黒蜥蜴

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黒蜥蜴
Black Lizard
著者 江戸川乱歩
発行日 1934年1月 - 12月
発行元 月刊誌『日の出
ジャンル 探偵小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 雑誌掲載
公式サイト [1][2]
コード NCID BA87718485
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黒蜥蜴』(くろとかげ)は、江戸川乱歩の長編探偵小説。および、作中に登場する女性盗賊の俗称。小説は1934年(昭和9年)、月刊誌『日の出』1月号から12月号に連載された。宝石等「美しいもの」を狙う美貌の女賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎が対決するトリッキイでアクロバティックな冒険物語である [1]

あらすじ[編集]

帝都東京の暗黒街の一角、クリスマス・イブのパーティーで、一座から崇められる黒衣の夫人がいた。求めに応じて全裸で「宝石踊り」を舞う美貌の彼女の左腕には、黒いトカゲの刺青があった。その晩、恋人と恋敵を殺して庇護を求めてきた青年、雨宮潤一を死亡偽装させ、「山川健一」の名を与えて忠実な部下に加えた彼女、「黒蜥蜴」は、Kホテルに滞在中の大阪の富豪岩瀬庄兵衛の令嬢、早苗を誘拐するために、有閑マダム「緑川夫人」の名で岩瀬老人に近づいた。だが岩瀬は相次ぐ警告文をもとに、素人探偵明智小五郎に依頼して、その身辺警護に当たらせていた。

早苗の誘拐の可否について明智に賭けを挑んだ緑川夫人こと黒蜥蜴は、変装して山川となった潤一とともにまんまと早苗を浚ってみせたかに見えたが、明智の機智の前に一敗地にまみれ、かろうじて逃亡。明智と岩瀬は、大阪南部の岩瀬の自宅で早苗を匿うが、部屋の長椅子に仕込んだ黒蜥蜴の人間椅子のトリックで、早苗はついに誘拐されてしまう。

黒蜥蜴は岩瀬老人に、大阪通天閣塔上でのダイヤ受け渡しを要求する

黒蜥蜴は早苗とダイヤモンド「エジプトの星」の交換を岩瀬に要求。通天閣塔上でダイヤの受け渡しをもちかける。変装した明智は黒蜥蜴の裏をかいて賊を追跡、黒蜥蜴は自家用の蒸気船で東京まで逃亡を図る。船に乗り込んだ明智は黒蜥蜴との虚々実々の駆け引きの末、隠れていた長椅子もろとも海に投げ込まれてしまう。好敵手明智を失い、早苗と二人で激情にまかせ号泣する黒蜥蜴。

東京湾の埋め立て地の廃倉庫の地下に黒蜥蜴のアジトはあった。誘拐した早苗に、誇らしげに宝石をはじめとする収集した美術品の陳列を披露する黒蜥蜴。さらに女賊は早苗に恐るべきコレクションを見せる。それは剥製化された全裸の人間の陳列、さらには檻の中に閉じ込められた全裸の美青年、人間を放り込む大水槽だった。そう、黒蜥蜴は、若く美しい男女を誘拐しては殺害し、剥製としてきたのだ。黒蜥蜴は早苗をその陳列に加えるつもりであると残忍に言い放つ。はたして早苗の運命は、そして名探偵明智小五郎は本当に死んでしまったのか…?

解説[編集]

江戸川乱歩の「明智もの」の一篇。本文で女賊の名は初出では「黒蜥蜴」だが、のちの出版で乱歩が「黒トカゲ」と改めている。作品の端々に乱歩が本分としている「エロ・グロ」の趣向がこらされ、また「自註自解」で「『黒蜥蜴』は戦前の私の多くの通俗連載長篇の一つで、私の小説では唯一の女賊ものである。美しい女賊と明智小五郎との、恐ろしくトリッキイでアクロバティックな冒険物語だが、この二人、追うものと追われるものの、かたき同士が愛情を感じ合う」と解説している。

