服部半蔵 影の軍団

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影の軍団シリーズ
Shadow Warriors
ジャンル 時代劇
企画 各スタッフ参照
脚本 各作品リスト参照
監督 各作品リスト参照
出演者 千葉真一
樹木希林
音楽 渡辺茂樹
荒木一郎[注釈 1]
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本語
時代設定 江戸時代
シリーズ数 5
製作
制作 東映
製作 KTV / 東映
放送
放送局FNS
映像形式SDTV
音声形式モノラル
服部半蔵 影の軍団
プロデューサースタッフ参照
出演者三林京子
高岡健二
長谷直美
火野正平
春田純一
栗田洋子
菅貫太郎
石橋蓮司
山村聰
西郷輝彦
ナレーター小池朝雄
オープニングスペクトラム
『服部半蔵 影の軍団 メインテーマ』
エンディング岡林信康Gの祈り
放送期間1980年4月1日 - 9月30日
放送時間火曜 22:00 - 22:54
放送枠関西テレビ制作・火曜夜10時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数27
服部半蔵 影の軍団
影の軍団II
プロデューサースタッフII参照
出演者真田広之
江藤潤
朝加真由美
星正人
黒崎輝
崎津隆介
成田三樹夫
長門勇
志穂美悦子
山村聰
ナレーター小池朝雄
オープニングスペクトラム
『服部半蔵 影の軍団 メインテーマ』
エンディング泉洋次光と影のバラード
放送期間1981年10月6日 - 1982年3月30日
放送時間火曜 22:00 - 22:54
放送枠関西テレビ制作・火曜夜10時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数26
影の軍団II
影の軍団III
プロデューサースタッフIII参照
出演者志穂美悦子
真田広之
中村晃子
蟹江敬三
立川光貴
河原崎建三
黒崎輝
誠吾大志
崎津隆介
小沢栄太郎
岸田今日子
ナレーター橋爪功
オープニング真田広之 『誓い (JACのテーマ)
エンディング真田広之 『砂漠の都会に
放送期間1982年4月6日 - 9月28日
放送時間火曜 22:00 - 22:54
放送枠関西テレビ制作・火曜夜10時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数26
影の軍団III
影の軍団IV
プロデューサースタッフIV参照
出演者池上季実子
MIE
美保純
黒崎輝
橋爪功
石田純一
大葉健二
伊原剛
澄川真琴
千原麻里
志穂美悦子
亀石征一郎
范文雀
成田三樹夫
世良公則
真田広之
ナレーター久米明
オープニング『影の軍団IV メインテーマ』
エンディング千葉真一 『
放送期間1985年4月2日 - 10月1日
放送時間火曜 22:00 - 22:54
放送枠関西テレビ制作・火曜夜10時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数27
影の軍団IV
影の軍団 幕末編
プロデューサースタッフ 幕末編参照
出演者世良公則
MIE
黒崎輝
橋爪功
大葉健二
伊原剛
千原麻里
岩戸隼人
浅野ゆう子
亀石征一郎
范文雀
志穂美悦子
夏八木勲
真田広之
ナレーター久米明
オープニング『影の軍団IV メインテーマ』
エンディング千葉真一 『影』
放送期間1985年10月7日 - 12月30日
放送時間月曜 22:00 - 22:54
放送枠関西テレビ制作・月曜夜10時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数13
影の軍団 幕末編

特記事項:
制作協力 : サニ千葉エンタープライズ
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服部半蔵 影の軍団』(はっとりはんぞう かげのぐんだん)は、日本テレビ時代劇#影の軍団シリーズの第1作である。FNSにて1980年4月1日 - 9月30日火曜日22時から22時54分に全27話が放送された。

影の軍団シリーズ[編集]

概要[編集]

『服部半蔵 影の軍団』を皮切りに、1981年の『影の軍団II』(全26話)、1982年の『影の軍団III』(全26話)、1985年の『影の軍団IV』(全27話)、1985年の『影の軍団 幕末編』(全13話)とシリーズ化されたテレビ時代劇である。千葉真一を主演に迎えた全シリーズは、千葉と彼が率いるジャパンアクションクラブ (JAC)の躍動感あふれるダイナミックなアクションと質の高いドラマ構成により、社会現象を巻き起こすほどの熱狂的な人気を誇った[1]。作品ごとに時代・舞台設定や登場人物は異なるが、千葉演じる伊賀忍者の頭領(おかしら)率いる影の軍団が御庭番甲賀組や様々な敵と戦い、権力にへつらうことなく対抗するモチーフは共通している。忍者を演じる必要上、JAC俳優が多く配役された。千葉と同様に樹木希林はシリーズ通して登場し、一貫してお人好しの下ネタ好きで、千葉扮する主人公に片思いという役どころとなっている。

評価[編集]

能村庸一は「1980年代の傑作シリーズ」[2]春日太一は「千葉真一がその身体能力を存分に活かしたド迫力の殺陣を見せている[3]。千葉は海外からワイヤーアクショントランポリンを導入し[4]、彼が率いるジャパンアクションクラブを東映京都撮影所に連れていった[3]。時代劇の殺陣にアクション・スタントを持ち込み、これまで表現できなかったアクロバティックな動きを表現している[3]。これらを前面に押し出した本シリーズは、ビジュアル面やドラマとしての描き方も含めて、『忍者もの』の完成形を作った[4]」と、それぞれ評している。

その要因を東映プロデューサーの翁長孝雄は「吹き替えのないスタントの魅力」と一言で表現している[2]。関西テレビプロデューサーの岩崎義は「現代の価値観とは異なり、他人のために死ぬことを表現できる時代劇で忍者という虐げられた人々の怒り、悲しみ、非情な権力への憤りがベースにあったから、抵抗なく感情移入されたのではないか」と振り返っている[2]

影響(シリーズ)[編集]

国内ではプロゴルファー尾崎将司[5]海外ではクエンティン・タランティーノ[1]アメリカの新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストの孫娘でパトリシア・ハーストの妹であるビクトリア・ハーストが熱狂的なファンでいる。ハーストは『影の軍団IV』、『影の軍団 幕末編』に出演。タランティーノは2003年の映画『キル・ビル』に半蔵役の千葉真一とがま八役の大葉健二をキャスティングしている。

音楽(シリーズ)[編集]

担当した渡辺茂樹の楽曲のほか、千葉真一主演映画『東京-ソウル-バンコック 実録麻薬地帯』(1973年)で荒木一郎劇伴(ドラムロールをメインにした2つの楽曲)も本シリーズで採用され、各シーズンで流されている。『影の軍団II』から、渡辺が担当した映画『仕掛人梅安』の音楽も使われるようになった。

『服部半蔵 影の軍団』のメインテーマにはAタイプとBタイプの2パターンがあり、テンポが遅め(M.M.=115)のロングバージョンがAタイプ。音源は「影の軍団 音楽編」の1-17「忍軍激突」より『オープニング1'44" #2』と、1-20「オープニング・テーマ〜サブタイトル」より『(Ⅰ)オープニング1'44" #1』の2つに分けられる(以後それぞれ後者をAタイプ#1、前者をAタイプ#2と区別する)。テンポが速め(M.M.=123)のショートバージョンがBタイプ。音楽編の1-1「オープニングテーマ」より『オープニングM-2 #2』が該当する。影の軍団においては初回OPのみAタイプ#2、それ以降のOPはBタイプで固定されている。殺陣でメインテーマが使用される際は、長めのシーンではAタイプ、短めのシーンではBタイプ、と使い分けられている。Aタイプ#1は『服部半蔵 影の軍団』第4話以降の次回予告から使用されている。CM前に挿入されるアイキャッチもメインテーマが元になっており、音楽編の1-10「影、行動開始」より『アイキャッチ』がこれに当たる。

『影の軍団II』のメインテーマには前述のAタイプ#1の音源が使用されており、OPや殺陣にも使われる。またAタイプ#2の音源も専ら殺陣に使われており、話数によって使い分けられている。更にBタイプの音源も殺陣の長さに応じて使い分けられる。なお、音楽編の1-32「オープニングテーマ (未使用バージョンA型)」と、2-1「オープニングテーマ (未使用バージョンB型)」は元々はOP用として作曲されながらもOPで使われたことはなく、専ら殺陣や次回予告で使用されている。CM前に挿入されるアイキャッチは後者の未使用バージョンが元になっており、音楽編の1-25「明日を駆ける!!」より『アイキャッチA型』がこれに当たる。

服部半蔵 影の軍団[編集]

解説[編集]

1978年の映画『柳生一族の陰謀』は日本公開後にテレビドラマが放送され、本ドラマも同様に映画『影の軍団 服部半蔵』の公開後、連動して放送される予定だった[2]。同映画も千葉真一服部半蔵役で主演するキャスティングで進められていたが[2][6]、脚本の変更により千葉は降板[2][7]

テレビ映画の本作品のみ千葉真一は主演することとなるが、この試みは成功し、全5作のシリーズとなっていった[2]

千葉真一と彼が率いるJACのダイナミックなアクションだけでなく、市井で半さん(千葉真一)とおりん(樹木希林)のユーモア溢れる掛け合いや湯屋でのコミカルなお色気を観ることができる対照的な構成になっている[8][9]。闇で死闘・暗躍する忍者たちが幕府の権力闘争に巻き込まれ、その一方で庶民として街中で暮らす姿が一つの作品に描かれ、これらの同居が人気の一因になっている[8][9]。この骨子はその後の作品にも踏襲されていき、伊賀忍者のアジトを忍者屋敷を兼ね備えた一軒家の銭湯にした設定は東映プロデューサーの翁長孝雄だが、必殺シリーズのプロデューサーである山内久司もこの創造に感心している[8]

関西テレビのプロデューサー・岩崎義の提案により、主題歌には岡林信康が起用された[10]。「山谷ブルース」で労働者の悲哀を表現した岡林のセンスを忍者たちに置き換えた形で、当時としては異例のフォークソングによる主題歌・挿入歌が本作品のイメージアップに貢献している[10]

2006年12月8日に『服部半蔵 影の軍団』全27話を完全収録したDVDボックスが発売、同商品のテレビCMでは歴代の服部半蔵を演じた千葉真一のナレーションが新規に録音された。

2021年12月10日からYouTubeの「東映時代劇YouTube」で無料配信が行われている(毎週金曜日11:00)。第1・2話は常時、第3話以降は1週間の期間限定配信となる。

ストーリー[編集]

慶安四年、三代将軍徳川家光がにわかに世を去り、嫡子の徳川家綱が四代将軍の治世になっていたが、家綱は僅か五歳。政権の座に送り出さねばならない生母のお楽や大奥の不安はひとしおであった。御三家・幕閣が集まる間へ母と共に招かれた家綱は、水戸光圀から徳川家の御威光を未来永劫守り継ぐために、幕閣諸役の人事を一新することになったと報告される。新将軍家補佐役には家光異母弟の保科正之老中筆頭に堀田正盛、次席に酒井忠清阿部重次、以下六名。御三家も新将軍家を守ると光圀から具申された。しかし古来幼君が立てば政変が巻き起こる。新体制は確立したが、幕閣重臣たちの間にもそれぞれの思惑を胸に、疑心暗鬼の緊迫した空気がみなぎっていた。

いっぽう権力闘争と無縁の庶民は、今日も神田の湯屋「雉子湯きじのゆ」で湯へ浸かりに賑わっていた。雉子湯の主人は客と将棋を指すのが好きで、お人好しの半さん。しかしその正体は徳川家康から八千石の碌を得ていた服部家の三代目服部半蔵であった。父である二代目服部半蔵は10年前に理不尽な改易をされたため、三代目半蔵は幕府を全く信用していなかった。「先代の時と同じように、どうせまた利用され、捨てられるのが目に見えている。同じ轍は踏まない」と思っていたのだ。服部家の再興を全く考えていない半蔵は「影はあくまでも影。光にはなれん。それが運命さだめなら、影として自由に行きたい。そして徳川の天下てんがを影から操ってやる。親父。おれの命の行く末、しかと見届けてくれ」と誓い、市井に潜んでいた。

そんなある夜更け、堀田正盛と保科正之が正体不明の忍び集団に襲撃される。保科は自ら身を守り、家来の生駒春緒たちも敵を撃退するが、堀田はその首を半蔵門に掲げられ、病死で隠し通そうとした保科の思惑とは反する方向へ事件が発展していく。公儀御庭番甲賀組頭領の水口鬼三太みなぐちきさんたから「先頃不行跡を理由に改易された服部半蔵と伊賀忍者の恨みの所業。その頭領かしらを三代目服部半蔵」と保科は上伸される。鬼三太は「お任せあれば、数日中に江戸に潜伏する半蔵を捕らえる」と言い切るが、保科は半蔵がただの忍びでないことを知っていた。三代目半蔵にもこの知らせが届き、何者の仕業かわかりかねていた。鬼三太は弥藤次ら配下の甲賀衆と共に江戸に潜む伊賀の隠れ忍びを襲い、半蔵の居場所を聞き出そうとする。しかし伊賀衆みなが自決し、潜伏先を見つけられずにいた。仲間を殺された半蔵は鬼三太が徘徊している場へ出向き、問い詰め、勘違いを諭すが鬼三太は聞き入れず、半蔵に斬りかかる。幕府の犬に成り下がり、忍びの精神を忘れた鬼三太を半蔵は相手にせず、保科へ会いに行き、身の潔白を証明しようとする。「我が服部一門を陥れる陰謀」と言上するが、一族の居場所を教えるようにと保科が要求。半蔵は「それはできん。だからこそこうして自ら出向いてきた」と拒む。一分の隙もなく控えめながら堂々たる半蔵の態度に保科は信じたいと思いながらも、半蔵を吟味所へ拘束し、幕閣との協議へ向かう。御三家・幕閣諸役は「服部半蔵は死罪。服部一門はことごとく根絶」に、保科が「十分な詮議がされてない」と強行に反対するものの、保科以外全員が賛成したため散会してしまった。鬼三太による甲賀流縛説法の術で縛られ、牢屋に閉じ込められた半蔵に死刑が迫る。

