宇宙からのメッセージ

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宇宙からのメッセージ
Message from Space
監督 深作欣二
脚本 松田寛夫
原案 石森章太郎野田昌宏
深作欣二・松田寛夫
製作 植村伴次郎渡辺亮徳
高岩淡
ナレーター 芥川隆行
出演者 ビック・モロー
志穂美悦子
真田広之
成田三樹夫
千葉真一
音楽 森岡賢一郎
撮影 中島徹
編集 市田勇
製作会社 東映 / 東北新社
配給 東映
公開 日本の旗 1978年4月29日
上映時間 105分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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宇宙からのメッセージ』(うちゅうからのメッセージ、Message from Space)は、1978年日本映画。1980年度・サターン賞の最優秀外国映画賞ノミネート作品。カラー・ワイド・ビスタ・サイズ

概要[編集]

南総里見八犬伝(里見八犬伝)をモチーフにした和製スペースオペラ映画。当時の東映では1976年頃に、渡邊亮徳平山亨石森章太郎矢島信男佐藤肇高久進などのスタッフを招集して『デビル・マンタ』という怪獣映画を東映東京撮影所で企画中だったが、1977年夏にアメリカで『スター・ウォーズ』が大ヒットしており、翌年夏の日本公開を控えてSFブームに沸いていた[1]。日本の映画会社も、『スター・ウォーズ』が公開される前にこれにあやかろうと、東宝は1978年の正月映画として『惑星大戦争』を製作[1]。東映でも、それまで企画中だった『デビル・マンタ』を却下することで、1978年のゴールデンウィーク映画として本作の制作が決定[2]。平山と親交が深かった伊上勝が『惑星大要塞』の題名で脚本を執筆するが、『デビル・マンタ』の佐藤肇に代わって参加した深作欣二がその内容に不満を示したので、伊上の脚本は没になる。深作からの推薦もあって『ジャイアントロボ』や『柳生一族の陰謀』の脚本を執筆した松田寛夫が伊上と交代する形で参加し、撮影は東映東京撮影所から東映京都撮影所へ変更された。

総製作費15億円のうち4億円を特撮にかけたと宣伝され、1978年の年明けに全国紙の全面広告にて、英語タイトルが「Message from Space」と決まっている本作の日本語タイトルの一般公募を行った。賞金総額は500万円とされた。撮影現場におけるシュノーケル・カメラや、制作当時は最新のキネコ技術であった東通ecgシステムの多用も、後年の『宇宙刑事ギャバン』などの東映作品などに多大な影響を与えていた。また、本家『スター・ウォーズ』のスタッフも本作の撮影現場に見学で訪れており、敵の要塞内部のトンネルを通過するシーンは、後年の『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)で似たようなシーンが登場した[3]

『スター・ウォーズ』は黒澤明監督の時代劇『隠し砦の三悪人』がモチーフであるが、それに対して本作は深作の発案により『里見八犬伝』をモチーフにしている。製作当時は『スター・ウォーズ』のヒットを引き金として世界的にスペースオペラ映画がブームとなっており、ロジャー・コーマンも黒澤明の『七人の侍』とそのリメイクの『荒野の七人』をモチーフにしたスペースオペラ映画『宇宙の7人』を製作している。

本作にはフリーの特撮美術スタッフが数多く参加していたため、同時期に制作が始まった円谷プロダクションの『スターウルフ』では人材不足に陥っていた[4]

アメリカでのパニック映画のヒットにあやかる形で企画された『新幹線大爆破』同様、この作品も東映社長・岡田茂(当時)の発案によるアメリカ映画のヒットを受けた「便乗企画」ではある[1][5][6]

一部文献によると、「洋画のあれ、面白かったから焼き直せ」それが当時の岡田の口癖だったという[5]。1977年に『スター・ウォーズ』がアメリカで歴史的ヒットを遂げ、翌1978年夏に日本で公開されるまでに1年のブランクがあることを知った岡田は「『スター・ウォーズ』が日本で公開される前に行きがけの駄賃で稼ぐぞ」と、深作に企画を押し付けた[5]殺陣師・菅原俊夫と深作の間で「おい菅ちん、今度は宇宙やるぞ」「どないしまんねん」「宇宙でチャンバラする」「そんなん撮る時間あらへんわ」「大丈夫。そこらにある槍にグリーン塗ってチャンバラすればええ」などというやりとりがなされた[5]。当時の岡田の企画は万事この調子で、失敗を重ねた[5]。『エクソシスト』や『オーメン』といったオカルト映画がブームになれば「ええ企画思いついた。『地獄』やれ」。『ジョーズ』の大ヒットで動物パニック映画が流行れば、「『恐竜・怪鳥の伝説』なんて題名。おもろいやろ。やれ」であった[5][6]。そのため、現場も社長企画は断ることはできなかった。