本作執筆前の1932年(昭和7年)から1933年(昭和8年)にかけては、推理小説家江戸川乱歩にとってスランプの時期であり、創作の方向性に迷ってほぼ休筆状態にあった。執筆前年は『妖虫』を一本連載したものの、同時期に連載開始した『悪霊』は結局三回で中断してしまった。このスランプの大きな要因は、乱歩が本来目指していた「本格」推理ものが思ったより反響がなく、『一寸法師』や『蜘蛛男』といった「変格」もの、いわゆる通俗スリラーに大衆の支持が絶大に集まったことだった。この『黒蜥蜴』は大ヒットした『妖虫』に続き、乱歩が出版社の要望に応じて書いた変格もの、通俗スリラーであり、連載同年5月には同趣向の『人間豹』を連載開始している。

乱歩にとっては本意ではなかった通俗スリラーの本作であるが、連載開始されると大反響となり、たちまち乱歩の代表作の一つとなった。作中では、「或る小説家の作品」として乱歩自身の代表作である『人間椅子』の言及があり、実際に椅子を使ったトリックによる誘拐劇が採り入れられている。

登場人物[編集]

黒蜥蜴
前歴、本名その他一切不明の美貌の女盗賊。左の腕に黒いトカゲの刺青があり、「黒蜥蜴」と通称されている。夜の東京の暗黒街の華であり、10年にわたって「美しいもの」、特に宝石を蒐集してきた盗賊団のボスである。部下が考案した人間剥製化による、さまざまな人種の若い男女の剥製試作品を「美しいもの」のコレクションに加えている。変装の名人で、大胆不敵かつ手段を選ばず、一度狙いを定めた獲物は逃がさない。自家用船を持ち、東京湾埋め立て地の廃倉庫の地下に収集美術品の展示館を兼ねたアジトを構えている。
岩瀬庄兵衛
在阪の富豪で宝石商を営む。所蔵する大型ダイヤモンドの逸品「エジプトの星」と、愛娘・早苗を黒蜥蜴に狙われている。
岩瀬早苗
庄兵衛の令嬢。秀でた美貌ゆえ、「エジプトの星」共々黒蜥蜴の標的にされ、人間剥製候補とされてしまう。
雨宮潤一
恋人と恋敵を殺害した青年。「山川健作」と名を変え、黒蜥蜴に部下として匿われている。
松公
黒蜥蜴の所有する蒸気船の火夫ボイラーマン)。
桜山葉子
大阪に住む天涯孤独の若い女性。失業して自殺しようと考えていたが、謎の老人からある仕事を持ちかけられ、これをひき受ける。
香川青年
剥製候補として、黒蜥蜴の虜囚となっている美青年。
K子
早苗が来る少し前まで人間檻の中に全裸で閉じ込められていた少女。現在は人間剥製として陳列されている。
明智小五郎
幾多の難事件を解決してきた日本を代表する素人探偵。岩瀬老人の依頼を受け、身辺警護についている。本作では小林少年は登場せず、数人の部下を率いている。

改作版[編集]

  • 黒い魔女』(名探偵明智小五郎文庫2、1957年(昭和32年)12月、ポプラ社刊)
    • 少年少女向けにリライトされた作品で、氷川瓏による代作である。「少年探偵シリーズ」(ポプラ社刊)にも収録され、ロングセラーとなった。

テレビドラマ版[編集]

どれも原作の戦前ではなく、各作品当時の現代に舞台を変えている。『乱歩R』第4話「黒蜥蜴2004世紀末美少年ランド」などは「3代目明智小五郎」を登場させていて、むしろパロディーになっている。

漫画版[編集]

  • 『黒とかげ』(1971年(昭和46年)4月号 - 8月号)
    • 高階良子が月刊「なかよし」に連載。「学園・青春モノに限界を感じ、作風を変えるべく挑戦した一作」(本人談)。高階の漫画版では「雨宮潤一と岩瀬早苗」が恋愛関係にあり、潤一が早苗に同情して黒蜥蜴を裏切り、早苗と逃亡を図って黒蜥蜴の部下の凶弾に倒れる。また「エジプトの星」の取引場所も東京タワーに変更されている。
  • 『黒蜥蜴 名探偵登場!』(2002年(平成14年)12月、朝日ソノラマ刊)
    • JETによる書き下ろし単行本。
  • 『黒蜥蜴』(2007年(平成19年)、「コーラス」3月号・4月号)
  • 『江戸川乱歩異人館 異人ノ拾四 明智小五郎×虯女〜黒蜥蜴』(2013年、「グランドジャンプPREMIUM」Vol12〜)

ラジオドラマ版[編集]