髪結床「おりん」では女主人のおりんが、雉子湯のお梅から半さんが夕べから帰ってこないと聞かされ、常連客から女ができたと言われ不安になる。そんなおりんを微笑みながら横で仕事していたお霧に瓢六から繋ぎがくる。瓢六は大道芸をする大八、大工仕事をしている喜平次、医者をする上忍の津々美京之介にも繋ぎをとり、服部衆が雉子湯に隠されている忍者屋敷に集まってくる。半蔵の死刑が明日と決まったため、京之介が指揮をとり、救出に向かう。吟味所を大八の火薬で注意をそらし、半蔵を助け出した。半蔵は甲賀の陰謀と思い、あえて敵の懐に入り捕まったまま様子を探っていたが、どうやら甲賀の仕業でないと見極める。「このままでは伊賀は濡れ衣を着せられたまま滅びる、おそらく天下を左右する陰謀が隠されているに違いない。伊賀一族のために戦わねばならん」と、生き延びることを服部衆に訓示する三代目半蔵であった。

半蔵は再び保科に会いに屋敷へ行く。幕閣ではまだ自分に力がないと保科は詫びながら、恩賞出すので暗殺一味の正体と事の真相を調べてほしいと依頼。だが半蔵は「信用できぬ。親父の二の舞はごめんだ」と一旦断る。保科は笑いながら「伊賀者には無理な仕事。服部半蔵を買いかぶっていた」と言い出す。半蔵は「今度だけはその誘いにのってやろう」と、事成就の暁には無実を天下へ公表と安全保障を条件につけ、仕事を引き受け、闇へ消えていく。半蔵は瓢六を通して、影の者に幕閣と御三家の手持ちの忍びで挙動不審な忍びを探り出すよう指示。影の者の一人で女郎に身をやつしてるお佐和から、法外な金使いする浪人たちがしばしば遊びに来て、忍者と見受けられるが、正体はわからない、金色の守り袋を肌身離さず、という報告が上がってきた。半蔵は侍に扮し、大八と共にお佐和の仕事場を監視。その浪人たちが来るのを待っていたものの、お佐和は不意に彼らに斬られてしまう。敵を討つと誓う半蔵と服部衆だが、手掛かりを失ってしまった。京之介は「いっそのこと保科殿を暗殺させてしまえばいい。保科殿は殺される、だが保科殿は生きている」という妙案を思いつく。大八がそんなことできっこないと否定するが、半蔵は「おもしろい。不可能を可能にするのがおれたちの生きがい」と京之介の作戦を採用した。

深夜、籠に乗った保科を警護する行列が進む。それを待ち受ける正体不明の忍者たち。彼らが襲おうとしたとき、半蔵が馬に乗って現れ、籠に刀を突きさす。刺された保科は血まみれになって籠から出てきた。家来たちは一目散に逃げていく。当初保科を襲おうとした忍者たちは半蔵の前に現れ、「なぜ獲物を横取りした」と詰問する。半蔵は「おれも金がほしい。雇い主を教えろ」と言い出したので、忍者たちはそんなことはさせんと半蔵に襲いかかるが、返り討ちされた。半蔵は首領のみを生け捕りにする。金色で奥三宝流の守り袋を身にまとった首領は久世法眼とわかり、法眼の雇い主が待つ小屋へ案内させる。大八や喜平次も現れ、半蔵の警護と血だらけの保科を運ぶ。小屋には頭巾を被った侍が待ち構えており、死んだ保科を見たら、「誰が殺ってくれようと構わん。これでわしが筆頭老中、ならびに幼君の補佐役になれるのじゃからのう」と満足そうに頭巾を外す。次席老中の阿部重次であった。法眼に見向きもせず、阿部は「半蔵。わしが政権を手にした暁には、服部家の再興を差し許し、禄高も元通りに八千石を取ら、わしの腹心として働いてくれ」と余裕たっぷりに話しかける。その時、外から保科正之が入ってきて「阿部殿。暗殺の首謀者はあなたでしたか」と言い放つ。驚く阿部は既に運び込まれていた血だらけで横たわる保科と後から入ってきた保科を見比べる。血だらけの保科が立ち上がり、面を外すと瓢六であった。血は鶏のものをふんだんに使い、京之介の絡繰りであった。法眼はこの騒ぎに生じて脱出を図るが、半蔵に斬られ、阿部はあくる朝、自邸で切腹。

「先の将軍家光公への殉死」と公表されるが、これは当初の約束である「下手人を天下へ公表する」と違うことから、半蔵は保科を詰問する。「幕閣内での血みどろな抗争が明るみに出れば公儀の威信は地に落ち、世情の動揺を招く。絶対に避けたい。これが政というものだ。徳川家安泰のために、どんな陰謀や混乱が起こるか?半蔵、わしにはどうしてもおまえの力が必要だ。わしの片腕となって働いてくれぬか」と言う保科に、半蔵は「全て幕府のご都合しだいか。いよいよもってうんざりだ。飼い犬になる気はない。わたしは誰にも指図を受けん。影として影の思惑のままに動く。志が相通じれば、時としてあんたと手を組むこともあるだろう。また敵に回して争わねばならないこともあろう。いま私に言えるのはそれだけだ」と返答し、天井裏から消えていく。

三代目半蔵の力量に脅威を抱いていた鬼三太は、配下のくノ一で二代目半蔵に父を殺されたお甲に「三代目半蔵に近づき、動静を逐一報告しろ」と命じ、半蔵と伊賀衆の動きを探らせ始めた。一方、伊賀の里からは甲賀の公儀御庭番が気に食わず、伊賀の復活を狙う下柘植の大猿とその一党が甲賀に戦いを挑むため、江戸へ向かっていた。

それは伊賀と甲賀の暗闘と、それを利用する幕閣たちの権力闘争が始まる幕開けであった。

登場人物[編集]

影の軍団
三代目服部半蔵:千葉真一
伊賀衆の頭領。江戸生まれの服部衆と共に影の軍団を結成。父親である二代目服部半蔵が改易され、それ以降は幕府を信用していない。忍装束では唯一三連星の鉢金付き頭巾を被り、六尺手拭で鼻と口を覆い、大刀と脇差の柄を併せ持った二刀流・手裏剣・殴打技蹴り技を駆使して戦う。地毛は短髪。忍装束のほか、黒い袈裟を身に纏う僧侶にもなり、仕込み杖を持つ。旅に出るときは主に僧侶となるが、街中や旅先では編み笠を被る侍へ変わるなど、使い分けている。全国に散らばる伊賀衆から三代目と崇められており、半蔵は彼らを慮りながら、忍びから離れたい者たちはそれを尊重している。改易されてからは神田の湯屋「雉の湯」の主人「半さん」として市井に潜んでおり、雉の湯には忍者屋敷としての機能を持たせており、隠し部屋や敵を撃退させるための罠、武器が備えられている。半さんでは後頭頂部に髷を結った鬘を被り、将棋好きなお人よしを装っている。
瓢六:高岡健二(第21話を除く)
変装の名人(第1話、第4話、第12話、第23話)[11]。忍びの掟を頑なに守り、普段の鍛錬も欠かさない。表の顔は雉の湯の釜炊きで雑務を担当。おりんから「ひょうろく玉」と揶揄されることがある。お夕という年上の幼馴染がおり、第5話で再会。彼女から好かれ、自身もその思いに応えるが、お夕の死で悲恋に終わる。この時、お甲に亡骸を預けるが、彼女に「くの一と言えども女。なぜ、抱いてあげなかったの?」と後に諭されている。最終話で「雉の湯」の女中である、お梅を妻に迎える。
お霧:長谷直美(第24話まで)
軍団の紅一点で[12]くノ一。江戸生まれ。普段は髪結いとしておりんの店で働き、諸方に出張する娘である[12]。潜入捜査のため、髪結いの霧吉(第8話)、遊び人の霧太郎(第24話)と称して男装をすることもあった。第24話で敵方の陰謀を阻止するため、自らが囚われていた蔵の火薬に火をつけて爆死する。
大八:火野正平(第6話、第24話 - 第26話を除く)
小頭で特技は火薬の術。江戸生まれ。戦闘の時はその作った火薬で敵を倒す。女のことにかけての腕は軍団一。雉の湯を手伝っている時に女湯を覗き見したこともある。しかし女を追いかけ回し、敵の罠にはまり、瀕死の重傷を負うこともあった。表の顔はガマの油売りをする香具師
喜平次:春田純一
江戸生まれ。軍団の中では半蔵並の身体能力を持っている。表の顔は大工。最終話、甲賀との死闘で湯屋を爆発させまいとして、体をはって爆弾と心中して戦死。
津々美京之介:西郷輝彦(第1話、第2話、第8話、第9話、第18話、第19話)
半蔵と並ぶ伊賀の上忍の出で[13]、軍団の参謀。半蔵不在時は軍団の指揮を取る。半蔵とは兄弟分のような間柄だが、半蔵が人情家であるのに対してクールな人柄である[13]。半蔵とは「半さん」「京さん」と呼び合う仲。忍装束では半蔵とは別タイプ鉢金無しの頭巾を被っている。表の顔は医者で[13]、長崎で学んだ医学を江戸の庶民の医療に尽くしている。
甲賀衆
お甲:三林京子(第1話 - 第6話、第8話 - 第10話、第20話、第21話、第25話)
甲賀のくノ一。鬼三太の命で半蔵を探る一方で、父親である多羅尾弥平次の仇として半蔵を付け狙っていたが、その人柄に触れるにつれ「忍び」としての自分と「女」としての自分に葛藤していくようになり、第10話で鬼三太と共に半蔵と戦い敗れて以降、最終的に半蔵を慕うようになる。そのため、後に鬼四郎と対立して抜け忍となるが、第25話でからくり天井の犠牲になって最期を遂げる。
水口鬼三太:菅貫太郎(第1話 - 第3話、第5話 - 第10話)
公儀御庭番甲賀組頭領。今の地位を守るために伊賀衆殲滅を図る。水口は「みなぐち」と読ませる。第9話で半蔵に右腕を斬られ、義手を装着してお甲と共に半蔵に決闘を挑むが、半蔵を慕うようになったお甲に後に裏切られる。度重なる失敗により弟の鬼四郎に斬られ、敢え無い最期を遂げる。
お菊:島田歌穂(第8話、第10話、第20話)
お甲の盲目の妹。第20話で西条藩一柳家2万5000石の姫君であることが判明する。
水口鬼四郎:石橋蓮司(第10話、第20話、第27話)
鬼三太の弟で、兄以上の残忍さと狡猾さを併せ持つ。半蔵に敗れた鬼三太を殺し、代わって甲賀衆の頭領になる。最終話で半蔵と対決し、落命。
幕府
保科正之山村聰(第6話、第10話〜第13話、第16話、第18話、第21話、第23話、第26話を除く)
幼君家綱の補佐役。会津宰相。堀田の暗殺事件がきっかけで三代目半蔵と出会う。その後、事ある毎に半蔵に様々な敵の殲滅を依頼する。半蔵を信頼しているが、事件によっては半蔵と対立する関係で、幕府安定を最優先にして政治をしている。
生駒春緒:犬塚弘(第1話、第6話、第7話、第16話、第27話)
保科の家来。保科の命で半蔵に連絡をする。
酒井忠清金子信雄(第1話、第3話、第7話、第9話、第25話)
次席老中。第1話で堀田が怪死して以降、筆頭職として政権掌握を謀る。第25話で半蔵に倒される。
阿部重次神田隆(第1話)
老中。出世のため甲賀・伊賀を争わせる計画を練るも、明るみとなり自害。
堀田正盛永井秀明(第1話)
老中筆頭。阿部配下の暗殺者に寝室を夜襲され斬首、首は半蔵門に飾られた。
幼君家綱上田孝則(第1話、第14話、第15話、第25話)
牧野佐渡守川合伸旺(第4話)
京都所司代
大奥
御台所孝子三浦真弓(第8話、第14話、第15話)
前将軍家光の正室。公家の血を嫌う家光に顧みられなかった憎悪から、幼君家綱をいじめぬく。その孤閨を紀州頼宣と高野聖一ノ院浄空に利用される。
矢島ノ局奈三恭子(第1話、第14話、第15話)
お楽ノ方岩井友見(第14話、第15話)
前将軍家光の側室。家綱の生母。
お夏の方渡辺やよい(第19話)
前将軍家光の側室。長松の生母。
お玉の方茜ゆう子(第19話)
前将軍家光の側室。徳松の生母。嫉妬心を妖僧設楽隆光に付け込まれる。
徳川御三家
紀州頼宣成田三樹夫(第1話、第14話、第15話)
御三家紀州藩の藩主。家光亡き後、幼君家綱に取って代わり将軍職に就こうと企む。
尾張光友林彰太郎(第1話)
御三家尾張藩の藩主。
水戸光圀久米明(第1話)
御三家水戸藩の藩主。
市井の人々
おりん:樹木希林
雉の湯近所の髪結い屋の女主人で、基本的に半さんに片思いしているが、京之介に対しても同様。お霧の髪結いの師匠でもある。大工の兄がいる。
お梅:栗田洋子(第6話を除く)
雉の湯の女中。主人である半さんに惚れているため、おりんとよく喧嘩になる。仕事そっちのけで将棋に夢中になっている半さんに困っている。第23話では姉が殺されてしまう。最終話で喜平次と相思相愛になるも、自らを助けた瓢六と結婚する。

