シンシロ

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シンシロ
サカナクションスタジオ・アルバム
リリース
(詳細は発売日一覧を参照)
ジャンル J-POP
時間
レーベル ビクターエンタテインメント
チャート最高順位
サカナクション 年表
REMIXion
2008年
シンシロ
2009年
“FISH ALIVE”30min., 1 sequence by 6 songs SAKANAQUARIUM 2009@SAPPORO
2009年
EANコード
EAN 4988002564217
シンシロ収録のシングル
  1. セントレイ
    リリース: 2008年12月10日 (2008-12-10)
  2. ネイティブダンサー英語版
    リリース: 2009年2月9日 (2009-02-09)
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シンシロ』(日本語発音: [ɕinɕiɺo])は、日本のロックバンドサカナクションスタジオ・アルバム。バンドのフロントマン山口一郎によって作詞作曲されたアルバムは、ビクターエンタテインメントより2009年1月21日CDとしてリリースされた。バンドは本作でレーベルをビクターエンタテインメントの傘下にあたるレーベル、BabeStar Labelからビクターエンタテインメントに移籍しリリースした。タイトルの「シンシロ」には「新色の白」という意味が含まれている。

アルバムは、前作『NIGHT FISHING』の制作時まで活動していた札幌を離れ、東京に拠点を移動し、制作されている。これは、前作のアルバムのリリース後からオファーが来ていたマネジメント会社と契約を交わしたことによる移動であり、バンドは移動までにメンバー同士の交渉などを重ねている。また、東京に進出し、兼業していた職を辞職し、バンド活動のみとなったために今までより音楽に手が伸ばせるようになったなどバンドにとっての変化が見られる。「シンシロ」は複数の音楽評論家からの肯定的評価を得ている。音楽雑誌、『CDJournal』は、アルバムそれぞれのアレンジをメンバーそれぞれが担当しているのに対して、まとまったアルバムとして完成されていることに対して称賛した。一方で、オールミュージックのアレクセイ・エレメンコは、バンドの音楽性を日本のロック・バンド、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの作品と比較し、星を3.5与えた。アレクセイは、バンドがいままでにないニューウェイブを創り出している、と肯定的にコメントもしたが、「あまりにも曲が軽快すぎる」として批判的なコメントも残している。

背景と制作[編集]

アルバムに収録された楽曲は、移転後、当時山口が住居していた神奈川県川崎市多摩区登戸にあった自宅で制作された[1]。(写真は登戸にある駅、向ヶ丘遊園駅にあるモノレール跡地、2007年6月撮影)

バンドはアルバム『NIGHT FISHING』のリリース後より複数のマネジメント会社からオファーが来ていた。バンドのメンバーは当初どこと契約をするかと考える上で、メンバーらの地元である札幌から出ることを考えていなかった。また、ほとんどのマネジメント会社も同様に東京へ進出することを提言する企業はなかった。しかし、その中でヒップランドは「いずれは東京で活動してほしい」とバンドに提言。事務所とフロントマン、山口一郎が商談を進める上で、ヒップランドに「外に発信しなくてはしけない」と言われたことや、山口が「もっと多くの人に聴いてもらいたい」などといった意志があったため、メンバーと交渉したところ、快諾。山口らバンドはヒップランドと契約し、東京へ拠点を移動した[2]。また、バンドは東京に移る際に兼業していた職を辞職し、東京進出している。これにより、音楽しか時間が無くなった分、今まで手が伸ばせるようになったという[3]

画像外部リンク
en:File:Shinshiro j.jpg - 英語版ウィキペディアのシンシロのジャケットの画像ファイルへのリンク。

アルバムのタイトルの「シンシロ」は、バンドが構想をまとめているスケッチブックを今作で白紙に戻し、「新しい白」、「新色の白」を作るつもりでいこうという構想の元名付けられた[3]。アルバムのディスクジャケット・アートワークをアートクリエイティブ集団・hatosが務めており、「シンシロ」と言葉で発音した際に現れる波紋をデータに録り、表したデザインとなっている[4]。今作でバンドはアルバムの制作方法を大きく変えており、製作地が東京になっただけではなく、アルバムのそれぞれの楽曲は各メンバーがデモ音源を1人で編曲し、それぞれの曲の主導権を各自に持たすことによって、楽曲それぞれにメンバーながらのアレンジがされている[2]。また、アルバムに収録されている「雑踏」は、バンドが山口とギター、岩寺基晴の2人で活動していた当時からの楽曲であり、アルバムに収録された楽曲のなかでは唯一アウトロを編集されたのみで、原型のまま収録されている[5][6]。楽曲、「アドベンチャー」は、元々アルバムの先行シングルになる予定であった。しかし、楽曲、「セントレイ」が出来たことにより、「アドベンチャー」が狙った楽曲になり、「セントレイ」が先行シングルとして発売となった[7]

