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黒蜥蜴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
黒蜥蜴
訳題 Black Lizard
作者 江戸川乱歩
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 探偵小説
発表形態 雑誌連載
初出情報
初出日の出』 1934年1月号-12月号
出版元 新潮社
刊本情報
出版元 新潮社
出版年月日 1939年3月
NCID BA87718485
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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黒蜥蜴』(くろとかげ)は、江戸川乱歩の長編探偵小説。および、作中に登場する女性盗賊の通称。小説は月刊誌『日の出』(新潮社)で1934年昭和9年)1月号から12月号まで連載された。いわゆる乱歩の通俗連載長篇の一つで、宝石など「美しいもの」を狙う美貌の女賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎が対決する[1]。端々に乱歩が本分としている「エロ・グロ」の趣向がこらされている。

あらすじ

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帝都東京の暗黒街の一角、クリスマス・イブのパーティーで「宝石踊り」を舞い、左腕に黒いトカゲの刺青をしている美貌の夜の女王、その女こそ女賊黒蜥蜴であった。黒蜥蜴はその日の深夜に、恋人と恋敵を殺して庇護を求めてきた青年、雨宮潤一を死亡偽装させ、彼に部下としての忠誠を誓わせる。

黒蜥蜴の狙いは、Kホテルに滞在中の大阪の大宝石商岩瀬庄兵衛の令嬢、早苗の誘拐であった。黒蜥蜴は有閑マダム「緑川夫人」の名で同ホテルに宿泊して岩瀬父娘に近づき、すでに懇意になっている。岩瀬は相次ぐ警告文をもとに、素人探偵明智小五郎に依頼して、その身辺警護に当たらせていたが、緑川夫人はその明智とも顔見知りになっていた。

12時に早苗を奪いに来るという予告状が来る。明智と緑川夫人はトランプに興じながら、早苗の誘拐の可否について賭けをするが、12時、奥のベッドに寝ているのは、マネキンの頭であった。緑川夫人は明智をあざ笑うが、そこに明智の部下がトランクに入れられてさらわれた早苗とともにあらわれた上、明智が彼女の正体を暴露したため、立場は逆転する。しかし黒蜥蜴は明智からピストルを奪っていたため、再度、早苗の誘拐を試みるとの言葉を残し部屋を退出、男装してまんまと逃亡する。

明智と岩瀬は、大阪の自邸奥深くに早苗を匿うが、購入したばかりの応接椅子セットを利用した「人間椅子」のトリックにより、早苗はついに誘拐される。

黒蜥蜴は岩瀬老人に、大阪通天閣塔上でのダイヤ受け渡しを要求する

黒蜥蜴は早苗とダイヤモンド「エジプトの星」の交換を岩瀬に要求。通天閣塔上で岩瀬は緑川夫人にそれを手渡す。黒蜥蜴は自分に何かあった場合はすぐさま早苗をなきものにできるようにするため、双眼鏡で監視できるそこを選んだのであった。岩瀬を先に帰したあと、緑川夫人は売店のおかみさんと着物を交換してもらい、売店の主人に付き添ってもらって通天閣を脱するが、実は売店の主人は明智の変装だった。明智はそのまま黒蜥蜴を追跡する。

黒蜥蜴は所有の小型蒸気船で、捕らえた早苗、そして部下の男らとともに東京に戻る。しかし早苗をさらうのに使った長椅子の中から明智の声が聞こえてきたので、宿敵同士の会話を交わしたあと、黒蜥蜴は部下に命じて、長椅子もろとも海に投げ込む。それを聞いて早苗は絶望のため泣き出すが、好敵手明智を失った黒蜥蜴もまた号泣しだす。

やがて、東京湾の埋め立て地の廃倉庫の地下にあるアジトに黒蜥蜴一行はたどりつく。そこには内外の宝石、美術品のほかに、全裸の美男美女の剝製がいくつも飾られていた。早苗もまた剥製とされる日まで全裸で、ひとりの全裸の美青年がいる檻に投げ込まれる。しかしいつの間にか、剥製に服が着せられているという事態が起こる。美青年が早苗をかばうのもあって不機嫌の爆発した黒蜥蜴は早苗をすぐに水槽に入れて殺すよう部下に指示するが、水槽に入れられていたのは剥製のひとつだった。動転する黒蜥蜴はさらに、明智のお手柄、早苗自宅に戻るという新聞を見て仰天する。そこに職工姿に化けていた潤一が明智であることを明かし、そして剥製のふりをしていた刑事が動き出す。あの船中、長椅子の中にいたのは明智ではなく、蒸気船火夫の松公で、明智はそれ以来、松公に化けていたのだ。明智は、大阪の岩瀬邸から黒蜥蜴一味がさらった早苗は、明智が見つけてきた替え玉であったと説明する。明智にエジプトの星を奪い返され、ピストルの弾も抜き取られていた黒蜥蜴は自室に駆け込み毒を仰ぐ。ひとり駆け付けた明智に、唇を求め、女賊は絶命する。

