セントレイ

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セントレイ
サカナクションシングル
初出アルバム『シンシロ
B面 Ame (A)
もどかしい日々
リリース
規格 CD
デジタル・ダウンロード
録音 2008年
ジャンル ニュー・ウェイヴ
ロック
時間
レーベル BabeStar Label
ビクターエンターテイメント
作詞・作曲 山口一郎
チャート最高順位
サカナクション シングル 年表
セントレイ
2008年
アルクアラウンド
2010年
EANコード
EAN 4988002559961
EAN 4988002559978
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セントレイ』(日本語発音: [sentoɺei])は、日本のロックバンドサカナクションの楽曲。バンドのフロントマン山口一郎によって作詞作曲されたこの楽曲は、シングルとしてリリースされ、バンドにとって本作は物理メディアでのリリースでは初の作品となった。2008年11月12日デジタル・ダウンロードとして各配信サイトにて配信リリースされた後に、12月10日ビクターエンタテインメントの傘下レーベル、BabeStar LabelよりCDシングルとしてリリースされた。楽曲のタイトルは、数字の“1000”(セン)と“0”(レイ)という意味を持っており、シングルの発売を記念としたライブツアー『SEN(千)LIVE』および『REI(零)LIVE』ではそれにちなんだ料金でのライブを行っている。ライブではシングルに収録された楽曲などがライブ・パフォーマンスされた。楽曲の音楽性は、ギター・ロックとエレクトロニカをメインとしており、曲中2度目のAメロのサウンドではダンス・ビートの要素が含まれている。付属するミュージック・ビデオは豊田京太郎が務めており、映像はバンドメンバー5人が出演している。楽曲は、音楽評論家により賛否両論評価されている。ロッキングオンの岡崎咲子は、ウェブ上で「バンド初のシングルで、サカナクションの景色が変わった。」とコメントしており、躍進だけではなく、ギターをはじめとした楽器での演奏などを肯定的に評価している一方、タワーレコードの音楽雑誌、『bounce』の山田邦子は、曲の「疾走感」を賞賛し、バンドがより標準的な「ギターロック」の歌を作成すると快適であったと指摘し、一部を否定している。

背景と制作[編集]

フロントマンの山口一郎は、楽曲で「サカナクションなりの4次元」を表現している[1]。(画像は単純な回転英語版を繰り返す正百二十胞体。)

「セントレイ」は、アルバム『シンシロ』の制作工程の上で出来た作品である[2]。また、楽曲はアルバム中心になる曲として作曲された[3]。また、アルバム『GO TO THE FUTURE』や『NIGHT FISHING』に収録された楽曲がポップ・ミュージックとして制作しようと作曲したものの、ポップ・ミュージックから遠ざかった楽曲が完成されたために、今作「セントレイ」ではエンターテイメント・ミュージックに重点を置き、一層の需要を目指し制作している[4]。タイトルは、「1000(セン)と0(レイ)」、つまり「宇宙と自分」と、その「狭間」が繋がっていく軌跡という意味で名付けられた[5]。そのため、楽曲へのアプローチに宇宙や『銀河鉄道999』といった観点を置いている[4]

バンドのフロントマンである山口一郎は『シンシロ』の制作において過去作とは異なるアプローチを取った。すなわち、いくつかの曲の作詞作曲を行った後、山口は各メンバーに1曲ずつ渡しアレンジを依頼した。アレンジされたデモが持ち込まれた後はそれを元にメンバーで一緒に制作した。「セントレイ」を担当したのはベースの草刈愛美[6]で、草刈に山口から渡されたデモは山口がアコースティックギター一本で演奏したセンチメンタルで切ない曲であったが[2]、山口はそれを草刈があまり慣れていない(と山口が考えた)「ギター・ロック」風にアレンジするよう指定した[3]。しかし、草刈が書いてきたのはストレートなギター・ポップソングであったために、山口と草刈で再編曲をし、サカナクションらしさと山口の思い浮かべるイメージへと近づけ、最終的にはスタジオでのリハーサルを通して、現在の音楽性を持つ楽曲に編成された[6]。草刈は制作過程でもっとも曲として完成している状態のデモを山口の元に持ち込んだメンバーであった。元々草刈はギター・ロックやパンク系の楽曲を手がけていた経験があり、本作のアレンジにおいて「初期衝動的な勢いを懐しく思いながら」あたったと述べている[6]

構成[編集]

「セントレイ」は、ポップな楽曲として挑戦されたホ長調でテンポ132という早い拍節で構成された楽曲である[6]。バンドサウンドはシンセサイザーを混ぜ合わせたギター・ロックエレクトロニカの要素を含んだソングであり、ギターベースキーボードドラムスを含んだ音楽性をもっている[2][4][5][6]。また、曲中2度目のAメロのサウンドではダンス・ビートの要素が含まれている[4]コーラス曲調は、Am-Emaj7-G♯m-A-Eの進行で始まる間、詩句はC♯m-Aのアメリカ英語のコード進行から始まっている[6]