作品リスト[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト
第1話 1980年4月1日 虎は嵐に爪をとぐ 山田隆之
中里峰行
黒田義之 水戸光圀:久米明
阿部重次:神田隆
お佐和:水原麻記
お楽の方:橘麻紀
矢島の局:奈三京子
尾張光友:林彰太郎
平野甚五兵衛:岩尾正隆
弥藤次:宮口二郎
堀田正盛:永井秀明
紀州頼宣:成田三樹夫
忍者:福本清三
宮城幸生
疋田泰盛
志乃原良子
藤沢徹夫
星野美恵子
吉澤高明
司裕介
泉好太郎
第2話 4月8日 闇に潜む牝豹 野上龍雄
石川孝人
下柘植の大猿:倉田保昭
弥藤次:宮口二郎
志乃原良子
星野美恵子
細川純一
木村満則
中村勇
第3話 4月15日 悪魔が呼んだ奥州路 志村正浩 工藤栄一 大内頼母:鈴木瑞穂
新之助:本郷直樹
真田典膳:御木本伸介
赤座瑞健軒:平沢彰
高橋六兵衛:五十嵐義弘
熊谷右衛門:河合絃司
第4話 4月22日 京の春・お歯黒の罠 中村努 松尾昭典 牧野佐渡守:川合伸旺
山城屋利兵衛:伊達三郎
大黒屋藤右衛門:中村錦司
幻尊:笹木俊志
庄助:頭師佳孝
お里:仁和令子
東大路公房:石濱朗
第5話 4月29日 柔肌は渦に沈んだ 石川孝人 牧口雄二 鬼木十太夫:浜田晃
入道:西田良
お夕:宮井えりな
亀山達也
矢野もと子
小舟秋夫
永井佐都子
第6話 5月6日 夜霧の港に消えた女 田上雄 松尾昭典 市兵衛:田中春男
田辺一平太:近藤宏
お竜:戸部夕子
源次:滝沢双
朴念:団巌
博多屋伊兵衛:福岡正剛
おその:鮎川いづみ
坂井孫市:長門勇
第7話 5月13日 標的は謎の女 大津一郎 牧口雄二 おえん:浅野真弓
弥太郎:森次晃嗣
与之助:守屋俊志
源次郎:広瀬義宣
おなみ:清島智子
第8話 5月20日 潜入! 大奥の昼と夜 山田隆之 太田昭和 一条ノ局:北林早苗
御台所孝子:三浦真弓
お勢似:野平ゆき
八瀬ノ妙応:野口貴史
横川ノ竹文:藤山浩二
駿河屋佐平:田畑猛雄
讃岐屋徳兵衛:溝田繁 
すみの:結城マミ
お菊:島田歌穂
第9話 5月27日 女忍びの五月闇 石川孝人 権太:井上昭文
竹田清衛門:村松克巳
黒文字のキララ:志穂美悦子
高並功
城春樹
平河正雄
第10話 6月3日 黒髪は恨みに燃えた 関本郁夫 水口鬼四郎:石橋蓮司
茂丸:吉沢健
お菊:島田歌穂
第11話 6月10日 花嫁と暗殺の鬼 芦沢俊郎 三田村孫兵衛:船戸順
諸住玄馬:岩尾正隆
お美代:有明祥子
浦戸伊三郎:長谷川哲夫
清水健介
第12話 6月17日 夜の蜘蛛は親でも殺せ 下飯坂菊馬 黒田義之 滝十郎左衛門:川辺久造
三浦弥七郎:黒部進
瓦版売り:コメディNo.1
おなみ:田坂都
土蜘蛛の八兵衛:睦五郎
万之助:内藤武敏
文治:暁新太郎
清治:秋山勝俊
おせい:坂本和子
第13話 6月24日 真夜中の美女 芦沢俊郎 瓦版売り:コメディNo.1
一郎太:佐藤京一
次郎太:堀田真三
朝吉:五十嵐義弘
義和田良太
山地美貴
五十嵐正子
西田治子
崎津均
吉澤高明
疋田泰盛
大矢敬典
藤沢徹夫
大月正太郎
西田治子
前川恵美子
御子神お竜:中島葵
第14話 7月1日 将軍蒸発! 女狐の陰謀 山田隆之 牧口雄二 御台所孝子:三浦真弓
矢島の局:奈三恭子
美和:田中綾
鷹司信平:白井滋郎
覚海:田中浩
一ノ院浄空:松橋登
お楽の方:岩井友見
紀州頼宣:成田三樹夫
徳永真由美
原田二美
司裕介
大月正太郎
吉澤高明
第15話 7月8日 地獄を招く妖僧 御台所孝子:三浦真弓
矢島の局:奈三恭子
新宮喜三衛門:山本昌平
仁王宮:佐藤蛾次郎
美和:田中綾
沼三:きくち英一
行仙:笹木俊志
お関:岡嶋艶子
阿里助:黒崎誠輝
一ノ院浄空:松橋登
お楽の方:岩井友見
紀州頼宣:成田三樹夫
徳永真由美
原田二美
紅かおる
豊田琴美
吉澤高明
池田謙治
壬生新太郎
大月正太郎
司裕介
疋田泰盛
第16話 7月15日 ヤバイ女に手を出すな 松本功 太田昭和 奈津:村地弘美
お千:水島彩子
久世山城守:北原義郎
お春:かわいのどか
お秋:明日香和泉
お冬:広京子
石川采女:永野辰弥
弾正:五味龍太郎
蟹丸:片岡五郎
所新兵衛:丘路千
小林:川浪公次郎
猿丸:福本清三
美松艶子
吉澤高明
稲田竜雄
司裕介
第17話 7月22日 生きていた闇将軍 中村努 浪花屋左衛門:横森久
次郎:蟹江敬三
三郎:明石勤
お夏:原あけみ
武蔵屋加兵衛:北村英三
甲州屋時蔵:山村弘三
桐生屋:溝田繁
上総屋:中村錦司
小八:多賀勝
山口朱美
世羅豊
矢部義章
細川純一
和田昌也
吉澤高明
霞健二
小舟秋夫
第18話 7月29日 瞳の中の殺人者 芦沢俊郎 関本郁夫 脇田左近:亀石征一郎
お光:井澤明子
権田重兵衛:今井健二
源八:中嶋茂樹
お園:田中真理
高並功
大矢敬典
秋野陽介
平河正雄
大江光
吉澤高明
大城泰
木谷邦臣
奔田陵
島田秀雄
第19話 8月5日 吸血! 女の館 下飯坂菊馬 お夏の方:渡辺やよい
波路:飛鳥裕子
設楽隆光:遠藤征慈
お玉の方:茜ゆう子
瓦版売り:林家珍平
おこい:岡田美佐子
扇太郎:東龍明
佐々木:唐沢民賢
腰元:岡島艶子
隆智:勝野賢三
若者:伊藤博
第20話 8月12日 私は殺される! 芦沢俊郎 中島貞夫 お菊:島田歌穂
村井道雪:岩尾正隆
手島主膳:河合絃司
お時:泉春子
富永佳代子
第21話 8月19日 潜伏! 蛇の穴 石川孝人 おすみ:橘麻紀
野分のアカネ:牧れい
留吉:うえだ峻
洞厳:小田部通麿
影丸:有川正治
ゲン:細川純一
忘八:平沢彰
仙蔵:西村晃
大江光
第22話 8月26日 恐怖の仕掛人 国弘威雄 太田昭和 藤兵衛:藤沢薫
吉左:峰蘭太郎
石橋:国一太郎
奉行加納:藤沢徹夫
用心棒:平沢彰
ヤクザ:秋山勝俊
三造:妹尾和夫
龍馬:玉川伊佐男
仙吉:白川浩一郎
小蝶:日向明子
第23話 9月2日 赤い蛇の目は死の宣告 村尾昭 関本郁夫 仁斎:久富惟晴
おふじ:水原麻記
佐野修理:中村竜三郎
神崎伝蔵:汐路章
吉造:下元年世
おりょう:人見ゆかり
武蔵屋:疋田泰盛
源太郎:勝野賢三
今朝次:信実一徳
お春:前川恵美子
太市:水上保広
タンクロー
和田昌也
第24話 9月9日 戦慄! 処女のいけにえ 石川孝人 直介:小林稔侍
松本無善:名和宏
西大路康房:吉田豊明
井上:大木正司
門弟:福本清三
吉田:細川純一
時枝:鈴木康弘
千歳:三浦リカ
第25話 9月16日 悲恋からくり天井 中村努 太田昭和 お春:田中綾
堀内佐渡:山口幸生
堀内竜之介:石倉英彦
堀内源三郎:白井滋郎
根津若狭守:中村錦司
内藤備前守:森源太郎
松次郎:木谷邦臣
西田治子
関根直秀
第26話 9月23日 魔境・呪いの横笛 松本功 鬼丸:阿波地大輔
首丸:藤沢徹夫
耳丸:矢部義章
無宿者:笹木俊志
客:簑和田良太
お仙:小柳圭子
朴造:堀北幸夫
中山左近:草薙幸二郎
マキ:早乙女愛
第27話 9月30日 乱入! 女湯の24時間 中村努 石田久美
丸平峯子
工藤英夫

スタッフ[編集]

音楽[編集]

  • オープニング - 『服部半蔵 影の軍団メインテーマ』(初回のみAタイプ#1、第2話以降はBタイプを使用)、作曲 : 渡辺茂樹、演奏 : スペクトラム
  • エンディング - 『Gの祈り』、作詞・作曲・歌 : 岡林信康、編曲:渡辺茂樹
  • 挿入歌 - 『君に捧げるラブソング』(第20話、第21話、第27話)、作詞・作曲・歌 : 岡林信康、編曲:渡辺茂樹
  • 音楽 - 渡辺茂樹(アミューズ

影の軍団II[編集]

解説II[編集]

#影の軍団シリーズの第2作である。FNSにて1981年10月6日 - 1982年3月30日の火曜日22時から22時54分に全26話が放送された。(第25話と最終回の第26話のみ、サブタイトルの上部に小さめの文字に最終回前編・最終回後編と加筆タイトルが付く)

千葉演ずる頭領・柘植新八は腰の大刀を背後に隠し、左右どちらからも抜ける「変異抜刀霞斬り」の達人と設定されており、この剣法は千葉自身のアイデアである[14]。本作品の見どころの一つとして志穂美悦子が敵役として登場[14]。このシリーズから影の軍団は昼間の忍び装束に迷彩柄を着用し、平賀源内が開発した武具を戦いに取り入れている。毎回倒した二十六人衆の刺客の手形を採取し、軍団側が所有している手形と照合するシーンがあった。[注釈 2]作中で判明した二十六人衆の陣容は24人で、残りの2人は最後まで判明しなかった。

DVD『影の軍団II』の壱巻が2008年11月21日、弐巻が2009年2月21日にそれぞれ販売された。

ストーリーII[編集]

時は宝暦8年、公儀御庭番の地位を奪われた伊賀一族は全国に四散、服部半蔵の末裔・柘植新八とその一群は八王子の山奥でひっそりと暮していた。新八の父は公儀隠密の長として幕府に仕えていたが、十年前に解任された。父は新八や伊賀一族を引き連れ、世の交わりをたち、八王子の山奥に仲間と隠れ住んでいたが、父は既に亡くなっていた。その頃江戸城では8代将軍吉宗が没し後継問題が生じていた。嫡男家重は言葉が不自由であり、その言動を理解できるのが側用人大岡忠光のみだったため、自然と忠光が権力を握る構図になっていた。その一方で、幕閣の重鎮たちは、英明の誉れの高い次男の吉晴を立てようと画策するものの、両派の対立は平行線のまま半年もの月日が流れていた。

ある日、新八は日課である狩猟の最中に、知らぬ男から26人の手形とオランダ語で書かれた巻物を託される。これがそれまで平穏に暮していた新八と伊賀一族を、望まない戦いに巻き込むこととなった。巻物を手にしたことで、身に覚えのない罪をなすりつけられた新八と伊賀一族。新八は影の軍団を結成して、時に平賀源内やはやて小僧の助力を得て、忠光とその配下の26人衆、甲賀流椎名組との果てしなき戦いに挑んでゆく。

