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新宝島 (曲)

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新宝島
サカナクションシングル
初出アルバム『魚図鑑
B面 「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」
リリース
規格
録音 2015年
ジャンル オルタナティヴ・ロック
ジャジー・ファンク
ダンス・ミュージック
時間
レーベル NF Records
作詞・作曲 山口一郎
ゴールドディスク
チャート最高順位
サカナクション シングル 年表
さよならはエモーション/蓮の花
2014年
新宝島
2015年
多分、風。
2016年
収録アルバムCOVERS THE CITY
レーベル ユニバーサル ミュージック合同会社[1]
Disc1[1]
  1. 新宝島
  2. 海の声
  3. 恋音と雨空
  4. Nandemonaiya(English ver.)」
  5. ひまわりの約束
  6. ヘビーメロウ
  7. 魔法って言っていいかな?
  8. シュガーソングとビターステップ
  9. 家族になろうよ
  10. ずっと好きだった
  11. R.Y.U.S.E.I.
  12. もう一度・・・
Disc2[1]
  1. 新宝島(MUSIC VIDEO)
  2. 「“COVERS THE CITY” Behind the Scenes」
EANコード
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新宝島」(しんたからじま)は、日本のロックバンドサカナクションの楽曲。楽曲はバンドのフロントマン山口一郎によって作詞作曲され、バンドの11枚目のシングルとしてNF Recordsより2015年9月30日にリリースされた。メンバーの草刈が出産のため、バンド活動を一時休止していた彼らにとって、前作『さよならはエモーション/蓮の花』から約1年ぶりのシングル・リリースとなった。楽曲は映画『バクマン。』の映画音楽として制作され、音楽性はバンドの近作とは異なるアッパーなポップ・ミュージックの要素を持ったオルタナティヴ・ロックダンス・ミュージックに仕上がっている。「新宝島」の題名は、山口が楽曲のテーマを追究するために漫画を研究した中で見つけた一作である、手塚治虫の『新宝島』より借用されている。楽曲は、2018年にベスト・アルバム魚図鑑』に収録された。

この楽曲は音楽評論家の評価を受けており、批評家の中にはサウンド、リズム、メロディといった様々な要素を「バンドの新たな姿勢」として評した者もいたが[2]、原点回帰したのではないかと指摘した批評家もいた[3]。『新宝島』はBillboard Japan Hot 100チャートで首位を獲得。また、オリコンシングルチャートでは最高位9位を記録。日本レコード協会からもデジタル・ダウンロードでプラチナ、フィジカルでプラチナのゴールドディスク認定を受けている。

付属する楽曲のミュージック・ビデオ田中裕介が監督を務め、『ドリフ大爆笑』といった昭和の歌番組やバラエティ番組をオマージュしたレトロ感のある演出がされた。このビデオは『MTV Video Music Awards Japan 2015』で最優秀邦楽グループビデオ賞にノミネートされている。また、ミュージック・ビデオとは別に存在するカラオケ映像では映画『バクマン。』の監督大根仁が指揮をとり、1980年代末から1990年代初頭のカラオケ映像の質感を再現した映像が制作された。大根が映画『バクマン。』をセルフパロディーし、漫画家の男と1人の女性の恋模様が描かれている。映像中には山口も出演している。

2017年には、日本の歌手、BENIによる英語歌詞のカバーがリリースされ、サカナクションの制作したミュージック・ビデオとは異なる、独自のミュージック・ビデオが製作された。

発表と制作背景[編集]

背景とリリース[編集]

「新宝島」は、映画『バクマン。』の映画音楽である[4][5]。『バクマン。』の映画プロデューサー川村元気はサカナクションを『バクマン。』の映画音楽および「新宝島」を映画主題歌として製作を依頼するのに関して、雑誌でのインタビューで以下の様に述べている[4]

映画って音楽が良くないとヒットしないと思うんですよ。[中略] プロデューサーとしてはひたすら音楽家探しをやっていて。 [中略] サカナクションにはロックな要素とダンスミュージックの要素と両方あるし、『バクマン。』という映画には両方必要だと思った。