プロモーションとリリース[編集]

「セントレイ」は、2008年11月12日デジタル・ダウンロードとして各配信サイトにて配信リリースされた後[7]に、12月10日ビクターエンタテインメントの傘下レーベル、BabeStar LabelよりCDシングルとしてリリースされた[8]。また、今作は傘下であるBabeStar Labelよりリリースされた最後の作品である。『ネイティブダンサー』から『懐かしい月は新しい月 〜Coupling & Remix works〜』までの作品は、ビクターエンタテインメントからのリリースとなる[8][9][注 1]

楽曲は、2008年8月26日小樽で行われたロック・フェスティバルライジング・サン・ロックフェスティバル』のパフォーマンス間に初披露された[11]。楽曲は、エフエムラジオ局ヘヴィー・ローテーションされており、TOKYO FMを含むJFN系列4局、FM PORTFM802、熊本シティFM、九州朝日放送CROSS FMといった全国の各ラジオ局でパワープッシュされた[12]。パワープッシュでは、エフエムラジオだけではなく、日本テレビ音楽戦士 MUSIC FIGHTERミュージック・ビデオを含めたパワープッシュとして、RKB毎日放送チャートバスターズR!』、MTVジャパンhotseat』で楽曲が使用された。また、楽曲はオープニング曲エンディング曲としても使用され、オープニングでは、富山テレビbbt music selection[13]。エンディングでは、KBCテレビV3』で楽曲が使用された[12]。シングルは、発売を記念としたライブツアー『SEN(千)LIVE』および『REI(零)LIVE』が行われている。ライブのチケット価格はそれぞれタイトルの意味の数字の“1000”(セン)と“0”(レイ)にちなんだ価格となっていた[11][12]

B面に収録された「Ame (A)」は、アルバム『懐かしい月は新しい月 〜Coupling & Remix works〜』に収録されている[14]。また、同様B面に収録されたネイティブダンサーは日本のディスク・ジョッキーFantastic Plastic Machineによってリミックスされ、アルバム『VERSUS. JAPANESE ROCK VS FPM SELECTED AND NON-STOP MIXED BY FPM』に収録されている[15]

ミュージック・ビデオ[編集]

映像外部リンク
セントレイ - YouTube - サカナクションのレーベル、ビクターエンタテインメント内レーベル「NFRecords sakanaction」公式チャンネルによるミュージック・ビデオへのリンク。

楽曲「セントレイ」のミュージック・ビデオは監督を豊田京太郎が務めた[16]。ミュージック・ビデオは、暗闇の中で梁の上に並置されながら、曲を歌うの5人のメンバーが映っており、明るい光源に向かって移動するカメラワークを特徴としている。豊田は曲のテーマを聞いた後、ビデオを作成するためにインスピレーションを得て、4次元へ旅するバンドを映像に描いた。山口は、具体的にはロックや歌やバンドではなく、電子音や人間の側面を強調するように要望したという[17]

評論家による評価[編集]

「セントレイ」は、音楽評論家により賛否両論評価されている。ロッキングオンの岡崎咲子は、ウェブ上で「バンド初のシングルで、サカナクションの景色が変わった。」とコメントしており、躍進だけではなく、ギターをはじめとした楽器での演奏なども評価している[5]音楽雑誌CD Journal』のレビュアーは、新しいサカナクションスタイルのギターロック、ならびにそれらの刻々と変化するスタイルを賞賛した。レビューアーは、「希望に満ちや権限に微妙な入札」から山口のコーラスやボーカルに感銘を受けたとコメントした。しかし、ミニ・レビューでは、曲が非常に「派手」でなかったことを指摘しも、サカナクションは依然として「高品質ハイブリッド」の音を表現していると中立的に評価した[13]タワーレコードの音楽雑誌、『bounce』の山田邦子は、曲の「疾走感」を賞賛し、バンドがより標準的な「ギターロック」の歌を作成すると快適であったと指摘した[18]

収録曲[編集]

デジタル・ダウンロード
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「セントレイ」  
合計時間:
マキシシングル
全作詞・作曲: 山口一郎
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「セントレイ」山口一郎山口一郎
2.「Ame (A)」山口一郎山口一郎
3.「もどかしい日々」山口一郎山口一郎
合計時間:

チャート[編集]

「セントレイ」の週間チャート(2008年)
チャート 最高
順位
出典
日本・ Billboard Adult Contemporary Airplay 45 [19]
日本・Billboard Japan Hot 100 9 [20]
オリコンシングルチャート 35 [21]

