Suchmos

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Suchmos
出身地 日本の旗 日本·神奈川県
ジャンル ロック
ヒップポップ
ソウル
ジャズ
活動期間 2013年1月 -
レーベル SPACE SHOWER MUSIC
(2015年 - )
事務所 SPACE SHOWER MUSIC
(2015年 - )
公式サイト suchmos.com
メンバー YONCEボーカル
TAIKING(ギター
HSU(ベース
OK(ドラム
DJ KCEE (DJ)
TAIHEI(キーボード
旧メンバー AYUSTAT

Suchmos(サチモス)は、日本のバンド。2013年神奈川県出身者を中心に結成。バンド名の由来は、ジャズミュージシャンのルイ・アームストロングの愛称サッチモロックソウルジャズヒップホップからの影響を受けた音楽性を持つバンドである。

メンバー[編集]

オリジナルメンバー[編集]

YONCE[編集]

YONCE(よんす)こと河西洋介(かさい ようすけ、 (1991-08-29) 1991年8月29日(25歳)[1] - )。ボーカル神奈川県茅ケ崎市出身、在住[2][3]芸名は元々の愛称だった「よんすけ」が更に変化したものである[4]

一回り年上の姉がモダン・バレエを習っていた影響で、3歳の時にバレエを始める。姉が聴いていたMISIATLCなど当時流行っていたR&Bを聴いて歌い踊り、歌の面白さを知った。梅田中学校[3]1年生の時、ホームステイ先のニュージーランドマルーン5の音楽と出会い、バンド音楽の面白さに目覚める。日本に戻ると自分もギターバンドをやりたいと思い、親に相談したところ、バーを経営する音楽好きのおじを紹介され、そのおじからアコースティックギターエリック・クラプトンローリング・ストーンズのアルバム、そしてニルヴァーナのアルバム『イン・ユーテロ』をプレゼントされた。特にニルヴァーナに衝撃を受け、バンドマンを志すようになる[5][6]。高校では軽音に入り、ニルヴァーナをコピーし、その後、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTBLANKEY JET CITYなどのガレージロックに熱中[5]。17歳の時に、たまり場にしていた藤沢市ライブハウスで知り合った大内岳、真田徹、亀山拳四朗と共にロックバンド「OLD JOE」を結成、ボーカルを務める[7]。同じ頃、別のバンドを組んでいたKCEEと出会う。やがてKCEEとOKの家に遊びに行くようになり、TAIKING、HSU、TAIHEIとも交流を深めていく。2013年、HSUから「新しいバンドを始めるから、ボーカルやってくんないか?」と誘われ、何曲か彼らの曲を試聴。その中には、「Miree」と「GIRL(feat.呂布)」の原型になったものも含まれていた。OLD JOEでやっていたシンプルなロックンロールとは違うネオ・ソウルブラックミュージックの影響を感じさせる曲に惹かれ、今まで自分が表現したことのなかった音楽をやることに興味を持ち、加入を決意[6]2015年7月31日[5]のOLD JOEの解散を機に、Suchmosでの活動に専念することとなった。

ライブやミュージックビデオでは、adidas originalsのトラックトップをよく着ている。オアシスアンダーワールドなどイギリスのミュージシャンがアディダスのアイテムを身に着けていたのを見て、何か良いものはないかと思っていたところ、HSUが黒色のATPを着ていたのを見て、着始めた。ファッション面で影響を受けた人物は、ジョー・ストラマージョニー・デップカート・コバーン、そしてファッションフリークな姉である[8]。好きなサッカー選手は元イングランド代表のスティーブン・ジェラード。そして、プレミアリーグのリヴァプールFCの大のファンであることを公言している[注 1]

TAIKING[編集]

TAIKING(タイキング)こと戸塚泰貴(とつか たいき、1990年5月 (26歳)[9] - )。ギター神奈川県横浜市出身[9]。父は、元サッカー日本代表の戸塚哲也。2015年5月加入[10]