しかし、岡田は著書で『宇宙からのメッセージ』の製作にゴーサインを出したのは「渡邊クン(渡邊亮徳)が東北新社の植村伴次郎さんを巻き込んで、東映が手がけたことのないジャンルに挑戦したい」「(渡邊の)テリトリーとするテレビやマーチャンからの収入、それと海外で必ず売れます。売ります」というから、その情熱を買って、新境地開拓の意味もあって製作を決断したと書いている[7]

20世紀フォックス映画日本支社宣伝部の古澤利夫は「笠原和夫と深作欣二が日本共産党の映画を作ろうと企画を進めていて、この中に亀戸事件が含まれていてヤバいと、これを撮らさないように岡田社長が深作に本作を撮らせた」と話している[8]。とはいえ、本作も「圧政に立ち向かう市民」という反体制的な要素を含んだレジスタンスのストーリーであった。

岡田は宣伝費に2億5千万円をかけたものの配収は6億円、子供相手の域を抜け出せなかったという結果に終わったが、特撮が含まれていることで海外で高く売り込むのに効果があり、海外収入などもろもろをかき集めてトントンになった、などと話している[7]平山亨は「前の晩から映画館に人が並んで、東映本社の8階の窓から行列が見えて、岡田社長が大喜びして『食いたいだけ食え』と高級寿司を御馳走になったが、初日から2〜3日はよかったが後が続かず、赤字になったと思う」「結局、岡田社長に御馳走になったのはこれ1回きり」と話している[9]

メディアミックス展開もされ、原案に名を連ねた漫画家石森章太郎は、コミカライズを担当(単行本は小学館より発売)し、同じく原案スタッフだった野田昌宏は、SF作家としてノベライゼーションを担当(書籍は角川書店より出版)している。この映画がテレビ放映された際には、小松左京から「日本SF作家クラブから除名するぞ」と脅されたと、野田本人が自著のあとがきなどに(楽しげに)書き記している。「ガバナス皇帝が異次元から来た」設定は、続編となるテレビドラマ宇宙からのメッセージ・銀河大戦』に先駆ける。ニッポン放送は、1978年4月24日から5月2日にかけて『キリンラジオ劇場』内でラジオドラマを放送した。

また、アメリカ合衆国では1978年11月16日に日本映画としては初めてメジャーの配給ルートに乗り、全米各地で封切られた[10][11]。配給はユナイテッド・アーティスツで、『スタークラッシュ英語版』との同時上映も行われた[3]ニューヨークでの上映は『ロッキー』や『サタデー・ナイト・フィーバー』などが掛かった定員数1350のニューヨークの代表的映画館「ローズステート2」で[11]、オープニング上映には岡田社長も立ち合い[11]ユナイテッド・アーティスツ社長のアンリ・オールベック社長と共に見守った[10]

あらすじ[編集]

アンドロメダ星雲の惑星ジルーシアは、皇帝ロクセイア12世の率いるガバナス帝国の侵略により、「惑星大要塞」に改造されてしまっていた。ジルーシア人の大酋長キドは奇跡の救い手の勇者を求めて「聖なるリアベの実」8個を宇宙へ放ち、キドの孫娘エメラリーダと戦士のウロッコ2名に、実を追って勇者を迎えに行くように指示した。だが、ロクセイアはぬかりなく追撃の宇宙戦艦を発進させる。

リアベの実は、銀河系の地球連邦の植民惑星ミラゼリアで、軍に失望して辞職した元将軍のガルダ、宇宙暴走族の若者シローアロン、チンピラのジャック、富豪令嬢のメイア5名のもとに届く。若者たちは宇宙ボタルの採集中に難破したエメラリーダの宇宙船を見つけ、エメラリーダとウロッコを救い出すが、彼らから使命を聞かされて戸惑う。ガルダは若者たちの様子を見て実を返却し、参加を固辞してしまう。シローらはメイアには内緒で他の勇者を紹介すると嘘をつき、息子の嫁探しをしていた老婆にエメラリーダを売ってしまう。その後、老婆とエメラリーダはガバナスの追跡部隊に捕縛され、メイアはシローらの行動を知って激怒する。改心した若者たちは協力してジルーシア救出の準備を開始すると、メイアの宇宙艇をシロー・アロンの小型艇を搭載できるように改修し、ジルーシアへ向かう。その途中、リアベの実を持つガバナス人のハンスが加わるが、彼はロクセイアに地位を簒奪されたガバナスの本来の皇位継承者だった。