登場人物II[編集]

影の軍団
柘植新八:千葉真一
八王子の山奥に住んでいた伊賀一族の頭領で服部半蔵の末裔。忍装束では唯一三連星の鉢金付き頭巾を被り、六尺手拭で鼻と口を覆うときとそうでないときがある。変異抜刀霞斬りの達人[15]。敵からは「伊賀の亡霊」「伊賀のはぐれ狼」などと呼ばれ恐れられている。軍団結成後はももんじ屋「やまびこ」の食料調達である猟師という表の顔を持ち、とぼけた性格の好人物で、“新さん”の愛称で親しまれている[15]。店にいるときは板前にもなる。最終決戦後、軍団を解散を宣言し生き残った小六・竜吉に別れを告げ、一人旅立った。
鶴三:江藤潤(第7話、第9話、第11話、第13話 - 第16話、第19話を除く)
新八と共に八王子の山奥で暮していた。江戸に出てきてからは、遊び人としての表の顔を持ち、「やまびこ」に出入りしている。歌之助・小六・竜吉の兄貴分で「兄ぃ」と呼ばれている。最終決戦にて、大岡に雇われた用心棒の小谷仙四郎に倒され死亡。
お朱鷺:朝加真由美(第19話を除く)
軍団の紅一点で、新八らと共に八王子の山奥で暮していた。江戸に住み始めてからは街頭で軽業師をし、「やまびこ」を手伝う。戦闘では黒の忍装束に忍び頭巾・髪を下ろした無造作ポニーテール・赤の鉢巻きに結髪したポニーテールのパターンで応戦。読唇術の名手。最終話で忠光の屋敷に潜入したが、用心棒の小谷仙四郎に見つかり斬られたが、屋敷に乗り込んだ新八と仙四郎の斬り合いで、最後の力を振り絞り、仙四郎の足を両手で抑え込み、新八の仙四郎成敗手助けをして、忠光の居場所を言い残し、新八・小六・竜吉に看取られて死亡。
歌之助:星正人(第13話まで)
情報収集と手榴弾の名手。新八らと共に八王子の山奥で暮していた。江戸に出てきてからの表の顔は髪結い。女にもて、色事にも長けている。第13話で一目惚れした商家の妻女を救おうと単身、敵地に乗り込んでいくが、無数の槍で刺され死亡。
小六:黒崎輝(第8話、第11話、第17話、第18話、第22話を除く)
鉄甲を使って戦う。新八らと共に八王子の山奥で暮していた。表の顔は庭師でだんごが好物。最終決戦で負傷するも最後まで生き残った軍団員の一人。
竜吉:崎津隆介
小刀の逆手2刀流の使い手。表の顔は「やまびこ」の店員で、元から江戸に住んでいた。小六同様、最終決戦で負傷するも最後まで生き残った軍団員の一人。頭領の柘植新八に軍団の解散を告げられた。
吾平:長門勇(第1話 - 第4話、第6話 - 第9話、第11話、第13話、第15話、第24話、第25話)
表の顔は飄々とした「やまびこ」の主人。新八率いる軍団の参謀格で、仕込みの使い手。鉢金付き頭巾を被る。伊賀一族が江戸から撤退した後、竜吉・娘のお春と共に残り、密かに動向をうかがっていた。第25話で「やまびこ」が椎名組に乗っ取られ、椎名組の頭領穴吹左門と決戦で斬られ、店に仕掛けた罠を発動し、左門と一緒に戦死。先に死んだ伊賀の隠れ老忍と一緒に火葬された。
市井の人々
平賀源内:山村聰(第8話、第15話、第19話を除く)
新八とは旧知で医学・語学・芸術・発明に該博な人物。さまざまな発明品で新八らを側面からフォローする。
はやて小僧:真田広之(第1話 - 第3話、第7話、第11話、第12話、第14話、第20話、第22話、第26話)
盗んだ金を貧しい人に分け与える義賊だが、根来忍者の出。本名は不詳。ひょんなことから、新八たちや源内と知り合い、協力する。幼いころに家族を殺され、天涯孤独の身。武器は鳶口。最終話、大岡屋敷にて小六と竜吉が大岡の用人と戦闘中に助太刀、二人を新八の元へ行かせて、残りの用人の始末引き受けたが、その後の消息は不明。
おりん:樹木希林(第4話、第18話、第19話を除く)
湯屋「鶴の湯」の女主人。近所の「やまびこ」に苦情を訴えにきたところ、その場にいた新八に一目惚れしてしまい、その後は積極的にアプローチをかける。
万吉:松本敏男(第1話、第2話、第6話、第8話、第9話)
おけい:徳永まゆみ(第2話から)
おりんの営む湯屋の奉公人。
正太:谷村隆之(第4話、第6話 - 第8話、第10話、第16話)
新八が狩りをしていた時に出会った少年。松代藩真田家当主信隆の落胤で、藩に絡んだ大岡の陰謀に母・お夕と共に巻き込まれる。お夕は身を挺して自身を庇い死別。その後新八の意思で「やまびこ」に引き取られる。第16話にて藩を存続させるべく藩主世子となった。
甲賀流椎名組
椎名美里:志穂美悦子(第1話、第2話、第5話 - 第7話、第13話、第17話、第19話、第22話)
甲賀の名門、椎名組の頭領だった椎名惣右衛門の娘。父亡き後を継ぎ、第1話時点で椎名組頭領。大岡二十六人衆の1人でもある。新八を父の仇と思い込み、忠光の命のもと影の軍団の殲滅を図る。甲賀忍者としてはやや非情になりきれず、味方の所業に苦言をすることもしばしばあった。戦いを続けるうちに新八との間に複雑な感情が芽生え苦悩する。第17話で、父惣右衛門が実は忠光によって殺されたことを知るも目を斬られて失明。新八たちに救助された際、自らの手形を残して旅立ち、抜け忍と同時に瞽女(ごぜ)になる。第22話で父親が侍に斬られて天涯孤独になった少女を助け、再び新八に助けられた。
黒岩幻斎:佐藤京一(第25話まで)
美里の配下、鎖鎌を使う。
穴吹左門:林彰太郎(第25話まで)
幻斎と共に美里に仕えていたが、第17話で椎名組頭領の地位に目が眩み、美里を裏切り新たな頭領の座に就く。
闇将軍と大岡二十六人衆
大岡忠光:成田三樹夫(第1話 - 第3話、第6話 - 第8話、第14話、第16話、第17話、第26話)
将軍家側用人にして闇将軍の異名を持つ、大岡二十六人衆の総帥。衆望のある吉晴を暗殺して、家重を将軍職に就けることに成功する。備前守(本作品設定)。
本多伝九郎:原口剛(第1話)
公儀目付頭でお霧の情夫。
三宅麦秋:峰岸徹(第2話)
御典医で、大奥御年寄・お万の方を妹に持つ。
平沼多十郎:南原宏治(第3話)
新発田藩家老。
高貫兵部:内田稔(第4話)
真田藩江戸家老。
西大路頼房:芦屋雁之助(第5話)
京から江戸に来た公家。箱根山中に眠るという豊臣秀吉の埋蔵金五十万両を我が手中にせんと画策する。大岡との離反も考えていたが、二つの目的は果たされること無く新八に倒される。忍び顔負けの含み針の使い手でもある。
山野辺:鳳八千代(第6話)
大奥御年寄。総取締の春日井を追い落とすべく、将軍家光の代から受け継がれている御台所冠「心葉」を横奪、長崎奉行の大月を介してオランダ商人への売却と軍資金獲得を狙った。
逆井蘭堂:石橋雅史(第7話)
伊賀一族長老で新八の師。伊賀を裏切り忠光の軍門に下った。
丸定屋助左衛門:菅貫太郎(第8話)
呉服問屋・丸定屋の入婿で2代目主。元御家人でかつては部屋住だった忠光の悪所通いの用心棒だった。
遠州屋嘉兵衛:福山象三(第9話)
熊野水軍八咫烏党の末裔。八咫烏党は 大坂の陣の際、当代服部半蔵に壊滅させられたが、生き残りは江戸に潜伏。二十六人衆の重鎮として、江戸の経済界に君臨した。
浪花屋茂平:深江章喜(第10話)
油問屋の元締。豊作だった灯油の流通を足留めして、巨額の利益を得ていた。この件は幕閣でも問題視されたが、忠光が真っ先に一蹴した。
芹沢兵部:田口計(第11話)
勘定奉行。偽小判流通を企む。
佐伯紫雲:浜田晃(第12話)
紫雲塾を創設した学者。
現世法師:江角英(第13話)
僧侶。
粟津泥舟:小沢象(第14話)
甲賀水口党の頭領。
七兵衛:松山照夫(第15話)
金剛薩埵流の開祖である剣客。
鬼薊のお仙:李礼仙(第16話)
忠光の愛人。松代藩真田家の跡取りの正太を付け狙う、手違いで正太の友人を誘拐して失態した、実は真田家の用人の実兄と一緒に画策していた。
佐渡島兵衛:垂水悟郎(第18話)
反忠光派の駿府城城代を陥れようとする。
諸田道元:阿藤海(第19話)
甲賀忍者で別名:蜘蛛の道元。
弥藤次:伊吹剛(第20話)
紀州根来衆若頭。影の軍団を殲滅と連判状の奪還を狙って公儀御庭番の地位を得ようと目論む。弥吉という名で「鶴の湯」の三助に雇われる。
玉名玄竜:伊達三郎(第21話)
盗賊団・赤竜党を束ねる、琉球豪族。
筒井将監:睦五郎(第22話)
勝沼代官。
輪樹院覚子:大信田礼子(第23話)
前将軍吉宗の最後の側室。
千代丞:風間舞子(第24話)
甲賀のくノ一。 双面(ふたおもて)の術を使い、花袖太夫や男衆に成りすまして源内の作る人参を入手せんとする。
幕府
徳川家重:石橋蓮司(第1話、第2話、第14話、第26話)
9代将軍。忠光の傀儡と化している。
徳川吉晴:伊庭剛(第1話)
家重の弟。9代将軍最有力候補であったが…
伏見宮増子賀田裕子(第6話)
伏見宮家から輿入れした将軍家御台所(本作設定)。
伊賀者
お霧:松坂慶子(松竹・第1話)
新八の義理の妹。二十六人衆の名を連ねた連判状を兄に託した。
お春:高橋晶子(新人・第25話まで)
「やまびこ」の看板娘。吾平の娘で伊賀一族の血を引いているが、忍びの術は心得ていないため軍団員ではない。
久蔵:北村英三(第1話)
新八らと共に八王子の山奥に住んでいた老齢の忍者。
甚助:相馬剛三(第1話)
孫市:谷崎弘一(第5話)
菊丸:矢吹二朗(第7話)