小学生の頃、学校の用務員にドラムを教えてもらい、初めて楽器を演奏する。中学では吹奏楽に入り、パーカッションを担当。同じ部の先輩の影響で、ギターを始めた。高校時代に幼馴染のOKやHSUとバンドを組んだが、当時はまだ音楽に賭ける気持ちはなく、高校卒業後は保育士になる為の学校に行くか、音楽の専門学校に行くか、かなり悩んだ末、音楽学校に進学。そこでは編曲勉強し、様々な楽器や機材を扱えるようになった。その頃から編曲家としてもしばしば活動していた中、HSUにSuchmosへの加入を誘われる。編曲家は一般のリスナーから距離が遠い存在だと思い、また一人で音楽を作ることに限界を感じていた為、バンドに加わった[9]。バンド加入後、すぐにアルバム『THE BAY』のレコーディングが始まったが、いきなり十数曲を覚えながらの作業で時間が限られており、スタジオで音を入れていくのが大変だったため、同アルバムのギターはすべて自宅録音で行った[9]

HSU[編集]

HSU(スー)こと小杉隼太[11](こすぎ はやた、1989年(27–28歳)[12] - )。ベース神奈川県横浜市出身[12]。ストリートヒップホップバンドSANABAGUN.(サナバガン)のメンバーでもある。

家族の影響で、幼い頃からスティービー・ワンダースティーリー・ダンジャミロクワイなどを聴いて育った[13]。5歳頃、クラシックギターを始める。中学3年生の時に学園祭で、バンドを組みギターを担当。従弟が彼の持っていたギターを壊してしまい、伯父が代わりにベースを買ってくれたことをきっかけに、ベースを始めた。もともと両親がアース・ウィンド・アンド・ファイアー、スティービー・ワンダー、ジャミロクワイ、スティーリー・ダンを聴いていた影響でベースは好きだったこともあってかみるみる上達し、多摩大学目黒高等学校[14]時代は先輩のバンドから声をかけられたこともあった。高校卒業後、ブラックミュージックが好きだったことから、洗足学園音楽大学[14]のジャズ科に進学。しかし授業やレッスンにはほとんど出席せず、そこで出会った人たちとひたすらセッションする日々を送った[12]。TAIKING、OKとバンドを組み、紆余曲折を経て、OKとバンドを組む。その後YONCEと「運命的な」出会いを果たし、1年かけて彼を口説いてボーカルとして加入させた[15]。なお、大学は「遊びすぎて卒業できなかった」と明かしている[16]。2017年、音楽専門誌『ベース・マガジン』3月号の表紙を初めて飾った。誌面ではHSUが多大な影響を受けた元ジャミロクワイのスチュワート・ゼンダーとの対談を行った[17]

OK[編集]

OKこと大原健人[18](おおはら けんと、 (1990-08-27) 1990年8月27日(26歳)[19][20] - )。ドラム神奈川県横浜市出身[19]。メンバーのKECCは実弟[19]

母親が宇多田ヒカルDREAMS COME TRUE、父が尾崎豊のファンで、そうした音楽を聴きながら育った。思春期は感傷的になり、サザンオールスターズMr.childrenなど歌ものを部屋で歌詞カードを見ながら一人で聴いていた。また、幼稚園の頃からの幼馴染だったTAIKINGと一緒にギターでオリジナル曲を作り始めた。高校卒業後は音楽大学に進学し、ポピュラージャズを専攻。大学時代は、自分にとって音楽とはどんなものなのかを模索する日々を送る。音楽の歴史を紐解いていく中で、時代時代で音楽に革命を起こした人やロックスターの名言を知り、そういったものから、音楽以上のマインドや生き方を学び取った[19]。2013年、遊び仲間だったYONCE、HSUらに声をかけてSuchmosを結成した。2017年、音楽専門誌『リズム&ドラム・マガジン』4月号の表紙を初めて飾った[17]

KCEE[編集]