売り上げ[編集]

集計団体 売り上げ/枚 出典
オリコン 6,000 [22]

発売日一覧[編集]

国/地域 発売/発信元 発売日 規格 規格品番 出典
日本の旗 日本 BabeStar Label
ビクターエンタテイメント
2008年11月12日 (2008-11-12) デジタル・ダウンロード VEAML-22686 [8][23]
2008年12月10日 (2008-12-10) CD VEAML-22686 [24][25]
2008年12月17日 (2008-12-17) レンタルCD VICB-35013
VICB-35014
[26]
大韓民国の旗 韓国 J-Box Entertainment 2009年4月13日 (2009-04-13) デジタル・ダウンロード N/A [27]

脚注・出典[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 『懐かしい月は新しい月 〜Coupling & Remix works〜』につづく、『新宝島』以降は自己レーベルからのリリース[10]

出典[編集]

  1. ^ サカナクション、「セントレイ」は4次元妄想プレイ”. BARKS (2008年12月21日). 2015年2月24日閲覧。
  2. ^ a b c 話題のテクノ・ロックバンド、サカナクションが3rdアルバム発表!”. Listen Japan. 2010年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月13日閲覧。
  3. ^ a b 土田 真弓 (2009年1月15日). “サカナクション”. タワーレコード. pp. 1-4. 2015年2月26日閲覧。
  4. ^ a b c d 土田真弓 (2008年12月11日). “スペシャル サカナクション”. ビクターエンタテインメント. p. 1. 2008年12月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月26日閲覧。
  5. ^ a b c 岡崎咲子 (2008年1月20日). “新章を告げる音”. RO69. ロッキングオン. 2015年2月24日閲覧。
  6. ^ a b c d e f サカナクション (2012-09-12). バンド・スコア サカナクション/SAKANA ENSEMBLE 2007-2009. 日本、東京: ドレミ楽譜出版社. pp. 170–183. ISBN 4285134675. 
  7. ^ セントレイ”. ビクターエンタテインメント. 2010年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月22日閲覧。
  8. ^ a b c サカナクション新曲タイトルにちなんで千円ライブ”. ナタリー. ナターシャ (2008年12月12日). 2015年2月17日閲覧。
  9. ^ アルクアラウンド<通常盤>”. タワーレコード. 2016年3月28日閲覧。
  10. ^ サカナクション、自主レーベル「NF Records」立ち上げ”. BARKS (2015年9月11日). 2015年9月11日閲覧。
  11. ^ a b サカナクション、初シングル「セントレイ」レコ発ツアー決定”. BARKS (2008年11月20日). 2015年2月24日閲覧。
  12. ^ a b c Information”. ビクターエンタテインメント. 2008年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月28日閲覧。
  13. ^ a b サカナクション / シンシロ [限定]” (Japanese). CD Journal. 2015年2月24日閲覧。
  14. ^ サカナクション"月"のコンセプト作にメンバーREMIX&山口一郎初監督MV”. ナタリー. ナターシャ (2015年11月3日). 2015年11月4日閲覧。
  15. ^ 【CD】Getting Better 15th Anniversary presents Getting Roll〜Rock Anthem Mix〜”. タワーレコード. 2015年4月21日閲覧。
  16. ^ セントレイ”. スペースシャワーTV. 2015年2月17日閲覧。
  17. ^ Sakanarchive 2007—2011: Sakanaction Music Video Collection (Limited Edition). サカナクション. 日本、東京: ビクターエンタテインメント. 2011.
  18. ^ 【CD】シンシロ<期間限定価格盤>”. タワーレコード. 2015年4月21日閲覧。
  19. ^ 2008/12/29付:Japan Billboard Adult Contemporary Airplay”. ビルボード. 阪神コンテンツリンク (2008年12月24日). 2015年1月22日閲覧。
  20. ^ Japan 2008/12/22付:Billboard Hot 100”. ビルボード. 阪神コンテンツリンク (2008年12月17日). 2015年1月22日閲覧。
  21. ^ セントレイ”. オリコン. 2014年12月13日閲覧。
  22. ^ オリコンランキング情報サービス「you大樹」”. オリコン. 2015年11月15日閲覧。
  23. ^ セントレイ”. ビクターエンタテインメント. 2010年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月22日閲覧。
  24. ^ セントレイ<初回生産限定盤>”. タワーレコード. 2015年1月30日閲覧。
  25. ^ セントレイ<通常盤>”. タワーレコード. 2015年1月30日閲覧。
  26. ^ セントレイ”. ツタヤ. 2015年2月22日閲覧。
  27. ^ セントレイ (Sentorei)” (韓国語). Bugs. 2015年2月17日閲覧。

外部リンク[編集]