解説

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本作執筆前の1932年(昭和7年)から1933年(昭和8年)にかけての約1年半、乱歩は休筆状態にあった。休筆の大きな要因は、乱歩が本来目指していた「本格」推理を含め、短編でほぼ書きたいものを一旦書き尽くし、その後、『蜘蛛男』を始まりとする大衆受けする「変格」もの、いわゆる通俗スリラーに力をいれる方向へ舵を切ったものの、そのあまりの人気、注文により、これもネタがつき、疲弊し、また再び通俗スリラーの方向でいいのか迷いが生じてきたことにあった。しかし、1933年末より、乱歩は『悪霊』で連載執筆を再開、続き『妖虫』、『人間豹』、そしてこの『黒蜥蜴』の連載を開始した。最初に連載をはじめ、本格推理を目指したと思われる『悪霊』こそうまく書き進めず3回で中絶してしまったものの、続く『妖虫』とこの『黒蜥蜴』は大好評をもって迎えられ、特に本作『黒蜥蜴』は乱歩の代表作のひとつとなった。

本文で女賊の名は初出では「黒蜥蜴」だが、のちの出版で乱歩が「黒トカゲ」と改めている。

登場人物

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黒蜥蜴
前歴、本名その他一切不明の美貌の女盗賊。左の腕に黒いトカゲの刺青があり、「黒蜥蜴」と通称されている。夜の東京の暗黒街の華であり、10年にわたって「美しいもの」、特に宝石を蒐集してきた盗賊団のボスである。部下が考案した人間剥製化による、さまざまな人種の若い男女の剥製試作品を「美しいもの」のコレクションに加えている。変装の名人で、大胆不敵かつ手段を選ばず、一度狙いを定めた獲物は逃がさない。自家用船を持ち、東京湾埋め立て地の廃倉庫の地下に収集美術品の展示館を兼ねたアジトを構えている。本名は不明であり、前半で自称した緑川も姓のみしか記述されていない。
岩瀬庄兵衛
在阪の富豪で宝石商を営む。所蔵する大型ダイヤモンドの逸品「エジプトの星」と、愛娘・早苗を黒蜥蜴に狙われている。
岩瀬早苗
庄兵衛の令嬢。秀でた美貌ゆえ、「エジプトの星」共々黒蜥蜴の標的にされ、人間剥製候補とされてしまう。
雨宮潤一
恋人と恋敵を殺害した青年。「山川健作」と名を変え、黒蜥蜴に部下として匿われている。
松公
黒蜥蜴の所有する蒸気船の火夫ボイラーマン)。
桜山葉子
大阪に住む天涯孤独の若い女性。失業して自殺しようと考えていたが、謎の老人からある仕事を持ちかけられ、これをひき受ける。
香川青年
剥製候補として、黒蜥蜴の虜囚となっている美青年。
K子
早苗が来る少し前まで人間檻の中に全裸で閉じ込められていた少女。現在は人間剥製として陳列されている。
明智小五郎
幾多の難事件を解決してきた日本を代表する素人探偵。岩瀬老人の依頼を受け、身辺警護についている。本作では小林少年は登場せず、数人の部下を率いている。

改作版

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  • 黒い魔女』(名探偵明智小五郎文庫2、1957年(昭和32年)12月、ポプラ社刊)
    • 少年少女向けにリライトされた作品で、氷川瓏による代作である。「少年探偵シリーズ」(ポプラ社刊)にも収録され、ロングセラーとなった。

テレビドラマ版

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多くは原作の戦前ではなく、各作品当時の現代に舞台を変えている。2024年版は「昭和40年頃の雰囲気と現代を織り交ぜた架空の時代」[2]を背景にしている。『乱歩R』第4話「黒蜥蜴2004世紀末美少年ランド」は「3代目明智小五郎」を登場させるなどパロディー色が濃い。