KCEE(ケイシー)こと大原魁生[20](おおはら かいき、 (1992-09-18) 1992年9月18日(24歳)[21][20] - )。DJ神奈川県横浜市出身[21]。メンバーのOKは兄[21]。2015年5月加入[10]

子どもの頃からギターベースを始め、バンドを組んだこともあったが、高校生の後半からバンド活動を一旦休止し、一人で楽曲を制作したり、音楽を探す時間にあてた。その頃から音楽で成功したいという気持ちは持っていたが、何か他のこともやってみたいと思い立ち、映像デザインを始めた。Suchmos初期には、VJなど主にビジュアル面でバンドに関わっている。2014年に自主制作盤『Twice-Day&Night-』のアートワーク、2015年に「Fallin'」のミュージックビデオを手掛けた。2014年頃からOKから「バンドにDJが欲しいからいつでもいけるように準備しといてくれ」と言われていた。しかしバンドに歌がある時点でボーカルがメインだと考えていた彼は、フロントマンから求められなければ入る意味はないと考え、YONCEから声がかかるまで加入しないと決めていた。そんなある日、6人で遊んでいた時にYONCEから「明日スタジオ入るからターンテーブル持ってきて」と言われ、加入を決めた[21]。HSU同様、大学は「遊びすぎて卒業できなかった」と明かしている[16]2017年、モード系ファッション雑誌「SPUR」4月号より連載コラム「ROCK with you」開始[22]

TAIHEI[編集]

TAIHEIこと櫻打泰平[11](さくらうち たいへい、1992年(24–25歳)[23] - )。キーボード富山県氷見市出身[23][24]。SANABAGUN.のメンバー。当初はサポートメンバーだった。

母親がヤマハ音楽教室の先生をしていたこともあり、2歳[25]から高校生までエレクトーンを習っていた。ディズニー映画ファンタジア』が、音楽リスナーとしての原点となった[25]。中学時代、ALTから教えてもらったジャミロクワイを聴き、「バンドの中に入ってもこんなカッコいい鍵盤を弾けるんだ」と衝撃を受ける。高校卒業後、洗足学園音楽大学音楽・音響デザインコース[26]に進学し、上京。大学でHSUに出会ったのをきっかけに、現在のSuchmosメンバーと交流を深める。Suchmosは結成当初、事前に録音したフレーズをバンドの音に同期させてキーボードの音をライブで出していた。その様子を客として見ていたTAIHEIは、生身のキーボーディストである自分がバンドに加われば、何かが変わるはずだという予感を抱いていた。やがてサポートメンバーとして参加し始め、徐々に曲作りにも関わるようになる。そして、2015年にTAIKING、KECCと共に正式メンバーとして迎えられた[23]

過去在籍したメンバー[編集]

AYUSTAT(アユスタット)
ギター。結成した2013年から2015年5月頃まで在籍。最初のスタジオ・アルバム「THE BAY」のレコーディングを前に脱退。「fallin」など初期の曲は彼によって書かれたものも存在する。

来歴[編集]

2013年:結成[編集]

YONCE、TAIKING、HSU、OK、KCEE、TAIHEIの6人は元々遊び仲間だった。OKとKCEEは実の兄弟、TAIKINGとOK、HSUはそれぞれ幼稚園、小学校からの幼馴染、YONCEとKCEEが高校時代からの知り合い、TAIHEIはHSUの大学の後輩といった関係である。夜な夜なOKとKCEEの実家に集まり、YouTubeを見て歌い踊ったり、古着屋巡りなどをして遊んでいた。全員それぞれで音楽活動をしていたが、一緒に遊び、同じ音楽を共有する中で、一緒に活動していくことを考えるようになった。そして、OKがバンド結成を持ち掛け、2013年にYONCE、HSU、OK、AYUSTATの4人とサポートメンバーのTAIHEIという体制で結成。KCEEは映像班としてバンドに同行した[27][28]。バンド名は、ルイ・アームストロング愛称「サッチモ(Satchmo)」が由来。バンド名を決めるよりも先に初めてのライブ出演が決まってしまい、YONCEが当時勤めていた都立大学のリハーサルスタジオで悩んでいたところ、そこのモニターにアームストロングのライブ映像が流れてきた。それを見た大学時代ジャズを学んでいたHSUが「ルイ・アームストロングって“サッチモ”って言うんだよ」と説明。その響きを気に入り、バンド名に採用した。「ルイ・アームストロングはスキャットのパイオニアだから、自分たちも音楽的なパイオニアになりたい」という意図が込められている[28][15]。なお、一部のファンがSuchmosを「サッチモ」と発音しているが、それは誤りである[15]。また、メンバー間では、バンド名のアクセントを巡って議論がなされている[15]

