シャンブル
『シャンブル』 | ||||
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UNICORN の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2008年5月 - 12月 | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | Ki/oon Records | |||
プロデュース |
UNICORN 河合誠一マイケル | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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UNICORN アルバム 年表 | ||||
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『シャンブル』収録のシングル | ||||
『シャンブル』は、日本のロックバンド、UNICORNの9作目のオリジナルアルバム。2009年2月18日発売。発売元はキューンレコード。
解説[編集]
- 2009年元日、オフィシャルサイトにて新年の挨拶のコメントを発表し、その4日後の1月5日にシングル「WAO!」および本アルバムのリリース、さらに全国ツアーを発表。16年ぶりの再始動となった。
- 本作は、オリジナルアルバムとしては1993年発売の『SPRINGMAN』以来、実に16年ぶりのアルバムである。
- 初回生産限定盤(DVD付)、Blu-Spec盤(完全生産限定盤)、通常盤、アナログ盤(2009年3月25日発売)の4パターンでの発売。初回盤はDVD付きで、レコーディングドキュメンタリーおよび先行シングル「WAO!」のミュージックビデオが収録される。なおBlu-Spec盤は邦楽作品第1号である。
- 今作のレコーディングの模様は、先行シングル「WAO!」と今作の初回生産限定版にのみ付属されるDVDに収録されている。
- オリジナルアルバムでは『ケダモノの嵐』、『SPRINGMAN』に次ぐ3度目のオリコン1位を獲得した。ベストアルバム(THE VERY RUST OF UNICORN)を含めると4度目の首位を獲得した。再結成グループによるアルバムの首位獲得はかぐや姫の『かぐや姫・今日』以来、30年10か月ぶりで史上2組目となった。また、前回の首位から今回の首位獲得までの14年10か月というインターバル期間は、CHAGE and ASKAの8年6か月を上回り、19年半ぶりに記録を更新した。
初回特典DVD[編集]
- MOVIE11「バンドやろうぜ 〜 アルバム"シャンブル"ができるまで Part II」
- タイトル通り、本作完成までのドキュメンタリー映像。各メンバーの解説を織り交ぜながら、レコーディング風景をはじめ、再始動を決めた新年会の映像、デモテープ鑑賞会、そしてレコーディング初日から最終作業であるマスタリングに至るまでの貴重な映像も盛り沢山収録している。Part Iはシングル「WAO!」初回特典DVDに収録。
- 「WAO!」ビデオクリップ
エピソード[編集]
- アルバム名「シャンブル」の由来は再結成を決めた飲み屋の名前で、極秘でレコーディングを行う為、スタジオをおさえる際に使用していたバンドの偽名でもある(他にも「Hit&Run」や「シャル並木(広島市中区に実在するビジネスホテル)」などの偽名を使用していた)。
- ジャケットはディープ・パープルの「紫の炎」のジャケットのパロディ、ロゴは映画「時計じかけのオレンジ」のパロディである。また、歌詞カードの写真ではメンバー5人がジミ・ヘンドリックスと横山やすしのコスプレで登場。シングル「WAO!」のPVや、マスコミ向けの宣材写真にも同様のコスプレをしたメンバーが登場している。
- 2008年1月にメンバー・当時のスタッフによる新年会が開催され、それぞれデモテープを次の集合時に持ってくることにした。その曲を元に2008年5月よりレコーディングが極秘に行われ、再結成が公式発表された1月5日の2週間前に東京スポーツで記載されるまでは、全く漏れることはなかった。
- 「AUTUMN LEAVES」では、手島がスケジュールの都合でレコーディングに参加できなかったため、手島のパートは「別現場」となっている。
- 「ギザ迷惑」、「自動車泥棒」、「ロックしわ寄せ」、「てしまる子ちゃん」など、タイトル先行で曲作りをするというアイディアがあった。結局実現はしなかったが、手島だけ真に受けて本当に作ってきた[1]。
- 「ザギンデビュー」、「最後の日」のホーンセクションは、極秘裏にレコーディングを進めている関係上外部のミュージシャンを呼ぶことが出来なかったために奥田と阿部が挑戦したが、不慣れな事から演奏の限界を悟り断念。一部をサンプリング音源によるキーボード演奏に変更された。なお、ライブでは手島がシンセサイザーで演奏している。
- 歌詞カードでは川西幸一が「帰ってきたヤメマン」と表記されている。
- 本作から堀内一史のクレジットが「EBI」で統一されるようになった。
リリース履歴[編集]
No. | 日付 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 最高順位 | 備考 |
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1 | 2009年2月18日 | キューンミュージック | CD CD+DVD ブルースペックCD |
KSCL-1370 KSCL-1368〜9 KSCL-20001 |
1位 | 通常盤 初回限定盤 完全生産限定盤 |
2 | 2009年3月25日 | キューンミュージック | LP | KSJL-6146〜7 | 1位 | 完全生産限定盤 |
収録曲[編集]
CD盤[編集]
全編曲: UNICORN。 | |||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | ボーカル | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「ひまわり」 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | 奥田民生 | |
2. | 「スカイハイ」 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田民生 | |
3. | 「WAO!」 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | |
4. | 「ボルボレロ」 | EBI | EBI | EBI | |
5. | 「ザギンデビュー」 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田民生 | |