ロクセイアはエメラリーダと共に捕らえた老婆の記憶映像から地球の美しさに魅了され、手中に収めるべく惑星大要塞を地球付近へ移動させ、無条件降伏を迫る。地球連邦は最新鋭戦艦3隻を出撃させるが、あっけなく殲滅される。地球連邦の評議会議長に就任したノグチは、降伏返答期限を少しでも引き延ばす交渉の全権大使に旧友のガルダを抜擢し、協力を要請する。ガルダは迷うが、返したはずのリアベの実が彼の手元に忽然と出現したことを見て、承諾する。ガルダはロクセイアと謁見し、地球人の誇りと勇気を示したが、ロクセイアはガルダの目的を看破して月をミサイルで破壊し、3日で答えろと恫喝して追い返す。ガルダは帰ると見せかけてジルーシアへ降下し、先に到着していたシローたちやキドたちジルーシア人と合流する。

キドは大要塞の弱点である地下の動力炉について説明し、炉の破壊は惑星ジルーシアの破壊を導くが覚悟のうえだというキドらジルーシア人に、シローたちは小型艇で侵入して破壊する作戦を立案する。ガルダの相棒ロボットのベバ2号にリアベの実が届き、勇者は計7名となったが、シローやキドらはガバナスに全員捕らえられてしまう。それは、母星消失を憂いてキドの判断に怒ったウロッコの裏切りによるものだった。ロクセイアはウロッコにキドらを処刑するよう指示するが、ウロッコはギリギリで思い留まり、再度ロクセイアへ銃を向けて乱戦となる。その際、負傷したウロッコの冠より8個目のリアベの実が見つかり、キドは奇跡の達成を確信する。シローたち、キドたち、そしてエメラリーダは脱出し、シローたちは地下動力炉の破壊に、エメラリーダとジルーシア人は脱出艇の発進準備にそれぞれ取りかかる。まもなく、ハンスは一騎討ちでロクセイアを倒し、シローとアロンも動力炉破壊を成功させ、惑星大要塞は大爆発した。

ノグチは勇者たちに感謝し、ジルーシア人も歓待しようとするが、勇者たちとジルーシア人は新天地探索に出航し、そのまま地球を離れた。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

登場メカニック[編集]