—川村元気(『MEKURU』2015 vol.06[4]より)

また、バンドのフロントマン山口一郎と映画『バクマン。』監督の大根仁の対談では、映画『バクマン。』制作陣がサカナクションを劇伴および主題歌に起用したかが語られており、

プロの作曲家が作る“いわゆる劇伴曲”というのが自分の作品には合わないなと思ってもいて。トラックメーカーとかアーティストに作ってもらったほうがしっくりくるんですよね。だから劇伴が作れそうなアーティストを自分の中で何人かブックマークしていて、その中にサカナクションがいたんです。

—大根仁(ナタリー「山口一郎(サカナクション)×大根仁 音楽と映画で歩く「バクマン。」のリアルの対談」[5]より)

の様に述べている[5]。また、バンドを起用したきっかけの1つとして、日本のロック・フェスティバル、『TAICOCLUB』で大根がサカナクションのライブを観て、衝撃を受けたことから、「お客さんを巻き込んでいく感じがすごくて、『バクマン。』の音楽を頼んだら面白いことになりそう。」と発想し、タイアップを依頼したという[5][4]。また、劇伴や主題歌の担当はキャストより先にバンドの起用が決定していた[6][7]

本作は、サカナクションが2015年9月11日に開催したオルガナイズ・パーティー、『NF』でビクターエンタテインメント内に立ち上げを発表した自主レーベル、NF Recordsによる初のCDリリースであり、共にシングル発売としても初の作品となっている[8]。これに関連し、サカナクションはアーティスト写真を一新した[8]。この楽曲はバンドの11枚目のシングルとして、NF Recordsより2015年9月30日にCDシングルリリースされた。CDシングル『新宝島』は、通常盤 (CD)、初回限定盤 (CD+DVD)、豪華初回限定盤 (2CD+DVD、映画「バクマン。」BOX仕様)の3形態で発売された。限定盤のボーナス・ディスクには、バンドが映画『バクマン。』で担当した映画音楽が「MOTION MUSIC OF BAKUMAN。」というタイトルのもと、1曲の楽曲として収録されている[9][10]。「新宝島」は、2018年3月28日にリリースされたバンドのベスト・アルバム魚図鑑』に収録された[11]

制作[編集]

「新宝島」は映画の「漫画家を目指す2人の青年の活躍を描いたストーリー」を参考にし、テーマに「線を描く」を掲げて制作された[12][13]。楽曲中には、漫画家と音楽家に共通する「モノを作る苦しみ」が表現されている箇所がある[10][13]。また、大根からはもう1つのテーマとして「押しつけがましくない卒業ソング」というお題も出されている[13]。映画『バクマン。』は主人公の2人が高校から卒業をする日に卒業式には出ず、教室で話し合っているシーンからエンドロールに入る[14]。そのため、大根から提供されたテーマは映画のストーリーから「新宝島」へ関連性をもたすはたらきをしている[13]

手塚治虫
楽曲のタイトルは漫画『新宝島』より借用されている[10]。写真は作者である日本の漫画家、手塚治虫(1951年撮影、当時28歳)。

制作にあたって、山口は普段読まない漫画を読み、研究を重ねた。これに際し、山口は「漫画の映画の劇伴や主題歌を作るときに自分から学ばなければいけないなと思った。日本の漫画の原点ってなんだろうと調べたら手塚治虫に着いた。」と発言しており[15]、楽曲のタイトルは日本の漫画家である手塚治虫の『新宝島』より借用されている[10][13]。今作は元々「新宝島」というタイトルではなく、最初のタイトルは『バクマン。』の主人公たちがペンで書く「タッチ」とその2人の「ハイタッチ」をするシーンから「タッチ」と名付ける予定であったが、原作が『週刊少年ジャンプ』に掲載されているのに対して、『週刊少年サンデー』で掲載されていた漫画『タッチ』と題名が同一になってしまうために、『バクマン。』の映画スタッフに指摘され、題名を変えたという逸話がある[16]

