魔界転生

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魔界転生』(まかいてんしょう)は、山田風太郎の伝奇小説、またそれを原作とした日本映画・演劇・オリジナルビデオアニメ漫画ゲーム。作中に登場する秘術の名でもある。

小説は『大阪新聞』に1964年12月から1965年2月まで連載された。当時の題名は『おぼろ忍法帖』(おぼろにんぽうちょう)。1967年に単行本化され、文庫は角川文庫富士見時代小説文庫・講談社文庫から刊行されている。1981年、映画化の際に山田が改題した。

1981年の映画は主演千葉真一沢田研二監督深作欣二によって製作され、日本では観客動員数200万人・配給収入10億5000万円[1]、同年に『柳生十兵衛 魔界転生』のタイトルで演劇化もされた。

その後もオリジナルビデオ・アニメ・漫画・映画・演劇・ゲームとリメイクされ、山田も一番好きな作品と語っており[2]、その雄大な構想と奇抜な展開で、数多い『忍法帖シリーズ』の中でも最高傑作と云われている[3]

小説[編集]

森宗意軒という怪老人と出会った由比正雪は、紀州徳川頼宣とともに江戸幕府、将軍徳川家光の天下を奪わんとする企てを進めていた。森宗意軒は自らが編み出した忍法、“魔界転生”によって、剣豪たちを意のままになる部下として生まれ変わらせてゆく。これは人並みはずれた技量と、死の直前になっても自分の人生に悔いを残している強烈な生の欲求を持つ人間が、死の直前に心から愛しいと思う女と交わることにより、新たな肉体と生前より優れた技量を持って生まれ変わる忍法であった。

“魔界転生”で蘇る剣豪達は転生衆と呼ばれる。天草四郎時貞荒木又右衛門、居合の田宮坊太郎宝蔵院流槍術宝蔵院胤舜、尾張柳生流柳生如雲斎、江戸柳生流の柳生宗矩宮本武蔵ら名だたる剣豪たちが転生した。しかし、森宗意軒にはもう1人、どうしても魔界転生させたい男がいた。その男こそ柳生十兵衛である。ところが十兵衛は宗意軒の意に反し、関口柔心の息子、関口弥太郎などとともに転生衆と戦うことを選ぶ。

転生衆に倒された剣豪には、田宮平兵衛・関口柔心・木村助九郎がおり、彼らの娘や孫娘を救う、仇をとるというのが十兵衛の動機のひとつになっている。小説中では十兵衛が自分1人の力で敵を倒すことはほとんどなく、誰かしらの力を借りているのも特徴である。天草四郎は映画第1作目で敵方の総大将として描かれてから、後のリメイクされた映画・演劇・漫画でも踏襲された。しかし原作では宗意軒の愛弟子ではあるものの転生衆の1人に過ぎず、中盤で十兵衛によって倒されている。

映画[編集]

1981年[編集]

魔界転生
Samurai Reincarnation
監督 深作欣二
脚本 野上龍雄・石川孝人・深作欣二
原作 山田風太郎
製作 角川春樹
出演者 千葉真一
沢田研二
佳那晃子
緒形拳
室田日出男
真田広之
丹波哲郎
若山富三郎
音楽 山本邦山菅野光亮
撮影 長谷川清
編集 市田勇
製作会社 角川春樹事務所 / 東映
配給 東映
公開 日本の旗 1981年6月6日
上映時間 122分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
製作費 日本の旗 ¥500,000,000[注釈 1]
配給収入 日本の旗 ¥1,050,000,000[1]
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1981年日本映画主演千葉真一沢田研二監督深作欣二製作角川春樹事務所東映カラービスタビジョン、122分。英語タイトルは『Samurai Reincarnation 』。

ストーリー[編集]