2013年、後のバンドのマネージャーとなるSPACE SHOWER MUSICの金子悟と出会う。新人発掘の為に色々なライブハウスに足を運んでいた金子が、ある日会社からの命令で見に行ったライブで、目当てのアーティストが遅刻し、リハーサルの順番が変更になった。そこで先にリハーサルしていたのが4人時代のSuchmosであった。スケートボードを持ち込み、映像にもこだわっていた彼らに対して金子は「なんだこのクソ生意気なやつらは」という印象を抱いたが、ボーカルの声やバンドの雰囲気を気に入り、その後もSuchmosのライブに通うようになる。2013年の年末に新宿ロフトで行われたオールナイトイベントのパフォーマンスが良かったことから、正式に声をかけた[29][19]

2014年 - 2016年:「THE BAY」[編集]

2014年、マネージャーの勧めで、FUJI ROCK FESTIVAL「ROOKIE A GO-GO」に応募し、合格[30]。同年7月26日に出演を果たし、トリを務めた[31]。当時は積極的にライブ活動をしていたわけではなく、友人に誘われて月1、2回出演する程度で、Suchmosとして名前を上げるという強い意識も持っていなかった。しかし、このフジロックへの出演が『Essence』やアルバム『THE BAY』を作るきっかけとなった[30]

2015年4月8日SPACE SHOWER MUSICよりデビューEPEssence』を発表。同作から、KCEEが監督した「Fallin」のミュージックビデオが公開された[32][33]。同年5月、ギターのAYUSTATが脱退[34]、KCEE、TAIKINGが新しいメンバーとして迎えられ[35]、サポートメンバーだったTAIHEIが正式メンバーとなった[36]。同年7月8日、初のスタジオ・アルバムTHE BAY』を発表。オリコン週間チャートで最高26位[37]Billboard Japan Top Albumsでは最高16位を記録[38]。アルバムからのリード曲「YMM」は、Billboard Japan Hot 100で最高44位、J-WAVETOKIO HOT 100では最高2位を獲得[39]。同年12月Apple Musicがとりわけ優れた音楽作品にスポットライトを当て、その素晴らしい音楽体験を称賛する、年に1度の特集企画「Apple Music Best of 2015」のベストニューアーティストに選出された[40]12月12日、六本木 Super Deluxeにて初の自主企画イベント「Suchmos The blow Your Mind vol.1」を開催[41]。Suchmosが尊敬するアーティストを招いて定期的に開催する自主企画であり、第1回のゲストとしてSOIL&"PIMP"SESSIONSが出演した[42]

