カントー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

座標: 北緯10度02分 東経105度47分 / 北緯10.033度 東経105.783度 / 10.033; 105.783

カントー
Thành phố Cần Thơ
城舖芹苴
オーモン県のポーティ・ソムロン寺
カントーの位置
地理
地方 メコンデルタ
面積 1,389.60 km²
下位区分 5 区 4 県
統計
人口
人口密度
1,187,089 人(2009年)
854 人/km²
民族 キン族クメール人ホア族チャム族
その他
電話番号 0710
郵便番号 92
ナンバープレート 65
ISO 3166-2: VN-48
ウェブサイト http://www.cantho.gov.vn/
カントーの街並み

カントーThành phố Cần Thơ城舖芹苴)はベトナム南部のメコンデルタ最大の都市であり、と同格の中央直轄市である。

地理[編集]

ホーチミン市の西約 160キロメートルに位置し,メコン川最大の支流であるハウザン(後江)の南西岸にある。熱帯モンスーン気候帯に属し、雨季(5月〜11月)と乾季(12月〜4月)を有する。年間平均湿度は83パーセント、年間平均降水量は 1,635 ミリ、年間平均気温は摂氏27度。

隣接するのは、アンザン省ハウザン省キエンザン省ヴィンロン省ドンタップ省

ニンキェウ区とカイラン区の間に流れるカントー川は農村部と都市部を結ぶ水運の中心となっており、カントー川がハウザンに流れ込む周辺が市の中心となっている。カントー川の上流は田園やジャングルが広がり、水路が縦横に広がっている。

歴史[編集]

Prek Reusseyクメール王朝の一部であった。現在でもカントーには多くのクメール人が住んでいる。

行政区分[編集]

行政的な意味でのカントーは、2004年初頭に従前のカントー省からハウザン省が分離されて成立した省級の中央直轄市である。市内は5区4県に分かれる。

  • 区(Quận、郡)
  1. ニンキェウ区(Quận Ninh Kiều/郡寧橋)
  2. ビントゥイ区(Quận Bình Thủy/郡平氺)
  3. カイラン区(Quận Cái Răng/郡丐𦝄)※北部発音は「カイザン」
  4. オーモン区(Quận Ô Môn/郡烏門)
  5. トットノット区(Quận Thốt Nốt/郡說訥)
  • 県(Huyện、縣)
  1. フォンディエン県(Huyện Phong Điền/縣豐田)
  2. コードー県(Huyện Cờ Đỏ/縣旗𣠶)
  3. トイライ県(Huyện Thới Lai/縣-來)
  4. ヴィンタイン県(Huyện Vĩnh Thạnh/縣永盛)

経済[編集]

メコンデルタは「ベトナムの穀倉」と呼ばれ、の全国生産量の50%以上を産出する。

120年前から発展を続けてきたカントーはメコンデルタでもっとも重要な経済・文化・科学及び技術の中心地である。空港・河港及び2カ所の工業団地があり、インフラストラクチャーが安定しているため、外国からの投資拡大が期待されている。

教育[編集]

高等教育機関として総合大学であるカントー大学がある。農学部とデルタ米作研究所が有名。農学部の学舎は日本のODAで建設された。

交通[編集]

  • カントー空港 - 2008年に拡張され国際空港に昇格。2010年完了予定の改築工事を実施中。
  • カントー橋 - 2010年4月24日に完成。日本のODAによる。
  • バスターミナル - カントー大学南西側にある91Bバスターミナル(ヴィンロン方面)、カイケー市場付近のグエンチャイ通りにあるバスターミナル(ロンスエン方面)のふたつのバスターミナルがある。

観光[編集]

カントーの水上市場

カントーは農村地帯へのグリーン・ツアーで有名な観光地であり、ホーチミン市などから、1泊〜2泊程度のツアーが多く催行されている。

カイラン区やフォンディエン県のカントー川では早朝から大規模な水上マーケットが開かれており、これらのマーケットや、田園・ジャングルに囲まれた農村地帯の水路をめぐるボートツアーが多く催行されている。農村地帯では蓮池や果樹園を備えた庭園が旅行客の休憩所となっており、特産品のブンタンリュウガンパラミツマンゴーランブータン釈迦頭ドラゴンフルーツミカンドリアンジャックフルーツなどの果物類が楽しめる。また、ライスペーパー作りや、ワニ養殖場などが見学できる場所もある。

カントー川沿い、大きなホー・チ・ミン像が建つニンキエウ公園付近には観光客向けの市場・レストラン・寺などが集中しており、小規模ながら夜市も毎日開かれている。カントー川がハウザンに合流する周辺では安価なナイトクルーズ船が毎晩出航しており、料理や酒とともに歌謡ショーなどが楽しめる。

また岸から船で数十分行ったハウザン沿いの水路にはホタルの鑑賞スポットがある。

外部リンク[編集]

現地日本語メディア