天草四郎時貞 (サムライスピリッツ)

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天草四郎時貞 プロフィール

  • 初出作品SAMURAI SPIRITS
  • 流派:不明
  • 武器銘:ガダマーの宝珠
  • 身長:6尺
  • 好きなもの: 
    • 人間の邪悪な魂(初代、『剣客伝』)
    • 美しい物(ただし天草の美的センスにかなったもののみ)(『天草降臨』:善)
    • 人間の、苦しみもがく姿 (『天草降臨』:悪)
  • 趣向: 
    • 人間の暗黒面を誘い、魔界に引きずり込むこと(初代、『天草降臨』:悪)
    • 化粧(『天草降臨』:善)
  • 宝物: 
    • 昔、ただひとり愛した女性の頭骨(初代、『天草降臨』:善)
    • 自分(『天草降臨』:悪)
  • 嫌いなもの: 
    • 影のない人間(初代、『剣客伝』)
    • 醜い物(ただし天草の美的センスからはずれたもののみ)(『天草降臨』:善)
    • 人々の幸せ(『天草降臨』:悪)
  • 特技聖書の暗唱
  • コンプレックス: 
    • 己の心の奥底に、ほんのひとにぎりの良心があること(初代、『剣客伝』)
    • 己が生み出してしまった悪の心(『天草降臨』:善)
    • 精神が二つに分かれたため、なくなった(『天草降臨』:悪)
  • 剣の道について: 
    • 人間の持つ魔性を呼び起こすきっかけ(初代、『剣客伝』)
    • 自らの過ちをつぐなうための手段(『天草降臨』:善)
    • ……快……感……(『天草降臨』:悪)
  • 尊敬する人: 
    • アンブロジァ(初代、『剣客伝』)
    • いない(『天草降臨』:善)
    • 自分 (『天草降臨』:悪)
  • 好みのタイプ:……覇王丸
  • 平和だと思うとき:人がたくさん死んでいくとき
  • 現代社会での彼らは……?:セクシーな歌手

天草四郎時貞(あまくさしろうときさだ)は、SNKSNKプレイモア)のテレビゲームサムライスピリッツ』シリーズに登場する架空の人物。江戸時代初期に勃発した大規模な反乱である島原の乱で死んだ実在のキリシタン天草四郎をモチーフにしたキャラクターである。

キャラクター設定[編集]

島原の乱にて、「神の子」と信望を集め、自身も地上の楽園を夢見て一揆軍とともに原城に立て篭もって戦った。神を信じて救いの手を求め続けるも、徳川の軍隊による総攻撃を受けて自害[1]。死後、江戸幕府への憎悪の念に駆られたまま冥府魔道を彷徨っていた天草の魂は、禍々しき暗黒神・アンブロジァの手により、その使徒としてこの世に復活する。その後、父・服部半蔵との歴然とした力の差に劣等感を抱いていた服部真蔵を襲い、体を乗っ取る。肉体を手に入れた天草は、南米・グリーンヘルへ向かい、宝であるパレンケストーンを強奪し、自分の武器「ガダマーの宝珠」とする[2]。宝珠の力により、天草は完全復活を遂げる。亡霊として蘇った天草は、日本の各地に厄災をもたらす。

SAMURAI SPIRITS』の最終ボスとしてプレイヤーと戦う。同作にてプレイヤーに倒されて消滅したと思われたが、『真SAMURAI SPIRITS -覇王丸地獄変-』(以下『真』と表記)では、覇王丸など、一部のキャラクターの味方として登場(デモのみ)する。

サムライスピリッツ -斬紅郎無双剣-』(以下『斬紅郎無双剣』と表記』)では、鬼と呼ばれし壬無月斬紅郎を倒すことで、暗黒に染まりきった天草にとって活力になると考えている。本作では最初から使用可能。

サムライスピリッツ -天草降臨-』(以下『天草降臨』と表記)ではに魂が分かれた2人の天草四郎時貞が登場する[3]。『天草降臨』では、プロフィールもが個別に設定されている。魂が分かれたのは、『SAMURAI SPIRITS』で敗北したことが原因である。『斬紅郎無双剣』に登場している天草は「悪」側(ただし、見た目は『天草降臨』のと変わらない)。『サムライスピリッツ 天下一剣客伝』(以下『剣客伝』と表記)に登場するのはの魂を持つ天草。『真』の中間デモに登場するのはの天草である。

面長の顔と目付き、真っ赤な色をした唇、長く伸びた爪をしており、身に纏う衣装は美しくも邪悪な雰囲気を漂わせる。

ゲーム上の特徴[編集]

