渥美マリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

渥美 マリ(あつみ まり、本名:渥美 まり恵[1][2]1950年11月20日 - )は、日本の元女優

来歴・人物[編集]

東京都目黒区自由ヶ丘出身[3]。父は大映第2期ニューフェイスの渥美進[1]船越英二と同期[4]。母も大映女優の若宮れいこ[1]。弟が居る[3]

3歳から小学校6年生時まで、石井漠の下でバレエを習う。小学校6年生の時には、健康優良児として表彰されたことがあった[3]

大東学園高等学校の2年生だった1967年に、大映東京撮影所演技研究所19期生に合格(同期は八代順子など)。高校を中退し、1968年大映専属女優となった[3]。最初は両親にも映画界入りを反対された。「やるなら、新劇界で基礎から勉強させたかった」とのことだった[3]

1968年当時は南美川洋子らと「ハレンチ・グループ」の一人として登場[5]1969年、自身の代名詞ともなる、“軟体動物シリーズ”と呼ばれる映画シリーズの第一作『いそぎんちゃく』が公開される。「大映ハレンチ五人娘」の一人としても売り出された[6]。“和製ブリジット・バルドー”と称賛されながら、元祖セクシー女優の一人として活躍を続け、妖艶な演技と魅惑的な肉体で一世を風靡した。

1971年に大映が倒産すると、「渥美マリ」、「津々見マリ」、「渥美まり恵」の3つの芸名を使い分けながら、東映東宝が制作する不良物の映画・テレビドラマに出演するようになるが、それも1974年1月を最後に途絶えた。

1975年7月、「渥美まり恵」名義でレコード『愛のかわき』をリリースし、久々に芸能界に復帰したが、その後は、1976年にドラマ『江戸を斬るII』(TBS)へゲスト出演したのみで終わった。

1978年6月には、睡眠薬を大量に飲んで意識不明のまま病院に搬送された騒動を起こしたことがあった[7]

主な出演作品[編集]

映画[編集]

  • ガメラ対宇宙怪獣バイラス (1968年3月)
  • 怪談おとし穴 (1968年6月)
  • ある女子高校医の記録 妊娠 (1968年7月)
  • 高校生芸者 (1968年9月)
  • ある女子高校医の記録 初体験(1968年10月)
  • 続セックス・ドクターの記録 (1968年11月)
  • ある女子高校医の記録 失神 (1969年1月)
  • 昭和おんな仁義 (1969年3月)
  • ある見習看護婦の記録 赤い制服 (1969年4月)
  • ダンプ・ヒップ・バンプ くたばれ野郎ども (1969年5月)
  • ある女子高校医の記録 続・妊娠 (1969年7月)
  • いそぎんちゃく (1969年8月) 主演第一回作品
  • ヤングパワー・シリーズ 新宿番外地 (1969年10月)
  • あなた好みの (1969年11月)
  • 続・いそぎんちゃく (1970年2月)
  • でんきくらげ (1970年5月)
  • 太陽は見た(1970年5月)
  • 夜のいそぎんちゃく (1970年7月)
  • でんきくらげ 可愛い悪魔 (1970年8月)
  • しびれくらげ (1970年10月)
  • 裸でだっこ (1970年11月)
  • 可愛い悪魔 いいものあげる (1970年12月)
  • モナリザお京 (1971年6月) 最後の大映出演作
  • 喜劇 新婚大混線 (1972年4月) 「渥美まり恵」名義
  • 御用牙 (1972年12月)
  • 非情学園 ワル (1973年3月)
  • ボディガード牙 (1973年5月)
  • 非情学園ワル 教師狩り (1973年7月)

テレビドラマ[編集]

  • ザ・ガードマン (1971年10月22日、TBS
    • 第341話「ヌードの悪女 華やかな私生活」 - 八重山諸島の娘・ミチ役。
  • 眠狂四郎 (1972年10月3日、KTV
    • 第1話「夕焼けに肌が散る」
  • ママはライバル (1972年 - 1973年、TBS) 学校教師の吉沢昌子役
    • 番組スタート当初は「津々見マリ」の芸名で出演。途中から元の「渥美マリ」の名に戻して出演した。
  • シークレット部隊 (1972年5月19日、NET
    • 第7話「美女の足!ゆくえ不明事件」 - グラマー女優の渡海れい子役
    第17話「結婚の夜!消えた花嫁」 - ゴーゴーガールのリカ役
  • アイフル大作戦(1973年、TBS、第7話「今晩わ!悪魔のノック」に出演)
  • まごころ (1973年、TBS)
  • 出発進行! (東京12ch
    • バーを開くため、バッチリ横丁に物件を探しに来る女性の中野マキ役
  • 狼・無頼控 (1973年10月5日 - 1974年1月25日、毎日放送
    • 第1話から第17話「くノ一故郷に死す」までの出演。
    • 伊賀の里のくノ一で、六人の“狼”の一人の南美(なみ)役。
  • 江戸を斬るII (1976年1月12日、TBS、第10話「恐怖の罠」に出演)
    • 盗賊・因果小僧六之助の一味の「おさらばお艶(えん)」役
    • 「渥美まり恵」名義での出演。

バラエティ[編集]

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

  • 可愛い悪魔 c/w 真夜中のテラス (1970年)
    • 日本初のヌードジャケットレコードとして話題になった。
  • 好きよ愛して c/w あなたにキッス (1970年)
  • いいものあげる c/w 女の唇 (1970年)
  • なぎさ c/w 口笛吹いて (1971年)
    • 以上、大映レコードから発売
  • 愛のかわき c/w 悲しい歌をうたわないで (1975年7月、キング「渥美まり恵」名義)

アルバム[編集]

  • 夜のためいき (1970年作品。2003年1月22日CDで復刻。)
  • ハワイで逢いましょう (1971年作品。2006年8月18日にCDで復刻。)

脚註[編集]

  1. ^ a b c 映画情報(国際情報社、1973年5月号「連載・あのひとがいま・渥美マリ」)
  2. ^ 週刊平凡 1972年10月26日号 p.144
  3. ^ a b c d e 週刊平凡 1969年5月29日号 p.130 - 133 渥美マリ特集記事
  4. ^ 船越は有望な新人であるマリに惹かれるも同期生の娘と知って興醒めしてしまう。『近代映画』近代映画社、1970年3月号、152頁。
  5. ^ 映画情報(国際情報社、1969年10月号「表紙の人・渥美マリ」)
  6. ^ 映画情報(国際情報社、1969年6月号「お色気バツグンです・渥美マリ」)
  7. ^ 週刊明星 1978年6月11日号 p.44 - 46記事