漫画版

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  • 『黒とかげ』(1971年(昭和46年)4月号 - 8月号)
    • 高階良子が月刊『なかよし』に連載。「学園・青春モノに限界を感じ、作風を変えるべく挑戦した一作」(本人談)。高階の漫画版では「雨宮潤一と岩瀬早苗」が恋愛関係にあり、潤一が早苗に同情して黒蜥蜴を裏切り、早苗と逃亡を図って黒蜥蜴の部下の凶弾に倒れる。また「エジプトの星」の取引場所も東京タワーに変更されている。
  • 『黒蜥蜴 名探偵登場!』(2002年(平成14年)12月、朝日ソノラマ刊)
    • JETによる書き下ろし単行本。
  • 『黒蜥蜴』(2007年(平成19年)、『コーラス』3月号・4月号)
  • 江戸川乱歩異人館
    • 山口譲司による連載。「明智小五郎×虯女〜黒蜥蜴」に登場。
  • 『黒トカゲ』
    • 森下裕美作画。2019年刊。完全なギャグ版だが、奥付も含め江戸川乱歩を漫画家の名と並記しており、パスティーシュというより原作漫画である。主要人物、展開など原作のポイントも抑えている。新たに明智の甥、姪、黒トカゲ一味で副首領格の長身美女・ヒナ(雨宮は自分は彼女に次ぐナンバースリーだと自称しているが、松吉に実はブービー賞だとからかわれている)などを配置、伊東温泉ハトヤを主舞台にしている点などがオリジナル。また、一味はかなりな大人数である。

ラジオドラマ版

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戯曲版

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黒蜥蜴
訳題 Black Lizard
作者 三島由紀夫
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 戯曲
幕数 3幕
初出情報
初出婦人画報』1961年12月号
出版元 近事画報社
刊本情報
刊行 『黒蜥蜴』
出版元 牧羊社
出版年月日 1969年5月20日 
装画 FIDUS、題簽:蕗谷虹児
口絵 舞台写真:丸山明宏
総ページ数 154
初演情報
公演名 プロデューサー・システムによる3月サンケイ公演
場所 サンケイホール
初演公開日 1962年3月3日
演出 松浦竹夫
主演 初代・水谷八重子芥川比呂志
ポータル 文学 ポータル 舞台芸術
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『黒蜥蜴』は、劇作家によって戯曲化も行われている。有名なものとしては三島由紀夫による戯曲が挙げられ、これは1961年(昭和36年)、雑誌『婦人画報』12月号に初掲載され、1969年(昭和44年)5月に牧羊社で単行本が刊行された[9][10]。初演は1962年(昭和37年)3月にプロデューサー・システムによりサンケイホールで、黒蜥蜴を初代・水谷八重子、明智を芥川比呂志で上演された[11]

乱歩の「自註自解」によると、三島は子供の頃から本作の愛読者で、当初小牧正英舞踊団のための劇化を打診され、乱歩も承諾していたが中止となった[1]。その後、演劇プロデューサーの吉田史子のために書き下ろしたのが三島版『黒蜥蜴』であり[12]、乱歩はこの戯曲を「江戸川乱歩原作による三島由紀夫作」としている。三島の台本を読んだ乱歩は「なるほど、こうすれば奇抜な面白い劇になるなと感じられるようなものであった」と述べ、宣伝ビラに「私も上演を待ちかねている」と書いている[1]。最後の黒蜥蜴の死の場面に三島の美学が凝縮されている[13]

三島は戯曲化するにあたり、「女賊黒蜥蜴と明智小五郎との恋愛を前景に押し出して、劇の主軸」にし[12]、種々の歌舞伎の手法を取り入れながら、「原作の耽美主義」「デカダンス」を強調して「美的恐怖恋愛劇に仕立てた」と説明している[12][14]

三島版『黒蜥蜴』は多数の団体により幾度も舞台上演され、多くの演出家が手掛けており、女盗賊「黒蜥蜴」役もまた多くの名優たちによって演じられてきた。戯曲では「雨宮潤一と桜山葉子」のように乱歩の原作にはない恋愛模様が描かれている[12]。原作では東京に始まり大阪へと舞台が移るが、三島による戯曲版では逆で、「エジプトの星」の受け渡し場所も、東京タワーに変更されている[12]

舞台作品における黒蜥蜴といえば、美輪明宏の代表作で、丸山明宏時代から数十年にわたり幾度も演じている。美輪は主演のみならず、演出・美術・衣装・音楽・人選等も自ら手がけている。近年は三島以外に、橋本治による戯曲化もある。