食らい判定が消滅する前後への高速移動「逢魔刻」、宝珠を用いた飛び道具をはじめ、特異な性質の技が多く、それらを駆使した独特の戦闘スタイルを取る。『斬紅郎無双剣』では、しゃがみ足払いの威力が非常に高く(通常の2倍)、連続ヒットする。密着状態で当てれば4ヒットし、体力の約半分を奪ううえに相手は気絶するという驚異的な性能を持つ[4]

『剣客伝』では、近距離モード遠距離モードという2つのモードを切り替えて戦うスタイルとなった。これらのモードは通常技が変更されて、使用できる必殺技が異なる。見た目では宝珠の色が異なる。

技の解説[編集]

必殺技[編集]

死霊刃(しれいじん)
『斬紅郎無双剣』と『天草降臨』での修羅の技。炎を纏った霊(霊をかたどった炎)を飛ばす。弾を撃ったあとの隙は弱が最も小さく、弾の飛行速度は強が最も早い。
初代での技名は「怨獄死霊刃」。
ダークサンダー
黒い電気弾を飛ばす技。弾は一定距離飛ぶと攻撃判定を持ったまま、天草の方へ戻ってくる。
汝、暗転入滅せよ(なんじ、あんてんにゅうめつせよ)
球状のものに包まれた天草が空中へと飛び上がって一旦停止したのち、相手に向かって突っ込んでいく。停止中に攻撃を中断することも可能。初代では、怒り状態で命中させた場合、一撃で相手の全体力を奪う(即死)ほどの破壊力を持つ。
『サムライスピリッツ零SPECIAL』(以下『零SP』と表記)までは削り以外に全く使い道の無い技だったが、『剣客伝』で落下場所を選べる(=ガード方向を揺さぶることができる)ようになった。さらにガードされても痛い反撃を受けにくい。
逢魔刻(前)/(後) (おうまがとき)
残像を残しつつ、前方もしくは後方に高速で移動する技。移動中は、投げ技以外の攻撃を喰らわない。画面端にぶつかると、その時点で技の動作はすぐに中断される。
初代はそれぞれ「踏み込みワープ 」「退き込みワープ」という技名だった。
天照封凰拏(てんしょうふうおうじん)
修羅の技で、宝珠を飛ばし、ヒットした相手を上空へと引き上げ、その後で地面へ落とす。ボタンによって最初の宝珠の出現位置が異なる。宝珠には飛び道具を相殺する能力が無い。
冥府魔障弾(めいふましょうだん)
羅刹の技で、雷を帯びた宝珠を前方へ放つ飛び道具。弾の飛距離に制限があり、一定の距離まで弾が進んで宝珠が天草のもとへ戻ってくるか、弾が相手に当たるまで天草本体は硬直し続ける。
降魔招来破(こうましょうらいは)
羅刹の技で、足元に魔法陣を出して前方へ飛ばし、喰らった相手を魔法陣に相手を吸い込んで上から叩き落す。「冥府魔障弾」と同様に、宝珠が戻ってくるまで天草本体は隙となるが、魔法陣は下段判定であり、ナコルルの「アンヌムツベ」や、ガルフォードの「L.S.T」なども潰すことが可能な点が長所。
瘴氣断(しょうきだん)
『斬紅郎無双剣』では修羅と羅刹の共通技だが、『天草降臨』では修羅の技。天草の周囲を宝珠が飛びかう。『斬紅郎無双剣』でのみ、当ててもダメージは与えられない代わりに、喰らった相手を相手を強制的に気絶状態にさせる能力を持つ。
戒烈掌(かいれつしょう)
『斬紅郎無双剣』では修羅と羅刹の共通技だが、『天草降臨』では羅刹の技。手を突き出し、当たると相手を捕まえ、無数の平手打ちをくらわす。張り手のリーチが極端に短く、座高の低い相手にしゃがまれると空振りする。
魔力変質
『剣客伝』でのみ使用する特殊動作。モードを切り替える。

武器飛ばし技、絶命奥義、秘奥義[編集]