『THE BAY』製作時に、正式なバンドロゴが制作された。デザインを担当したのは、以前からマネージャーの金子と一緒に仕事をし、その流れで『Essence』のデザインを手がけたアートディレクター佐藤穣太である。それまでバンドは、『Twice-Day&Night-』の時はKCEEが手掛けた書き文字テイストのロゴ、『Essence』の時は佐藤が「バンド周辺にグラフィックデザイナーがいるはずだから、その人に頼めばリアル感が出るのでは?」と提案し、金子がイラストレーターYUGO.に依頼して制作されたロゴ、『Miree / Pacific』の時は佐藤が手掛けたMLBチームロゴに影響を受けたメトロ・スクリプトという書体を使ったロゴを使っていた。『THE BAY』の時に、佐藤に再びバンドロゴの依頼がきた。『Miree / Pacific』の時のロゴが野球のイメージに寄っていた為、彼らの武骨な感じを盛り込みつつ、普遍性も加えたいと考えた佐藤は、スクリプト書体とサインペインティングを上手く融合させたものを探った。佐藤は、サインペインティングの古本をオーストラリアから取り寄せたりもした。線の太さと緩急が重要だと分かり、そこにカリグラフィーの手法を取り入れ、「h」に変化を付けた。それをやりすぎるとエレガントになりすぎると分かった為、バランスを考慮した。佐藤は普遍性という意味で、コカ・コーラのロゴを参考にした。佐藤によると「特定のターゲットを意識したデザインではなく、ロゴとしてドン!とある強さが理想」だったと語っている。佐藤は『THE BAY』以降、ロゴを変えたいという要望があると思っていたが、バンドメンバーはロゴを気に入ったらしく、その後も継続して使われている[43]

2016年1月17日、2作目のEP『LOVE&VICE』を発表[44]。オリコンチャートで最高15位[45]iTunes総合アルバムチャートで1位を獲得。同年1月、タワーレコードの名物広告シリーズ「NO MUSIC, NO LIFE」のポスターにYogee New Wavesnever young beachらと起用される[46]。同EPのリード曲「STAY TUNE」がJ-WAVE TOKIO HOT 100にて首位を獲得[47]9月本田技研工業のコンパクトSUV「VEZEL」のコマーシャルソングに起用され[48]、大きな反響を呼ぶ[49]。Billboard Japan Hot 100では最高10位を記録し、アルバム・シングル通じて初の主要音楽チャートトップ10入りを果たした[50]

2016年4月2日から4月23日まで、『LOVE&VICE』を引っ提げて初の全国ライブツアー「TOUR LOVE&VICE」を施行[51]。同年7月6日、3作目のEP『MINT CONDITION』を発表[52]。リード曲「MINT」のミュージックビデオ(監督はmaxilla[53])は、リーバイスとコラボレーションして制作された。バンドメンバーと同世代の若手クリエイターが集結し、メンバー個々のキャラクターを活かした構成と楽曲のテーマにある「ストリートや仲間への思い」が映像中で表現されている[54]。「MINT」はBillboard Japan Hot 100で最高16位を記録[55]。同ミュージックビデオは、第15回MTV Video Music Awards Japanの最優秀邦楽新人アーティストビデオ賞を受賞した[56]。同年10月16日から10月29日まで、初のワンマンツアー「TOUR MINT CONDITION」を施行。全公演ソールド・アウトにつき、11月11日に「TOUR MINT CONDITION "EXTRA SHOW"」と題した追加公演が行われた[57]

2016年9月、日本音楽制作者連盟日本音楽事業者協会コンサートプロモーターズ協会コンピュータ・チケッティング協議会の4団体が8月23日に発表したコンサートチケットの高額転売の防止を求める共同声明に、賛同。賛同した他55組のアーティストと音楽イベントと共に、9月11日付けの日本経済新聞誌内の意見広告にて掲載された[58]。同年10月スペースシャワーTVにてレギュラー番組『Suchmostyle』が放送開始[59]

2017年 - 現在:「THE KIDS」[編集]

2017年1月タワーレコードの意見広告シリーズ「NO MUSIC, NO LIFE.」のポスターに、THE ORAL CIGARETTESNONA REEVESらと起用される[60]。同年1月25日、2作目のスタジオ・アルバム『THE KIDS』を発売。オリコンチャート、Billboard JAPAN Top Albums Salesチャートで初登場2位を記録[61]。シングル・アルバム通じて初のオリコンチャートトップ3入りを果たした[62]。同年2月13日付けのBillboard JAPAN Top Albums Salesチャートで首位獲得[63]

2017年3月ペトロールズトリビュート・アルバムWHERE, WHO, WHAT IS PETROLZ?』に参加し、「」をカバー[64]

