コーラが登場するが、ここでは清涼飲料水ではなくドラッグの隠語として使われている。桑田自身はこの曲を気に入っている。製作当初はもっと曲のテンポが遅かったという逸話が存在する。
    なお、桑田は米国の存在や米国文化そのものを全否定しているわけではなく、ボブ・ディランザ・ビーチ・ボーイズに音楽的影響を受けていることを公言したり、2006年のAct Against AIDSのチャリティーライブのテーマをアメリカン・ミュージックにしたりしており、同ライブでは、この曲の歌詞で触れているような事柄に触れる演出もあった[5][6]。また、東日本大震災に対して在日米軍が行った「トモダチ作戦」に感動した事を自身のラジオで述べる側面も見せている[7]
    本作収録の新曲としては、唯一PVが存在している。内容は、レコーディング風景や同年初出演したROCK IN JAPAN FES.02でのライブ映像に音源を組み合わせたダイジェスト的なもの。このPVは、『桑田佳祐 ビデオクリップス 2001〜2002 D.V.D. WONDER WEAR』に収録された。
  3. 或る日路上で
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
    曲名の通り、或る日路上で起こった交通トラブルが歌詞になっている。桑田が「HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP」で述べた小川菜摘との交通トラブルが元になったとの噂は、桑田自身が否定している。
  4. 影法師
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY/弦編曲:島健
    コカ・コーラ「No Reason」キャンペーンソング。
    曲調から歌い方までジョン・レノンを強く意識しており、「ジョンが歌ったらこんな感じになるかな」という思考で制作された。
  5. BLUE MONDAY
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
    同じレコード会社所属で、青山学院大学の後輩であるLOVE PSYCHEDELICOが、コーラスとして参加している。ニュー・オーダーの『Blue Monday』との関連はない。
  6. 地下室のメロディ
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
  7. 東京
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
    8枚目のシングル。
  8. JAIL 〜奇妙な果実〜
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
    レコーディングに行き詰まった桑田が、スタッフにSMクラブに連れて行かれたときの情景が歌詞になっており、副題の奇妙な果実は、ビリー・ホリデイの楽曲から引用されているが、本作での“果実”とは、SMクラブで裸で吊るし上げにされた男性スタッフの陰部を指しており、ビリー・ホリデイのそれとはテーマがあまりにもかけ離れている。
  9. 東京ジプシー・ローズ
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
    タイトルの「ジプシー・ローズ」とはストリッパーを指している。
  10. どん底のブルース
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:桑田佳祐 & 小倉博和
    社会で起こっている問題を切り取り、ひたすらどん底の境遇に陥ったことを歌っている。後に桑田はこの曲の歌詞を「ちょっと青臭いかな」と自己評価している。
    発売年の年越しライブで演奏された際、3番の歌詞がこのアルバムの発売の9日前に表面化された北朝鮮による日本人拉致問題についての歌詞に変えて歌われた。
  11. 夏の日の少年
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
    シングル「東京」のカップリング曲。
    シングルバージョンと基本的に同じだが、一部ボーカルが別テイクである。
  12. 質量とエネルギーの等価性
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
    アルバムの流れである一昔前のロックではなく、21世紀型のロック的な曲。詞の内容は相対性理論で、一文一文は意味が通るが、詞全体を通してあまり深い意味は無い。歌詞中には、ケミカル・ブラザーズビートルズ、そして桑田本人の名前も登場する。
  13. ありがとう
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:桑田佳祐 & 原由子/弦編曲:島健)
    冒頭の歌詞である「松の花咲く 砂の道」は桑田の母校、茅ヶ崎小学校の校歌の歌詞から引用したものである。アルバムのラストを飾るバラードとして、作曲・レコーディングも最後に行われた。伴奏はピアノとストリングスのみであり、このアルバムのコンセプトとは大きく異なる曲。リリース直後のツアーでは唯一演奏されなかった。それ以降のライブでも演奏されていない。調ヘ長調

アナログ盤 収録曲[ソースを編集]

Disc 1[ソースを編集]

  1. HOLD ON (It's Alright)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:岩本えり子/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY
  2. BLUE MONDAY
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
  3. ROCK AND ROLL HERO
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY/管編曲:山本拓夫
  4. 地下室のメロディ
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
  5. 或る日路上で
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
  6. 東京
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
  7. 影法師
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY/弦編曲:島健

Disc 2[ソースを編集]

  1. JAIL 〜奇妙な果実〜
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
  2. 夏の日の少年
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
  3. 東京ジプシー・ローズ
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
  4. 質量とエネルギーの等価性
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:桑田佳祐 & THE BALDING COMPANY)
  5. どん底のブルース
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:桑田佳祐 & 小倉博和
  6. ありがとう
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:桑田佳祐 & 原由子/弦編曲:島健)

参加ミュージシャン[ソースを編集]

