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裕木奈江

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ゆうき なえ
裕木 奈江
本名 田澤 奈江[1]
別名義 NAE
田沢 奈々(旧芸名)[1]
田辺 奈江(旧芸名)[1]
生年月日 (1970-05-12) 1970年5月12日(48歳)
出生地 日本の旗 日本 神奈川県横浜市瀬谷区
血液型 O型
職業 女優歌手
ジャンル 映画テレビドラマ舞台
活動期間 1988年[2] -
配偶者 一般男性(1999年 - 2009年
事務所 テックスエージェンシー
公式サイト 公式プロフィール (PDF)

裕木 奈江(ゆうき なえ、1970年5月12日 - )は、日本女優歌手

神奈川県横浜市瀬谷区出身[3]。テックスエージェンシー所属。海外ではNAE名義で活動する[2]

略歴

1987年9月から1988年5月まで伊藤正次演劇研究所にて研究生として学んだ後、東京アクターズスタジオの第1期生となる[1][4]

1988年公開の映画『ソウル・ミュージック ラバーズ・オンリー』に本名の田沢 奈江名義で出演しデビュー[2]1980年代末に映画女優として活動を開始。1990年公開の『曖・昧・Me』に主演し、本格映画デビューを果たす[1]裕木 奈江の芸名は作家の五木寛之が名付けた[3][5]

その後1990年代になってテレビドラマCM・歌番組などテレビ番組での芸能活動にも進出し、JRAのCMで高倉健と共演[1]フジテレビ系連続ドラマ『ウーマンドリーム』(1992年)の挿入歌「泣いてないってば」で歌手として本格的に活動を開始し8枚のアルバムをリリース[3][6]、ラジオ深夜番組の『オールナイトニッポン』のパーソナリティもを務めるなど、アイドル的な人気を博す[5][7]

1992年放送のフジテレビ系スペシャルドラマ『北の国から'92巣立ち』では黒板純(吉岡秀隆)の恋人・松田タマコ役を演じて、純の子を妊娠し中絶するという衝撃的な内容で脚光を浴びる。さらに、翌1993年放送の日本テレビ系連続ドラマ『ポケベルが鳴らなくて』では友人の父(緒形拳)と不倫に陥り家庭を壊してしまう役を演じて社会現象を巻き起こし、確かな演技力に定評を得る[5]。一方で、女性から共感を得られない役柄を自然体に演じたことにより、ドラマ制作をめぐるトラブルを契機に演じた裕木自身が「ぶりっ子」「嫌いな女優No.1」などとして女性誌から“女性の敵”であるかのような激しいバッシングを受けこととなる[3][8][9]。この騒動のことを、後に「忙しかったので、バッシングを気にしている暇がなかった」「3-4時間ほどしか毎日寝る時間がなく、後から騒動を知ったほどだった」と語っている[7]

1997年、所属事務所「IMADOKI」[注 1]倒産の煽りを受け「コムスシフト」に移籍、これに伴いアイドル業から退き、女優業へとシフト。20代半ばからは、テレビ・ラジオ進出以前からの古巣であった映画界や舞台を中心に活動する。

1999年の写真集『UNRELEASED FILMS』で初めてオールヌードを披露した。2001年公開の映画『光の雨』では、永田洋子をモデルとする冷酷非情な新左翼幹部を演じ(厳密には「劇中劇」という扱い)、イメージチェンジを図る。

海外進出

2004年9月から1年間、文化庁の新進芸術家海外研修制度を利用し在外研修生としてギリシャに国費留学し、英語と演劇を学ぶ。当時の海外留学ブームを背景に、芸能界しか知らない人生の世界を広げたいと同制度に応募。演劇の起源であるギリシャ劇に興味があったことから留学先にギリシャを選び、英語での授業や米国からの留学生たちと同じドミトリーで生活することにより語学力も身につける[10][11]