音楽性[編集]

ロックソウルジャズヒップホップなどの要素を含む。タワーレコードのフリーペーパー「bounce」の元編集長・西尾大作は、Suchmosの音楽は1970年代のソウルやファンク、1990年代アシッドジャズR&Bなどのブラックミュージックからの影響が大きいと指摘している。また、ジャズやフュージョン/AORオルタナティブロック、ヒップホップ、ネオソウル、そして現行洋楽シーンの様々なジャンルからの影響を彼らなりに消化しているとも語っている[65]音楽プロデューサー松尾潔は、Suchmosの佇まいはSOUL'd OUTのデビュー時を思い出させると述べている[66]

影響[編集]

SuchmosはジャミロクワイディアンジェロJ・ディラに影響を受けた[67]。特にディアンジェロのアルバム「ブードゥー」は、カーティス・メイフィールドダニー・ハサウェイなどを他のアーティストを「掘り下げて聴く」という音楽の聴き方をするきっかけとなった[68]。J・ディラからは特徴的なリズムとベースのグルーヴ、サンプリングの手法に影響を受けた[69]。バンドサウンドのバランスを考えるときにはドナルド・フェイゲンのアルバム「ナイトフライ」のサウンドを参考にしている[70]。コード進行はアース・ウィンド・アンド・ファイアーのそれを参考にすることが多い[71]。その他、影響を受けたアーティストにハイエイタス・カイヨーテ[72]

ボーカル[編集]

YONCEは影響を受けた歌手としてカート・コバーンカーティス・メイフィールドフレディー・マーキュリーMISIAチバユウスケの名前を挙げている。フレディー・マーキュリーの高音でシャウト気味になる歌唱法を参考にしている。MISIAの表現力の高さを目標にし、チバを「ヴァイブスの塊」と称賛している[73]。YONCEは、「ボーカルはスターじゃないといけない」という価値観を持っているが、その価値観に影響を与えたのは、MISIA、マルーン5アダム・レヴィーン、チバ、デヴィッド・ボウイ[74]

楽曲制作と歌詞[編集]

Suchmosの楽曲制作は、スタジオでのジェム・セッションによって行われる。お題を決め、何かリフが出てきたら、それを手がかりにメンバー間で様々な意見を出し合いながら作業を進めていく[75]。バンドの楽曲制作でも一般的になったオンラインでのやり取りやDAWを使った制作はあまり行っていない[76]メロディはたまに事前に考えてくることがあるが、基本的にはジャム・セッション中に生み出されることが多い[77]。メンバー6人が互いのiCloudを共有しながらそれぞれのお薦めの音楽を聴く会合を定期的に開いていることから[75]、自然と全員が各パートに詳しくなっており、例えばYONCEのボーカルが他パートのリフを口ずさんだら、結果的にそれが良いメロディになり採用されることもある[77]

楽曲制作において、大きな役割を担うのがDJのKCEEとキーボードのTAIHEIである。曲がまだ具体的な姿をまとう前の段階で、KCEEが鳴らした音が上手くはまって、その瞬間にもやっとしていたものがはっきりとし、そこから曲作りの速度が一気に上がる[78]。OKはその役割を胡椒砂糖に例え、「はっきりとしない味を引き締める役割」と説明している。HSUもこれに賛同し、「どういう味になるかは、けっこうカイキ(=KCEE)次第かも知れない」と語っている[77]。KCEEのフレーズを他のメンバーが決めたり、YONCEの歌うメロディをHSUが提案したり、OKがHSUのベースラインを提案したりするなど、メンバーが他のメンバーのパートを考えることがある為、そういう意味で出せる音が多いキーボードのTAIHEIに対する他のメンバーからの注文はおのずと増える[77]。コード進行もTAIHEIが考えることが多い[71]。KCEEとTAIHEIも自身の役割の大きさを認めている。KCEEは、元々は、ギタードラムベースボーカルというオーソドックスな布陣だったSuchmosの可能性を広げたのは、キーボードとDJだったのではないかと分析している。KCEEは様々な音が出せるDJの役割は大きいと語るが、しかし、大事なのは「DJというのはバンドにとってジャストな量のスパイスを効かせる存在であること」であり、「曲の顔とも言える歌のメロディをどうすれば聴き手に印象づけられるかどうか」をいつも考えている語っている[21]。TAIHEIは、「俺が入ったことでバンドの表現力が格段に上がったと思う。」と述べている。TAIHEIは今のメンバーの役割を「ドラムが地面を作り、ベースがを整備する。その上にDJやギターが建物を作っていく。」と表現した上で、キーボードの役割を「その街に流れる空気を作っていく。」と説明している。空気が普段その存在を意識しないのと同じように、キーボードの音は無意識の内に聴き手の耳に入っていくが、バンドのサウンドにとってはなくてはならないものである。その上で、自身が考えるロックバンドのキーボーディストは、「一番感情が冷たくて、激しくて、そして一番音を弾かない人」と語っている[23]