プロモーションとリリース[編集]

映像外部リンク
ネイティブダンサー - YouTube - サカナクションのレーベル、ビクターエンタテインメント内レーベル「NFRecords sakanaction」公式チャンネルによるプロモーション・ビデオへのリンク。

アルバムは、先行シングルとして2曲がビクターエンタテインメントより、リリースされている。2008年12月10日には、マキシシングルとして『セントレイ』が[8]2009年2月9日には、『ネイティブダンサー英語版』が配信シングルとしてリリースされた[9]。また、「ネイティブダンサー」は、監督、児玉裕一プロモーション・ビデオが制作されており[9]、作品は『SPACE SHOWER Music Video Awards』でコンセプチュアル・ビデオ賞を受賞している[10]

バンドは、アルバムの発売を記念し、ライブツアー『SAKANAQUARIUM 2009“シンシロ”』を開催している[9][11][12]。ツアーは、日本では、京都名古屋福岡大阪岡山広島、東京・赤坂金沢新潟仙台札幌で行われた[9][11]。また、バンドは海外公演も行っており、2009年に韓国イムジン閣平和ヌリ公園で行われたロック・フェスティバル、『GENTRA X SSAMZIE SOUND FESTIVAL』に唯一韓国国外のアーティストとして出演している[12]

評価[編集]

評論家の評価[編集]

音楽評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典 評価
『VIBE』 中立的[13]
ListenJapan 肯定的[14]
CDJournal 肯定的
オールミュージック 3.5/6stars[15]

「シンシロ」は複数の音楽評論家から賛否両論の評価を得ている。音楽雑誌『VIBE』の山田美央は、詩的なレビューを展開しており、バンドの音楽性を独自の表現で評価している[13]。音楽配信サイト、ListenJapanの伊勢四郎は、「90'sオルタナティヴ・ロックニューウェイヴテクノポップハウスアンビエントブラック・ミュージック……などの要素を、自由に気の趣くままに料理した、サカナクションならではのサウンドがこれまで以上にきっちりと丁寧に鳴らされている」とし、バンドを逸材と評した[14]。音楽雑誌、『CDJournal』は、アルバムそれぞれのアレンジをメンバーそれぞれが担当しているのに対して、まとまったアルバムとして完成されていることに対して称賛した[16]。データベースサイト、オールミュージックのアレクセイ・エレメンコは、バンドの音楽性を日本のロック・バンド、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの作品と比較し、星を3.5与えた。アレクセイは、バンドがいままでにないニューウェイブを創り出している、と肯定的にコメントしている。しかし、「あまりにも曲が軽快すぎる」として批判的なコメントも残している[15]。また、第2回『CDショップ大賞』では、バンドは「シンシロ」で入賞をしている[17]

チャート成績[編集]

オリコンの調査によると「シンシロ」は、2009年1月21日にフィジカルとしてリリースされた後、発売初週に1万2,000枚を売り上げている。これは、過去作であるアルバム2作品、『GO TO THE FUTURE』および『NIGHT FISHING』の2枚を合計した以上の売り上げであり、バンドにとっての快挙となった[18]

収録曲[編集]

全作詞: 山口一郎
# タイトル 作詞 作曲 時間
1. 「Ame (B)」 山口一郎 山口一郎
2. 「ライトダンス」 山口一郎 山口一郎
3. セントレイ 山口一郎 山口一郎
4. ネイティブダンサー英語版 山口一郎 山口一郎
5. 「minnanouta」 山口一郎 サカナクション
6. 「雑踏」 山口一郎 山口一郎
7. 「黄色い車」 山口一郎 山口一郎
8. 「Enough」 山口一郎 山口一郎
9. 「涙ディライト」 山口一郎 山口一郎
10. 「アドベンチャー」 山口一郎 山口一郎
11. 「Human」 山口一郎 山口一郎
合計時間:

チャート[編集]

「セントレイ」の週間チャート
チャート(2008年) 最高
順位
出典
日本・Billboard Top Albums Sales 11 [19]
オリコンアルバムチャート 8 [20]
チャート(2015年) 最高
順位
出典
オリコンアルバムチャート 64 [18]

売り上げ[編集]

集計団体 売り上げ/枚 出典
オリコン 3万4,000枚 [18]

発売日一覧[編集]