リアベ号(リアベ・スペシャル)
主にメイア・ロングが操縦を担う宇宙船。元は大金持ちの令嬢であるメイアの私用宇宙船だったが、ガバナス帝国と戦うために戦闘用へと改造された。この際コクピット後方にあった小型ながらも洒落た装飾の施されていたキャビンからは全ての装飾が取り払われ、戦闘用や合体用に追加された機構他の制御目的と思しき電子機器を多数積み込んでいる。主な武装は機体前面の左右に1門ずつ備えられたパルスレーザー砲。他にレーザー機銃座も備えている。最大の特徴は、普段は本体に収納している左右のアームを展開してシロー号とアロン号を合体させられる点。アームは2機を合体させたまま本体へと折り畳まれ、そのまま飛行が可能。そして戦闘時には再びアームを展開させて2機を射出できる。このシステムは船の持ち主であるメイアの提案によるもので、それをメカに強いシローが実現させている。機動性はシロー号とアロン号には劣るものの、ガバナス戦闘機の追撃をかわしきれるほどの性能を誇る。上記機体アームの展開機構については、後のハリウッド映画「エイリアン」シリーズに登場した「ドロップシップ」のデザイン(アームによるミサイルポッドの展開機構)に影響を与えた。石ノ森章太郎の漫画版では戦闘用に改造されず、リアベ号の修理の為にパーツの大半を取られてしまい、骨組みだけの姿になってしまう。
シロー号(ギャラクシーランナー)
宇宙暴走族のシロー・ホンゴーが搭乗する宇宙戦闘機。リアベ号の左アームに合体可能。元々はシローがアロンと共に製作したハンドメイドの高速宇宙機で、本編中のセリフによると地球からパーツやエンジンを取り寄せ中古の作業機械で組み立てたものである。制作費はアロン号と合わせて金貨30枚。対ガバナス戦用に改造された際、リアベ号との合体機構が組み込まれた。またクサビ型だった機首がパルスレーザー発射バレルを持つ小型翼を備えた三角錐型になるなど、細部が変更されている。元々が宇宙で自由に飛び回る事を念頭に置いた機体のため軽快な機動性を発揮し、ガバナス戦闘機とのドッグファイトやクライマックスの「トンネル潜り」で活躍する。
アロン号(コメットファイヤー[12]
宇宙暴走族のアロン・ソーラーが搭乗する宇宙戦闘機。リアベ号の右アームに合体可能。元々はアロンがシローと共に製作したハンドメイドの高速宇宙機。アロンのセリフに「このオンボロエンジンめ!」とある事から察するに、買い集めたパーツやエンジンも作業機械同様中古品が多かったようである。対ガバナス戦を睨んでの改造ではリアベ号との合体機構に加えてパルスレーザー砲2門を本体前部に組み込み(何故かバレルは改造前から装備されていたが)、機首に相当するパーツも丸みを帯びた形から鋭く尖ったものに換装された。この機首パーツはミサイルになっており、ガバナス大要塞破壊で大きな役割を果たす事となる。元々が宇宙で自由に飛び回る事を念頭に置いた機体のため軽快な機動性を発揮し、ガバナス戦闘機とのドッグファイトやクライマックスの「トンネル潜り」で活躍する。
エメラリーダ号(プレアスター)
惑星ジルーシアの民・ジルーシア人の宇宙帆船。帆に受けた光をエネルギーに変換してエンジンを駆動させる機構を備えており、シローはこの帆(の残骸)を見てエメラリーダ号が太陽系外のテクノロジーで作られた宇宙船であると推測した。エメラリーダが太陽系へ赴いた際に乗っていたものはガバナス戦闘機の攻撃で稼動不能にされた上ガバナス巨大戦艦のミサイルで跡形も無く破壊されたが、全く同型の船がジルーシアにはもう1隻残されていた。石ノ森章太郎の漫画版では、こちらがリアベ号になっており、ガバナス巨大戦艦の攻撃で惑星ミラゼリアに不時着するも、シロー達の修理で再び宇宙に飛び立つ。最後はガバナス巨大要塞に特攻して宇宙に散った。
ガバナス巨大戦艦(グラン・ガバナス)
ガバナスの侵略行動で先陣を担う超大型の戦艦。艦内に多数のガバナス戦闘機を搭載している。ガバナス大要塞崩壊後、ジルーシアから脱出したエメラリーダ号やリアベ号を追撃するが、シローとアロンとメイアによる「最後のチキン・ラン」特攻を受け破壊される。当初の最終兵器はガバナス巨大要塞で、撮影されたにもかかわらず本作では未使用となったが、その兵器の映像は『銀河大戦』の劇場版に流用される。漫画版では、物語中盤でハンスの手引きで勇士達に乗っ取られ、ガバナス要塞潜入に利用された。
ガバナス戦闘機(シュート・ガバナス/ガバナス・シューター)
レーザー発射バレルを持つ6つのステーを機首から花弁のように広げた形が特徴的な、ガバナスの宇宙戦闘機。3機編隊で行動する。クライマックスではリアベ号やシロー号・アロン号を執拗に追跡するも、撃墜されたり構造物に衝突するなどして出撃した全機が宇宙の藻屑となった。
地球主力戦闘機・ポリス機(テラ・スイフト)
パルスレーザー砲を2門を付いている戦闘機。地球連邦ならびに宇宙パトロールの主力戦闘機。宇宙戦艦内に多数格納されている。戦闘時には発射口から一気に発進する。ポリス機の場合は上部にパトランプが付いている。
地球主力戦艦(テラグローリー級宇宙戦艦)
地球連邦軍の主力戦艦。小型戦闘機を格納している他に、前部に必殺兵器の超原爆ミサイルを装備している。降状に迫るガバナス軍に対し、地球連邦は同戦艦三隻を突入しガバナス軍壊滅を図るが、超原爆ミサイルでさえも打撃を与えるまでに至らず、ガバナス軍側の大型レーザーの攻撃で全滅してしまった[13]
連絡船(コスモ・トラベラー)
ゼネラル・ガルダが皇帝ロクセイア12世と会談する際に用いた宇宙船