作詞は主にYONCEとHSUが担当。YONCEは、英語の歌詞は「結構ノリで書いてる部分もある」と語り、かなりブロークンイングリッシュになっていると認めている。日本語の歌詞は、なるべく美しい言葉遣いを意識しており、しばしば文法ルールを破る時もあるが、出来るだけ日本語としておかしくならないようにしている。自身がこれまでに読んできた小説などへの敬意から、美しい言葉の響きを重視しており、若者言葉はなるべく使わないようにしている。それは歌詞に普遍性を持たせる意図もあるが、一方で同世代の人達が共感する部分も残している。歌詞は自然と世相を反映しているが、わざとらしく今の時代の流行り言葉を使いたくはないと語っている[79]。歌詞は、グランジからの影響を受けた[80]

ディスコグラフィー[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

# 発売日 作品名 最高順位 認定
オリコン[81] オリコン
ROCK
Billboard JAPAN
Top Albums Sales
1st 2015年7月8日 THE BAY 26 5[82] 16[83]
2nd 2017年1月25日 THE KIDS 2 1[84] 1[85]
"—"はチャート圏外、チャート対象外のいずれかを意味する。

EP[編集]

# 発売日 作品名 最高順位 認定
オリコン[87] Billboard JAPAN
Top Albums Sales
1st 2015年4月8日 Essence 84
2nd 2016年1月27日 LOVE&VICE 15
3rd 2016年7月6日 MINT CONDITION 14
"—"はチャート圏外、チャート対象外のいずれかを意味する。

その他の曲[編集]

アルバムからのリード曲
発売日 作品名 最高順位 認定 収録アルバム
Billboard Japan Hot 100
2015年7月8日 YMM 44[88] THE BAY
2016年1月27日 STAY TUNE 10[50]
  • RIAJ(配信):ゴールド[89]
LOVE&VICE
THE KIDS
2016年7月6日 MINT 6[55] MINT CONDITION
2017年1月25日 A.G.I.T. 19[90] THE KIDS
その他のチャート入りした曲
発売日 作品名 最高順位 認定 収録アルバム
Japan
Radio Songs
2017年1月25日 PINKVIBES 54[91] THE KIDS

参加作品[編集]

アーティスト 作品 備考
2017年 ペトロールズトリビュート・アルバム「WHERE, WHO, WHAT IS PETROLZ?」収録[64]

ミュージックビデオ[編集]

作品 監督
2015年 Fallin' KCEE[92]
YMM 山田健人[93][94]
GIRL feat. 呂布
2016年 STAY TUNE Kento "dutch" Yamada[95]
MINT maxilla[96][53]
2017年 A.G.I.T.
PINKVIBES 山田健人[97]

ツアー[編集]