歌舞伎の「割りぜりふ」の技巧を取り入れ、明智と黒蜥蜴が交互にセリフを重ねたあと、「でも最後の勝利は私のもの」と声を揃えるくだりは非常に有名で、三島戯曲をクレジットしていないテレビ映画(1979年版など)にもアレンジして流用されることがある。

2017年の劇団新派公演は江戸川乱歩原作を底本に新派文芸部の齋藤雅文が脚色したオリジナル脚本を書き下ろしており[15]、相違点として歌舞伎の「早替り」や「暗闘」などを取り入れているほか、黒蜥蜴の狙う宝石の名が「クレオパトラの涙」となっている。舞台は原作同様に東京から始まり大阪に移る趣向であり、「クレオパトラの涙」の受け渡し場所は通天閣の展望台である。オリジナルの登場人物として刑事片桐などが設定されている[16]

三島戯曲の単独刊行本

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  • 『黒蜥蜴』(牧羊社、1969年5月20日) NCID BN15355209
    • 装画:FIDUS。題簽:蕗谷虹児。造本:三島由紀夫。A5変型判。金色帯。154頁
    • 口絵カラー写真4頁6葉(舞台写真:丸山明宏、ほか。撮影:山田健二)。
    • 本文2色刷(活字は紫色、囲み飾り罫は銀色)。
  • 特装限定版『黒蜥蜴』(牧羊社、1970年1月15日)
    • 装画:FIDUS。造本:直木久蓉。A4変型判。154頁。総革装(紅色革、紫色革の2種)、天金、左右合わせ函、段ボール外函。
    • 口絵カラー写真1頁1葉(舞台写真:丸山明宏。撮影:山田健二)。
    • 本文2色刷。本文に蜥蜴のレリーフ(空押し)あり。本文、奥付、扉に装画6葉(FIDUS)。
    • 限定350部(記番・署名入)。350部本の表紙は紅色で天金装だが、中にベージュ色のもの、三方金のものあり。
    • ※ 非売品の著者本(表紙は紫色、三方金)も50部あり。
  • 文庫版『黒蜥蜴』(学研M文庫、2007年6月25日)
    • 金色帯。口絵カラー写真4頁4葉(舞台写真:美輪明宏髙嶋政宏、ほか。撮影:御堂義乗、山田健二)。
    • 後編は、自作解題(「黒蜥蜴」について、関係者の言葉、「黒蜥蜴」、「黒蜥蜴」について、映画『黒蜥蜴』の収録歌の歌詞)、座談会(三島由紀夫・江戸川乱歩芥川比呂志杉村春子松浦竹夫山村正夫「狐狗狸の夕べ」。三島由紀夫・丸山明宏「十年後、BIセクシャル時代がやってくる?!」)、解題(『黒蜥蜴』上演データ、美輪明宏『黒蜥蜴』のこと)
  • 英文版『Mishima on Stage the Black Lizard and Other Plays』(訳:Mark Oshima)(Univ of Michigan Center、2007年1月)
    • 収録作品:灯台(The Lighthouse)、地獄変(Hell Screen)、鰯売恋曳網(The Sardine seller's net of Love)、芙蓉露大内実記(The Blush on the White Hibiscus Blossom: Lady Fuyo and the True Account of the Ouchi Clan)、大障碍(Steeplechase)、附子(Busu)、むすめごのみ帯取池(Sash Stealing Pond)、熊野(Yuya)、黒蜥蜴(The Black Lizard)
  • 文庫版『若人よ蘇れ・黒蜥蜴 他一篇』(岩波文庫、解説:佐藤秀明、2018年11月17日)
    • 収録作品:「若人よ蘇れ」「黒蜥蜴」「喜びの琴
  • 文庫版『黒蜥蜴』(創元推理文庫、解説:東雅夫、2026年5月9日)