※アナログ盤に関しては曲順が異なるのみであるため、統一し省略する。

HOLD ON (It's Alright)
ROCK AND ROLL HERO
  • 斎藤誠:Electric & Acoustic Guitars, Hand Clap
  • 角田俊介:Bass, Hand Clap
  • 小田原豊:Drums, Hand Clap
  • 片山敦夫:Piano, Hand Clap
  • 山本拓夫:Tenor & Baritone Sax, Flute
  • 桑田佳祐:Vocal, Chorus
  • 角谷仁宣:, Computer Operation
或る日路上で
  • 斎藤誠:Electric Guitar
  • 角田俊介:Bass
  • 小田原豊:Drums
  • 片山敦夫:Wurlitzer
  • 桑田佳祐:Vocal, Acoustic Guitar & Chorus
  • 角谷仁宣:Mono Synthesizer, Computer Operation
影法師
  • 斎藤誠:Electric Guitar
  • 角田俊介:Bass
  • 小田原豊:Drums
  • 片山敦夫:Piano
  • 金原千恵子ストリングス:Strings
  • 桑田佳祐:Vocal, Electric Guitar Solo & Chorus
  • 角谷仁宣:Computer Operation
BLUE MONDAY
  • 斎藤誠:Electric Guitar
  • 角田俊介:Bass
  • 河村智康:Drums
  • 片山敦夫:Vox Organ
  • 成田昭彦:Percussion
  • KUMI(LOVE PSYCHEDELICO):Chorus, Shout
  • 佐藤直樹(LOVE PSYCHEDELICO):Shout
  • SHANTI:Shout
  • 加藤茂:Shout
  • 藤原正剛:Shout
  • 山門雅代:Shout
  • 米谷秀人:Shout
  • 桑田佳祐:Vocal, Electric Guitars & Chorus
  • 角谷仁宣:Computer Operation
地下室のメロディ
  • 斎藤誠:Electric Guitar
  • 角田俊介:Bass
  • 河村智康:Drums
  • 片山敦夫:Vox Organ
  • 小田原豊:Tambourine
  • 桑田佳祐:Vocal, Acoustic Guitar & Chorus
  • 角谷仁宣:Mono Synthesizer, Computer Operation
東京
  • 斎藤誠:Electric Guitar
  • 角田俊介:Bass
  • 河村智康:Drums
  • 片山敦夫:Piano
  • 桑田佳祐:Vocal, Electric Guitar (Including Solo) & Chorus
  • 角谷仁宣:Computer Operation
JAIL 〜奇妙な果実〜
  • 斎藤誠:Electric Guitar
  • 角田俊介:Bass
  • 小田原豊:Drums
  • 片山敦夫:Hammond Organ
  • 桑田佳祐:Vocal, Electric Guitar, Keyboards & Chorus
  • 角谷仁宣:Computer Operation
東京ジプシー・ローズ
  • 斎藤誠:Electric Guitar, Chorus
  • 角田俊介:Bass
  • 小田原豊:Drums
  • 片山敦夫:Wurlitzer
  • 山本拓夫:Flute
  • 桑田佳祐:Vocal, Chorus
  • 角谷仁宣:Computer Operation
どん底のブルース
夏の日の少年
  • 斎藤誠:12st Electric Guitar
  • 角田俊介:Bass
  • 河村智康:Drums
  • 片山敦夫:Hammond Organ
  • 桑田佳祐:Vocal, Acoustic Guitar, Harmonica & Chorus
  • 角谷仁宣:Computer Operation
質量とエネルギーの等価性
  • 斎藤誠:Electric Guitar
  • 角田俊介:Bass
  • 河村智康:Drums
  • 片山敦夫:Vox Organ
  • 桑田佳祐:Vocal, Electric Guitar & Chorus
  • 角谷仁宣:Noise, Computer Operation
ありがとう
  • 原由子:Piano
  • 金原千恵子ストリングス:Strings
  • 桑田佳祐:Vocal, Chorus
  • 角谷仁宣:Computer Operation

参考文献[ソースを編集]

  • 別冊カドカワ 総力特集 桑田佳祐 角川書店、2002年
  • 桑田佳祐『やっぱり、ただの歌詩じゃねえか、こんなもん』P53 - P59・p140 新潮社、2012年

脚注[ソースを編集]

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  1. ^ ALBUM REVIEW
  2. ^ 桑田佳祐 オリコンスタイル 2015年11月25日閲覧。
  3. ^ 第17回日本ゴールドディスク大賞 日本ゴールドディスク大賞 2017年3月18日閲覧
  4. ^ サザンオールスターズ会報 代官山通信 vol.137 12ページより
  5. ^ 桑田佳祐、アメリカン・ミュージックが炸裂したAAAライヴ BARKS
  6. ^ Act Against AIDS 2006 桑田佳祐 「星条旗よ永遠なれ!?〜私のアメリカン・ヒーローズ」 sas-fan.net
  7. ^ TOKYO FM桑田佳祐のやさしい夜遊び」2012年7月7日放送分より

外部リンク[ソースを編集]