寛永十五年のキリシタン弾圧に端を発する島原の乱で、天草四郎時貞を始めとする2万人近い信者が惨殺された。しかし魔界の力を得て蘇った四郎は、徳川幕府へ復讐を決意。蘇った四郎はグリモワールを身につけ、「エロイムエッサイム 我は求め訴えたり (Eloim, Essaim, frugativi et appelavi )」と唱えながら、自らと同じように現世で無念の思いを抱き、死んでいった者たちを魔界衆に引き入れようとする。細川忠興に見捨てられ、火の海に取り残された細川ガラシャ柳生但馬守宗矩柳生十兵衛光厳親子と[注釈 2]、戦えなかった宮本武蔵。女性への煩悩を捨てられず、自殺した宝蔵院胤舜。甲賀組頭・玄十郎が率いる甲賀衆に伊賀の隠れ里を襲われ、殺された伊賀の霧丸。次々と四郎の手で蘇っていった。

伊賀衆が襲われた直後に十兵衛は隠れ里へ向かっていたが、破壊尽くされた里を目にし呆然とする。それでも霧丸ら生存者がいないか探し続けている十兵衛と、馬に乗る5人の魔界衆と遭遇。胤舜が馬を走らせ十兵衛に襲いかかるが、木の上へ飛び魔界衆を躱す。十兵衛は先年亡くなっていた武蔵や胤舜がいることに驚愕。四郎はそのまま江戸へ向かうことを十兵衛に宣言し、4人を先導して駆け去っていった。この時の十兵衛は彼らが魔界衆だとわからなかったが、異様で不穏な雰囲気を持っていたため、宗矩に至急書状で伝える。

ガラシャは巫女のお玉の方に化け、日光東照宮に参詣した四代将軍徳川家綱に見初められ、側室となる。その美貌・肢体と妖しい色気を振りまくガラシャに籠絡された家綱は、政に無頓着となっていく。家綱の溺れぶりに危機感を募らせた松平伊豆守は、玄十郎にお玉を暗殺するよう指示。この密談の場に四郎と霧丸が突然出現。暗殺阻止のほか、四郎は島原の乱で幕府軍司令官だった伊豆守に、霧丸は玄十郎に、復讐を果たそうと目論んでいた。四郎は乱で亡くなった仲間たちの髪で編んだムチで伊豆守を、霧丸は玄十郎を惨殺した。

お玉が魔界衆と睨んだ宗矩は、刀匠村正にお玉を斬るための妖刀を依頼。不治の病に冒されていた宗矩は妖刀を携え、乱心を装いお玉の方を斬ろうと江戸城へ向かう。入れ代わりに武蔵が柳生家へ現れ、佐々木小次郎を倒した木刀を手にし、宗矩か十兵衛との決闘を望む。十兵衛の弟・柳生左門友矩が対したものの、一撃で頭を叩き割られ撲殺された。一方登城の宗矩には、胤舜が立ちはだかる。戦いの末、宗矩は一刀両断で胤舜を切り捨てるが、死地を彷徨う。四郎は宗矩を魔界へ誘うが、「生涯に悔いなし」と拒む。しかし十兵衛を息子というよりも天才的な剣豪として愛していた宗矩は、一介の剣士として十兵衛と戦いたいという望みを四郎に見透かされ、魔界衆への転生を受け入れた。

宗矩が魔界衆に加わったことにショックを受けた十兵衛だが、宗矩と武蔵を倒すため、かつての武蔵の恋人・お通の姪である二代目・おつうを養女にしていた村正に、魔界衆を斬れる妖刀を打ってもらうよう、宗矩同様に依頼した。だが村正は、宗矩に渡した妖刀で精魂を使い果たしてしまい、一旦断る。その時、武蔵が十兵衛と決闘しようと、不意に村正の家へ乗り込もうとする。妖刀もなく十兵衛危うしだったが、村正がおつうに笛を奏でさせたため、かつてお通との思い出が蘇った武蔵は、戦う気が無くなり引き上げていく。村正はあのような化物を斬るには自分の刀しかないと再考し、刀を鍛冶。