全集収録

  • 『三島由紀夫全集22(戯曲III)』(新潮社、1975年3月25日)
    • 装幀:杉山寧。四六判。背革紙継ぎ装。貼函。
    • 月報:中村真一郎「三島君の回想」。《評伝・三島由紀夫 23》佐伯彰一「伝記と評伝(その14)」。《同時代評から 23》虫明亜呂無「三島由紀夫のドラマツルギー」
    • 収録作品:「朝の躑躅」「薔薇と海賊」「むすめごのみ帯取池」「熊野」「女は占領されない」「熱帯樹」「弱法師」「十日の菊」「黒蜥蜴」
    • ※ 同一内容で豪華限定版(装幀:杉山寧。総革装。天金。緑革貼函。段ボール夫婦外函。A5変型版。本文2色刷)が1,000部あり。
  • 『三島由紀夫戯曲全集 下巻』(新潮社、1990年9月10日)
  • 『決定版 三島由紀夫全集23巻 戯曲3』(新潮社、2002年10月10日)
    • 装幀:新潮社装幀室。装画:柄澤齊。四六判。貼函。布クロス装。丸背。箔押し2色。
    • 月報:宮内勝典「混成化する世界へ」、松山俊太郎「『豊饒の海』なる書名の意義」、〔天球儀としての劇場3〕田中美代子「家族異変」
    • 収録作品:「道成寺」「朝の躑躅」「薔薇と海賊」「舞踏台本 橋づくし」「むすめごのみ帯取池」「熊野」「女は占領されない」「熱帯樹」「弱法師」「十日の菊」「黒蜥蜴」「源氏供養」「『熱帯樹』創作ノート」「『黒蜥蜴』創作ノート」

おもな舞台公演

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朗読劇

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2023/1 ノサカラボ『名探偵の継承』朗読劇「黒蜥蜴」

原作:江戸川乱歩 / 構成・演出:野坂実 / 脚本:穴吹一朗 / 1月18日 - 22日 シアターミクサ

■出演■

  • 1/18 18:00 福圓美里、明坂聡美、野島健児、梶原岳人
  • 1/19 18:00 桑島法子、明坂聡美、佐藤拓也、今井文也
  • 1/20 13:00 名塚佳織、能登麻美子、吉野裕行、今井文也
  • 1/20 18:00 能登麻美子、大原さやか、吉野裕行、今井文也
  • 1/21 13:00 大原さやか、佐藤利奈、関智一、安元洋貴
  • 1/21 18:00 佐藤利奈、明坂聡美、安元洋貴、関智一
  • 1/22 12:00 釘宮理恵、福圓美里、竹内栄治、関智一
  • 1/22 17:00 茅野愛衣、名塚佳織、関智一、竹内栄治 

映画(戯曲版)

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『黒蜥蜴』は2度映画化されているが、いずれも三島由紀夫の戯曲を原作とした「三島戯曲の映画化」である。乱歩「自註自解」によると、三島の戯曲上演の前売りの段階から映画各社から映画化の話があり、吉田史子プロデューサーが大映に決めた。

2作とも日本よりも海外での評価や知名度、人気が高いことで知られ[21]、特に1968年(昭和43年)の深作欣二監督版はクエンティン・タランティーノの『キル・ビル』に影響を与えた[22]

大映1962年版

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ミュージカル映画『黒蜥蜴』1962年(昭和37年)3月14日封切[23]。1時間42分、カラー・大映スコープ作品。公開時の惹句は、「七つの仮面をもつ黒蜥蜴と名探偵明智小五郎の一騎打ち!」である[24]

製作・配給:大映東京。監督:井上梅次。原作戯曲:三島由紀夫。脚本:新藤兼人。音楽:黛敏郎。撮影:中川芳久。照明:安田繁。録音:橋本国雄。美術:間野重雄。編集:鈴木東陽。助監督:大石要
作詞:三島由紀夫。(主題歌「黒蜥蜴の歌」、挿入歌「黒とかげの恋の歌」、「用心棒の歌」)
映像ソフト化
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  • 1980年代に大映ビデオからVHSが発売された。本来シネスコサイズの映像をビスタサイズで収録しており、画面がやや縦長となっている。
  • 1988年11月25日、パイオニアLDCからニューマスター版のレーザーディスク発売された(販売:大映ビデオ)。
  • 1990年代に大映ビデオから「大映ビデオミュージアム」レーベルの1本としてVHSが発売された。
  • 2013年11月22日、角川書店からDVDが発売された。

松竹1968年版

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黒蜥蜴
監督 深作欣二
脚本
[25][注 2]
出演者
音楽 冨田勲[26]
主題歌 丸山明宏「黒蜥蜴の歌」(作詞・作曲・歌、丸山明宏、セブンシーズミュージック[25][26]
撮影 堂脇博
編集 浦岡敬一
製作会社 松竹大船撮影所[25]
配給 松竹[27]
公開 日本の旗 1968年8月14日
上映時間 87分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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映画『黒蜥蜴』1968年(昭和43年)8月14日封切の松竹映画[28][29][30]。カラー・ワイド作品。カルト映画として[26][31][32][33][34]、日本で空前の黒蜥蜴ブームを起こし、フランスパリアメリカニューヨークでも上映され、大人気を博したという[33]。海外でも『Black Lizard』のタイトルは浸透しているとされる[33]

