おりく

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おりくは、必殺シリーズに登場した仕事人の元締。初登場作品は『新・必殺仕事人』。山田五十鈴が演じた。

概要[編集]

『新・必殺仕事人』から『必殺仕事人V』までの仕事人シリーズに登場する人物である。表向きは腕の立つ三味線の師匠として、裏では老練な仕事人として生きてきた女性で、同じく仕事人の勇次を息子に持つ。元は上方(大坂)の生まれで、酔った際や旧知の人物と会うときには、上方訛りが出ることもある。『必殺シリーズ10周年記念スペシャル 仕事人大集合』の鹿蔵とは夫婦だった[1]

経験が豊富で、際だって腕の立つ仕事人という設定で、仕事人グループの中では当初、中村主水と対等の立場であったが、次第に、主水から元締と呼ばれるようになる。殺陣の場面でも、主水と同列に扱われることが多い。

山田五十鈴は『必殺仕事人』に、仕事人グループの元締 おとわ役で出演しており、それ以前の『必殺からくり人』に始まる、からくり人シリーズでは花乃屋仇吉、泣き節(出雲の)お艶役で出演していた。どのキャラクターも三味線弾きであり、殺しの得物も同様に三味線の撥であるなど、おりくの前身とも呼べる役柄である。

シリーズを通して登場しない話数が多く、作中では頻繁に旅に出ているという設定であるが、これはおりく役の山田五十鈴が多忙であったために取られた措置である。登場しないエピソードであっても、おりくのことが言及されたり、旅先のおりくからの依頼の手紙が届くなど、物語におりくが絡むことがある。

息子の勇次は、かつて自身が処断した仕事人の子供で、血は繋がっていない。愛情を注ぎ育ててきた反面、息子が父親を殺した自分のことをどう思っているか悩んでいる面もあり、『新仕事人』『必殺仕事人III』では重要なテーマとなった。親子関係を巡る恨み、事件には自分の思いを投影することも多い。

人物設定上、三味線を弾く場面が多いが、これは全て山田が実際に弾いている。

『仕事人V』では勇次と別れ、三味線屋を廃業し、流しの三味線弾きとなる。家も勇次と一緒に住んでいた店では無く、荒れ寺に住むようになる。第11話を最後に姿を消すが、その後の消息は不明。 映画『必殺! ブラウン館の怪物たち』は裏の仕事のために京都へ旅立つが江戸の元締に先手を打つ為に、江戸へ一足先に戻っており、異人屋敷での死闘には参戦していない。

殺し技[編集]

三味線の撥で、悪人の首筋を斬る。この時、三味線本体で相手の攻撃をいなしたり、相手の動きを捕らえたりすることも多い。特に糸巻の部分を悪人の首筋に引っ掛けて、自分に引き寄せ、首を斬るというパターンが多い。

しばしば撥以外の得物を用いることもある。新仕事人 第2話では指にはめた指貫のような武器を使い、スペシャル版では(野暮な殺し方と断った上で)ピストルを用いている[2]。脅しの道具として、匕首を用いたこともある。

必殺仕事人IIIの第6話では糸巻きに仕込んだ太い針で刺殺する技を用いた。これは武器が持てない女牢に潜り込んでの仕事の為であるが、この武器も順之助が知り合いの医師の代理として、女牢に潜り込んだ時に渡された武器である。

登場作品[編集]

テレビシリーズ[編集]

テレビスペシャル[編集]

映画[編集]

パチンコ機[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『必殺仕事人』においては、同じく山田が演じたおとわが鹿蔵の女房となっているが、『仕事人大集合』との整合性は不明。
  2. ^ 鹿蔵がピストルで惨殺(1発で致命傷のところを6発も撃たれている)されたことに対する報復を兼ねているため。