2006年4月 クリント・イーストウッド監督の映画『硫黄島からの手紙』にNAE名義で出演。以降ハリウッド映画出演時はこの名を使用。同年7月 日本において舞台『無頼の女房』に出演。作家坂口安吾の妻役。

2007年 デヴィッド・リンチ監督の映画『インランド・エンパイア』に出演。同年、アイスランド映画『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』に日本人メイドの役で出演。

2017年 デヴィッド・リンチ脚本・監督の海外ドラマ、新作『ツイン・ピークス The Return』に出演。アジア人で唯一、デヴィッド・リンチ監督から直接キャスティングされる。アメリカSHOWTIMEにて、5月21日から9月3日まで放送された。日本では、WOWOWにて7月22日より放送。

私生活

1999年、11歳年上のヘアメイクアーティストと結婚し、米国ロサンゼルス移住[8]。結婚11年目となる2009年1月に離婚した[12][13][14]

人物・エピソード

横浜市立三ツ境小学校 → 横浜市立原中学校 → 神奈川県立都岡高等学校卒業[要出典]

『インランド・エンパイア』では始めはライブハウスでのエキストラ役としての出演予定だったが、リンチ監督が気に入り台詞の有るストリートパーソン2の役ででることとなった。

大のラジオ好き。

かつて『ファイアーエムブレム 紋章の謎』のCMイメージキャラクターとして起用された。裕木を起用した経緯は本人が大のゲーム好きで、彼女の最も好きなゲームが『ファイアーエムブレム』であることを雑誌で語っていたことから[15]。後日、小学館の『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎』のインタビューで「オグマ」が好きであることを語っていた。

出演

映画

日本映画

  • ソウル・ミュージック ラバーズ・オンリー(1988年)
  • ヤング・ジャパン 〜開港風雲録〜(1989年)
  • 彫刻の光と影(1989年)
  • 曖・昧・Me(1990年)- 主演・阿久津薫子 役
  • ふたりだけのアイランド(1991年)
  • あさってDANCE(1991年) - 深川深雪 役
  • 雪のコンチェルト(1991年)
  • 獅子王たちの最后(1993年)
  • 学校(1993年) - みどり 役
  • 蛍II 〜赤い傷痕〜(1995年)
  • 日本一短い『母』への手紙(1995年)
  • サラリーマン専科(1995年)
  • ロンリー・プラネット(1996年)
  • アートフル・ドヂャース(1998年)
  • カンゾー先生(1998年)
  • 時雨の記(1998年)
  • おしまいの日。(2000年)
  • 極道の妻たち〜リベンジ〜(2000年)
  • 光の雨(2001年) - 上杉和枝 役
  • ピカレスク 人間失格(2002年)
  • ULTRAMAN(2004年) - 真木蓉子 役
  • セイジ -陸の魚-(2012年) - 翔子 役

海外映画

テレビドラマ

国内ドラマ

海外ドラマ

舞台

  • 裕木奈江モノローグ・ステージ Vol.1 「女優誕生」(1991年4月22日 - 23日、銀座小劇場)
  • 平安建都1200年・京都祭り 平安夢幻譚〜「時空の舞姫」(1994年11月6日)
  • ミュージカル「二人でお茶を」(1995年2月9日 - 27日、博品館劇場)
  • アリゲーター・ダンス2(1997年、THEATER TOPS)
  • 8人で探す「リア王」(1999年5月6日 - 6月30日、サンシャイン劇場)
  • ジンジャーブレッド・レディー(2000年9月6日 - 24日・2001年7月、博品館劇場)
  • 若草物語(2002年、世田谷パブリックシアター)
  • AMERIKA(2003年3月1日 - 16日、シアタートラム)
  • ポッシブル・ワールド(2003年7月31日 - 8月17日、ザ・スズナリ)
  • 二人芝居 + 二本立て『二等辺三角形』『蜜の味』(2003年11月7日 - 9日、ザムザ阿佐ヶ谷)
  • てのひらのこびと(2004年5月11日 - 27日、新国立劇場)
  • 無頼の女房(2006年7月13日 - 19日、THEATER TOPS)