キャスト
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スタッフ
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製作
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1968年に美輪明宏(丸山明宏)主演で、渋谷東横劇場で上演された舞台版が連日売り切れとなり、東銀座歌舞伎座でアンコール上演が行なわれ、こちらも完売するほどの大人気を博したことから、この反響ぶりに目を付けた松竹が映画化を決めた[33]。『週刊朝日』1968年12月27日号の1968年一年のステージを振り返ったトップニュースに『"美女"丸山にイカれた一年』という小見出しで「丸山明宏の女形を主役に据えた松竹の"名作路線"が『黒蜥蜴』(四月)に始って『双頭の鷲』(十月)、『椿姫』(十二月)と大当たりを続けた。観客の五割は中年以上の女性。丸山の水もしたたる美女ぶりをまずオペラ・グラス片手にとっくり眺め、カーテン・コールにはステージに駆け寄って行く。"性の倒錯"時代を象徴する光景ではある」と書かれていることから[35]、映画製作の決定も舞台版の好評を受けてのものと見られる。

製作としてクレジットされているのは松竹の織田明プロデューサーながら、深作欣二監督は「企画は松竹の梅津寛益さん」と述べている[36]。深作は当時東映を退社しフリーになっており[31][33][37][38]、松竹で映画を製作をすることに問題はなかった[38]。深作は1984年の『キネマ旬報』のインタビューで「各映画会社が不況で、否応なしにフリーにさせられたんです。東映が一番早かったですかね、監督を社員から契約者に切り換えたのは。それじゃ東映にばかりいてもしょうがないなと考えた矢先に、松竹サンから話があったわけです」と[37]、1992年の『キネマ旬報』のインタビューでは「東映とは本数契約になったこともあって、他社の仕事も可能になった」などと述べている[36]。「美輪クンが僕を選んだというじゃなくて、松竹さんからどうだろうかと話が来たんです。美輪クンは僕の映画を見たことなかったんじゃないかなあ。たまたま一緒にやってみて、お互いに面白いと意気投合した部分はありましたけどね」[37]「あの頃は素材に惹かれて、何でもやってみたかったんですね。ちょうどフリーになりたてで、三島さんの原作も読みましたし、芝居も観て面白かったんで監督を引き受けたんです」などと述べている[37]。美輪明宏は「あの時はね、プロデューサーから誰に監督させようかって話があったのよ。それで野村芳太郎さんとかいろんな名前が挙がったんだけど『もっと面白い人が欲しい』って言ったの。私はその頃アングラやってて、新しい才能を信じてたのよね。そしたらね、『面白いのはいまっせ』って言って来たの。東映で冷飯食ってるヤツでね、ソイツの作るやつ作るやつ全部オクラになるんだって(笑)。『そりゃ面白い』って言って、それで作さんと会って話し合ったら、これは何か持ってなと思ってそれですぐに決めたの」などと述べている[37]。美輪は2024年のインタビューで「作品が赤字ばかりで全然お客が入らなくて、東映をクビになった深作欣二という監督がいたので、私が松竹へ呼んだんです。話をしてみたら、ルイ・アラゴンの詩をフランス語で諳んじたりしておもしろいので『彼でいこう』と決めて映画をつくったんですけど、どうも私の思ったとおりのものができなくて。あれは私の失敗作だと思っています」と述べている[39]。原因として「まず美術がダメ。小道具などに本物の骨董品を使いたかったが、当時の松竹には予算がなくて上手くいかなかった」等と述べている[39]

三島は、この映画の監督主演コンビ(深作欣二、丸山明宏)で、自身のオリジナル映画作品を作ろうと意欲を燃やし、1968年(昭和43年)に幻想的なストーリーの原案を書いていた[40][41]。それを元に松竹が脚本を作ったが、「膨らませ方が自分のイメージと違いすぎる」と三島が申し出たため、そのまま映画化は立ち消えとなった[40][41]

三島の原案ストーリーでは、麻薬の取引の話などがあり、時代を先取りし過ぎて実現が難しかったのではないかと見られている[40][41]。三島の原案原稿と、それについて話している三島の肉声テープは、本作プロデューサー・松竹の織田明が所有していて、1992年(平成4年)に公表された[40][41]