作品リストII[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト
第1話 1981年10月6日 眼には眼を! 芦沢俊郎
深作欣二
深作欣二 お霧:松坂慶子
本多伝九郎:原口剛
内藤淡路守:稲葉義男
久蔵:北村英三
坂倉周防守:河合絃司
甚助:相馬剛三
徳川吉春:伊庭剛
栗原敏
笑福亭鶴志
西山清孝
池田謙治
戸米けい子
世羅豊
第2話 10月13日 姿なき吸血鬼 下飯坂菊馬 関本郁夫 三宅麦秋:峰岸徹
お万の方:佳那晃子
しま:谷口香
常盤:近江輝子
およう:飛鳥裕子
おまち:有明祥子
おこう:三崎奈美
勝野賢三
瀬賀敏之
佐名川えり
鈴木弘道
第3話 10月20日 恐怖! いけにえの館 石川孝人 千絵:佐藤万理
平沼多十郎:南原宏治
ミヤード:ハル・ゴールト
多田右近:五十嵐義弘
武田:丘路千
溝口真葉:小松政夫
梶山九郎太:鈴木瑞穂
壬生新太郎
タンクロー
藤沢徹夫
大村佳子
大川かつ子
第4話 10月27日 白蛇の罠 芦沢俊郎 太田昭和 お夕:根岸季衣
高貫兵部:内田稔
荒田源三郎:遠藤征慈
佐久間主膳:加藤和夫
須藤頼母:八名信夫
正源和尚:茂山千五郎
山田良樹
平河正雄
木谷邦臣
中島俊一
有島淳平
椿竜二
富永佳代子
紅かおる
高野洋子
淡路康
小峰隆司
第5話 11月3日 お歯黒の秘図 中村努 西大路頼房:芦屋雁之助
孫市:谷崎弘一
椎名組の男:大月正太郎
第6話 11月10日 魔界に消えた女 芦沢俊郎 黒田義之 春日井:野際陽子
宇之吉:にしきのあきら
お稲:服部妙子
御台所増子:賀田裕子
松谷:志乃原良子
瀬川:松村康世
山野辺:鳳八千代
大月主膳:草薙幸二郎
第7話 11月17日 幻術! さそりの襲撃 牧口雄二 逆井蘭堂:石橋雅史
菊丸:矢吹二朗
おみね:田中綾
笹木俊志
宮城幸生
武井三二
第8話 11月24日 戦慄! 尼僧の赤い唇 中村努 太田昭和 松屋おせい:桜町弘子
丸定屋助左衛門:菅貫太郎
千草:松岡明美
妙古堂:汐路章
大津屋:中村錦司
高橋美樹
第9話 12月1日 呪われた抱擁 下飯坂菊馬 関本郁夫 おしの:マキノ佐代子
能勢甚四郎:蟹江敬三
お染:一柳みる
宗助:梅津栄
遠州屋嘉兵衛:福山象三
孫市:吉原正皓
越中屋:伊東亮英
大三郎:福本清三
阿波地大輔
タンクロー
勝野賢三
第10話 12月8日 幽霊が残した赤い椿 芦沢俊郎 君香/お糸(二役):土田早苗
浪花屋茂平:深江章喜
上州屋佐吉:河合絃司
三崎屋久造:千葉敏郎
お夕:水島美奈子
芸者:人見ゆかり
出歯亀:笑福亭鶴志
犬飼典膳:森次晃嗣
第11話 12月15日 真夜中に上る死の煙 池上金男 太田昭和 お芳:竹井みどり
村上主水:宮内洋
芹沢兵部:田口計
三島左内:船戸順
野見山伝蔵:野口貴史
おぶん:近江輝子
藤沢徹夫
藤長照夫
第12話 12月22日 あの女を逃がすな! 志村正浩 牧口雄二 佐伯紫雲:浜田晃
お光:五十嵐知子
巴屋:田中浩
お吉:井上真由美
半次:大葉健二
巳之吉:酒井努
丑松:井上清和
岩切軍兵衛:鈴木康弘
鬼六:池田謙治
第13話 12月29日 人妻は影におびえる! 田中利世 太田昭和 野江:島村佳江
大黒屋:久富惟晴
市助:江幡高志
現世法師:江角英
岩城屋:玉生司朗
井上博一
第14話 1982年1月5日 闇にきらめく美女 高田宏治 関本郁夫 柴みゆき:高瀬春奈
雲井:北川恵
粟津泥舟:小沢象
松尾:山口朱美
近江の小弥太:岩尾正隆
柴静馬:西田健
明日香和泉
関根大学
木谷邦臣
第15話 1月12日 黒衣に汚された恋 飛鳥ひろし 河村信二郎:荒木しげる
美代:三浦真弓
七兵衛:松山照夫
大八木喜左衛門:冨田浩太郎
丹羽備後守:永野辰弥
向小出伊勢守:峰裕介
中谷久蔵:大竹修造
中山庄平:波多野博
向井弘明:織本順吉
第16話 1月19日 牝蜂は二度刺す! 下飯坂菊馬 太田昭和 鬼薊のお仙:李礼仙
小沼帯刀:中井啓輔
望月遼之進:原口剛
不破伝八郎:有川正浩
真田信高:浜田雄史
阿久里:朝比奈順子
斑次:小峰隆司
助三:小船秋夫
第17話 1月26日 伊賀忍法 火の鳥 芦沢俊郎 小野田嘉幹 左源太:穂高稔
内藤兵馬:島英臣
高谷舜二
小谷浩三
第18話 2月2日 夜霧に啼く黒い狼 中村努 音次郎:織田あきら
おゆう:栗田洋子
宇之助:大木正司
石川長門守:相馬剛三
住職:山村弘三
竹村庄左衛門:田中弘史
佐渡島兵衛:垂水悟郎
第19話 2月9日 大追跡! 雪は知っていた 山田隆之 牧口雄二 諸田道元:阿藤海
お良:松岡真由
水上清四郎:誠吾大志
宮武義央:疋田泰盛
鈴木弘道
星野美恵子
第20話 2月16日 女風呂異変・謎の手形 石川孝人 太田昭和 弥藤次:伊吹剛
右近:黒部進
井手右衛門:矢野宣
虚無僧:峰蘭太郎
お芳:前川恵美子
関根大学
第21話 2月23日 妖拳! 蛇皮線の女 高田宏治 本阿弥周子
亀石征一郎
伊達三郎
第22話 3月2日 甲賀忍法・必殺の賭け 下飯坂菊馬 亀岡正人 筒井将監:睦五郎
辰巳屋:汐路章
おみよ:赤松由佳子
筧典膳:八名信夫
仙造:石倉英彦
梅吉:岩尾正隆
佐藤浩
紳助・竜介
第23話 3月9日 魔の振袖御殿 山田隆之 牧口雄二 輪樹院覚子:大信田礼子
正法院武子:松村康世
阿波の局:一柳みる
神尾若狭守:柳川清
松平乗邑:永野辰弥
於容の方:田中綾
山口朱美
森永奈緒美
第24話 3月16日 くノ一秘法“双面の術” 飛鳥ひろし 花袖太夫:風間舞子
井上図書:内田稔
白雪:千野弘美
玉屋半五郎:中田博久
豊前屋:芦田鉄雄
第25話 3月23日 伊賀対甲賀・最大の激突!(最終回前編) 芦沢俊郎
関本郁夫
関本郁夫 猿:成瀬正
仁助:北原将光
太市:白井滋郎
細川純一
第26話 3月30日 二十六人最後の首(最終回後編) 芦沢俊郎 宝蔵院乱雪:南原宏治
小谷仙四郎:鹿内孝
栗原敏
岡本美登
大城泰

スタッフII[編集]

  • 企画 - 巻幡展男(関西テレビ)・翁長孝雄(東映)
  • プロデューサー - 岩崎義・松平乘道・清水敬三(第1話~第13話)・亀岡正人(第14話~第26話)・佐藤公彦
  • プロデューサー補 - 亀岡正人(第1話~第13話)、上阪久和(第14話~第26話)
  • ナレーター - 小池朝雄
  • 制作協力 - サニ千葉エンタープライズ

音楽II[編集]

  • オープニング - 『服部半蔵 影の軍団メインテーマ』(Aタイプ#1を使用)、作曲 :渡辺茂樹、演奏 :スペクトラム
  • エンディング - 『光と影のバラード』、作曲・歌 :泉洋次、作詞 :門谷憲二、編曲 :渡辺茂樹
  • 音楽 - 渡辺茂樹
  • 音楽協力 - 菌音楽事務所

影の軍団III[編集]

解説III[編集]

#影の軍団シリーズの第3作である。FNSにて1982年4月6日 - 9月28日の火曜日22時から22時54分に全26話が放送された。

本作品から千葉真一扮する主人公が敵を倒す直前に「天魔伏滅」と発するようになるが、本作品プロデューサーの松平乘道は「シリーズを長丁場に持つものにしていくために、東映の伝統的な作劇方法を活かした」と説明している[16]。本作品では志穂美悦子、真田広之が軍団員として出演した[17]

オープニングテーマは千葉真一の作詞で、真田広之が歌っている[18]

DVD『影の軍団III』の壱巻が2016年8月3日、弐巻が10月5日に販売された。

ストーリーIII[編集]

時は明暦3年。世に言う明暦の大火で江戸城本丸は消失。世間は混乱の渦に巻き込まれた。紀州藩主徳川光貞はこの機に乗じて現将軍徳川家綱に取って代わろうと野望を巡らし始める。一方、その火事に巻き込まれて死んだとされる前将軍家光の正室、本理院孝子は実は生きていた。孝子は光貞の野望に気づきそれを打ち砕かんとしたが、光貞に気づかれて命の危険を感じたため、死を偽装して逃れた。

名を千愁尼と改めた孝子は自ら動くことができなくなったため、光貞の野望を打ち砕くよう、伊賀の上忍である多羅尾半蔵を千両で専属に雇おうとする。半蔵はその時々の依頼内容によっては断ることを条件に承諾し、自ら影の軍団を率いて、光貞の野望を打ち砕こうと戦っていく。

登場人物III[編集]

影の軍団
多羅尾半蔵:千葉真一
軍団の頭領。忍装束では唯一三連星の鉢金付き頭巾を被り、刀の鞘には刃や目潰しが仕込まれており、敵に応じて太刀体術を使い分けて戦う。千愁尼の元を訪れたり、旅に出る際は僧侶の姿で短い錫杖を武器にする。普段は「鶴の湯」の釜炊き。釜炊き以外にも、三助や按摩の腕が良いため、女性客からは評判が良い。本作品では毎回の敵の首魁に対するとき「我が身既に鉄なり。我が心既に空なり。天魔伏滅」という決め台詞を言う[注釈 3]
手妻のお蝶:志穂美悦子(第1話 - 第14話、第26話)
鳥追いや壷振り、花魁、公家女中、腰元などさまざまな変装をする。女盗賊でもあり、隼太からは「姉御」と呼ばれている。公儀に仕える忍びの家系だったが、内情を知り過ぎたがために家族を公儀によって殺された辛い過去を持つ。唯一濃緑色の戦闘服でスカーフの色は赤。普段は居酒屋の女将。第14話で負傷し、竜軒に治療してもらい、一先ず江戸を離れ、最終話に復帰する。
暴れ独楽の佐助:真田広之(第1話 - 第8話、第13話、第14話、第16話、第25話、第26話)
二連星の鉢金付き頭巾を被り、六尺手拭で鼻と口を覆っていたが、第7話から他の軍団員と同じようになる。スカーフの色は白。表の顔は身軽な独楽芸人で、独楽を手裏剣代わりに投げるが、時には刃や火薬を仕込んだ独楽も使用。
竹林虎麻呂:蟹江敬三(第10話、第12話 - 第14話、第20話 - 第23話除く)
半蔵の片腕的存在。お蝶からは「虎さん」、隼太、雉子郎、竜軒からは「アニキ」と呼ばれている。スカーフの色は黒。表の顔はインチキ祈祷占い師で、からくり長屋に住んでいる。最終話で公家に変装して様子を窺っていたが、半蔵が強敵に苦戦していたため、強敵を押さえ込み、身を挺して、半蔵に刺される覚悟を決め、強敵と一緒に死亡。
むささびの隼太:黒崎輝(第1話 - 第4話、第14話 - 第25話)
類まれな脚力、跳躍力を持つ。軍団員で唯一、刀を逆手持ちで戦う。お蝶の子分でもある。スカーフの色は青。普段は飛脚。25話で死亡。
ビードロの猪之吉:立川三貴(第13話まで)
長崎仕込みの南蛮技術で主に医療からくり担当。潜望鏡を設置したり、笛の音で居場所を特定する探知機を開発したりと誰もが一目置く技術を誇る。また、外科手術や薬品の分析もそつなくこなすほどである。オランダ人と日本人のハーフ。母親は里を離れ、長崎で遊女をしていたところカピタンの父親と出会った後に生まれた。スカーフの色はグレー。表の顔は細工師で、からくり長屋の住人で虎麻呂の隣人。茶髪の月代の鬘を被り、地毛も茶髪。13話で女主人を助けるために単身乗り込んで死亡。
つむじの大六:誠吾大志(第1話、第2話、第4話 - 第14話、第26話)
遠目、遠耳でカンがきく。お蝶の相棒である。スカーフの色はこげ茶。普段は居酒屋を手伝い、月代の鬘を被っている。第14回で傷を負ったお蝶の付き添いで一旦江戸を離れた。最終回お蝶と一緒復帰したが、虎麻呂が化けた公家を監禁して、敵の動向を見ていたが敵に見つかってしまい、斬られて死亡。
霞の雉子郎:崎津隆介(第3話、第4話、第14話 - )
小太刀2刀流(右手は順手、左手は逆手)の使い手。第3話で半蔵に呼ばれ、軍団に加わる。スカーフの色は青緑。表の顔は左官屋。職業柄、高所が得意。
ギヤマンの竜軒:河原崎建三(第14話から)
南蛮技術を学んで長崎から帰ってきた、医療からくり担当。猪之吉の後釜として半蔵に呼び出された。表の顔は辻講釈師で、猪之吉の部屋にそのまま住み着く。手八丁口八丁な人柄で、猪之吉と比べると技術者より医者に近い存在。スカーフの色はグレー。最終話で先走って敵の罠に掛り、光貞の偽物の籠に仕掛けられた火薬が爆発、爆破に巻き込まれ、半蔵たちの治療むなしく、看取られて死亡。
十六夜のお鈴:中村晃子(第6話、第15話 - 第23話)
スカーフの色は赤紫。普段は半蔵と同じ風呂屋の従業員。からくり長屋の住人。シングルマザーに憧れている(第22話)。第23話で、半蔵が倒した天変丸(第9話)の弟である次兄と末弟から天変丸の妻を助け出すため、僧の扮装で単身乗り込み、手下たちに刺され死亡。
千愁尼とその配下
千愁尼(本理院孝子):岸田今日子
家光の正室。自らが紀州藩主・徳川光貞に命を狙われたことから自分の死を偽装し、落飾。尼僧寺「千愁庵」の庵主となり、大火で死んだ霊を慰めながら半蔵と手を組み光貞に立ち向かう。半蔵からは「尼御前(あまごぜ)」と呼ばれている。
小笛:司瑠美子(第9話 - 第11話、第17話、第18話、第22話を除く)
侍女。尼僧の姿をしている。
陽炎:秋野暢子(第17話 - 第25話)
半蔵ら影の軍団とも接点を持つ。戸田一族出身。武器は弓矢。第25話で敵の本拠地に潜入したが、根来衆の忍びに斬られ脱出したが、千愁尼に報告した後に絶命した。
深雪:小川知子(第4話まで)
火事による本丸消失の責めを負って切腹した、牧野兵部の妻。
由布:岡まゆみ(第7話 - 第10話)
琉球一族の娘。幼少のころ、目の前で父親を殺され、攫われた母を探しに江戸に来たが、護衛の者を全員殺されてしまい千愁尼を頼る。
お仙:松尾嘉代(第11話、第12話)
千愁尼の配下。商人の両親を殺され、財産を奪われて以来、心の中で徳川の世を憎む。
幕府関係者
小野次郎右衛門:青木義朗(第1話)
土井大炊頭伊沢一郎(第1話)
板倉周防守:佐竹明夫(第1話)
紀州藩関係者
徳川光貞小沢栄太郎(第1話、第6話、第14話、第26話)
徳川御三家の一つ、紀州藩主。幕府から政権奪取を企む。
久世大和守:菅貫太郎(第4話まで)
光貞の配下。
市井の人々
おりん(第1話 - 第12話、第15話 - 第20話、第23話 - 第25話):樹木希林
「鶴の湯」の女主人。半蔵の雇い主だが、半蔵に惚れている。半蔵を「半ちゃん・半公」と呼ぶ。
お君:栗田陽子(第25話まで)
従業員。半蔵によく金を貸しているらしい。
 師匠:高橋利樹(第1話 - 第8話、第15話 - 第17話):上方の女形の師匠。「鶴の湯」の常連。