「新宝島」は、アルバム『懐かしい月は新しい月 〜Coupling & Remix works〜』より遅れてリリースされているが、作曲は2014年4月より開始されており[17][18]、本作の方が先に作業を始めている[15]。作品を製作するにあたって、山口は2015年7月に発売された雑誌のインタビューで、「史上最大級に苦戦した」と述べており[15]、楽曲の制作に1年2か月かかっている[17][18]ベースコーラス担当の草刈愛美の産前産後休業による制作ペースの遅延、キーボード・コーラス担当の岡崎英美のスランプ、映画に寄せるためになどを理由に楽曲の完成が遅れた[19]。また、その影響で映画『バクマン。』完成へ影響が発生しており、この一連のことから今作への苦難が伺える[4][15][16][19]

その一方、山口は大根と関わっていく中で、大根が様々と映画に対して挑戦をしている姿を見て、「自分も作品に手を抜くことは出来ない。」、「監督が喜ぶものをつくりたいなという一心だった。」など大根への敬意も作品にこめられている[15]。また、映画『バクマン。』の台本を貰った際に「ちょっと明るい曲にしなきゃ」と山口が思い、「監督に『次へ行け』と背中を押された気がした」と山口は述べており、監督との関わりは今作での構成も変えている[4]。一方、音楽雑誌『Talking Rock!』の取材では、大根による影響については特に触れず、「観る層も高校生と大学生という、はっきりとしたマーケットがわかっていて。求められている楽曲というのもパンチのある明るいものなのだろうなというのもわかっていたから、じゃあここでふりきってそういうものを作ることで新しいストーリーが生まれるかなとも思ったし。」と述べ、想定されるリスナーからの影響について説明している[20]

「新宝島」には、歌詞中にサカナクションが2015年9月に企画開催したオーガナイズ・パーティーイベント『NF』に関連した詞が複数組み込まれている[20]。「新宝島」の歌詞、「このまま君を連れて行くよ」は、「このまま『NF』に連れて行くよ」という意味が込められている[20]。『NF』は、「外に音楽を発信した時に、興味を持ってくれた人たちが辿り着ける場所を作ることで自分がまた表向きな気持ち、ポジティブな気持ちで音楽を作ることができるようになれるんじゃないかな」という山口の考えから「新宝島」製作途中に計画され、開催されたイベントであり、これを開催したことにより山口は「新宝島」の歌詞を書くことができたという[21]。また、2015年11月に開催され、『NF』の第2回にあたる『NF #02』では、イベントテーマが「新宝島」の歌詞に影響されたことにより、「SEN」と題している[22]

構成[編集]

「新宝島」は、テンポは、75(Free)-158で構成されており[17][18]調号変ロ長調/ト短調で構成される[23][24]。2015年9月の近作、シングル『さよならはエモーション/蓮の花』や『グッドバイ/ユリイカ』が作者である山口にとっての感情みたいなものを表現した「陰」というのに対し、今作は「陽」というイメージをもとに制作された。それによって曲調が近作とは異なるアッパーなポップ・ミュージックの部分をも持ったオルタナティヴ・ロックソング、兼ねては冒険心のあるダンス・ミュージックに仕上がっている。イントロでは、オルタナティヴ・ロックを持つ展開がされ、サカナクションの原点回帰もなされている[15][3]。また、「新宝島」のイントロ部分の作成中にメンバーがゴダイゴが製作する楽曲と様々な観点で似ていると感じたことにより、楽曲がコミカルな展開になり、ポップ調の曲になったとも山口は語っている[15]

楽曲はAメロサビしかなく[25][24]、曲調そのものは、1980年代から1990年代初頭を彷彿とさせるチャイニーズ感のあるレトロなシンセサイザーのサウンドと打ち込み感のあるリズム・パターン、ミニマルな曲構成とシンプルな構成である[3][26][27]。歌詞は、リスナーに新たな景色を見せようとする言葉と、耳に残るサビのフレーズや映画『バクマン。』の世界[28]、NFとリンクした歌詞が特徴的である[27]。「新宝島」は、もともとバンドの製作中であった楽曲が合わさって完成されている。サビは「蓮の花英語版」、Aメロは「多分、風。」で構成されている[17][18]