ラジオドラマ

  • 夜に風を砕け(1993年1月30日)
  • 夢 あしたの思い出 あるいは…(1994年6月24日 - 27日)

CM

ラジオ

  • 裕木奈江のオールナイトニッポン(1992年10月21日 - 1993年9月29日)
  • 手のひらに乗って(1993年10月10日 - 1994年4月3日)
  • 裕木奈江のシチュータイム(1993年10月11日 - 1995年3月)
  • YOKOHAMA City Radio(1995年4月3日 - 1997年3月30日)
  • 明日になれば(1995年4月28日 - 1996年3月25日)
  • スーパーファミコンアワー 裕木奈江のGE-MUの壷(1996年3月31日 - 1997年3月30日)

OVA

  • POPS(1993年) - 原田薬子 役[17]

ゲーム

ディスコグラフィー

シングル

  発売日 タイトル 作詞 作曲 編曲 c/w 順位[注 2] 備考
1st 1990年2月21日 (1990-02-21) 硝子のピノキオ HAKO HAKO 森一美 I My Me
-
映画「曖・昧・Me」主題歌
2nd 1992年11月21日 (1992-11-21) 泣いてないってば 秋元康 筒美京平 萩田光雄 見上げてごらん夜の星を
21
関西テレビフジテレビ系ドラマ「ウーマンドリーム」挿入歌
3rd 1993年3月21日 (1993-03-21) 拗ねてごめん 秋元康 筒美京平 萩田光雄 いつでも
23
4th 1993年7月28日 (1993-07-28) この空が味方なら 秋元康 村下孝蔵 萩田光雄 りんごでもいっしょに
14
日本テレビ系ドラマ「ポケベルが鳴らなくて」エンディングテーマ
5th 1993年11月21日 (1993-11-21) 冬の東京 田口俊 山崎ハコ 萩田光雄
50
6th 1994年4月21日 (1994-04-21) わすれな草 松本隆 筒美京平 萩田光雄 裏返しのジェラシー
36
7th 1994年10月1日 (1994-10-01) 空気みたいに愛してる 松本隆 細野晴臣 大村雅朗 すっぴん
46
8th 1994年10月21日 (1994-10-21) あの人に似ている さだまさし
中島みゆき
さだまさし
中島みゆき
渡辺俊幸 各駅停車[注 3]
49
高倉健とのデュエット
9th 1995年5月21日 (1995-05-21) あいつの瞳 岸恭子 水野雅夫 萩田光雄 雨の日のイントロ
90
テレビ朝日系ドラマ「うちの母ですが…」挿入歌

アルバム

  発売日 タイトル 順位[注 2] 備考
1st 1993年1月21日 (1993-01-21) a Leaf
10
2nd 1993年4月1日 (1993-04-01) 森の時間
6
3rd 1993年12月12日 (1993-12-12)
32
4th 1994年3月21日 (1994-03-21) evergreen〜Best Selection
31
カバー曲を含む初のベストアルバム
5th 1994年7月1日 (1994-07-01) 素描(デッサン)
38
6th 1994年11月2日 (1994-11-02) 水の精
46
7th 1995年12月21日 (1995-12-21) ALAMODE
85

企画アルバム

ビデオ

  • POPS(1993/06/25 いくえみ綾原作アニメ)
  • 森の時間 "a Tree"(1993年9月22日)
  • 不思議 Concert Tour 1994 Nae Yuuki(1994年7月21日)
  • 平安夢幻譚「時空の舞姫」(1995年2月27日)

書籍

著書

  • Pola/蒼い涙(1994年7月21日)
  • 裕木奈江のいいとこみっけ! (1994年11月30日)
  • 天国の地下1階(1995年12月15日)

