必殺4 恨みはらします

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必殺4 恨みはらします
Sure Death 4: Revenge
監督 深作欣二
脚本 野上龍雄
深作欣二
中原朗
製作 山内久司
櫻井洋三
出演者 藤田まこと
村上弘明
かとうかずこ
ひかる一平
三田村邦彦
真田広之
倍賞美津子
堤大二郎
相楽ハル子
岸田今日子
千葉真一
音楽 平尾昌晃
主題歌 テン・リー「ついていきたい」
撮影 石原興
編集 園井弘一
製作会社 松竹
朝日放送
配給 松竹
公開 日本の旗 1987年6月6日
上映時間 131分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 3.8億円[1]
前作 必殺! III 裏か表か
次作 必殺!5 黄金の血
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必殺4 恨みはらします』(ひっさつフォー うらみはらします、Sure Death 4: Revenge )は、1987年6月6日に公開された日本映画カラービスタビジョン、131分。監督深作欣二必殺シリーズテレビ放映15周年記念[2]松竹朝日放送提携作品。

解説[編集]

テレビシリーズ第一作『必殺仕掛人』の第1、2話を演出した深作欣二が久しぶりに必殺のメガホンを取り、ゲストには千葉真一室田日出男ら深作組の常連を迎え、真田広之が初めて悪役を演じるなど、大変豪華なものとなった[2]。公開当時の地上げブームを題材にダイナミックなアクション描写、屈折した人間心理、奥田右京亮とおけら長屋に纏わる謎解きなどをふんだんに取り入れた一大エンターテイメント大作に仕上がっている。

千葉真一主宰のジャパンアクションクラブ (JAC) が制作協力をしていることもあり、真田広之以外にも崎津隆介誠吾大志卯木浩二高良隆志稲田龍雄・岩戸隼人・森永奈緒美栗原敏ら多くのJACメンバーが出演しているほか、中村主水藤田まこと)をはじめとする仕事人の殺陣・アクションシーンの一部をJACのスタントマン吹き替えしている。東映太秦映画村でも撮影が行われており、峰蘭太郎岩尾正隆中村錦司など随所に東映京都撮影所所属の俳優が出演しているのも特徴である。

必殺シリーズで飾り職人の秀三田村邦彦)とお玉(かとうかずこ)の共演は本作のみで、テレビシリーズ『風雲竜虎編』放送の時期に公開されたが、テレビシリーズ前作『旋風編』で百軒長屋焼失の際に殉職した西順之助ひかる一平)が再登場し、鍛冶屋の政村上弘明)はテレビシリーズとは違い髷結い姿である。

キャッチコピーは「江戸の闇を切り裂いて、仁義なき戦いが始まった! 来た!

あらすじ[編集]

日中の奉行所内で、南町奉行・長尾監物が見習い与力・安田小兵衛によって刺し殺された。奉行所の与力・同心たちはもみあう二人を一室に閉じ込め、監物を見殺しにしたのだが、同室に居合わせた主水だけが一方的に責任を問われ、卑怯千万として向こう半年間の扶持を半額にすると申し渡される。その数日後、南町に新たな奉行・奥田右京亮が着任した。その着任祝いの席で主水は前奉行の一件で右京亮からさっそく嫌味を言われ、不貞腐れる。

居酒屋の女主人・おふくを口説きながらヤケ酒をあおる主水。そんな時、おふくの店があるおけら長屋で騒動が起こる。旗本衆の子息達が、かぶき者のていで馬に乗り長屋に押入った際、その馬の1頭が暴れ出したのだ。その際、馬に撥ねられそうになった子供を助けようとして、平野弥兵衛という老人が頸の骨を折って死んだ。力尽きて倒れた馬の脚には十字手裏剣が刺さっており、主水はそれに疑念を抱く。主水は調書と共に証拠の手裏剣を上司に提出するが、右京亮から詮議無用として調書だけが差し戻される。

その夜、元締・弁天のもとへ集う主水、秀ら仕事人たち。今回の標的は、おけら長屋で騒ぎを起こした、神保主税らあの旗本の頭目格三人。そして依頼人は弥兵衛の娘お弓であった。仕事料の安さから仕事人たちは次々と依頼を断るが、旅渡りの仕事人・わらべや文七と、秀の反対を押し切った主水がその依頼を請ける。

主水と文七、二人の仕事人が的を争い競うなか、十字手裏剣の男・九蔵が暗躍し、おけら長屋を巡る奥田右京亮の陰謀が、次第に明らかになって行く。

[編集]

中村主水
お玉
西順之助
文七、おみつ、長次

出演[編集]

仕事人[編集]

その他[編集]

ゲスト[編集]

仕事人[編集]

奥田一派[編集]

旗本愚連隊[編集]

おけら長屋[編集]

その他[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

作詞・作曲:たきのえいじ、編曲:桜庭伸幸
必殺仕事人V・風雲竜虎編』挿入歌、および『必殺剣劇人』主題歌。

補足[編集]

  • 劇場予告の秀(三田村邦彦)が映るシーンは前作『必殺! III 裏か表か』のワンシーンの流用である。
  • 監督が深作欣二、ゲストに千葉真一を招くとあって、両者が制作に関わった『柳生一族の陰謀』に関連付けて千葉を柳生十兵衛役として出演させ、中村主水との夢の対決の可能性があったが、千葉が断ったため実現しなかった[3]
  • 真田広之は、中村主水と奥田右京亮の剣戟の結末に関して、インディ・ジョーンズシリーズ『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』のワンシーン(インディ・ジョーンズとアラブ人剣士の呆気ない対決シーン)がイメージの元になっていると、トーク番組で明かしている。
  • ゲストの仕事人の一人には相楽ハル子ではなく、『ベスト・キッド2』で好演したタムリン・トミタの起用案が挙がっていた[4]。また、本作で相楽が演じたおみつは独楽を武器として使用しており、本作公開時、ラジオ番組『南野陽子 ナンノこれしきっ!』(1987年3月1日放送)にゲスト出演した際、南野との共演ドラマ『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』にてビー玉を武器に用いる“ビー玉のお京”を演じていた為、南野から「スケバン刑事でも必殺みたいな役をやってたくせに」と揶揄われた。
  • 準備稿では、右京と主水は幼なじみで、主水が育った「ふくろう河岸」で17歳の頃に7歳の右京に出会ったという設定だった。しかし、本来の設定と矛盾する上にドラマ性としても必要性がないとして採用されなかった[5]

脚注[編集]

  1. ^ 「1987年邦画4社<封切配収ベスト作品>」、『キネマ旬報1988年昭和63年)2月下旬号、キネマ旬報社1988年、 192頁。
  2. ^ a b 必殺4 恨みはらします”. 東映チャンネル. 2013年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月10日閲覧。
  3. ^ 山田誠二『必殺シリーズ完全百科』p26
  4. ^ 山田誠二『必殺シリーズ完全百科』p25
  5. ^ 山田誠二『必殺シリーズ完全百科』p79

外部リンク[編集]