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追跡 (1973年のテレビドラマ)

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市川崑シリーズ・追跡』(いちかわこんシリーズ・ついせき)は、1973年5月22日から同年9月4日までの毎週火曜日の夜10時に、関西テレビ・フジテレビ系列で放送されたテレビドラマ

関西テレビC.A.L活動屋[1]の共同制作。

内容

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中村敦夫扮する大手新聞社横浜支局の記者"私"が、諸々の事件の真相を追い求めるという社会派のドラマ。

中村が扮する"私"はベスパというスクーターに乗って取材に出かける。 "私"の名前は不明で毎回「あの人なんて名前だったけ?」、「名前なんてどうだっていいじゃない」というやり取りが行われていた。

出演者

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ゲスト

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回数サブタイトルゲスト
1 いかさま天使大宮敏充波乃久里子篠田三郎
2天使の賭(かけ)十朱幸代佐々木功八木昌子柳瀬志郎
3黒い天使太地喜和子沢たまき三遊亭圓楽
内田朝雄田中信夫平泉征
4天使の棄児小倉一郎井上玲子渡辺美佐子原泉
横山道代下川辰平
5天使の裁き本阿弥周子内藤武敏木村功玉川伊佐男
6悲しき天使宇津宮雅代鹿沼エリ小島三児
尾藤イサオ中谷一郎
7天使の宝石左時枝千秋じゅん林ゆたか蟹江敬三観世栄夫
8天使の葬列藤竜也吉田次昭雨宮和美中川加奈
阿藤海森本レオ
9天使の仮面真山知子鳥居恵子戸浦六宏折原啓子田中小実昌
10天使の祈り蜷川幸雄草間靖子里居正美小松方正
片岡五郎谷昌樹木内稔
11不道徳な天使桃井かおり原田大二郎岸田森
犬塚弘瑳川哲朗南州太郎
12天使の唄(うた)奈美悦子日下武史
13天使の弔鐘鹿内孝榊ひろみ毛利功金井大
14幻(まぼろし)の天使市原悦子坂口良子串田和美大滝秀治はかま満緒
15灰色の天使布施保子初井言榮中台祥浩ジョー山中
佐藤博大塚国夫
16天使の罠(わな)上條恒彦

スタッフ

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サブタイトルリスト

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回数放送日サブタイトル脚本監督
11973年

5月22日

いかさま天使鴨三七市川崑
25月29日天使の賭(かけ)大薮郁子鍛冶昇
36月5日黒い天使真船禎
46月12日天使の棄児
56月19日天使の裁き鴨三七鍛冶昇
66月26日悲しき天使土屋啓之助
77月3日天使の宝石佐々木守富澤幸男
87月10日天使の葬列土屋啓之助
97月17日天使の仮面佐々木守真船禎
107月24日天使の祈り三輪幸雄中村敦夫
117月31日不道徳な天使佐々木守真船禎
128月7日天使の唄(うた)鴨三七土屋啓之助
138月14日天使の弔鐘大薮郁子
148月21日幻(まぼろし)の天使佐々木守富澤幸男
158月28日灰色の天使 石堂淑朗観世栄夫[2]
169月4日天使の罠(わな)鴨三七富本壮吉

※ すべて『天使』がサブタイトルに使われていた。これは三好徹の小説『天使』を原作としていた事に由来する。

開始

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元々は放送開始予定が1973年7月3日で、前番組『真夜中の警視』が1973年6月26日終了を予定していたためである。しかし『真夜中の警視』が、主演俳優原田芳雄の撮影中の無免許運転事故発覚により、同年5月15日限りで予定話数を6つ残し7回で打ち切り、急遽放送開始が決定した[3]

終了

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1973年8月28日に第15話として放送が予定されていた「汚れた天使」は、次回に予定されていた「灰色の天使」に変更されたが、これは製作元の一つ関西テレビが他の製作元・出演俳優・さらに演出を手掛けた唐十郎の許可を取らずに独断で実行したものである。

「汚れた天使」を当時寺山修司と共に前衛演劇の巨頭として知られていた唐に依頼して製作したが唐が自身が率いた状況劇場(別名・新宿赤テント)で見られるような過激な表現で演出したが、この回の試写に立ち会った関西テレビの重役が「内容が非常識過ぎる」と判断し差換えを決断。この事を知った唐が激怒し、「『汚れた天使』を放送しなければ(関西テレビと)絶縁する」と宣言。これに呼応するかのように主演の中村敦夫や共演者・スタッフ、さらに中村が所属していた俳優座の重鎮東野英治郎が記者会見を開き「強行すれば今後、番組に出演しない」と宣言した。しかし関西テレビは差替えを強行。結果、唐の「汚れた天使」は日の目を見なかった。ただし、唐は同年9月13日に六本木自由劇場において自主的に「汚れた天使」の上映会を行った。当日は雨だったが、定員200人の会場に約500人が足を運んだ。ただ、その映像は機材の不備により、音と映像が2、3秒ずれたものだったという[4]。なお、仕上げ進行を務めた吉田昌弘によれば、それはプロジェクターの回転スピードが間違っていたためで、状況劇場の役者が寸劇を行って場を繋いだ上で、スピードを直してからはスムーズに上映できたという[5](リンク切れの為出典なし)。

「汚れた天使」のストーリーは、横須賀で起きた売春婦殺人事件の取材を担当していた"私"の同僚記者が、根津甚八演じる犯人および犯人が住む安アパートの住人とズブズブの関係になってしまい、その事件を記事にしなかった。それを、常田富士男演じるデスクから咎められたのを苦にして犯人・安アパートの住人と一緒に入水自殺するというものであった。このようにストーリーも衝撃的であるが、安アパートの住人として不破万作演じる倒錯した女装をしたオカマが登場した事、犯人が同性愛志向のある自慰行為をしていたシーンが登場した事、など非常に過激な描写があったという[6]

この事で全出演者・スタッフが製作・出演をボイコットしたため[6]、結局、第16話「天使の罠」を最後に終了した。

註釈

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  1. 1973年8月24日 日刊スポーツ
  2. 1973年8月26日 日刊スポーツ
  3. 三才ブックス『[実録]放送禁止作品封印解除』(2008年2月1日第1刷)p.84
  4. 天野ミチヒロ「第一章 テレビドラマ/特撮 追跡」『放送禁止映像大全』三才ブックス、2005年7月1日、ISBN 4-86199-004-1、24-25頁。
  5. 3-3 JAZZ&somethin elseの意味と映画との関わり”. 猫と歩み続けたジャズ喫茶「JAZZ 喫茶映画館」の44年 (2023年8月19日). 2025年1月19日閲覧。
  6. 1 2 三才ブックス『[実録]放送禁止作品封印解除』(2008年2月1日第1刷)p.74