四郎は霧丸を連れ、天領である佐倉の農村で呪いをはじめ、社会を不穏にしていこうと画策。やがて作物が実らず、不作になったが、幕府は年貢を下げなかったため、農民と対立。農民は磔にされ、弾圧を受け始めた。四郎は彼らに一揆を促し、扇動。農民を率いて、江戸城へ向かう。この間、霧丸は農民の少女・お光と心を通わせ、魔界衆であることに疑問を持ち始めていた。十兵衛とも再会し、かつての交流を取り戻し、四郎が首領であることを十兵衛に伝える。しかし霧丸の裏切りを知った四郎は、逃亡しようとする霧丸を情け容赦なしにムチで絞殺してしまう。

十兵衛はおつうやお光と共に、一揆で亡くなった多くの農民や霧丸を葬っていた。四郎たちを倒すことを改めて誓っていた十兵衛は武蔵から決闘を申し込まれ、村正最後の妖刀を身に帯び、舟島へ向かう。おつうの笛は武蔵に優しさを思い出せようと奏でられるが、武蔵は動揺せず戦い続ける。幾度も剣を交えた末、十兵衛は高く飛び、空中から脳天割りで武蔵を倒した。

急ぎ江戸城へ向かう十兵衛だが、城では相変わらず家綱がガラシャに溺れていた。ところがガラシャは忠興の名を口にしたため家綱から追及され、もみ合っているうちに灯を倒したことで出火し、明暦の大火へなっていく。紅蓮の炎で破壊されていく喜びに四郎はうち震え、宗矩は十兵衛を待ち焦がれていた。やがて火の海に包まれていた江戸城に、身体中を魔除けの梵字で埋め尽くした十兵衛が登場。今まさに十兵衛vs宗矩・四郎との最終決戦が始まろうとしていた。

キャスト[編集]

配役表記のある出演者でパンフレットに掲載されている順
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  • 淡九郎、那須伸太朗、笹木俊志、壬生新太郎、森源太郎、島田秀雄、山田良樹、大城泰、和田昌也、福本清三木谷邦臣、平河正雄、藤沢徹夫、細川純一、奔田陵、白井滋郎、疋田泰盛、波多野博、小峰隆司、藤長照夫、宮城幸生、志茂山高也、椿竜二、北村明男、美加まどか、稲垣陽子、美柳陽子、富永佳代子、星野美恵子、三谷真理子、紅かおる、美松艶子、岡島艶子、小池満敏、歳原幸博、近藤健、山崎修、伊庭剛、徳永まゆみ、武田文雄、高木吉治、古川京子、小国真寿美、田口智子、安倉文子、吉川幸江、西田治子、前川恵美子、山本亨、崎津均、稲田龍雄、沢田祥二、釼持誠、森晴蔵

スタッフ[編集]

パンフレットに掲載されている順
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製作[編集]

映画復活の日』を製作している時から角川春樹は『魔界転生』を映画化したいと構想しており[2][5]、監督には五社英雄を起用する予定だったが銃刀法違反で逮捕されてしまい、深作欣二へ依頼した[6]。深作は「『おぼろ忍法帖』を映画化したい」と返答し、お互いに作品の面白さを伝えあうが、やがて内容は同じなのにと、彼らは訝しがる。後に同じ作品であることがわかり、角川・深作も大笑いして、映画化しようと即一致した[2][5]

千葉真一の柳生十兵衛光厳と沢田研二の天草四郎時貞は配役の決定事項として進められ[7][注釈 2]、映画『柳生一族の陰謀』(1978年)、テレビドラマ柳生一族の陰謀』(1978年)・『柳生あばれ旅』(1980年)に続き、千葉が十兵衛に扮する4度目の作品となった。既に十八番と認知されていた十兵衛を千葉は[9][10][11][12]、本作で決定版とすべく、役作りしていく[5][7]。原作を全て映画化すると2時間前後の放映では間に合わないため、深作欣二は天草四郎に森宗意軒由井正雪の役割を与え、魔界衆の首領を一人に絞った[13]。魔人も計6人に抑え、ストーリーの展開が散漫にならぬようした[13]。男性のみの魔界衆ではインパクトに欠けるので細川ガラシャを加えたのは深作のアイデアだが、山田風太郎は「ガラシャは思いつかなかった」と脱帽している[13]。深作が時代劇映画を監督するのは1978年の『赤穂城断絶』以来で、同作では主演・萬屋錦之介の要望を受け入れたため、出来上がった作品は従来通りの忠臣蔵となり、忸怩たる思いが残っていた[5][14]。その無念を千葉真一の柳生十兵衛と山田の壮大な伝奇ロマンで、深作はリベンジしようと意気込んでいた[5][14]。このような物語が大好きな深作は、「フィクションをどうリアルに描いていくか」と楽しそうに本作を仕上げていく[5]