戯曲版[編集]

黒蜥蜴
Black Lizard
著者 三島由紀夫
イラスト 装画:FIDUS。題簽:蕗谷虹児
発行日 1969年5月20日
発行元 牧羊社
ジャンル 戯曲
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 上製本 紙装、貼函
ページ数 154
公式サイト [3]
コード NCID BN15355209
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『黒蜥蜴』は、劇作家によって戯曲化も行われている。有名なものとしては三島由紀夫による戯曲が挙げられ、これは1961年(昭和36年)、雑誌『婦人画報』12月号に初掲載され、1969年(昭和44年)5月に牧羊社より単行本刊行された[5][6]。初演は1962年(昭和37年)3月にサンケイホールで、黒蜥蜴を初代・水谷八重子、明智を芥川比呂志で上演された[7]

乱歩の「自註自解」によると、三島は子供の頃から本作の愛読者で、当初小牧正英舞踊団のための劇化を打診され、乱歩も承諾していたが中止となった[1]。その後、演劇プロデューサーの吉田史子のために書き下ろしたのが三島版『黒蜥蜴』であり[8]、乱歩はこの戯曲を「江戸川乱歩原作による三島由紀夫作」としている。三島の台本を読んだ乱歩は「なるほど、こうすれば奇抜な面白い劇になるなと感じられるようなものであった」と述べ、宣伝ビラに「私も上演を待ちかねている」と書いている[1]。最後の黒蜥蜴の死の場面に三島の美学が凝縮されている[9]

三島は戯曲化するにあたり、「女賊黒蜥蜴と明智小五郎との恋愛を前景に押し出して、劇の主軸」にし[8]、種々の歌舞伎の手法を取り入れながら、「原作の耽美主義」「デカダンス」を強調して「美的恐怖恋愛劇に仕立てた」と説明している[8][10]

三島版『黒蜥蜴』は多数の団体により幾度も舞台上演され、多くの演出家が手掛けており、女盗賊「黒蜥蜴」役もまた多くの名優たちによって演じられてきた。戯曲では「雨宮潤一と桜山葉子」のように乱歩の原作にはない恋愛模様が描かれている[8]。原作では東京に始まり大阪へと舞台が移るが、三島による戯曲版では逆で、「エジプトの星」の受け渡し場所も、東京タワーに変更されている[8]

舞台作品における黒蜥蜴といえば、美輪明宏の代表作で、丸山明宏時代から数十年にわたり幾度も演じている。美輪は主演のみならず、演出・美術・衣装・音楽・人選等も自ら手がけている。近年は三島以外に、橋本治による戯曲化もある。

歌舞伎の「割りぜりふ」の技巧を取り入れ、明智と黒蜥蜴が交互にセリフを重ねたあと、「でも最後の勝利は私のもの」と声を揃えるくだりは非常に有名で、三島戯曲をクレジットしていないテレビ映画(1979年版など)にも流用されることがある。

2017年の劇団新派公演は江戸川乱歩原作を底本に新派文芸部の齋藤雅文が脚色したオリジナル脚本を書き下ろしており[11]、相違点として歌舞伎の「早替り」や「暗闘」などを取り入れているほか、黒蜥蜴の狙う宝石の名が「クレオパトラの涙」となっている。舞台は原作同様に東京から始まり大阪に移る趣向であり、「クレオパトラの涙」の受け渡し場所は通天閣の展望台である。オリジナルの登場人物として刑事片桐などが設定されている[12]

三島戯曲の単独刊行本[編集]