制作時のエピソード[編集]

  • ゼネラル・ガルダ役のビック・モローは、監督の深作欣二の指示とは芝居のタイミングが合わず、ある撮影では日本語がわからないだろうと思った深作が「帰れ」と言ったところ、モローはそれを理解していて帰ってしまったこともあったという[14]
  • 当初のウロッコ役の俳優とジャック役の俳優は深作映画で縁の深い室田日出男川谷拓三が演じる予定だったが、室田は77年の覚醒剤不法所持で逮捕されて降板、川谷も事情絡みで降板したため、佐藤允岡部征純がその代役として参加した。
  • 当初キド役は別の俳優が演じていたが降板したため、深作組の常連であった織本順吉が深作から急遽呼びだされて参加した[14]。その時、織本は福島で撮影中であったが、スケジュールが合ったためその足で東映京都撮影所へ向かった[14]。セリフは道中の新幹線内で覚えたが、冒頭に長尺シーンがあり、名前も覚えにくかったため、織本は俳優人生の中で最もしんどかったと述べている[14]
  • ビック・モローの吹替は当初別の俳優が担当していたが、深作は合わないと考え、若山弦蔵に変更された[14]
  • ハンス役の千葉真一は、鉄格子が降りてくるシーンで足を挟まれ骨折した[14]
  • 光学撮影を担当したデン・フィルム・エフェクトの社長である飯塚定雄は、深作から『スター・ウォーズ』と本作品を比較して「光線は日本の方が繊細だった」という言葉を受けている[15]。この言葉について雑誌『特撮秘宝』では、『スター・ウォーズ』では光線が色分けされているがすべて直線的であるのに対し、本作品では機体の所属や光線の効果などの違いにより形状やエフェクトを変えていることを指摘している[15]

商品[編集]

サウンドトラック盤
公開当時、日本コロムビアからLPレコード『交響組曲 宇宙からのメッセージ』とシングルレコードにて発売された。その後、『交響組曲』は同社でCD化され、現在はANIMEX1200シリーズでリリースされた廉価版が入手可能。収録曲数は全11曲。映画本編ではフィルムの編集後に収録された細かい曲やアルバムに収録されたものとは別テイクの曲も使用されており[16]、これらは後に石ノ森章太郎原作の映像作品の音盤をCD化したシリーズ『石ノ森章太郎萬画音楽大全』の第2弾として発売されたCD(タイトルは同じく『交響組曲 宇宙からのメッセージ』)にボーナストラックとして収録された。こちらは前述のアルバムと合わせ、全23曲となっている。シングル盤はA面に『交響組曲』のトラック1「序曲 エメラリーダのテーマ〜ジルーシア人の祈り」から前半部分の「エメラリーダのテーマ」のみを、B面にはトラック10「リアベの勇士」のシングル盤テイクを収録している。
プラモデル
バンダイ模型から『1/160スケール リアベ・スペシャル』が発売された。当時のマスコミ・キャラクターもののプラモデルとしては異例といえるほど、劇中プロップのディテールを忠実に再現している。ただし、合体ギミックを組み込んだ改造後をモチーフとした商品であるにもかかわらず、合体する2機の宇宙戦闘機は改造前のデザインとなっている。また、着陸脚にコロ車輪がついていたり、設定には存在しないミサイル発射ギミックが存在していたりと、キャラクターものプラモデルのお約束を半ば無理矢理に盛り込んだ出来となっていた。この商品は、本作に続く特撮テレビドラマ『宇宙からのメッセージ 銀河大戦』の放送時に販売されたものだが、1980年代にパッケージを変更したうえで再発売されている[17]。なお、同時期にギャラクシーランナー&コメットファイヤー[12]のキット(ゼンマイ走行可能)も発売された。前者は改造前後を再現可能な機首のコンパチキットとなっている。ただし両製品とも機体意匠は改造前のものとなっている。これらのキットのデザインはひおあきらの描いた設定資料から立体化され、実際のプロップ等からは採資されなかった為に劇中と一部の差異がある。
アメリカ合衆国では、エンテックス社より登場メカのプラモデルが発売された[3]
ポピニカ
当時バンダイの子会社だったポピーは、リアベ号のポピニカを発売している。合体アームの展開/収納ギミックも再現されていたが、シロー号とアロン号については形状が大きく異なるうえ、翼を折り畳む機構なども簡略化されていた。商品パッケージの作品ロゴを見る限り『銀河大戦』ではなく、本作のアイテムとして発売されたようである。なお、ポピーは本作の製作にも協力しており、クレジットに記載されている。また、ギャラクシーランナー&コメットファイヤー[12]はプラモキットの他にもポピニカが発売されているが、商品は改造後であるにもかかわらずパッケージの写真は改造前のものが用いられている。
文房具
小学生向けとして両面開きの筆箱が発売されたが、メーカーは不明。
映像ソフト
2003年6月21日に東映ビデオより深作欣二追悼盤としてDVDが発売された[18]

