武見龍磨

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たけみ りょうま
武見 龍磨
本名 武田 良史
別名義 武見 潤
生年月日 (1955-01-03) 1955年1月3日(69歳)
出生地 日本の旗 日本京都府京都市
職業 俳優演出家
活動期間 1979年 -
著名な家族小柳圭子
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武見 龍磨(たけみ りょうま、本名:武田 良史1955年1月3日 - )は、日本俳優演出家、演劇企画室「劇論◎三者会談」主宰。京都市生まれ[1]。母親は元大映女優の小柳圭子

経歴[編集]

1973年、京都市私立東山高等学校卒業後、京都造形芸術学院(旧藤川学園)グラフィックデザイン科に入学。1975年卒業後、京都の中堅広告代理店に入社。グラフィック・デザイナーとして活動する。

1977年、広告代理店を退社すると同時にグラフィック・デザイナーを廃業。俳優を志し上京する。劇団青俳の付属俳優養成所に入り、1年間の基礎訓練を受ける。本科終了後、1980年俳優事務所の現代制作舎に所属。また、1981年名倉ジャズダンススタジオに入り名倉加代子に師事。現代制作舎では6年間、小劇場公演、TVドラマ、映画などで活動。1986年退社。同年、俳優事務所の鈍牛倶楽部に所属。TVドラマ、映画などに出演する傍ら劇団東京壱組の創立に参加。同劇団では3作品に出演。

1990年 - 1995年、FMラジオドラマ「マイ・ロンリー・ハートランド」の主演を務める。同番組では毎回4〜5人の登場人物をひとりで演じ分ける経験をし、その後の俳優活動に大きなプラスとなる。

1990年 - 2002年の間、俳優事務所3社を渡り歩き、舞台、ラジオドラマ、TVドラマ、劇場映画、Vシネマ、CMナレーションで活動し、2002年8月劇団四季に入団。ミュージカルストレートプレイに出演する。もっぱら歌、ダンスの必要とされないキャラクターに配役されるが、ブロードウェイミュージカル『Wicked』ではついにソロナンバーのあるキャラクターで出演する。「死ぬ気で頑張った」と後に語った。6年間、9演目に出演し2008年に退団。

2009年4月、演劇企画室「劇論◎三者会談」を創立。俳優のほか劇作・演出家としての活動を開始。劇団という形をとらず、公演ごとに俳優を迎えて上演している。戦争、事件など歴史上の事実をモチーフとしたオリジナル作品を展開。

2010年1月、朝鮮人BC級戦犯を題材にした第1回公演『ビンタン・ブサール』(インドネシア語で“大きい星”の意)を東京・下北沢OFFOFFシアターにて上演。台本執筆にあたり、内海愛子著「キムはなぜ裁かれたのか」、NHK特集「BC級戦犯 獄窓からの声」に想を得ている。演出協力として盟友・大谷亮介の力を仰ぐ。『ビンタン・ブサール』の最大の特徴は登場人物15名を4人の俳優で演じ分けることにあり、俳優個々の技量が激しく問われることである。出演者のひとりである武見にとって先述のFMラジオドラマにおける経験が物を言う場ではあるが、彼は1役だけで他の3人の俳優で14役を演じ分けなければならなかった。3人にとってひたすら大変な思いをした演目だった。

2010年10月、恵泉女学園大学(東京都・多摩市)からの依頼により『ビンタン・ブサール』を上演する。今公演は出演者6名で上演した。

武見は演劇活動の一環としてインドネシアベトナムカンボジアへの取材を積極的に行っており2009年、2010年にジャカルタスラバヤバリハノイカントーホーチミンシティホイアンシェムリアッププノンペンなどの都市に数回訪れている。特に2010年11月21日〜12月8日のカンボジア、ベトナム旅行では現地での取材結果(画像1200カット、映像130分、音声50分)をまとめ2011年1月「カンボジア、ベトナム18日間-見たこと、聞いたこと、全部見せます話します会」〜(旅の報告会)とタイトルを付けセミナーを開催した。

2011年1月、全国公演バージョンとして朗読劇『ビンタン・ブサール』を書き上げ、2011年3月東京都世田谷区内のホールにて上演した。公演日はVTRの撮影を行い、編集後PVとして展開している。

出演歴[編集]

舞台[編集]