江戸城が紅蓮の炎に包まれるクライマックスは特撮による合成ではなく、実際にセットそのものを燃やして撮影された時代劇屈指の名シーンである[5][15]。俳優・スタッフ共に命がけで臨んだ撮影は、ワンカット4時間位が頻繁にあった[15]。豪火の中で行われた柳生十兵衛と父・柳生但馬守宗矩若山富三郎)の決闘は、華麗で凄みのある戦いとして劇中最大の山場・名勝負となっている[5][7]。十兵衛が宗矩の村正真剣白刃取りして唱える呪文九字臨 兵 闘 者 皆 陣 列 在 前りん ぴょう とう しゃ かい じん れつ ざい ぜん」である。千葉真一や若山は扮装のまま水をかぶり、重くなった衣装を身に纏いながら戦いを演じたほか、気の遠くなるような長時間を千葉は紅蓮の炎の中に立ちつくし、沢田研二も手の甲を火傷するケガを負っていた[15]

原作に漂うエロティシズムエゴイズムバイオレンスを、深作欣二のダイナミックでスピーディーな演出で映画として新たな作品に変身し、海外では『Samurai Reincarnation』のタイトルで人気を呼んだ。クエンティン・タランティーノの作品や、2012年ハリウッド映画アベンジャーズ』でサミュエル・L・ジャクソンは自身が演じたキャラクターに千葉真一の柳生十兵衛を取り入れるなど後世の作品にも影響を及ぼし[16]福岡ソフトバンクホークス監督秋山幸二は「あなたにとってサムライとは?」という問いに「千葉真一の柳生十兵衛は、生きるか死ぬか究極の真剣勝負というイメージがいい」と評するなど[17]、千葉十兵衛は根強い人気がある[16][17]

約1年間の準備を経て、東映京都撮影所の一角にある稲荷神社で無事完成を祈った後にクランクインしたが、宝蔵院胤舜室田日出男の練習中に右足首捻挫、伊賀の霧丸である真田広之食あたりで入院、当初の細川ガラシャに配役されていた高瀬春奈が直前になり病気降板、複数のスタッフが事故・怪我を負うなど、予想外の出来事が次々発生したため、角川春樹自ら神官となり、再び御祓いと御祭事が行われた[18]

千葉真一は柳生十兵衛の扮装を今までより野性味のあふれるものへと強調し、皮をあしらった衣裳も一際その荒さを目立たせるようにしている[15]。それに対して天草四郎の扮装は南蛮風の異様で生々しい華美を備えたものとし、十兵衛と四郎のコントラストに仕上げられている[7]。四郎の扮装をデザインした辻村ジュサブローは本作で初めて衣裳デザインを手掛け[3]、これは後のリメイクにも踏襲されたほか、1989年の映画『将軍家光の乱心 激突』の主題歌挿入歌を担当した高見沢俊彦が瓜二つの衣裳で同作の宣伝を行うなど、関連のない作品にも反映していた。沢田研二は撮影以外のスケジュールを全てキャンセルし、この作品に専念[7]。魔界衆は全員、目に金色のコンタクトレンズを着けることで化け物らしさを表現し、若山富三郎は魔界衆で生き返った以降の宗矩の不気味さを、一切まばたきをしないという演技で表現した。四郎と伊賀の霧丸の接吻は脚本になく、深作欣二が突然言い出した演出である。

公開[編集]

封切り公開初日は6月13日を予定していたが、過去の作品がヒットしていないため、一週間早めて6日の6時から6週間、「666のオーメン」と称してロードショーされた[6]1983年4月1日フジテレビ時代劇スペシャルで、オリジナル解説VTR付きでTV初放送された。