プロモーション[編集]

発売前後のプロモーション活動では、2015年9月4日TOKYO FMキー局JFN38局をネットし、放送しているラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』で山口らが担当しているコーナー、『サカナLOCKS!ARTIST LOCKS!)』にて独占先行フルオンエアーが行われた[9][29][30]。放送まで映画『バクマン。』の予告編などで楽曲の一部を確認することができたが、フルオンエアーは初の機会であった[30]。また、同番組では2016年2月に「新宝島」の『SAKANAQUARIUM 2015-2016 "NF Records launch tour"』で行われた公演のライブ音源が初の放送がされた[31]。「新宝島」の発売後の記念イベントでは、作品が発売された5日後にあたる2015年10月4日にタワーレコード札幌ピビォ店にて握手会が行われた[32]。楽曲は、映画『バクマン。』のプロモーションとしてメディアで使用された他に、リクルートが発行するフリーペーパー求人情報誌タウンワーク』およびストリーミング音楽配信サービス、Spotifyのテレビ・コマーシャルソングとして使用された[33][34][17][18]

アートワーク[編集]

画像外部リンク
豪華初回限定盤(バクマン。BOX)のアートワーク

通常盤および初回限定盤のアートワーク

英語版ウィキペディアによる画像ファイルへのリンク。

通常盤および初回限定盤のジャケットでは、このシングルで文字通り、新たな地平「新宝島」を探す続けるというバンドの姿勢を大胆な「新宝島」というタイポグラフィで表現。楽曲の細部にやどる懐かしさも感じられるデザインとなっている[29]

豪華初回限定盤のジャケットアートワークでは、『バクマン。』原作者である小畑健にイラストの描きおろしをオファー。イラストのみならず、小畑自身の作業現場や小畑自身が描く手元まで含めた写真がデザインに組み込まれ、文字通り、楽曲のテーマである「線を描く」瞬間が切り取られた表現となっている。また、描かれているイラストは『バクマン。』ヒロイン亜豆美保が描かれており、仕様が映画『バクマン。』BOXということから、劇中で小松菜奈演じる亜豆が着用する制服がイラストなっている[9]。また、映画『バクマン。』BOXに封入される『新宝島』のディスク・ジャケットには、イラストの原画および下書きもデザインに組み込まれている[9]。小畑が漫画を描く過程をジャケットにすることにより、音楽家にとっての音楽を生む苦しみ、漫画家にとって漫画を産み出す苦しみを重ね合わせたバンドならではの独自の表現が完成された外装となっている[29]

評価[編集]

評論家による批評[編集]

「新宝島」は複数の音楽評論家からの評価を受けている。音楽雑誌WHAT's IN?』のライター、本間夕子は、「のっけのこの高揚感。全編を貫くこの太い振動感。最初の一音で耳を引っつかれ、フェードアウトの余韻で一息にもってかれる。」とコメント。楽曲をJ-POP非ず、日本のポップミュージックのいいところを持ったオリジナリティのあるサウンドメイクであると指摘した[2]。『MUSICA』のレビュアーの小野島大は「新宝島」の曲の仕上がりを「苦労を感じさせないポップでキャッチーな曲」であるとし、「レトロなシンセの音色、歌唱性の強いフレーズやメロディは、一回りして初期のサカナクションを思わせる。そして、言葉少なで、少しずつ変移しながら繰り返されるメッセージが、先へ先へ進もうという彼らの意欲を示す力強くポジティブなメッセージとなっている。」と「新宝島」の構成や詞について指摘した[3]。また、同誌の2016年1月号では、「新宝島」を「コアなファンのみならず一般層へもアプローチをする共感と共振を得た楽曲」として、2015年のベストディスクのうちの1枚に選出している[27]。『EMTG MUSIC』は、「新宝島」をクリアでエネルギッシュなシングルとして位置付け、楽曲は「サカナクションの歌であると同時に、映画『バクマン。』の感動を増幅させている」と映画『バクマン。』への影響も述べている[35]。また、レビューで『EMTG MUSIC』および音楽雑誌『CDJournal』は「新宝島」のバンドサウンドを「新しいポップ」と指摘している[33][35]