期間 ツアー名 備考
2016年4月2日 - 4月26日 TOUR LOVE&VICE 5月1日Club Lizard Yokohamaでアフターパーティ「TOUR LOVE&VICE AFTER PARTY inYMM」を開催[98]
2016年10月16日 - 11月1日 TOUR MINT CONDITION 11月1日横浜ベイホールで「TOUR MINT CONDITION "EXTRA SHOW"」と題した追加公演[99]
2017年3月2日 - 4月23日 TOUR THE KIDS[100]

主な出演[編集]

ラジオ[編集]

テレビ[編集]

受賞とノミネート[編集]

部門 対象 結果
2015年 Apple Music Best of 2015[105] ベストニューアーティスト Suchmos 受賞
2016年 第8回CDショップ大賞[106] 関東ブロック賞 『THE BAY』 受賞
第15回MTV Video Music Awards Japan[107] 最優秀邦楽新人アーティストビデオ賞 『MINT』 受賞
2017年 第21回SPACE SHOWER MUSIC AWARDS[108] BEST BREAKTHROUGH ARTIST Suchmos 受賞

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ある時、イングランド代表の試合を見ていた際に、スティーブン・ジェラードに興味を持ち、調べたところ、ビートルズが生まれた街のクラブ・リバプールに所属していることが分かり、それからファンになった[8]

出典[編集]

  1. ^ 河西洋介 YONCE (solitaire_man/) - Instagram
  2. ^ “SuchmosのYONCE いまだに地元・茅ヶ崎に住み続ける理由”. 太田出版. (2016年3月18日). http://www.ohtabooks.com/qjkettle/news/2016/03/18114800.html 
  3. ^ a b “元町在住YONCEさん バンドでアルバムリリース”. タウンニュース 茅ケ崎版. (2015年7月31日). http://www.townnews.co.jp/0603/i/2015/07/31/293947.html 
  4. ^ 高岡洋詞「エッジな人々」、『SPA! 2月14日・21日合併号』、扶桑社2017年2月、 149頁。
  5. ^ a b c YONCE. Suchmos、男としての生き様をブラックミュージックに込める. インタビュアー:金子厚武. CINAR NET.. http://www.cinra.net/interview/201507-suchmos 2017年閲覧。... 
  6. ^ a b 板子淳一郎 2017, p. 17.
  7. ^ OLD JOE. thaleia対談vol.4OLD JOE. インタビュアー:みひ、えりこ. 対談のぺーじ.. http://thaleia-taidan.tumblr.com/post/51005262894/thaleia対談vol4-old-joe 2017年閲覧。... 
  8. ^ a b 板子淳一郎 2017, p. 20,21.
  9. ^ a b c d 板子淳一郎 2017, p. 33.
  10. ^ a b Suchmosに新メンバー2人加入&7月に初のフルアルバム”. 音楽ナタリー (2015年5月27日). 2016年5月31日閲覧。
  11. ^ a b 二木信「「すごい若者たち」Suchmosの音楽的な魅力」、『ミュージック・マガジン』第49巻第2号、ミュージック・マガジン2017年2月、 41頁。
  12. ^ a b c 板子淳一郎 2017, p. 47.
  13. ^ Suchmos. Suchmos『LOVE&VICE』インタビュー. インタビュアー:高木”JET”晋一郎. NEOL.. http://www.neol.jp/culture/37499/3/ 2017年閲覧。... 
  14. ^ a b 小杉隼太さんの自己紹介 - Facebook
  15. ^ a b c d “Suchmos バンド名で仲間割れ? 決着は半年後か”. J-WAVE NEWS. (2016年4月8日). http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/suchmos.html 
  16. ^ a b “Suchmos「Miree」はアルバイトで生まれた!?”. J-WAVE NEWS. (2016年6月4日). http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/06/suchmosmiree.html 
  17. ^ a b “SuchmosのHSUとOKがベース・マガジン、リズム&ドラム・マガジンの表紙に登場!リズム隊が、黒いグルーヴに染まる。”. PR TIMES. (2017年2月13日). https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001538.000005875.html 
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参考文献[編集]

外部リンク[編集]

YONCE

TAIKING

HSU

OK

DJ KCEE

TAIHEI