作品リストIII[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト
第1話 1982年4月6日 二つの顔の男 高田宏治 松尾昭典 伊吹吾郎佐竹明夫江幡高志伊沢一郎飛鳥裕子青木義朗若山富三郎
第2話 4月13日 闇からの依頼人 和崎俊哉神田隆飛鳥裕子有川正治森章二近藤洋介
第3話 4月20日 忍びの虫は掃除虫 原田雄一 砂塚英夫浜田晃中島葵、村田みゆき、飛鳥裕子福本清三
第4話 4月27日 尾張に消えた赤い影法師 石川孝人 久富惟晴大下哲矢、峰祐介、大村由希子、夏木勲
第5話 5月4日 影なき男の影 宮川一郎 関本郁夫 一柳みる北町嘉朗中田博久、丘路千、川上茜、天知茂
第6話 5月11日 夜光る顔 中村努 藤木敬士宮口二郎本郷直樹里見和香、富永佳代子、的野真衣、あべ静江
第7話 5月18日 南から来た女間者 佐藤繁子 原田雄一 千野弘美、江並隆、白川浩二郎、出水憲司岡本美登
第8話 5月25日 おんな牢に潜入せよ 石川孝人 遠藤真理子竹井みどり藤江リカ北原義郎、安岡真智子、長谷川明男
第9話 6月1日 仮面と毒薬 村尾昭 関本郁夫 松橋登武見潤、水島美奈子、丘路千、益田哲夫、星野美恵子、デヴィット・パトナム
第10話 6月8日 死を呼ぶ子守唄 佐藤繁子 佐藤允谷口香外山高士大木正司剣持伴紀、タンクロー
第11話 6月15日 謎の牝豹 星川清司 小野田嘉幹 河原崎次郎きくち英一栗原敏綿引勝彦
第12話 6月22日 標的は魔性の肌 中村努 織田あきら神田隆内田勝正田崎潤
第13話 6月29日 女相続人の秘密 宮川一郎 牧口雄二 甲にしき香山武彦江角英小沢象津山栄一須永克彦
第14話 7月6日 大奥魔女狩り 山田隆之 本阿弥周子佐藤万理、里見和香、安岡真智子、松村康世、富永佳代子、尾崎俊子、石橋蓮司
第15話 7月13日 拾った女は夜を恐れる! 芦沢俊郎 麻生えりか山本昌平松本朝生松村康世、丸山千絵子、一の瀬玲奈
第16話 7月20日 容疑者は三度消える 飛鳥ひろし 京春上田中浩成瀬正岩尾正隆藤山律子野口貴史黒川弥太郎
第17話 7月27日 満月の夜に鬼女が笑う 林宏樹 松本留美長谷川待子遠藤征慈有川正治牧野恵美小峰隆司土屋嘉男
第18話 8月3日 生きていた怨霊 松本功 明日香いづみ北九州男中村錦司福本清三
第19話 8月10日 真夜中の復讐鬼 石川孝人 太田昭和 坂東正之助佐原健二石橋雅史清水めぐみ
第20話 8月17日 尼僧は俳句で殺せ! 松本功
芦沢俊郎
内田稔高野真二堀田真三
第21話 8月24日 忍者を狩る美女 飛鳥ひろし 鷹森立一 遠藤真理子水原麻記曽根晴美中村孝雄河合絃司
第22話 8月31日 地獄から来た赤ん坊 芦沢俊郎 南原宏治木村弓美南城竜也黒部進白井滋郎
第23話 9月7日 くノ一最後の挑戦 村尾昭 岡林可典 岡本麗三上真一郎中田博久山岡徹也川浪公次郎平沢彰
第24話 9月14日 影武者の罠 志村正浩 亀岡正人 和崎俊哉西沢利明原口剛大下哲矢野口貴史、鈴木康弘
第25話 9月21日 尼御前の陰謀 山田隆之
関本郁夫
関本郁夫 太田あや子深江章喜船戸順
第26話 9月28日 さらば! 影の軍団 高田宏治
小野竜之助
北町嘉朗小沢象大前均林彰太郎湖条千秋

スタッフIII[編集]

  • 企画 - 巻幡展男(関西テレビ)・翁長孝雄(東映)
  • プロデューサー - 栢原幹・松平乘道・亀岡正人・上阪久和・佐藤公彦
  • ナレーター - 橋爪功
  • 制作協力 - サニ千葉エンタープライズ

音楽III[編集]

影の軍団IV[編集]

解説IV[編集]

#影の軍団シリーズである。FNSにて1985年4月2日 - 10月1日の火曜日22時から22時54分に全27話構成で、第1話と第27話は90分スペシャルで放送された。

3年ぶりの本作品は当初『影の軍団 完結編』と制作発表された。本作品から軍団の忍装束(夜間用)には襟・袖のラインに複数の小さな円の金が連なり、頭領(おかしら)の十五代目服部半蔵には肩・袴・脛にも施されて手甲を加えた装束となっている。これは千葉真一がニューヨークで観たバンドファッションをヒントにアイデアとして出したもの[19]。実際の忍装束には反しているデザインだが、暗闇での戦闘が多い本シリーズには絵的にいいということで取り入れられた[19]

十五代目服部半蔵が敵の首魁と対峙するときの決め台詞は「名もなく地位無く姿無し。されど、この世を照らす光あらば、この世を斬る影もあると知れ。天魔伏滅!」である。

DVD『影の軍団IV』の壱巻が2017年12月6日、弐巻が2018年2月7日にそれぞれ発売され、60分枠で再放送されていた第1話(壱巻)と第27話(弐巻)はノーカットの90分スペシャルで収められている。

ストーリーIV[編集]

異国船が日本沿岸に続々現れる幕末の混乱の中、幕府は老中・堀田正睦を中心とする開国派と井伊直弼を主軸とする攘夷派に分かれていた。十五代目服部半蔵とその仲間は江戸の街中でそれぞれ暮らしていたが、開国派支持の青年・勝麟太郎を偶然助けたことがきっかけで、伊賀忍者「影の軍団」として、井伊の野望に立ち向かうこととなる。

登場人物IV[編集]

影の軍団
十五代目服部半蔵:千葉真一
伊賀服部家の十五代目で、影の軍団と全国の伊賀衆を束ねる頭領[20]。市井の人々を苦しめる悪を倒すべく、影の軍団を率いる。また、倒幕に関わる事件にも影として関与していく。忍者装束では唯一三連星の鉢金付き頭巾を被り、六尺手拭で鼻と口を覆い、両腕に手甲をはめている。敵に応じて太刀・兜割り(鎧通し)・体術を使い分けて戦う。表の顔は柳橋のよろず屋「べんり屋」で少しドジな人足の半助。いつも白ポニーの五郎が引く馬車に乗りながら、「べんり屋」を宣伝している。語尾に「ござんすよ」をつけて話すのが特徴。孤児になった弥一を引き取り、ゆくゆくは後継者にしようと第11話から育てていく。
さつき:池上季実子(第1話 - 第4話、第7話 - 第10話、第12話、第15話、第16話)
半蔵の妹。刀や先端に鈴の付いた赤い組紐を使用。表の顔は芸者勝麟太郎とは相思相愛に近く、お才と張り合う。バンダナ(女性軍団員のみ)とスカーフの色は水色(第1話のみ)と紫(第2話以降)。第16話で里に帰っていった。これは、演じていた池上が妊娠し降板したため。
あやめ:美保純(第1、3 - 5、7 - 9、13、14、17、18、24 - 26話)
さつきの妹分。さつきと同じ芸者だが、口やかましく言動・行動が男勝り。精神的にまだ未熟で喜怒哀楽が激しく、やや冷静さに欠ける面がある。戦法は針で急所を刺す、スカーフで首を絞めるなど多種多様。バンダナとスカーフの色は赤。
瓢斎:橋爪功(第1 - 3、5 - 10、13、14、17、18、21 - )
参謀格で半蔵とは、や電流手袋を使用。額は玉付き鉢金着用(男性軍団員のみ)でスカーフの色はグレー。表の顔は「べんり屋」の按摩師兼手相占い師。
菊次:石田純一(第1、2、4、5、7、10 - 12、15、16、19、20、23、24、26話)
爆弾・薬物のエキスパート。写真を撮るなど、時代の先進的な物にも詳しい。額に鉢金とスカーフの色は紺色(1話)と緑(2話以降)。女にモテル優男で撫で付け髪でいることが多いが、ムシリの町人髷になることもある(第2話、第23話、第26話)。表の顔は「べんり屋」の行商人。
がま八:大葉健二(第1 - - 、6 - 12、15、16、19、20、23 - )
スキンヘッドに十字手裏剣を付けた玉付き鉢金をつけ、携帯している仕込み槍で戦う。体術も優れている。スカーフの色はコバルトブルー(1話)と黒(2話以降)。表の顔は「べんり屋」の船頭。月代の鬘を被る(第20話以降)。
善九:伊原剛(第1、3 - 10、13、14、17、18、21、22、25 - )
戦闘では2刀の鎌を使用。額に玉付き鉢金とスカーフの色は白。表の顔は「べんり屋」の飛脚。たまに月代の鬘を被っている(第1話、第7話など)。
お松:澄川真琴(第13話、第14話、第17話、第18話、第21話、第22話、第25話を除く)
バンダナとスカーフの色は薄い橙色。表の顔は「べんり屋」の女中。最終話で井伊の屋敷に潜入するが、見つかってしまい大勢の配下に斬られて力尽き死亡。
弥一:岩戸隼人
祖父と暮らしていたが、事件を目撃した祖父が邪忍衆に殺されて孤児となり、半蔵が引き取る(第1話)。半蔵はゆくゆく後継者に育てようと考え、忍者としても修行をしていき、髪も短くなった(第11話)。敵に捕捉され囚われて拷問されるも、縄抜けの術で脱出する(第13話)。半蔵と同様の忍装束で敵を撹乱した(第21話)。
お蓮:志穂美悦子(第1話、第6話、第11話、第12話、第21話)
半蔵に次ぐ副頭領で青色の戦闘服を着用。バンダナとスカーフの色は黒紺色と紺青色(迷彩柄着用時)。主に激動の京(京都)駐在で、べんり屋京都支店にも出入りする、そのために単独行動が多い。鳥追い姿で活動し、仕込み三味線・リボルバー・三味線の撥に付けた分銅付き細い赤い組紐などを使用。
隼太:黒崎輝(第13話、第14話、第21話、第22話、第27話)
元々は隠れ里に住んでいたが、隠れ里を襲われ、義妹のトキと江戸へ逃げてきた後、軍団へ加入。表の顔は「べんり屋」の飛脚。常に刃のついた鎖分銅を携帯している。額に玉付き鉢金とスカーフの色は赤紫。
トキ:千原麻里(第13話、第14話、第17話、第18話、第21話、第22話、第26話、第27話)
隼太の義妹で、一緒に江戸へ逃げてきた後、軍団加入する。バンダナとスカーフの色は水色。表の顔は「べんり屋」の飛脚で、男勝りの韋駄天を見せる。
お蝶:MIE(第19話、第20話、第22話、第23話、第26話、第27話)
通称はオランダお蝶。うんすんカルタを手裏剣のように使い、極秘任務を主とする。「べんり屋」に来る時は髪結いで現れ、それ以外は飛脚に変装したり、路地でカルタの占いをしている。バンダナとスカーフの色は濃いピンク。
幕府関係者
勝麟太郎:真田広之(第1 - 6、8、9、11、12、14、15、18、20、21、24、27話)
幕府の海軍奉行。長い歴史の中で、密かに語り継がれてきた軍団の存在を信じ続け、現れる日を待ち望んでいた。開国し新しい時代をつくるため、事ある毎に柳橋の「べんり屋」に現れ、半蔵に協力を依頼する。志しの大きな青年だが、常に無一文に近い状態で方々に借金をしていて取立てに追われている(第3話)。
井伊直弼:成田三樹夫(第1話、第3話、第7話、第8話、第12話、第14話、第20話、第26話、第27話)
幕府最高の権力者。掃部頭。堀田と熾烈な争いにより大老職に就任。開国した張本人であるが、実は再び鎖国を目論んでいる。権力を自らの手中に収めるべくさまざまな陰謀を企て、甲賀衆を配下に使い、半蔵ら伊賀衆に立ちはだかる。江戸市中では井伊の赤鬼と恐れられた。
堀田正睦(第1話、第3話、第7話、第11話、第14話):山本學
井伊直弼と大老職を争った麟太郎の師匠。備中守。第14話で井伊が放ったニセ軍団の襲撃により死亡。
村山大蔵:菅貫太郎(第1話、第5話、第7話、第8話、第12話、第14話)
国事監察目付で井伊の配下。第14話で堀田の暗殺に成功するも束の間、半蔵に首を刎ねられて井伊の祝いの席に送られた。
鬼源:ストロング金剛(第1話、第2話、第8話、第14話、第18話)
本名は鬼頭源太夫。村山の配下で、怪力の同心。第14話で失態を犯し、村山に見限られてクビになる。その後は髷を落としてスキンヘッドになり、「べんり屋」の人足に転職する。
土井宗清:綿引勝彦(第2話)
書院番頭。旗本4千石。勝たち開明派を狙う。
滝川:奈月ひろ子(第4話、第18話)
大奥の将軍付御年寄。勝麟太郎の叔母。
篤姫賀田ゆう子(第4話)
徳川家定御台所。第14代将軍争いに関わる。
幕末関係者
近藤勇天知茂(第10話)
浪人時代に半蔵と知り合う。
坂本竜馬世良公則(第11話、第12話)
土佐の脱藩浪士で勝麟太郎の弟子で、倒幕に関わる。蜘蛛が苦手。
高野長英中野誠也(第19話、第20話)
入牢していたが、牢に放火して脱獄する。すぐに要注意人物として幕府に指名手配されるも、お蝶に匿われていた。第20話で顔を焼き、名を変えて外科医に成り済ますが、命を狙う蜘蛛太夫に首を刎ねられる。
徳川斉昭中山昭二(第27話)
御三家水戸藩藩主。水戸中納言。井伊の政敵。
島津斉彬西沢利明(第27話)
薩摩藩藩主。薩摩中将。水戸斉昭の同志。
甲賀組
楯岡道雪:亀石征一郎(第4話、第13話、第17話、第25話 - )
公儀お庭番・甲賀衆頭領。半蔵の宿敵。私利私欲のために甲賀衆を使い、時の幕府の支配者である井伊直弼の指示を受けながら、半蔵ら伊賀衆に立ちはだかる。
市井の人々
牡丹:樹木希林(第16話 - 第23話、第26話を除く)
柳橋のよろず屋「べんり屋」の店長で元祇園の芸者。お狸様を信仰し、信楽焼きの狸を置いている。半蔵を「半公」と虐げているが、実は片思いしている。
お才:范文雀(第1話、第3話、第15話 - 第23話)
かつて柳橋で芸者をしており、当時は井伊の馴染みだった。劇中時点では小料理屋「大福」を営んでいる。狐様を信仰し、そのことで牡丹とやりあうことも。第15話で牡丹が長崎の整形手術に行った時、代わりに「べんり屋」の店長を引き受けた。勝麟太郎に好意を抱き、さつきと張り合う。
お梅:藤沢ふゆき
「べんり屋」の女中。お松が休みの時にべんり屋に在籍。
ツル:田村奈美
「べんり屋」の女飛脚。トキが休みの時にべんり屋に在籍。
ローラ・ウィップル:ビクトリア・ハースト(第22話)
神奈川在中アメリカ領事の娘。親日派の好奇心旺盛なお嬢様。ひょんなことから「べんり屋」の面々と仲良くなる。基本的に英語で話すが、日本語も少し話せる。
おみね:加藤由美
「大福」の女中。