受容とチャート成績[編集]

オリコンの調査によると、『新宝島』は2015年9月30日にフィジカルとしてリリースされた後、発売初週に推定1万8909枚売り上げ、オリコンシングルチャート2015年9月第4週付のチャートランキングで9位を記録した[36]。同年10月分のオリコンシングル月間チャートでは、25位を記録し[37]、前回2015年9月度のランキングでは50位圏外であったチャートをジャンプアップさせた結果となった[38]Billboard JAPANのチャートのうち、『Japan Hot100』では、2015年9月第4週にあたる2015年9月28日付のチャートで28位を記録し、チャートデビュー[39]。2015年10月12日付のチャート成績では27位ジャンプアップし、1位を獲得[40]。『Japan Hot100』2015年間チャートでは、30位を記録した[41]。また、『新宝島』が2015年10月12日のチャートで成績1位を獲得したことについて、Billboard JAPANの栗本斉は『新宝島』と同日にリリースされたA.B.C-Z、『Moonlight walker』との市場競争について「サカナクションのようにメディアミックスでどう盛り上げるかを考えなければいけない」とサカナクションのメディア活用とジャニーズのプロモーションの戦略を解析。キャッチーな楽曲や映像を作ることが前提にし、ロック・バンドにおいてのメディアミックスの重要性を唱えた[42]。『Japan Radio Songs』では、2015年9月第3週にあたる9月21日付のチャートで58位を記録し、チャートデビューをした[43]。2015年9月28日付のチャートでは、3位までジャンプアップ[44]。2015年10月5日付のチャートでもジャンプアップを記録し、1位を記録[45]。2015年10月12日・19日付のチャートでも1位を記録し、3週連続1位を獲得した[46][47]。2015年10月26日のチャートでは、1位順位を下げ、2位を記録[48]、2015年間チャートでは、13位を記録した[49]。Billboard Japanのチャート『Japan Top Sales』では、2015年10月12日のチャートで6位を記録し、チャートデビュー[50]日本レコード協会によるゴールドディスク認定では、10万枚以上フィジカルとして出荷されたとして、2015年11月に認定を受けている[51]。また、2017年1月には音楽配信を25万ダウンロード以上されたシングルトラックとしてプラチナディスク認定を受けた[52]

カドカワによる消費者動向調査『eb-i』によると、2015年11月2日から3日までに47都道府県の1万1317人の10代から60代までの男女に対するインターネット調査において、「新宝島」は「2015年に1番思い出に残っている曲」の1つとして、7位にランクインしている[53]

有線ラジオ放送USENが2015年12月7日に発表した『2015年間USEN HITランキング』で『新宝島』は18位を獲得した[54]

ミュージック・ビデオ[編集]

映像外部リンク
サカナクション / 新宝島 - YouTube

サカナクション - 「新宝島」特典DVD ダイジェストムービー - YouTube

サカナクションのレーベル、ビクターエンタテインメント内レーベル「NFRecords sakanaction」公式チャンネルによるミュージック・ビデオへのリンク。

背景とリリース、内容[編集]