国/地域 発売/発信元 発売日 規格 規格品番 出典
日本の旗 日本 ビクターエンタテインメント 2009年1月21日 (2009-01-21) CD(期間限定価格盤) VICL-63223 [21]
2009年3月24日 (2009-03-24) レンタルCD VICL-63224 [22]
台湾の旗 台湾 ロックレコード 2009年4月10日 (2009-04-10) CD GUT2262 [23]
韓国の旗 韓国 J-Box Entertainment 2009年4月13日 (2009-04-13) デジタル・ダウンロード N/A [24]
世界の旗 世界 ビクターエンタテインメント 2009年7月15日 (2009-07-15) デジタル・ダウンロードApple logo black.svg N/A [25]
韓国の旗 韓国 Mnet Media英語版韓国語版 2009年10月8日 (2009-10-08) CD 2383479 [26]
日本の旗 日本 ビクターエンタテインメント 2015年3月18日 (2015-03-18) ロスレス圧縮デジタル・ダウンロード VEAHD-10614 [27]
2015年3月25日 (2015-03-25) CD、LP VICL-64345, VIJL-60148〜9 [28]

脚注[編集]

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  1. ^ レクリエーション. JFN. TOKYO FM. 2012年12月10日放送. 2016年3月30日閲覧。
  2. ^ a b 兵庫慎司 (2011年). “特集 サカナクション”. RO69. ロッキングオン. pp. 3-4. 2015年2月17日閲覧。
  3. ^ a b 麦倉正樹 (2009年1月1日). “サカナクション インタビュー”. Excite. p. 1-2. 2015年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月26日閲覧。
  4. ^ サカナクション「シンシロ」ジャケで波形が見える”. ナタリー. ナターシャ (2008年12月23日). 2015年2月27日閲覧。
  5. ^ 土田 真弓 (2009年1月15日). “サカナクション”. タワーレコード. pp. 1-4. 2015年2月26日閲覧。
  6. ^ 話題のテクノ・ロックバンド、サカナクションが3rdアルバム発表!”. Listen Japan. 2010年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月13日閲覧。
  7. ^ 平賀哲雄 (2009年1月21日). “『サカナクション』 SPECIAL INTERVIEW”. Hot Express. 2015年2月26日閲覧。
  8. ^ サカナクション新曲タイトルにちなんで千円ライブ”. ナタリー. ナターシャ (2008年12月12日). 2015年2月17日閲覧。
  9. ^ a b c d サカナクション「ネイティブダンサー」のPVは「UNIQLOCK」CMチーム制作”. BARKS (2009年1月19日). 2015年2月24日閲覧。
  10. ^ 児玉裕一監督が3年連続最優秀監督賞!”. White Screen (2009年3月19日). 2015年2月26日閲覧。
  11. ^ a b サカナクション アルバム『シンシロ』レコ発全国ツアーが全公演ソールドアウト!”. RO69. ロッキングオン (2009年2月25日). 2015年2月27日閲覧。
  12. ^ a b サカナクション、韓国のオーディエンスを熱くさせた初の海外公演”. BARKS (2009年10月16日). 2015年2月27日閲覧。
  13. ^ a b 山田美央 (2008年1月20日). “サカナクション『シンシロ』”. VIBE. 2015年2月24日閲覧。
  14. ^ a b 伊勢四郎. “新作レビュー シンシロ”. Listen.jp. 2009年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月24日閲覧。
  15. ^ a b Alexey Eremenko. “Sakanaction Shinshiro”. AllMusic. 2015年2月24日閲覧。
  16. ^ サカナクション / シンシロ [限定]”. CDJournal. 2015年2月24日閲覧。
  17. ^ 第2回(2010)CDショップ大賞結果”. 全日本CDショップ店員組合. 2015年4月24日閲覧。
  18. ^ a b c オリコンランキング情報サービス「you大樹」”. オリコン. 2015年8月31日閲覧。
  19. ^ 2009/02/02付:Japan Billboard Top Albums Sales”. Billboard. 阪神コンテンツリンク (2009年1月29日). 2016年1月10日閲覧。
  20. ^ シンシロ”. オリコン. 2014年12月13日閲覧。
  21. ^ 【CD】シンシロ<通常価格盤>”. タワーレコード. 2015年2月16日閲覧。
  22. ^ シンシロ(通常盤)”. ビクターエンタテインメント. 2015年2月26日閲覧。
  23. ^ sakanaction 魚韻 / 新白” (中国語). Books.com.tw. 2015年2月17日閲覧。
  24. ^ シンシロ (Shinshiro)” (韓国語). Bugs. 2015年2月17日閲覧。
  25. ^ サカナクション、ライヴ音源第2弾をiTunes限定配信&アルバム世界配信”. BARKS (2009年7月3日). 2015年2月17日閲覧。
  26. ^ サカナクション(사카낙션) - シンシロ [신시로]” (韓国語). Hot Tracks. 2015年4月18日閲覧。
  27. ^ シンシロ”. Onkyo & Pioneer Innovations Corporation (2015年3月18日). 2015年3月27日閲覧。
  28. ^ サカナクション、アナログ&ハイレゾ配信企画始動”. ナタリー. ナターシャ (2015年2月10日). 2015年2月17日閲覧。