  • 「亡者たちの宴」現代制作舎
  • 「影の少女」劇団魔笛
  • 「愛は頭にくる」劇団東京壱組
  • 「大漫才」劇団東京壱組
  • 「幸せの黄色くもない石」劇団東京壱組
  • 「海光」横浜アリーナ公演
  • 「荒城の月」民音全国公演
  • 「ザ・近松」松竹日生劇場
  • 「水の華」松竹プロモーション全国公演
  • 「イースト・イズ・イースト」劇工房ライミング
  • 「83days」劇団天才ホテル
  • 「孤児マリア」シアタープロジェクト・ハトリ 他

劇団四季 》(2002年8月 - 2008年)

テレビ[編集]

  • 噂の刑事トミーとマツ 第1シリーズ 第7話 第16話 第33話(1979年 - 1981年、TBS)(武見潤)
  • 特捜最前線(第140回)ハナコ・少女売春の街!(1979年12月5日、ANB)(武見潤)
  • 特捜最前線(第146回)殉職I・津上刑事よ永遠に!(1980年1月23日、ANB)(武見潤)
  • 特捜最前線(第147回)殉職II・帰らざる笑顔!(1980年1月30日、ANB)(武見潤)
  • 電子戦隊デンジマン 第19話「私の星の王子さま」(1980年、ANB) - 松本直也 役 (武見潤)
  • 大捜査線シリーズ 追跡 第6話「裏切りの街・大都会」(1980年、CX)- 氷野真介役 (武見潤)
  • ザ・ハングマン 燃える事件簿(1980年、ABC) (武見潤)
  • 銀河テレビ小説 116作 太郎の卒業(1981年4月6日- 5月1日、NHK) (武見潤)
  • ポーラテレビ小説 第27作 愛をひとつまみ(1981年10月5日 - 1982年4月2日、TBS)
  • 土曜ドラマ 価格破壊(1981年11月7日 - 21日、NHK) (武見潤)
  • 銀河テレビ小説 125作 天からやって来た猫(1982年1月4日- 1月29日、NHK) (武見潤)
  • 女捜査官(1982年3月 - 5月、ABC)- 原口刑事 (武見潤)
  • 影の軍団III 第9話 仮面と毒薬(1982年6月1日、KTV) 三郎次 (武見潤)
  • 刑事ガモさんシリーズ 女子大生危険な帰り道(1982年7月3日、TBS) (武見潤)
  • 新・必殺仕舞人 第13話「別れ囃子は阿波踊り」(1982年9月24日、ABC) - 文吾 (竹見潤)
  • 太陽にほえろ!(第569回)ホームラン(1983年9月、NTV) (武見潤)
  • 電撃戦隊チェンジマン 第26話「麻衣20歳の初恋」(1985年、ANB) - 東郷直人 (武見潤)
  • 遠山の金さん(第147回)夕陽の決斗 妻よ静かに眠れ!(1985年6月、ANB)(武見潤)
  • もめん家族(1986年3月、フジ系THK)(武見潤)
  • 暴れん坊将軍II(第181回)夢かるた、師走の謎唄!(1986年12月27日、ANB)(武見潤)
  • 六本木ダンディーおみやさん 第10話「警官が盗難被害届を出した連続強盗事件」(1987年12月、ABC)
  • 今日の日をこそ(1988年3月、TBS)
  • 名無しの探偵 第4話 愛の死角(1988年4月26日、NTV)
  • 暴れん坊将軍III 第32話「幽霊も泣きます! おんな坂」(1988年8月)- 清次
  • 残された手首(1988年12月、テレビ東京)
  • 土曜ワイド劇場「尼さん探偵名推理」第1作「吊り鐘から死体!破戒尼トリオ危機一髪」(1989年4月15日、朝日放送)- 川部敏彦
  • ゴリラ・警視庁捜査第8班(1989年10月、テレビ朝日)
  • 火曜サスペンス劇場 小さな証言者 パパが殺された! あの子は嘘つき少女?(1989年9月12日、テレビ朝日)
  • 月影兵庫あばれ旅 第1シリーズ 第7話「悪党だます悪い奴」(1989年11月24日、テレビ東京) - 鈴木
  • 火曜サスペンス劇場 森村誠一の電話魔 「未亡人は夜、電話をかける! 伝言ダイヤル連続殺人事件」(1990年3月6日、日本テレビ)
  • 桜子は帰ってきたか(1991年12月7日、ANB)
  • 土曜ワイド劇場 夜の街殺人事件1(1992年2月8日、テレビ朝日)
  • 火曜サスペンス劇場 緋の川 赤い衝動が誘う連続殺人(1992年3月3日、日本テレビ)
  • ご存知!旗本退屈男VII 危うし!加賀百万石 謎の豪商の底知れぬ野望!美女二人・秘められた過去!!(1992年3月26日、テレビ朝日)
  • 土曜ワイド劇場 刑事神崎省吾事件簿 椿の入れ墨をした女 警官殺し!残された言葉「クロ」の謎?(1992年8月22日、テレビ朝日)
  • 将軍家光忍び旅II 第17話 絹の村、引き裂かれた夢(1993年1月、テレビ朝日) - 弥吉
  • 月曜ドラマスペシャル 西新宿俳句おばさん事件簿(1) 私でない私の犯罪(1993年4月19日、TBS)
  • 水戸黄門(第22部) 第2話 旅のはじめの鬼退治-佐倉-(1993年5月24日、TBS)- 芳松
  • 火曜サスペンス劇場 灰色無罪(1993年7月27日、日本テレビ)
  • 土曜ワイド劇場 津軽海峡をわたる女(1994年2月12日、テレビ朝日)
  • 火曜サスペンス劇場 検察審査員(1994年3月8日、日本テレビ)
  • 月曜ドラマスペシャル 西新宿俳句おばさん事件簿(2)霊園ツアーの犯罪(1994年5月9日、TBS)
  • 土曜ワイド劇場 北都殺人紀行(1995年2月25日、テレビ朝日)
  • 月曜ドラマスペシャル 交通刑務所・刑務官(1)その夜、車はなぜ別の道を通ったか?(1995年5月29日、TBS)
  • 刑事追う! 第11話 目撃証言(1996年6月17日、テレビ東京)
  • 水戸黄門(第24部) 第31話「お銀の身替り花嫁 -弘前-」(1996年4月29日) - 多吉
  • 土曜ワイド劇場 偽造法廷 レイプの夜に疑惑の完全アリバイ!?新米弁護士と先輩女検事の対決(1996年5月25日、テレビ朝日)
  • 遠山の金さんVS女ねずみ 第14話「花嫁惨殺!完全犯罪を裁く」1997年5月24日、テレビ朝日)- 石川志津馬
  • 次郎長三国志 勢揃い二十八人衆喧嘩旅!(1998年1月3日、テレビ朝日)- 布橋の兼吉
  • 土曜ワイド劇場 華やかな喪服(1998年4月4日、テレビ朝日)
  • 金さんVS女ねずみ 第7話「毒殺!千両富くじの妻」1998年5月30日、テレビ朝日)- 定八
  • 大岡越前(第15部)第6話 大江戸韋駄天競走(1998年10月5日、TBS)- 田所芳太郎
  • 水戸黄門(第28部) 第7回 あっ!印籠がない-袋井-(20004月24日、TBS)- 大黒
  • 天国までの百マイル(2001年4月26日、テレビ東京)
  • 土曜ワイド劇場 大惨事 ツアーバス転落!(2001年7月7日、テレビ朝日)
  • 宮部みゆきミステリー パーフェクト・ブルー 第1話 死体が消えた?! 残酷な嘘…女性探偵が追う悲しい真実(2012年10月8日、TBS)