作品リストIV[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト
第1話 1985年4月2日 春一番! 燃えて半蔵いま発進 高田宏治
松本功
牧口雄二 小沢象遠藤憲一中村錦司岩城力也伊庭剛、誠吾大志
第2話 4月9日 女の顔が夜光る 本田英郎 原田雄一 山本みどり南城竜也内田勝正小沢寿美恵石山律
第3話 4月16日 微笑みが殺意を呼ぶ 佐藤繁子 磯部勉宮城健太郎、稲健二、益田哲夫福本清三
第4話 4月23日 大奥からの依頼人 中村努 太田昭和 浜田晃、若尾哲平、山田スミ子奈月ひろ子賀田裕子
第5話 4月30日 妖精は三度殺られる 本田英郎 大洲斉 鹿内孝苅谷俊介岩尾正隆栗原敏きくち英一、タンクロー、ルーク・ジョンソン、福本清三
第6話 5月7日 京の夜は血の香り 中村努 石橋蓮司、結木恵美、堀光昭、高並功、小林芳宏、大月正太郎
第7話 5月14日 黒髪の処刑台 高田宏治
山本英明
松尾昭典 神保美喜、風間舞子、田中浩加納みゆき、丸平峯子、宮口二郎汐路章伊吹剛
第8話 5月21日 闇にきらめく遊女の群れ 志村正浩 牧口雄二 峰岸徹芦川よしみ石橋雅史、武藤裕子、島村美妃、有栖川淑子、松村直美、鈴川法子
第9話 5月28日 拾った女に手を出すな 本田英郎 牧口雄二 奈良富士子曽根晴美川合伸旺川崎公明、森源太郎、三星東美山本弘、松田明、有川正治
第10話 6月4日 葬式は俺がやる 飛鳥ひろし 太田昭和 佐藤万理長谷川明男黒部進、酒井努、川浪公次郎北町嘉朗
第11話 6月11日 龍馬、麟太郎を襲う 中村努 鷹森立一 和崎俊哉草薙幸二郎市川好郎、宮川珠季、小船秋夫、富永佳代子、世利ゆかり
第12話 6月18日 地中にうごめく夜の蜘蛛 立川光貴佐藤京一、白川浩二郎、有園文香
第13話 6月25日 女の呪いは悪魔の業 本田英郎 太田昭和 金沢碧久富惟晴小池雄介、小山みゆき、田中行雄
第14話 7月2日 くの一、殺しの罠 志村正浩 永野辰弥牧冬吉近藤宏原口剛水原まき、北村明男
第15話 7月9日 狸と狐の嫁入り合戦 佐藤繁子 原田雄一 小沢象片岡五郎、加藤由美、水清舞子、清水美紀堀田真三
第16話 7月16日 女忍者、最後の涙 本田英郎 高松英郎有川博成瀬正大下哲矢藤堂新二木村弓美杉欣也、壱岐愛香、江原政一、谷口孝史鈴川法子
第17話 7月23日 魔女三人江戸を裂く 和久田正明 牧口雄二 三原じゅん子近藤洋介、水島幸、稲田弘子、諏訪裕子
第18話 7月30日 半蔵の尻に火がついた 本田英郎 睦五郎、林佳子、松村康世伊藤高、五十嵐義弘、東山茂幸
第19話 8月6日 凄い女がやって来た 山田隆之
中村努
大洲斉 本阿弥周子内田勝正宮本充徳田興人、世利ゆかり、富永佳代子、誠吾大志
第20話 8月13日 悪女の首が笑う 本阿弥周子、誠吾大志、石川一行
第21話 8月20日 穴の向うの黄金仮面 志村正浩 太田昭和 内田稔山口美也子長谷川弘片桐竜次笹木俊志伴勇太郎
第22話 8月27日 金髪娘は拳銃で勝負 本田英郎 大場順岡本舞勝部演之河合絃司出水憲司鈴川法子
第23話 9月3日 男の中に女が棲む 志村正浩 松尾昭典 大出俊阿井美千子森章二、藤間紋蔵、湖条千秋、加藤由美
第24話 9月10日 長崎帰りの整形美人 本田英郎 二宮さよ子小林勝彦大木正司明日香尚、神藤一弘、小柳圭子
第25話 9月17日 幻の少女・私を殺さないで 志村正浩 原田雄一 中村明美織本順吉藤木孝遠藤征慈竹井みどり舞小雪
第26話 9月24日 消えた十三人の水夫 本田英郎 綿引勝彦小野進也北原佐和子福本清三伊吹剛
第27話 10月1日 大老暗殺! 桜田門の女たち 山田隆之 太田昭和 野際陽子平泉成西沢利明沖田駿一郎樋浦勉剣持伴紀

スタッフIV[編集]

  • 企画 - 巻幡展男(関西テレビ)・泊懋(東映)
  • プロデューサー - 栢原幹・岡林可典[注釈 4](関西テレビ)・松平乘道・清水敬三・亀岡正人[注釈 5](東映)・佐藤公彦
  • アクション・セッティング - JACコマンド
  • ナレーター - 久米明
  • 制作協力 - サニ千葉エンタープライズ

音楽IV[編集]

  • オープニング - 『影の軍団IV メインテーマ』、作曲 : 渡辺茂樹
  • エンディング - 『』、歌 : 千葉真一、作詞 : 亀石征一郎、作曲・編曲 : 青木望
  • 挿入歌 - 『曠野』、作曲・歌 : 千葉真一、作詞 : 亀石征一郎、編曲 : 青木望
  • 音楽 - 渡辺茂樹(アンクルf
  • 音楽協力 - 菌音楽事務所

影の軍団 幕末編[編集]

解説 幕末編[編集]

#影の軍団シリーズの第5作である。FNSにて1985年10月7日 - 12月30日月曜日22時から22時54分に全13話で放送された。前作から登場人物と設定が継続しているシリーズ唯一の作品である。

DVD『影の軍団 幕末編』は2018年4月11日が発売された。

ストーリー 幕末編[編集]

井伊直弼を倒した十五代目服部半蔵と影の軍団だが、新たな敵が立ちふさがる。アメリカ視察から戻ってきた小栗上野介は幕府を守るため、邪忍となった楯岡道雪率いる甲賀組と手を組む。開国した日本の行く末を案じながら、影の軍団は将来に向けて、暗闘を繰り広げていく。

登場人物 幕末編[編集]

影の軍団
  • 十五代目服部半蔵:千葉真一:伊賀服部家の十五代目で、影の軍団と全国の伊賀衆を束ねる頭領[20]。市井の人々を苦しめる悪を倒すべく、影の軍団を率いる。また、倒幕に関わる事件にも影として関与していく。忍者の扮装では唯一三連星の鉢金付き頭巾を被り、六尺手拭で鼻と口を覆い、敵に応じて太刀・兜割り(鎧通し)・体術を使い分けて戦う。表の顔は「べんり屋」の少しドジな人足。いつも白いポニーの馬車を引き、語尾に「ござんすよ」をつけて話す。孤児になった弥一を引き取り、実の子のように育てている、ゆくゆくは後継者にしようと考えている。
  • お蝶:MIE:通称はオランダお蝶。うんすんカルタを手裏剣のように使い、極秘任務を主とする。「べんり屋」に来る時は髪結いで現れ、それ以外は飛脚に変装したり、路地でカルタの占いをしている。湯舟の里の出身(第2話)。スカーフの色は濃いピンク。
  • 隼太:黒崎輝(第3話、第4話、第8話、第12話):刃のついた鎖分銅を携帯しており、トキの義兄。スカーフの色は茶。表の顔は「べんり屋」の飛脚。第12話で絶命する。
  • 瓢斎:橋爪功:参謀格でや電流手袋を使用。スカーフの色はグレー。表の顔は「べんり屋」の按摩師兼手相占い師。
  • がま八:大葉健二:スキンヘッドで、十字手裏剣を付けた鉢金をつけ、携帯している仕込み槍で戦い、体術も優れた忍び。スカーフの色は黒。表の顔は「べんり屋」の船頭で、旅に出るときは月代の鬘を被ることもある。
  • 善九:伊原剛:戦闘では2刀の鎌を使用。スカーフの色は白。表の顔は「べんり屋」の飛脚。最終話で甲賀衆とのべんり屋での死闘で弥一を庇って炎の中で死亡。
  • トキ:千原麻里:隼太の義妹。スカーフの色は水色。表の顔は「べんり屋」の飛脚で、男勝りの韋駄天を見せる。
  • 弥一:岩戸隼人:半蔵が後継者として育てている子供で忍者としても活躍する。
  • お蓮:志穂美悦子(第7話、第9話):半蔵に次ぐ副頭領。主に京都駐在で、べんり屋京都支店にも出入りする。そのために単独行動が多い。鳥追い姿で活動し、仕込み三味線やリボルバーを使用。青色の戦闘服着用。スカーフの色は黒紺色。
  • おりょう浅野ゆう子(第11話、第13話):坂本龍馬を助ける軍団員。後に龍馬と夫婦となったが、甲賀に龍馬を惨殺され、後追い自決を図ったが半蔵が止め、甲賀との最終決戦を終えた後、半蔵直々に影の軍団を抜けろと許しを得て、坂本龍馬の妻として余生を送った。スカーフの色は紫紺色。
幕府関係者
  • 勝麟太郎:真田広之(第3話、第12話、第13話):幕府の海軍奉行として半蔵に協力を依頼するが、その時々で半蔵と対立する。
  • 小栗上野介夏八木勲(第1話、第5話、第9話、第12話):勘定奉行兼陸軍奉行。幕府復興のためには手段を選ばぬ果断な人物。甲賀衆を率いる楯岡道雪の野心を見抜きながらも逆にその力を利用して、斜陽の徳川幕府を立て直すため軍制改革を推し進める。半蔵および伊賀衆とは敵対関係にあるものの、私利私欲で悪だくみをする奸物ではない。第12話で上意により蟄居の身となるが、武士の意地をかけて半蔵と対決する。
  • 安藤対馬守鈴木智(第1話、第7話、第11話):幕府老中。井伊直弼亡き後の幕府の実力者。楯岡道雪および甲賀衆を使って幕府の威信を堅持しようとする。小栗とは違って、道雪の野望には気づいていない。
  • 井上河内守柳川清(第5話):幕府老中。
  • 佐々木信濃守田井克幸(第5話):南町奉行
  • 徳川慶喜佐古雅誉(第12話):徳川幕府第15代将軍。大政奉還を画策。それに反対論を唱え諌言に及んだ小栗上野介の全ての役職を罷免、蟄居させる。
幕末関係者
甲賀組
  • 楯岡道雪:亀石征一郎(第1話、第2話、第8話、第11話 - ):公儀お庭番・甲賀衆頭領。半蔵の宿敵。私利私欲のために甲賀衆を使い、時の幕府の実力者である安藤対馬守や小栗上野介の指示を受けながら、半蔵ら伊賀衆に立ちはだかる。最終話で半蔵との一騎討ちの末、額を兜割りで突かれ死亡。
  • お桐:芦川よしみ(第2話):甲賀組配下となった「闇の中の主」剣一族のくの一。お蝶の実妹。伊賀湯舟の里の出身。「影」の補充のため湯舟の里を訪れた半蔵を慕う。半蔵に拒まれたため半蔵を憎悪。公儀御庭番成り上がりを企む剣一族の万玄馬に従い、道雪に与する。
市井の人々
  • 牡丹:樹木希林:江戸のべんり屋の店長で元祇園の芸者。お狸様を信仰している。半蔵を「半公」と虐げているが、実は半さんに片思いしている。最終話のラストで花嫁衣装の姿で、半蔵を追いかけるシーンで終了する。
  • お梅:藤沢ふゆき:べんり屋の女中。
  • ツル:田村奈美:べんり屋の女飛脚。
  • ローラ・ウィップル:ビクトリア・ハースト(第1話):神奈川在中アメリカ領事の娘。親日派で、好奇心旺盛なお嬢様。べんり屋の面々と仲良くなる。