  • 『黒蜥蜴』(牧羊社、1969年5月20日)
    • 装画:FIDUS。題簽:蕗谷虹児。造本:三島由紀夫。A5変型判。金色帯。
    • 口絵カラー写真4頁6葉(舞台写真:丸山明宏、ほか。撮影:山田健二)。
    • 本文2色刷(活字は紫色、囲み飾り罫は銀色)。
  • 特装限定版『黒蜥蜴』(牧羊社、1970年1月15日)
    • 装画:FIDUS。造本:直木久蓉。A4変型判。154頁。総革装(紅色革、紫色革の2種)、天金、左右合わせ函、段ボール外函。
    • 口絵カラー写真1頁1葉(舞台写真:丸山明宏。撮影:山田健二)。
    • 本文2色刷。本文に蜥蜴のレリーフ(空押し)あり。本文、奥付、扉に装画6葉(FIDUS)。
    • 限定350部(記番・署名入)。350部本の表紙は紅色で天金装だが、中にベージュ色のもの、三方金のものあり。
    • ※ 非売品の著者本(表紙は紫色、三方金)も50部あり。
  • 文庫版『黒蜥蜴』(学研M文庫、2007年6月25日)
  • 英文版『Mishima on Stage the Black Lizard and Other Plays』(訳:Mark Oshima)(Univ of Michigan Center、2007年1月)
    • 収録作品:灯台(The Lighthouse)、地獄変(Hell Screen)、鰯売恋曳網(The Sardine seller's net of Love)、芙蓉露大内実記(The Blush on the White Hibiscus Blossom: Lady Fuyo and the True Account of the Ouchi Clan)、大障碍(Steeplechase)、附子(Busu)、むすめごのみ帯取池(Sash Stealing Pond)、熊野(Yuya)、黒蜥蜴(The Black Lizard)

全集収録

  • 『三島由紀夫全集22(戯曲III)』(新潮社、1975年3月25日)
    • 装幀:杉山寧。四六判。背革紙継ぎ装。貼函。
    • 月報:中村真一郎「三島君の回想」。《評伝・三島由紀夫 23》佐伯彰一「伝記と評伝(その14)」。《同時代評から 23》虫明亜呂無「三島由紀夫のドラマツルギー」
    • 収録作品:「朝の躑躅」「薔薇と海賊」「むすめごのみ帯取池」「熊野」「女は占領されない」「熱帯樹」「弱法師」「十日の菊」「黒蜥蜴」
    • ※ 同一内容で豪華限定版(装幀:杉山寧。総革装。天金。緑革貼函。段ボール夫婦外函。A5変型版。本文2色刷)が1,000部あり。
  • 『三島由紀夫戯曲全集 下巻』(新潮社、1990年9月10日)
  • 『決定版 三島由紀夫全集23巻 戯曲3』(新潮社、2002年10月10日)
    • 装幀:新潮社装幀室。装画:柄澤齊。四六判。貼函。布クロス装。丸背。箔押し2色。
    • 月報:宮内勝典「混成化する世界へ」、松山俊太郎「『豊饒の海』なる書名の意義」、〔天球儀としての劇場3〕田中美代子「家族異変」
    • 収録作品:「道成寺」「朝の躑躅」「薔薇と海賊」「舞踏台本 橋づくし」「むすめごのみ帯取池」「熊野」「女は占領されない」「熱帯樹」「弱法師」「十日の菊」「黒蜥蜴」「源氏供養」「『熱帯樹』創作ノート」「『黒蜥蜴』創作ノート」

おもな舞台公演[編集]

映画(戯曲版)[編集]

『黒蜥蜴』は2度映画化されているが、いずれも三島由紀夫の戯曲を原作とした「三島戯曲の映画化」である。乱歩「自註自解」によると、三島の戯曲上演の前売りの段階から映画各社から映画化の話があり、吉田史子プロデューサーが大映に決めた。

大映1962年版[編集]

ミュージカル映画『黒蜥蜴』1962年(昭和37年)3月14日封切。1時間42分、カラー・大映スコープ作品。公開時の惹句は、「七つの仮面をもつ黒蜥蜴と名探偵明智小五郎の一騎打ち!」である[15]

製作・配給:大映東京。監督:井上梅次。原作戯曲:三島由紀夫。脚本:新藤兼人。音楽:黛敏郎。撮影:中川芳久。照明:安田繁。録音:橋本国雄。美術:間野重雄。編集:鈴木東陽。助監督:大石要
作詞:三島由紀夫。(主題歌「黒蜥蜴の歌」、挿入歌「黒とかげの恋の歌」、「用心棒の歌」)
映像ソフト化[編集]
  • 1980年代に大映ビデオからVHSが発売された。本来シネスコサイズの映像をビスタサイズで収録しており、画面がやや縦長となっている。
  • 1988年11月25日、パイオニアLDCからニューマスター版のレーザーディスク発売された(販売:大映ビデオ)。
  • 1990年代に大映ビデオから「大映ビデオミュージアム」レーベルの1本としてVHSが発売された。
  • 2013年11月22日、角川書店からDVDが発売された。