映画[編集]

  • あんねの日記(1983年3月25日、)- 峰岸五郎 (武見潤)
  • 未熟な下半身(1984年9月29日、)- 木村隆志 (武見潤)
  • イヴちゃんの姫(1984年11月3日、)- 福永 (武見潤)
  • 初夜の海(1984年12月22日、)- 宮本 (武見潤)
  • 制服百合族 悪い遊び(1985年3月23日、)- 安西孝 (武見潤)
  • 女医肉奴隷(1986年3月8日、)- 宮野徹 (武見潤)
  • ノストラダムス戦慄の啓示(1994年9月10日、東映
  • Zの回路 復讐の裏ゴト師(1996年3月2日、パル企画)- 柳
  • 手紙 (2003年10月11日、ビジュアルアート研究所=ギャガ・ヒューマックス)

Vシネマ[編集]

  • 不可思議物語 やさしくって少しばか(1988年、パル企画)- 男
  • 実録・史上最大の抗争 義絶状1(2002年8月) - 三代目山王会若頭補佐 村秀組組長 村田秀信
  • 実録・史上最大の抗争 義絶状2(2002年10月) - 丸和会 村田秀信

その他(映画・テレビ・Vシネマ)[編集]

  • 「おーい」
  • 「新・GONIN」

FMラジオドラマ[編集]

  • 「マイ・ロンリー・ハートランド」

CD[編集]

  • 「ウィキッド」 劇団四季キャスト盤

CM[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]