作品リスト 幕末編[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト
第1話 1985年10月7日 ヤンキー娘の大冒険 本田英郎 関本郁夫 名和宏西沢利明宮口二郎野口貴史永野辰弥、テリー・オブライエン
第2話 10月14日 影なきおんなに御用心 関本郁夫 芦川よしみ和崎俊哉佐藤京一汐路章、井上清和、長田知子
第3話 10月21日 女は二度燃える 下飯坂菊馬 原田雄一 岸田今日子木村元堀光昭岡幸恵川浪公次郎岩尾正隆木谷邦臣、木下通博
第4話 10月28日 私が愛したカゲキ派 和久田正明 本田博太郎宮下順子藤岡重慶野口早苗堀内正美、富永佳代子
第5話 11月4日 江戸城を爆破せよ 本田英郎 関本郁夫 仁和令子久富惟晴戸浦六宏、勝山純子、春藤真澄、堀田真三、柳川清
第6話 11月11日 右も左もぶっ殺せ 鈴木生朗 江藤潤吉田豊明田中浩、杉本こず江、三原世司奈、衣麻遼子、入江慎也白井滋郎
第7話 11月18日 危険な男の恋文 松本功 大洲斉 寺田農宮内洋原口剛秋間登、美松艶子
第8話 11月25日 殺しの鈴は闇に鳴る 中村努 安奈淳遠藤征慈北村総一朗、重久剛一、福本清三
第9話 12月2日 哀しき宿命女戦士たち 本田英郎 太田昭和 三好鉄生村田雄浩浜田晃長谷川真砂美
第10話 12月9日 逃がし屋は鬼の棲み家 鈴木生朗 大橋吾郎三浦リカ松橋登卯木浩二、東山茂幸、村上潤白井滋郎川浪公次郎
第11話 12月16日 密偵の愛・らあぶ・ゆう 中村努 関本郁夫 原田美枝子曽根晴美崎津隆介諸角憲一芝本正荻原郁三深水三章
第12話 12月23日 サムライ、荒野の落日 本田英郎 蜷川有紀風祭ゆき八名信夫、蓑和田良太、中田博久大須賀昭人
第13話 12月30日 影は永遠に! 鈴木生朗 太田昭和 江夏豊西田良鈴川法子関根大学、村上潤、野口貴史

スタッフ 幕末編[編集]

  • 企画 - 巻幡展男(関西テレビ)・泊懋(東映)
  • プロデューサー - 岡林可典(関西テレビ)・松平乘道・清水敬三・亀岡正人(東映)・佐藤公彦
  • アクション・セッティング - JACコマンド
  • ナレーター - 久米明
  • 制作協力 - サニ千葉エンタープライズ

音楽 幕末編[編集]

  • オープニング - 『影の軍団IV メインテーマ』、作曲 : 渡辺茂樹
  • エンディング - 『影』、歌 : 千葉真一、作詞 : 亀石征一郎、作曲・編曲 : 青木望
  • 挿入歌 - 『曠野』、作曲・歌 : 千葉真一、作詞 : 亀石征一郎、編曲 : 青木望
  • 音楽 - 渡辺茂樹(アンクルf)
  • 音楽協力 - 菌音楽事務所

舞台[編集]

1987年には、大阪府中座で『千葉真一奮闘公演・影の軍団』として、舞台化された。

媒体[編集]

全シリーズのDVDボックスも販売された。主題歌はレコードとして発売されているが、劇中に使われた音源はアルバムとして発売されている。

新 影の軍団シリーズ[編集]

2003年には千葉が初代服部半蔵を演じた映画『新・影の軍団シリーズ』が封切り公開された。

放映ネット局[編集]

系列は放送終了時点のもの。
放送対象地域 放送局 系列 ネット形態 備考
近畿広域圏 関西テレビ フジテレビ系列 制作局
関東広域圏 フジテレビ 同時ネット
北海道 北海道文化放送
青森県 青森テレビ TBS系列 遅れネット
岩手県 テレビ岩手 日本テレビ系列
宮城県 仙台放送 フジテレビ系列 同時ネット
秋田県 秋田テレビ フジテレビ系列
テレビ朝日系列
遅れネット 1981年3月まではフジテレビ系単独加盟局
山形県 山形テレビ フジテレビ系列 同時ネット
福島県 福島テレビ 1983年3月まではTBS系列とのクロスネット局
新潟県 新潟放送 TBS系列 遅れネット 『服部半蔵 影の軍団』のみ
新潟総合テレビ フジテレビ系列 遅れネット
→同時ネット
1981年3月までは日本テレビ系列とのトリプルネット局
1983年9月まではテレビ朝日系列とのクロスネット局
『影の軍団II』・『…III』は遅れネット、『…IV』、『… 幕末編』は同時ネット
長野県 長野放送 同時ネット
山梨県 テレビ山梨 TBS系列 遅れネット
静岡県 テレビ静岡 フジテレビ系列 同時ネット
富山県 富山テレビ
石川県 石川テレビ
福井県 福井テレビ 同時ネット
→遅れネット
『…幕末編』も火曜22時からの放送で遅れネット。制作局での放送時間である月曜22時は、
毎日放送制作の『世界まるごとHOWマッチ』の遅れネットを行なっていた。
中京広域圏 東海テレビ 同時ネット
島根県
鳥取県
山陰中央テレビ
岡山県
香川県
岡山放送
広島県 テレビ新広島
山口県 テレビ山口 TBS系列
フジテレビ系列
徳島県 四国放送 日本テレビ系列 遅れネット
愛媛県 テレビ愛媛 フジテレビ系列 同時ネット
高知県 テレビ高知 TBS系列 遅れネット
福岡県 テレビ西日本 フジテレビ系列 同時ネット
佐賀県 サガテレビ
長崎県 テレビ長崎 フジテレビ系列
日本テレビ系列
遅れネット
熊本県 テレビ熊本 フジテレビ系列
テレビ朝日系列
同時ネット 1982年3月までは日本テレビ系列とのトリプルネット局
大分県 テレビ大分 フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
遅れネット
宮崎県 テレビ宮崎
鹿児島県 鹿児島テレビ フジテレビ系列
日本テレビ系列
1982年9月まではテレビ朝日とのトリプルネット局
沖縄県 沖縄テレビ フジテレビ系列

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ #音楽(シリーズ)を参照。
  2. ^ 最初は手作業だったが、途中から源内が発明した照合機のようなものを使っていた。
  3. ^ プロゴルファー尾崎将司パターを打つ直前に「天魔覆滅」と唱えている[5]。本シリーズをよく見ている尾崎は「天魔覆滅」を“無”と解釈し、パター打つ直前に唱えるようになった[5]。「リズムが出ていい」と尾崎は語っている[5]
  4. ^ 岡林は最終話のみ。
  5. ^ 途中までは…補[いつ?]

出典[編集]

  1. ^ a b 影の軍団”. ハイビジョンで甦る名作時代劇. 時代劇専門チャンネル. 2010年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年10月13日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 「ウーマンパワーの席捲 昭和五十四年〜昭和55年」、256頁。
  3. ^ a b c 「第三部 とりあえず知っておきたい基礎知識(第三章 とりあえず知っておきたいスター30 千葉真一)、194頁。」
  4. ^ a b 「第四部 もう少しだけ掘り下げておきたい重要テーマ(第二章 忍者の変遷 完成期『子連れ狼』『柳生一族の陰謀』『影の軍団』)、278頁。」
  5. ^ a b c d 「ジャンボも唱える影の軍団「天魔覆滅」」『週刊ゴルフダイジェスト』第36巻9月24日号、ゴルフダイジェスト社、2013年9月24日、 126頁。
  6. ^ 「迷走する岡田茂」、369 - 370頁。
  7. ^ 「迷走する岡田茂」、370頁。
  8. ^ a b c 「テレビ時代劇をスタジオで」、241頁。
  9. ^ a b 服部半蔵 影の軍団 at the Wayback Machine (archived 2015年7月3日)
  10. ^ a b 「ウーマンパワーの席捲 昭和五十四年〜昭和55年」、258頁。
  11. ^ 「服部半蔵 影の軍団 瓢六」、33頁。
  12. ^ a b 「服部半蔵 影の軍団 お霧」、34頁。
  13. ^ a b c 「服部半蔵 影の軍団 津々美京之介」、33頁。
  14. ^ a b 「影の軍団II かいせつ」、36頁。
  15. ^ a b 「影の軍団II 柘植新八」、45頁。
  16. ^ 「テレビ時代劇をスタジオで」、241 - 242頁。
  17. ^ 影の軍団III at the Wayback Machine (archived 2016年1月15日)
  18. ^ 「影の軍団III かいせつ」、48頁。
  19. ^ a b 「影の軍団IV 千葉真一インタビュー」、14頁。
  20. ^ a b 「影の軍団IV レギュラーメンバー紹介」、20頁。

参考文献[編集]

※異なる頁を複数参照をしている文献のみ。発表年順。
  • 「特集 影の軍団」『テレビジョンドラマ』第3巻第3号、放送映画出版、1985年5月1日。
  • 能村庸一 『実録テレビ時代劇史』(二刷)東京新聞出版局 (原著1999-2-10)。ISBN 4808306549 
  • 春日太一 『あかんやつら 東映京都撮影所血風録』(初版第一刷)文藝春秋 (原著2013年11月15日)。ISBN 4163768106 
  • 春日太一 『時代劇は死なず!完全版:京都太秦の「職人」たち』(初版発行)河出書房新社 (原著2015-2-20)。ISBN 4309413498 
  • 春日太一 『時代劇入門』 K-308(初版)、KADOKAWA角川新書〉、2020年3月10日。ASIN 4040822633ISBN 978-4-04-082263-1NCID BB30170940OCLC 1158080311 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

フジテレビ 関西テレビ制作火曜22時枠時代劇(1980.4 - 9、一部地域を除く)
前番組 番組名 次番組
服部半蔵 影の軍団
フジテレビ系 関西テレビ制作火曜22時枠時代劇(1981.10 - 1982.9、一部地域を除く)
影の軍団II
影の軍団III
フジテレビ系 火曜22時台(関西テレビ制作枠。一部地域を除く。1985.4-10)
影の軍団IV
三枝の愛ラブ!爆笑クリニック
(月曜22時台から移行)
フジテレビ系 月曜22時台(関西テレビ制作枠。一部地域を除く。1985.10-12)
三枝の愛ラブ!爆笑クリニック
影の軍団 幕末編
夏樹静子サスペンス
(ここからサスペンスドラマ枠