表題曲「新宝島」のミュージック・ビデオは、「夜の踊り子」「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」「さよならはエモーション」などのミュージック・ビデオを手掛けた田中裕介が監督を務めた[55][56][57]。『ドリフ大爆笑』などの昭和の歌番組やバラエティ番組をオマージュしたレトロ感あふれるセットや仕掛けが象徴的な映像になっており[26]、今作「新宝島」が、サカナクションというバンドにとって、まさに再始動の楽曲ということで華々しいオープニング感あふれる演出となっている[55]。2015年9月25日には、映像が動画サイト『GYAO!』内『映画『バクマン。』特集』で先行公開され[56][57]、翌日、9月26日にYouTube上、サカナクション公式チャンネル『NFRecords sakanaction』内で同動画が公開された[58][59]。また、Youtube上での公開同日には公開に合わせ「ドキュメント」や「montage」などYouTube未公開であったミュージック・ビデオや、ビクターエンタテインメントの公式チャンネルなどにて、既に公開はされていたものの、『NFRecords sakanaction』内で公開されていなかったミュージック・ビデオも一挙公開となった[58]

ミュージック・ビデオの評価[編集]

「新宝島」のミュージック・ビデオは賛否両論の評価がされている。週刊誌週刊文春』のコーナー「考えるヒット」の中で近田春夫は、バンドのミュージック・ビデオをE-girlsと比較対象にした上で「2拍4拍に合わせて[ダンスの]リズムをとるのがもう既に様になっていないのだ。[中略] 老婆心ながら、ここまで切れの悪い“動き”を見せられたらファンのひとだって気持ち冷めるよって。[中略] まさかそういう演出ってことないっすよね?」とコメントしている[60]MTVジャパンが主催するミュージック・ビデオの祭典、『MTV Video Music Awards Japan』では、「新宝島」のミュージック・ビデオを最優秀邦楽グループビデオ賞にノミネートしている[61]

カラオケ映像[編集]

「新宝島」のミュージック・ビデオは、通常版とは別にカラオケ映像があり、映画『バクマン。』の監督、大根仁が撮影指揮をとった作品が存在する[62]。この作品は実際にLIVE DAMなどのカラオケ映像に使用されているほか、初回限定盤および豪華初回限定盤(『バクマン。』BOX)に収録されている。本作はレトロ感にあふれるサウンドに仕上がった「新宝島」を1980年代末から1990年代初頭の音楽シーンを象徴するカラオケ映像化したものであり、大根にとってカラオケ映像が自身の初心であったことから、大根が自らメガホンをとっただけでなく、当時の機材、演出手法、大根が当時にタッグを組んだカメラマンまで招聘。1990年代に全盛であったカラオケ映像の質感を忠実に再現した。内容は、大根が映画『バクマン。』をセルフパロディーし、映画のシーンを再現したかのようなシーンも随所にみられており、バーテンダー役として山口も出演している[63][64]

あらすじ[編集]

漫画家を目指す男性とそれを応援する女性のラブストーリー。ある日、公園で男が紙を飛ばしてしまい、その紙を女性が拾ったところから2人は出会う。それをきっかけに、男はその紙を拾った女性をモデルに漫画を描くが、男が応募した漫画のコンテストに落選したことから2人の愛は崩れ始める。男は夜中放浪をしたものの、正気を取り戻し、道中で転びながらも彼女を探し始める。女性も同様に彼氏を探しており、2人は会うことが出来たものの、赤信号となった横断歩道で男性は車にひかれ、亡くなる。その後、女性はバーでお酒を呑みながら、バーテンダーに亡くなった男性などの事を話す。すると、バーテンダーの男性は出したカクテルの上にのせた女性の手に自分の手を重ね合わせ、女性に何かを言い、彼女を微笑ませる。そして、バーテンダーと女性が腕を組み、夜の街に出るところで映像はフェードアウトし、終了する[64][65]

ライブ・パフォーマンス[編集]

公演時の日本武道館前
サカナクションのライブ・ツアー『SAKANAQUARIUM 2015-2016 "NF Records launch tour"』のアリーナ最終公演会場、日本武道館前の当日の様子。
(2015年10月26日撮影)