2003年[編集]

魔界転生 (2003)
監督 平山秀幸
脚本 奥寺佐渡子
製作 天野和人・赤井淳司・
佐藤敦・出目宏
出演者 佐藤浩市
窪塚洋介
長塚京三
古田新太
加藤雅也
音楽 安川午朗
撮影 柳島克巳
編集 川島章正・洲崎千恵子
配給 東映
公開 日本の旗 2003年4月26日
上映時間 105分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 6.4億円[19]
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解説(2003年)[編集]

1981年版で特撮を担当した矢島信男の弟子である佛田洋が特技監督を務めた[20]。また視覚効果統括の橋本満明は合成会社でのアルバイト時代に1981年版に携わっている[21]

デジタル技術の向上により、1981年版では描写されなかった原作のシーンが映像化されている[22]

原作の魔界転生をCGで再現しており、性的描写はないが女の身体が割れて魔界衆が誕生する様子が描写される。佛田は原作に寄せるというコンセプトから性的描写を構想していたが監督の平山秀幸に却下された[20]。転生シーンの描写案は難航し、撮影中盤以降になって決定された[21]

クライマックスの江戸城崩壊は佛田と橋本の案により江戸城に十字の亀裂が入るという描写になった[20]。佛田は1981年版を担当した矢島から「前と同じことをやっても仕方ないから、今の技術で違うことを考えろ」と言われていたという[20]。平山の江戸城を再現するという意向により、時代劇では一般的な姫路城を用いた実景ではなくミニチュアで撮影された[20]

このほか魔界衆の目が十字架のように変わり、1981年の映画では描写されなかった「島原の乱」の合戦シーンがあり、竹田城で撮影された。十兵衛は隻眼ではなく、後に変化する。

平山のイメージ案としてギュスターヴ・ドレによる『神曲』の挿絵をモチーフとした「翼の生えた天草四郎」があり[21]寺田克也によるイメージビジュアルなどに取り入れられている[22]

ストーリー(2003年)[編集]

島原の乱で死んだ天草四郎時貞が従者のクララお品を従え、堕天使のごとく復活した。10年ほど後、3代将軍徳川家光の時代、徳川幕府滅亡を志す四郎は鷹狩りに来ていた野心家の徳川頼宣を挑発する。彼に秘術を使って蘇らせた配下の現世に無念を抱く魔界衆荒木又右衛門、宮本武蔵、宝蔵院胤舜を差し向ける。又右衛門の襲撃を期に柳生十兵衛を始めとするお雛、伊達小三郎の柳生衆は秘術の生贄に誘拐されたおひろを追って戦いに参加する。戦いで魔界衆を破られた四郎はさらにクララお品の身体を使って徳川家康までも転生させる。

キャスト(2003年)[編集]

スタッフ(2003年)[編集]

演劇[編集]

1981年(演劇)[編集]

タイトルは『柳生十兵衛 魔界転生』。同年の映画を演劇化した作品で、「天草四郎は女であった」と新たな設定が加わり、志穂美悦子が演じている。同時上演は『スタントマン物語』(演出 : 千葉真一、企画監修 : 深作欣二、脚本 : 青井陽治、出演 : 真田広之・志穂美悦子)。千葉・志穂美・真田はこれが本格的な演劇出演であり、公演も第1回JACミュージカルと銘打たれていた。千葉はこれ以降ミュージカルを毎年企画・演出・主演し、1982年1983年1984年には『ゆかいな海賊大冒険』、1985年には『酔いどれ公爵』を上演していく。

キャスト(演劇)[編集]

スタッフ(演劇)[編集]

  • 企画 : 角川春樹
  • 脚本 : 土橋成男
  • 演出 : 深作欣二
  • 公演期間 : 1981年7月3日 - 28日
  • 公演会場 : 新宿コマ劇場

2006年[編集]

キャスト(2006年)[編集]

スタッフ(2006年)[編集]

今までの映画と違い、かなり原作に近いものに仕上がっている。ただし従来の映画版と同じく、敵方の総大将を天草四郎にするなどの流れは受け継いでいる。


2011年[編集]