凶冥十殺陣(きょうめいじゅっさつじん)
『斬紅郎無双剣』にて追加された武器飛ばし技。相手を魔法陣に閉じ込め、宝珠による一撃を見舞う。修羅では攻撃判定の発生が遅い代わりに、最初に構えている間は全身が完全無敵状態になる。逆に羅刹では、発生が早い代わりに無敵時間が一切存在しない。『斬紅郎無双剣』にて、天草の怒ゲージが点滅している状態で首斬り破沙羅に対してこの技を決めると、一撃で倒すことが可能。
汝、懺悔せよ。我、滅罪せん。
『零SP』の絶命奥義。相手を空中に浮かせたあとに宝珠で相手の体を貫く。この時、大きな穴が3箇所開き、最後の一撃で相手を跡形もなく消滅させる。
煉獄死霊刃(れんごくしりょうじん)
『剣客伝』の秘奥義。「死霊刃」の強化版。
救恤魔導弾(きゅうじゅつまどうだん)
『剣客伝』の秘奥義。「冥府魔障弾」の強化版。

登場作品[編集]

声の出演[編集]

『武士道烈伝』での関連人物[編集]

ロールプレイングゲーム作品『真説サムライスピリッツ 武士道烈伝』(以下『武士道烈伝』と表記)の「邪天降臨之章」では天草が最終ボスとなっており、物語に深く関わっている。その過程で天草にゆかりのある人物が登場する。

時姫
天草と同じキリシタンで、天草とともに島原の乱の渦中にいた人物。戦乱を生き延びた後はキリスト教を日本各地に広める(隠れキリシタンが住む安曇野村では、この設定に基づくイベントが起こる)。死後は天草を守るために魔物へと変貌してしまったが、背中に大きな黒い翼を持っている和装の女の姿をしている。魔物となっても争いは好まず、基本的に結界を張る能力しか持ち合わせていないのでプレイヤーと戦闘することはない。キリストの教えに背いて魔物となったことで、神に後ろめたさを感じている。最後はプレイヤーが持っていたマリア像の力で優しい心を取り戻し、プレイヤー一行を天草城へ連れて行った(この時、翼の色は金色になっている)。
牛若姫
天草直属の手下の魔物。源義経の魂を、暗黒神の手で復活した天草に恋い焦がれた女性の肉体に封じることで誕生した。キャラクター原案の漫画家・しろー大野によれば、"牛若丸の魂に、狐の怨念が憑いた姿"がモチーフとなっているとのこと。50cmはあろうかという高下駄を履き、その下駄の歯の部分が刃となっていて、足を高く振り上げ相手に斬りかかる(これが基本の攻撃スタイル)。1度目は逆さ江戸城で、2度目は大阪古墳で、3度目は天草がいる天空城で戦うことになる。2度目の戦いでは最初に2体に分身し、3度目となる戦いでは乱舞攻撃を決める「天桜神舞」を使うなど、戦うたびに能力が強化されている。
界三兄弟
源義経の魂が宿った牛若姫と同様に、義経の親衛隊の魂を宿した三兄弟。末子が参界道士、次兄が伍界道士、長兄が七界道士という名を持つ。元は天草に魂を売った武芸者だが、現在は牛若姫を守ることに命をかけて動いている。一番手の参界道士は富士山の中腹にある社の地下で富士山のエネルギーを断ち切ろうとする。二番手の伍界道士は大阪の街で町民を洗脳して演説をしている。最後の七界道士は弟たちを倒された恨みから別府の街で侍を見つけては虐殺している。三兄弟はいずれも高い攻撃力を持ち、奥義は大ダメージを受ける。
天姫
作中にて、天草が生涯唯一愛した女性[5]。時姫の姉で、やはり彼女も乱の渦中にいたが、乱の最後に民とともに戦って討ち死にした。ゲーム終盤に現れるが時姫と違って、白い翼を持って登場する。ある条件を満たすと天草との戦いの前に現れて、暗黒の心に染まった彼を説得しようとし、その後の戦いで天草を倒すと彼の魂を天界に連れて行く。彼女が現れない場合はそのまま戦いに突入。プレイヤーが天草に勝利すると、天草はアンブロジァに自分を裏切るのかと語りかけ、「ともに滅びようぞ」と叫び、世界を呪ったまま消滅する。

脚注[編集]

  1. ^ キリスト教では自殺が禁じられているため、史実の天草がどのような最期を遂げたのかについてははっきりしない。
  2. ^ 『武士道烈伝』「邪天降臨之章」のチャムチャムのストーリーのオープニングで、チャムチャムの兄・タムタムが天草の行動を阻止しようとするが、天草はタムタムの姿をサルに変えてしまった。
  3. ^ はプレイヤー、はCPU専用。なおの方は顔色が青白く、カラーリングも修羅・羅刹を問わず修羅1Pカラーのみとなっている。
  4. ^ 移植版では、この形破りな性能が削除されている。
  5. ^ 『武士道烈伝』では天草の宝物である「唯一人愛した人の頭蓋骨」は彼女の物とされている。

関連人物[編集]