「新宝島」は、バンドが2015年10月から翌年3月まで公演をしたライブ、『SAKANAQUARIUM 2015-2016 "NF Records launch tour"』のアリーナ公演で、ライブ・パフォーマンスが初めて行われた[66]。アリーナ編最終公演である2015年10月27日の5年ぶりとなった日本武道館での公演では、1万1000人を動員し[66]セットリストのラスト、17曲目に「改めまして、僕達、私達、サカナクションです」という山口の挨拶の後、「新宝島」が演奏された[66][67][68][69]。また、同公演のパフォーマンスはバンドの映像作品『SAKANAQUARIUM 2015-2016 "NF Records launch tour" -LIVE at NIPPON BUDOKAN 2015.10.27-』に収録され、2016年5月25日にDVDおよびBlu-ray Discとしてリリースされた[70][69]。2015年12月28日より4日間開催されたロック・フェスティバル、『COUNTDOWN JAPAN』の3日目、12月30日の公演ではサカナクションがEARTH STAGEのトリとして出演[71]。パフォーマンス中、バンドは『SAKANAQUARIUM 2015-2016 "NF Records launch tour"』の台湾と幕張メッセの追加公演を発表し、セットリストのラストに「新宝島」を演奏、アンコールに「Aoi英語版」を披露した[71]

映像外部リンク
サカナクション / TOUR「SAKANAQUARIUM2015-2016」ティザー映像 - YouTube
サカナクション/SAKANAQUARIUM 2015-2016"NF Records launch tour"-LIVE at NIPPON BUDOKAN 2015.10.27- - YouTube
サカナクションのレーベル、ビクターエンタテインメント内レーベル「NFRecords sakanaction」公式チャンネルによるティザ―映像へのリンク。

「新宝島」は2015年10月10日深夜(24時58分 - 25時53分JST)に放送されたTBS系の音楽番組COUNT DOWN TV[72]や同年10月25日のテレビ朝日系列の音楽番組『ミュージックステーション[73]などの音楽番組や2015年11月3日にさいたまスーパーアリーナで行われた日本のロック・バンド、the telephonesのラストライブ『the telephones Presents "Last Party 〜We are DISCO!!!〜"』[74]などのライブおよびイベントなどでもパフォーマンスがされている[75][76]

カバー[編集]

映像外部リンク
BENI - 「新宝島」Music Video From COVER ALBUM「COVERS THE CITY」(2017.9.13 RELEASE!!) - YouTube
BENI公式チャンネルによるミュージック・ビデオへのリンク。

「新宝島」は、日本の歌手BENIによってシティ・ポップ調に英語歌詞カバーされている[77][78]。カバーされた楽曲は2017年9月13日にBENIがリリースしたカバーアルバム『COVERS THE CITY』に収録された[1][77][78]。楽曲は2017年7月15日に放送されたTBS系の音楽番組『音楽の日[77]や2017年9月9日に放送されたNHK名古屋放送局の音楽番組『Uta-Tube[79]でも披露されている。

BENIは、サカナクションが製作したミュージック・ビデオとは別に独自にカバー・バージョンのミュージックビデオを製作している[77][78]。「失った未来」をコンセプトに[77]、未来と過去が行き来するような新しい解釈を生み出そうと製作された[78]ミュージック・ビデオでは、神奈川県横浜市みなとみらいスクラップ場で撮影され[78]、スタイリッシュな衣装に身をまといながらのダンスを見ることができる[80]

シングル収録トラック[編集]

CD1[29][81][82][83]、デジタル・ダウンロード[84][85]
全作詞・作曲: 山口一郎
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
1.「新宝島」山口一郎山口一郎サカナクション、冨田謙
2.「「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」」山口一郎山口一郎サカナクション
3.「インナーワールド (AOKI takamasa Remix)」山口一郎山口一郎サカナクション、青木孝允
4.「新宝島(instrumental)」山口一郎山口一郎サカナクション、冨田謙
合計時間:
CD2[10][29][81][86]
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.MOTION MUSIC OF BAKUMAN。 サカナクションサカナクション
合計時間:

クレジット[編集]

[59][82][87][38][17][18]


サカナクション[編集]

レコーディング[編集]

  • Cooperatibe Keyboard Arrangement - Yuzuru Tomita
  • Recorded - Ayaka Toki(Aobadai Studio)
  • Mixed - Masashi Uramoto(Soi Co.,Ltd)
  • Record & Mixed - Aobadai Studio
  • Mastered - Yoshinori Sunahara