関連作品[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b c 清水節・柴尾英令 『スター・ウォーズ学』 新潮社2015年、17-21頁。ISBN 978-4-10-610646-0君は『惑星大戦争』を憶えているか 『スター・ウォーズ』公開が1年遅れだった頃”. デイリー新潮. 2016年11月1日閲覧。
  2. ^ DVD『海底大戦争東映ビデオ DSTD02368、解説書収録の矢島信男インタビューより
  3. ^ a b c パトリック・マシアス 「今こそ『宇宙からのメッセージ』のリメイクを!」『オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史』 町山智浩訳、太田出版、2006年、88 - 89頁。ISBN 978-4778310028
  4. ^ 『別冊映画秘宝 円谷プロSFドラマ大図鑑』 洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2013年、148、150、151。ISBN 978-4-8003-0209-0
  5. ^ a b c d e f 春日太一 『あかんやつら 東映京都撮影所血風録』 文藝春秋2013年、371-373頁。ISBN 4-1637-68-10-6
  6. ^ a b タカハシヒョウリ (2016年6月3日). “【後編】1970年代東映映画の魅力〜オワリカラ・タカハシヒョウリが語る〜”. 耳マン. リットーミュージック. 2016年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月27日閲覧。
  7. ^ a b 『映画界のドン 岡田茂の活動屋人生』文化通信社、2012年、107、108頁
  8. ^ 映画秘宝洋泉社、2014年6月号、69頁
  9. ^ 平山亨『泣き虫プロデューサーの遺言状 〜TVヒーローと歩んだ50年〜』、講談社、2012年、232頁
  10. ^ a b 『映画界のドン 岡田茂の活動屋人生』121頁
  11. ^ a b c 岡田茂「フロントページ:アメリカで支持された東映作品」、『キネマ旬報』、キネマ旬報社、1979年1月下旬号、 97頁。
  12. ^ a b c コメットファイ""ーの表記ゆれあり(例えばキットは"ア"、ポピニカは"ヤ"等)。
  13. ^ 1990年代まで、本戦艦の劇中で使用された大型セットモデルが、東映太秦映画村にて展示されていた
  14. ^ a b c d e f 特撮秘宝3 2016, pp. 254-257, 文 モルモット吉田「INTERVIEW 『宇宙からのメッセージ』酋長キド役 織本順吉
  15. ^ a b 特撮秘宝3 2016, p. 253, 文 松本肇「COLUMN 『スター・ウォーズ/エピソードIV』に挑んだ『宇宙からのメッセージ』の仁義なき戦い」
  16. ^ 石ノ森章太郎萬画音楽大全(2)『交響組曲 宇宙からのメッセージ』の解説より。
  17. ^ 柿沼秀樹柿沼秀樹の昭和の傑作プラモ100選 第14回バンダイ『リアベ・スペシャル』」2007年9月25日
  18. ^ 「DVD & VIDEO Selection」、『宇宙船』Vol.106(2003年5月号)、朝日ソノラマ2003年5月1日、 88頁、 雑誌コード:01843-05。
  19. ^ アベユーイチ・隠田雅浩・岡崎聖・渋谷浩康スペシャル座談会」『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国超全集』 構成 間宮尚彦・乗浜彩乃、小学館てれびくんデラックス 愛蔵版〉、2011年1月31日、58頁。ISBN 9784091051325
  20. ^ 「MAIN STAFF CROSS TALK KYURANGER 望月卓×毛利亘宏」、『東映ヒーローMAX』VOLUME 55(2017 WINTER)、辰巳出版2017年3月10日、 70頁、 ISBN 978-4-7778-1831-0、 雑誌コード:66118-18。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]