松竹1968年版[編集]

映画『黒蜥蜴』1968年(昭和43年)8月14日封切。1時間26分、カラー・ワイド作品。

製作・配給:松竹大船。監督:深作欣二。原作戯曲:三島由紀夫。脚本:成沢昌茂、深作欣二。音楽:冨田勲。製作:織田明。撮影:堂脇博。照明:三浦礼。録音:田中俊夫。調音:佐藤広文。美術:森田郷平。編集:浦岡敬之。監督助手:大江英夫。メークアップ・アーチスト:工藤貞夫
映像ソフト化・テレビ放送[編集]
  • 1980年代にRCA コロムビア・ピクチャーズ・インターナショナルビデオからVHSが発売された。
  • 上記のビデオ版を除いて、日本国内では2014年現在までDVD等の映像ソフトは発売されていない。
  • 2005年に東映チャンネルで深作欣二特集の一環として放送された。
  • 2014年1月11日にWOWOWで美輪明宏特集の一環としてテレビ放送された。その後、何度かリピート放送も行われている。
エピソード[編集]

三島は、この映画のコンビ(深作欣二丸山明宏)で、自身のオリジナル映画作品を作ろうと意欲を燃やし、1968年(昭和43年)に幻想的なストーリーの原案を書いていた[16][17]。そして、それを元に松竹が脚本を作ったが、「膨らませ方が自分のイメージと違いすぎる」と三島が申し出たため、そのまま映画化は立ち消えとなった[16][17]

その三島の原案ストーリーでは、麻薬の取引の話などがあり、時代を先取りし過ぎて実現が難しかったのではないかと見られている[16][17]。三島の原案原稿と、それについて話している三島の肉声テープは、元松竹プロデューサーの織田明が所有していて、1992年(平成4年)に公表された[16][17]

黒蜥蜴を演じた女優・俳優[編集]

(☆印は、明智小五郎役の俳優)

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 江戸川乱歩「自註自解」(『黒蜥蜴』)
  2. ^ 真矢ミキ“黒蜥蜴”VS渡部篤郎“明智小五郎” 乱歩の名作ドラマ化”. ORICON STYLE (2015年11月20日). 2015年11月20日閲覧。
  3. ^ 黒蜥蜴”. 関西テレビ放送. 2015年11月20日閲覧。
  4. ^ “剛力彩芽、“黒蜥蜴”とアクションシーンに挑戦 「気が合う」とほめられ感激”. ORICON STYLE (株式会社oricon ME). (2015年12月7日). http://www.oricon.co.jp/news/2063429/full/ 2015年12月7日閲覧。 
  5. ^ 井上隆史「作品目録――昭和36年」(42巻 2005, pp. 424-427)
  6. ^ 山中剛史「著書目録――目次」(42巻 2005, pp. 540-561)
  7. ^ 山中剛史「黒蜥蜴」(事典 2000, pp. 107-108)
  8. ^ a b c d e 「『黒蜥蜴』について」(西武生活 1962年2月号)。32巻 2003, pp. 40-41、文庫 2007, pp. 175-177に所収
  9. ^ 磯田光一三島由紀夫吉本隆明」(映画芸術 1968年10月号)。『正統なき異端』(仮面社、1969年)。事典 2000, p. 108
  10. ^ 「『黒蜥蜴』」(東横劇場プログラム、1968年4月)。34巻 2003, pp. 670-671、文庫 2007, pp. 179-181に所収
  11. ^ 三越劇場創立90周年、喜多村緑郎&河合雪之丞が次作「黒蜥蜴」の魅力アピール - ステージナタリー
  12. ^ 江戸川乱歩の『黒蜥蜴』を新派が舞台化! - げきぴあ
  13. ^ あくまで江戸川乱歩の原作を底本としているため、クレジットでは「脚色」という語を用いている
  14. ^ 梅田芸術劇場特設サイト
  15. ^ 「か行――黒蜥蜴」(なつかし 1989
  16. ^ a b c d 「三島氏の映画原案――自殺前々年、幻想的ストーリー」(読売新聞夕刊 1992年11月21日号)。山内 2012, p. 194
  17. ^ a b c d 「第六章 原作映画の世界 幻の映画化企画」(山内 2012, pp. 190-194)

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]