深作は「美輪クンを使うわけだから、歌舞伎でも撮ってるつもりといいますか、そういう気安さが僕の方にありました」と述べている[37]ぴあは「丸山(美輪)明宏のために三島が書き改めたという劇だけに、丸山の女装をはじめ、彼女(?)の魅力が十二分に発揮されている作品。名探偵はサシミのツマという感じ」などと評している[42]。美輪と三島のキスシーンもある[43]

始まってすぐ辺りに死体安置所内にプールのようなホルマリン漬けのたくさんの死体を浮かべた描写がある。丸山(黒蜥蜴)が岩瀬早苗(松岡きっこ)に「あなたのおちちの素晴らしい形までドレスの上からわたくしにははっきり分かるのよ」「顔ばかりいくら綺麗でも体の形の悪い人はわたくしどうしても好きになれないの」というセリフがある。大阪で娘・早苗(松岡)を誘拐されそうになった富豪・岩瀬庄兵衛(宇佐美淳也)が東京の邸宅にボディガードとして的場刑事(西村晃)、ヤクザ風以外に大学の空手部・剣道部・ラグビー部などを雇い、それぞれのユニフォームで登場させる学園青春ドラマみたいな描写や、早苗(松岡)を入れたバカでかい箱を新幹線の座席に置いたり、最後の早苗(松岡)を閉じ込める檻の鉄棒の間が広過ぎたり、ツッコミどころの多い映画である。西村晃の風呂場のシーンは『悪魔のような女』のようなノリ。

同時上映
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興行予想
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『週刊映画ニュース』は1968年7月20日付の邦画五社の興行予想のうち、松竹の1968年8月ー10月の番組について「興行的にいって一番期待を持てるのは『黒蜥蜴』ではないだろうか。とに角最近の映画の中でこれ程マスコミに乗った作品は珍しい(『黒部の太陽』以来だろう)。丸山の人気は大変なもので。女性層を中心に爆発的動員が期待できる(併映作が対象観客を全く異とする『吸血鬼ゴケミドロ』であることに一抹の不安を感じるが……)」と評している[44]

作品の評価
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大ヒットしたとされるが[26][27][34][37][45]、当時のマスコミや評論家からまったくといっていいほど無視されたという[26]90年代以降に世界的な再評価があったとされる[26]

真魚八重子は「美輪明宏は大胆なドレスから覗くなまめかしい肌と男性的な背中の広さなど、際どいバランスの美がある…滔々とポエムを唱え続ける美輪、エンディングは無意味に流される美輪のプロモーションフィルム状態…ヒロインの松岡きっこのかわいらしさも必見。美輪の傲慢さこそが魅力を高める、世界的にも珍しい女装の貴族的美学が溢れている」などと評価している[43]

映像ソフト
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  • 1980年代にRCA コロムビア・ピクチャーズ・インターナショナルビデオからVHSが発売された。2004年刊行の 『ぴあシネマクラブ 日本映画編 2004-2005』ではビデオLDDVD全て未発売と記載されている[42]
  • 上記のビデオ版を除いて、日本国内では長らく映像ソフトは発売されていなかったが、2025年6月11日に松竹からブルーレイ・DVDが発売された(1969年製作の『黒薔薇の館』と2枚組セット)[27]
テレビ放送
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  • 2005年に東映チャンネルで深作欣二特集の一環として放送された。
  • 2014年1月11日にWOWOWで美輪明宏特集の一環としてテレビ放送された。その後、何度かリピート放送も行われている。

黒蜥蜴を演じた女優・俳優

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(☆印は、明智小五郎 役の俳優)

脚注

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注釈

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  1. あくまで江戸川乱歩の原作を底本としているため、クレジットでは「脚色」という語を用いている。
  2. オープニングクレジットでは、脚本(脚色)は成沢昌茂と深作欣二のダブルクレジットながら、映画データベースや文献(『ぴあシネマクラブ 日本映画編 2004-2005』など)の中には、脚本を成沢昌茂の単独クレジットとしている物もある。
  3. オープニングクレジットでは「松岡きこ」と表記される。