写真集

  • La petite escapade de Nae もう一人の私に逢いたくて…(1994年7月21日)
  • UNRELEASED FILMS(1999年1月25日)
  • Go Go Heavenの勇気(銀色夏生・初版1988年7月25日発行 デビュー前)

脚注

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注釈

  1. ^ 元・ニューサウンド - サウンドポート - サウンドシップ
  2. ^ a b オリコンチャートによる最高順位
  3. ^ 高倉健のソロ

出典

  1. ^ a b c d e f 裕木奈江 のアーティスト詳細”. TSUTAYA. 2018年1月17日閲覧。
  2. ^ a b c 裕木奈江”. 俳優・監督. 映画.com. 2018年1月17日閲覧。
  3. ^ a b c d 裕木奈江のプロフィール”. ORICON NEWS. oriconME (2008年1月23日). 2018年1月17日閲覧。
  4. ^ 伊藤正次演劇研究所とは”. 伊藤正次演劇研究所. 2018年1月17日閲覧。
  5. ^ a b c 酒井政利 (2017年7月19日). “【時代のサカイ目】裕木奈江「ツインピークス」新作に出演決定!”. zakzak by 夕刊フジ (産経デジタル): p. 1. https://www.zakzak.co.jp/ent/news/170719/ent1707191982-n1.html 2018年1月17日閲覧。 
  6. ^ 斉藤貴志 (2016年6月18日). “『ラブソング』光る演技を見せたヒロイン・藤原さくらは今後女優業を続けるのか!?シンガーが映画やドラマから注目を浴びる手法”. AOLニュース (Oath Japan). https://news.aol.jp/2016/06/17/fujiwarasakura/ 2018年1月17日閲覧。 
  7. ^ a b “裕木奈江が激動の女優半生を語る「あの当時のわたし・・・本当に幸せでした」”. ライブドアニュース (ガジェット通信). (2011年9月9日). http://news.livedoor.com/article/detail/5849976/ 2018年1月17日閲覧。 
  8. ^ a b 酒井政利 (2017年7月19日). “【時代のサカイ目】裕木奈江「ツインピークス」新作に出演決定!”. zakzak by 夕刊フジ (産経デジタル): p. 2. https://www.zakzak.co.jp/ent/news/170719/ent1707191982-n2.html 2018年1月17日閲覧。 
  9. ^ 酒井政利 (2012年3月2日). “【時代のサカイ目】“不倫役”裕木奈江からにじみ出るエロティシズム”. zakzak by 夕刊フジ (産経デジタル). http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20120302/enn1203020837003-n1.htm 2018年1月17日閲覧。 
  10. ^ “裕木奈江はいかにして国際女優になったのか”. ORICON NEWS (oricon ME). (2017年10月28日). https://www.oricon.co.jp/news/2097470/full/ 2018年1月17日閲覧。 
  11. ^ 石井百合子 (2017年10月22日). “裕木奈江、渡米12年後の現在”. シネマトゥデイ. https://www.cinematoday.jp/news/N0095449 2018年1月17日閲覧。 
  12. ^ “裕木奈江が11年目の離婚をブログで告白”. 日刊スポーツ. (2010年1月5日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20100105-582672.html 2018年1月17日閲覧。 
  13. ^ “海外生活中の女優・裕木奈江がブログで離婚を告白”. eltha (oricon ME). (2010年1月4日). http://beauty.oricon.co.jp/trend-culture/trend/news/72147/full/ 2018年1月17日閲覧。 
  14. ^ 裕木奈江が11年目の離婚をブログで告白
  15. ^ 『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』1996年5月20日発行 NTT出版(株)
  16. ^ “裕木奈江が23年ぶりドラマ出演、主演亀梨の母親役”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2017年12月28日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201712270000796.html 2017年12月29日閲覧。 
  17. ^ POPS”. マッドハウス. 2016年6月17日閲覧。

外部リンク