6. | 「キミトデカケタ」 | 川西幸一 | 川西幸一 | 川西幸一 | |
7. | 「オッサンマーチ」 | 手島いさむ | 手島いさむ | 手島いさむ | |
8. | 「AUTUMN LEAVES」 | EBI | EBI | EBI | |
9. | 「水の戯れ〜ランチャのテーマ〜」 | EBI | EBI | 奥田民生 | |
10. | 「BLACKTIGER」 | 川西幸一 | 川西幸一 | EBI | |
11. | 「最後の日」 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田民生 | |
12. | 「R&R IS NO DEAD」 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | |
13. | 「サラウンド」 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田民生 | |
14. | 「パープルピープル」 | 川西幸一 | 奥田民生 | 奥田民生 | |
15. | 「HELLO」 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | 奥田民生 | |
合計時間: |
LP盤[編集]
全編曲: UNICORN。 | |||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | ボーカル | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「ひまわり」 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | 奥田民生 | |
2. | 「スカイハイ」 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田民生 | |
3. | 「WAO!」 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | |
4. | 「ボルボレロ」 | EBI | EBI | EBI |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | ボーカル | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
5. | 「ザギンデビュー」 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田民生 | |
6. | 「キミトデカケタ」 | 川西幸一 | 川西幸一 | 川西幸一 | |
7. | 「オッサンマーチ」 | 手島いさむ | 手島いさむ | 手島いさむ | |
8. | 「AUTUMN LEAVES」 | EBI | EBI | EBI |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | ボーカル | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「水の戯れ〜ランチャのテーマ〜」 | EBI | EBI | 奥田民生 | |
2. | 「BLACKTIGER」 | 川西幸一 | 川西幸一 | EBI | |
3. | 「最後の日」 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田民生 |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | ボーカル | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
4. | 「R&R IS NO DEAD」 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | |
5. | 「サラウンド」 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田民生 | |
6. | 「パープルピープル」 | 川西幸一 | 奥田民生 | 奥田民生 | |
7. | 「HELLO」 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | 奥田民生 |
曲解説[編集]
- ひまわり
- レコーディング風景で編集構成されたミュージックビデオが制作された。
- スカイハイ
- WAO!
- ボルボレロ
- ザギンデビュー
- キミトデカケタ
- 本作の収録曲の中でもっとも録音に時間がかかっている。
- オッサンマーチ
- AUTUMN LEAVES
- 水の戯れ〜ランチャのテーマ〜
- BLACKTIGER
- タイトルはEBIがボーカルをとることにちなんでつけられた。そのためこの曲のクレジットにおいて、EBIの表記が「海老」となっている(「ブラックタイガー」とかけている)。
- 最後の日
- R&R IS NO DEAD
- サラウンド
- 映画『南極料理人』(2009年)主題歌。映画本作では阿部義晴が音楽担当。
- パープルピープル
- HELLO
参加ミュージシャン[編集]
- 阿部義晴 - ボーカル、ギター (#3) 、ハーモニー、ラップ (#14) 、B-3 (#1, #2, #5, #7, #13) 、ローズ (#9, #12, #13, #14, #15) 、ピアノ (#9, #15) 、モーグ (#11) 、アコーディオン (#11) 、ヴォコーダー (#6, #15) 、イーミュレーター (#1) 、ヴィブラフォン (#8) 、フレンチホルン (#4) 、ブルースハープ (#9) 、手拍子 (#11) 、パーカッション (#4) 、プログラミング (#6, #8)
- EBI - ベース、ボーカル、ハーモニー、ラップ (#14) 、犬声 (#8, #10) 、手拍子 (#11)
- 奥田民生 - ボーカル、ギター、ハーモニー、ガットギター (#4) 、6弦ベース (#2) 、カウベル (#3) 、鈴 (#8) 、銅鑼 (#6, #8) 、手拍子 (#11) 、パーカッション (#1, #2, #6, #9, #10, #11, #13, #15)
- 川西幸一 - ドラムス、ボーカル、ハーモニー、ラップ (#14)
- 手島いさむ - ギター、ボーカル、ハーモニー、ラップ (#14) 、手拍子 (#11) 、別現場 (#8)
脚注[編集]
- ^ “インタビュー『ユニコーン』エキサイトミュージック”. 2011年4月19日閲覧。
- ^ シングル「WAO!」特典DVD MOVIE11「バンドやろうぜ 〜 アルバム"シャンブル"ができるまで Part I