ストーリー(2011年)[編集]

時は徳川家光の時代。“島原の乱”終結に端を発し、徳川への復讐に燃える、天草四郎。そして天草四郎の手により、忍法「魔界転生」で蘇った名だたる剣豪たち。彼等を迎え撃つは、稀代の剣豪と言われる柳生十兵衛と柳生七人衆。風雲急を告げる紀州和歌山を舞台に両陣営の血で血を洗う戦いの幕が今切って落とされる。

キャスト(2011年)[編集]

スタッフ(2011年)[編集]

  • 脚本・演出 : 関智一
  • 演出協力 : 中博史
  • 製作 : 劇団ヘロヘロQカムパニー・八田麻衣子
  • 公演期間 : 2011年6月14日 - 19日
  • 公演会場 : 吉祥寺前進座劇場

劇団ヘロヘロQカムパニー第25回公演。敵方の総大将を天草四郎にする流れを踏襲しつつ、オリジナルの解釈が加えられている。

オリジナルビデオ[編集]

解説 (OV)[編集]

オリジナルビデオでの製作で、The ARMAGEDDONというサブタイトルがつく。本作は2部構成となっている。第一部の正編に続き、魔界衆・妖怪たちとの対決を描く第二部の魔道変まで。映画版と違い、森宗意軒は登場しないが由比正雪が首領で原作同様天草四郎は配下の一人となる。第1部は1996年4月26日発売、85分、第2部「魔道変」1996年10月4日発売、83分。

ストーリー (OV)[編集]

魔界からの使者、由比正雪は覇権を狙う徳川頼宣のもと、天草四郎時貞、宝蔵院胤舜荒木又右衛門、柳生宗矩、宮本武蔵などの7人を魔界衆として復活させる。柳生十兵衛がその陰謀に挑む。

キャスト (OV)[編集]

スタッフ (OV)[編集]

アニメ[編集]

1998年、OVAとしてアニメ化。「地獄篇 第一歌」「地獄篇 第二歌」の2作が発売されている。当初は全4巻の予定だったが、製作取り止めとなったため、未完となっている。

キャスト
スタッフ
  • 監督 - 浦田保則
  • キャラクターデザイン - 佐藤敬一、羽山賢二

漫画[編集]

自ら山田風太郎原作で描きたいと角川に打診し、『甲賀忍法帖』を希望したところ、過去に角川で映画化された本作を指定されたという。山田からの要望による縛りが一切無かったことから、石川賢の個性的なアレンジで全くの別物に仕上がっている[23]。主な相違点として、魔界衆は幕府転覆も目論むが、真の目的は魔界と魔王サタンの現世への召喚である。そのため、天草四郎がサタンの一部分という設定で魔界衆の首魁になっている他、原作では転生しない徳川頼宣が転生し、柳生如雲斎の登場がない。魔界転生の素体となる女たちも、クララお品とベアトリスお銭は登場せず、ベアトリスお品とクララお清となり、役回りにも違いが見られる。
  • 魔界転生(とみ新蔵) - ほぼ忠実な漫画化。後半よりオリジナル展開。
  • 魔界転生 - 夢の跡(鳥羽笙子) - 少女漫画
  • 魔界転生 - 聖者の行進(九後奈緒子) - 少女漫画
  • 十(ジュウ)忍法魔界転生 - (せがわまさき) - 『月刊ヤングマガジン』(講談社)9月号(2012年8月8日発売)より連載開始。

ゲーム[編集]

ローグライクゲームで、2003年7月31日PS2専用ソフトとして発売された。開発はタムソフト、販売はディースリー・パブリッシャー。発売に際し日枝神社にて、厄除け祈願が行われている[24]

イベント[編集]

  • 魔界転生
  • 魔界転生 再誕(リバース)
※2003年の映画を基に製作された、東映太秦映画村に在る最恐のお化け屋敷

脚注[編集]