出典

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  1. 1 2 3 江戸川乱歩「自註自解」(『黒蜥蜴』)
  2. 1 2 “江戸川乱歩原作『黒蜥蜴』が令和に蘇る…明智小五郎役は船越英一郎&緑川夫人役は黒木瞳「挑戦できることは法外な喜び」”. WEBザテレビジョン (KADOKAWA). (2024年7月30日) 2024年10月3日閲覧。
  3. ドラマスペシャル江戸川乱歩生誕120周年没後50年記念 黒蜥蜴”. フジテレビ. 2022年7月6日閲覧。
  4. 真矢ミキ“黒蜥蜴”VS渡部篤郎“明智小五郎” 乱歩の名作ドラマ化”. ORICON STYLE (2015年11月20日). 2015年11月20日閲覧。
  5. 黒蜥蜴”. 関西テレビ放送. 2015年11月20日閲覧。
  6. “剛力彩芽、“黒蜥蜴”とアクションシーンに挑戦 「気が合う」とほめられ感激”. ORICON STYLE (株式会社oricon ME). (2015年12月7日) 2015年12月7日閲覧。
  7. “りょう×永山絢斗が江戸川乱歩の名作「黒蜥蜴」の近未来版に挑む!”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2019年9月14日) 2019年12月17日閲覧。
  8. 江戸川乱歩原作 名探偵・明智小五郎「黒蜥蜴」”. BS-TBS. 2024年7月30日閲覧。
  9. 井上隆史「作品目録――昭和36年」(42巻 2005, pp. 424–427
  10. 山中剛史「著書目録――目次」(42巻 2005, pp. 540–561
  11. 山中剛史「黒蜥蜴」(事典 2000, pp. 107–108
  12. 1 2 3 4 5 「『黒蜥蜴』について」(西武生活 1962年2月号)。32巻 2003, pp. 40–41文庫 2007, pp. 175–177に所収
  13. 磯田光一「三島由紀夫と吉本隆明」(映画芸術 1968年10月号)。『正統なき異端』(仮面社、1969年)。事典 2000, p. 108
  14. 「『黒蜥蜴』」(東横劇場プログラム、1968年4月)。34巻 2003, pp. 670–671文庫 2007, pp. 179–181に所収
  15. 三越劇場創立90周年、喜多村緑郎&河合雪之丞が次作「黒蜥蜴」の魅力アピール - ステージナタリー
  16. 江戸川乱歩の『黒蜥蜴』を新派が舞台化! - げきぴあ
  17. 昭和音楽大学オペラ研究所 オペラ情報センター
  18. 梅田芸術劇場特設サイト
  19. エスムラルダ×丸尾丸一郎の「黒蜥蜴」に雷太・平野良・神尾晋一郎・島田惇平ら”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年11月15日). 2024年11月16日閲覧。
  20. 出演者”. 舞台「黒蜥蜴」│CCCreation. 2024年11月16日閲覧。
  21. SmaSTATION-6 美輪明宏特集”. テレビ朝日 (2006年12月). 2012年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月11日閲覧。 “2006年12月16日放送”
  22. 「キル・ビル」&タランティーノ・ムービーインサイダー(洋泉社MOOK 別冊映画秘宝) ムック - 2003/10/1
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  26. 1 2 3 4 5 6 佐藤剛 (2025年5月3日). Extra便 追悼・冨田勲~海外で発見された美輪明宏のカルトムービー『黒蜥蜴』と「黒蜥蜴の唄」”. TAP the POP. 2025年12月12日閲覧。
  27. 1 2 3 【作品データベース】黒蜥蜴松竹美輪明宏主演『黒蜥蜴』『黒薔薇の館』Blu-ray&DVD 6月11日(水)発売決定! – 松竹シネマPLUS
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  30. ペリー荻野 (2019年12月30日). 妖艶!黒蜥蜴奇譚 多重な意味持つセリフ&美術…美輪ワールド全開! 美輪明宏「三島さんに口説かれて…3度目に引き受けた」”. 産業経済新聞社. 2025年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年12月12日閲覧。
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  42. 1 2 「没後10年 深作欣二監督を再見せよ!! 深作作品における美輪明宏 『黒薔薇の館』+『黒蜥蜴』 文・真魚八重子」『映画秘宝』2013年2月号、洋泉社、69頁。
  43. 1 2 「暑中お伺い申上げます 邦画五社下半期の企画展望」『週刊映画ニュース』全国映画館新聞社、1968年7月20日、16面。
  44. 美輪明宏「黒蜥蜴」に幕を下ろすその理由、「不思議に全てが節目の年」」『スポーツニッポン』スポーツニッポン新聞社、2015年3月8日。オリジナルの2025年12月10日時点におけるアーカイブ。2025年12月12日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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