DVD[編集]

カラオケメイキング映像[編集]

  • 監督 – 新井雅仁(ビクターエンタテインメント)
  • 聞き手 – 山上聡

カラオケボックストークセッション[編集]

出演
  • 岩寺基晴
  • 岡崎英美
  • 江島啓一
スタッフ
  • 監督 – 新井雅仁(ビクターエンタテインメント
  • カメラ – 佐藤翼(ビクターエンタテインメント)、清水凌平(ビクターエンタテインメント)
  • ロケーション協力 – カラオケベアーズ
  • カラオケ音源協力 – 第一興商

カラオケ映像のスタッフ[編集]

出演
スタッフ

ミュージックビデオのスタッフ[編集]

チャートおよび認定と売上[編集]

チャート[編集]

『新宝島』の週間チャート(2015年)
チャート 最高
順位
出典
日本・オリコンCDシングルチャート 9 [36]
日本・Japan Hot 100 1 [40]
日本・Japan Radio Songs 1 [45]
日本・Japan Top Sales 6 [50]
『新宝島』の年間チャート(2015)
チャート 最高
順位
出典
日本・Japan Hot 100 330 [41]
日本・Japan Radio Songs 113 [49]
日本・2015年間USEN HITランキング 218 [54]
『新宝島』の2015年週間オリコンシングルチャートの推移
[36][89][90][91][92]
『新宝島』の月間チャート(2015)
チャート 最高
順位
出典
日本・オリコンCDシングルチャート 25 [37]

ゴールド等認定[編集]

認定年月 認定団体 認定 売り上げ 出典
日本 2015年11月 RIAJ ゴールド
(CD)
10万+[注 4] [51]
2017年1月 プラチナ
(ダウンロード)
25万+[注 5] [52]

売上[編集]

集計団体 売り上げ/枚 出典
日本 オリコン 35000 [38]

解禁日と発売日一覧[編集]

国・地域 発売/発信元 発売日/解禁日 規格 規格品番/リクエストナンバー[注 6]
日本 JFNTOKYO FM
SCHOOL OF LOCK!
2015年9月4日 (2015-09-04) ラジオ・プレミア[9][21][29][30] N/A
2015年9月26日 (2015-09-26) ミュージック・ビデオ
2015年9月30日 (2015-09-30)
マキシシングル
LIVE DAM カラオケ[64] 5449–28[95]
世界
  • NF Records
  • ビクターエンタテインメント
デジタル・ダウンロード[85] N/A
日本 2015年10月17日 (2015-10-17) レンタルCD[96] VICL–37102[96]
台湾 ロックレコード 2015年11月20日 (2015-11-20)
マキシシングル[97]
  • CD
  • 2CD+DVD
  • CD+DVD
GUT2504.4[97]
日本 JFN・TOKYO FM
『SCHOOL OF LOCK!』
2016年2月25日 (2016-02-25) ラジオ(ライブ音源)[31] N/A

出典・脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 「インナーワールド (AOKI takamasa Remix)」のみ[38]
  2. ^ 「「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」」のみ (有泉智子 2015b, p. 126)。
  3. ^ 「「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」」をのぞく (有泉智子 2015b, p. 126)。
  4. ^ 認定のみに基づく出荷枚数。
  5. ^ 認定のみに基づく売上数。
  6. ^ "N/A"は該当する値および内容がないことを意味する。

出典[編集]

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参考文献[編集]

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  • サカナクション 「Ⅱ データ/考察」『魚大図鑑』 魚図鑑編纂委員会、企画編集部、平林奈緒美、伊東総研、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント2018年3月28日、34 - 35頁。VIZY-491。
  • サカナクション 『魚図鑑』 魚図鑑編纂委員会、企画編集部、平林奈緒美、伊東総研、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント、2018年3月28日、14 - 15頁。VIZY-1371/1372。

外部リンク[編集]