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注釈
  1. ^ 数字は概数。キャストや映画のシーンは豪華だったが、抑えられた製作費になった[4]
  2. ^ a b c d 柳生十兵衛光厳の「光厳」だが、「三厳」ではなく「光厳」とパンフレットの登場人物紹介やキャスト一覧に表記されているため、当該記事もこれに則った[8]
出典
  1. ^ a b 1981年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
  2. ^ a b c 「あなたは魔界を信じますか? 角川春樹 山田風太郎 特別対談」 (パンフレット) 、『魔界転生』、角川春樹事務所東映1981年6月6日、 21頁。
  3. ^ a b 「解説」 (パンフレット) 、『魔界転生』、角川春樹事務所・東映、1981年6月6日、 6 - 7頁。
  4. ^ 中川右介 「第五章 模索-一九八〇年から八一年」『角川映画 1976‐1986 日本を変えた10年』 角川マガジンズ2014年、143頁。ISBN 4-047-31905-8
  5. ^ a b c d e f g h 深作欣二「千葉ちゃん、ウソって観客に思わせたら負け」」、『アサ芸+』、徳間書店2012年11月29日2012年12月8日閲覧。
  6. ^ a b あなたは魔界を信じますか? 角川春樹 山田風太郎 特別対談、23頁。
  7. ^ a b c d e 佐藤雅夫「プロダクション・ノート 魔界に祟られたスタジオ」 (パンフレット) 、『魔界転生』、角川春樹事務所・東映、1981年6月6日、 24 - 25頁。
  8. ^ (パンフレット) 『魔界転生』、角川春樹事務所・東映、1981年6月6日、 11頁、26頁。
  9. ^ 的田也寸志. “柳生一族の陰謀 (DVD)”. 商品の説明. Amazon.co.jp. 2011年12月3日閲覧。
  10. ^ ペリー荻野 (2008年5月30日). “『柳生十兵衛あばれ旅』 JJサニー千葉、十八番の十兵衛が大暴れ! 志穂美悦子、真田広之など充実の顔ぶれ。”. ペリーのちょんまげ. 時代劇専門チャンネル. 2012年3月31日閲覧。
  11. ^ ペリー荻野 (2009年7月31日). “『徳川無頼帳』 西城秀樹の十兵衛とJJサニー千葉が握手! 強力コンビが吉原を根城に大暴れ。”. ペリーのちょんまげ. 時代劇専門チャンネル. 2012年3月31日閲覧。
  12. ^ 柳生十兵衛七番勝負”. 放送作品一覧. 時代劇専門チャンネル. 2012年3月31日閲覧。[リンク切れ]
  13. ^ a b c あなたは魔界を信じますか? 角川春樹 山田風太郎 特別対談、22頁。
  14. ^ a b 千葉真一、深作欣二の初時代劇の教えに感謝」、『アサ芸+』、徳間書店、2012年11月28日2012年11月29日閲覧。
  15. ^ a b c d プロダクション・ノート 魔界に祟られたスタジオ、25頁。
  16. ^ a b 「アベンジャーズ」サミュエル・L.ジャクソン、役作りの参考はソニー千葉(千葉真一)”. ニュース. 映画がもっとおもしろくなるハリウッドチャンネル (2012年4月26日). 2012年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月27日閲覧。
  17. ^ a b “「千葉真一の柳生十兵衛だな」/秋山監督” (紙面). 日刊スポーツ (nikkansports.com). (2013年2月16日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp1-20130216-1085854.html 2013年2月16日閲覧。 
  18. ^ プロダクション・ノート 魔界に祟られたスタジオ、24頁。
  19. ^ 「2003年度 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」、『キネマ旬報2004年平成16年)2月下旬号、キネマ旬報社2004年、 160頁。
  20. ^ a b c d e 宇宙船106 2003, p. 29, 「特技監督 佛田洋インタビュー」
  21. ^ a b c 宇宙船106 2003, p. 29, 「視覚効果統括 橋本満明インタビュー」
  22. ^ a b 宇宙船106 2003, p. 28
  23. ^ 石川賢 『魔界転生』文庫版あとがき、講談社、1998年。
  24. ^ 最新祝詞選集 第2巻 『特殊祈願祭祝詞』 戎光祥出版、平成19年、226 - 227頁。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]