江戸を斬る (西郷輝彦)

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江戸を斬る』(えどをきる)とは、TBS系で月曜20時〜20時54分の『ナショナル劇場』(後のパナソニック ドラマシアター)で放送された時代劇シリーズ。原作葉村彰子音楽いずみたくが担当。ナレーション芥川隆行

本項では、西郷輝彦遠山金四郎役で主演し、松坂慶子ヒロインのおゆきを演じた第2部〜第6部について説明する。シリーズ全体の詳細は『江戸を斬る』を参照。主題歌は主演の西郷輝彦歌唱の『ねがい』。

概要[編集]

保科正之の双子の弟・梓右近と幕府転落を企む由井正雪一派の動乱を描いた政治サスペンス劇の前作『江戸を斬る 梓右近隠密帳』から一転、『遠山の金さん』をモチーフに恋愛ホームドラマ要素を取り入れた一話完結ドラマに路線変更。

当時人気歌手だった西郷輝彦が 『水戸黄門』に出演した際の熱演を評価され、時代劇初主演を果たした作品。松坂慶子は前作から引き続きヒロインを演じ、風車の弥七に相当する助っ人として松山英太郎が前作に続き出演。松坂は本作で大ブレイクを果たした。主演の西郷と松坂が美男美女同士で女性陣のお色気シーンもあってか、男性視聴者と女性視聴者両方の支持を獲得し高視聴率をマーク、人気シリーズとなり最高視聴率は36.7%(ビデオリサーチ調べ。関東地区のみ計算)。しかし、松坂の多忙によりおゆきの出番が減っていくに従って視聴率も減少していき、第6部で終了した。

本作では同じ題材を扱った『遠山の金さん』との差別化のため、奉行としての遠山金四郎が強調されている。金四郎の変装はほとんどが浪人姿や遊び人(第2・3部)で、第4部からは町人大工の金公」を仮の姿としている。また、金四郎自身がトレードマークである桜吹雪彫り物を「若気の至り」と恥じており、第2〜4部では1、2回しか登場せず見せた後は白州で「よくも俺に恥をかかせやがったな」と吐き捨てる(当時はタトゥーシールが存在せず撮影の度に数時間もかけて直接肌に絵を描いており、西郷の負担を減らすための措置)。しかし、5~6部ではおゆきの出番が減った代わりに、決め台詞の「お江戸の悪を許しちゃおけねぇ男よ」と共に桜吹雪を見せる頻度が増えた。

第2部ではシリーズを通した悪役として、金田龍之介演ずる「妖怪」こと鳥居耀蔵、および、南町奉行所の岡っ引き・閻魔の伊蔵さらにその子分・銀次が登場する。第3部では成田三樹夫演ずる死神の重蔵こと脇坂重蔵率いる火盗改めが敵対組織として登場。閻魔の伊蔵と銀次も引き続き登場する。伊蔵たちは第24回を最後にフェードアウトし、脇坂とは第25回終盤で和解した。第4部〜第6部までは、シリーズを通して敵対する人物・組織は登場しなくなった。

あらすじ[編集]

義理人情に厚い名物女将お政が営む魚屋「魚政」にふらりと出入りする、桜吹雪の見事な彫り物をした若い浪人。彼の正体は奉行などの要職を歴任した名門遠山家の跡取り息子・遠山金四郎で、お政は彼の元乳母だった。気楽な日々を送っていた金四郎は悪に苦しむ善良な人間を目の当たりにし、水戸藩藩主・烈公水戸斉昭(徳川斉昭)の導きで江戸を守る北町奉行に就任する事を決意。

江戸を騒がす事件が起きれば腹心の同心岡っ引きは勿論、金四郎の恋人で魚政の看板娘だが生来の正義感から謎の覆面剣士・紫頭巾に変装するお政の娘・おゆき(正体はお政に預けられた水戸家の姫・雪姫で、父・斉昭に金四郎を紹介した張本人)、魚政の売り子の一人だが実は金四郎に見逃されて改心した元義賊の大泥棒・鼠小僧次郎吉と協力して潜入捜査にあたる。

そして捕縛した悪党や巻き込まれた人々を、金四郎が白州で時に厳しく怒りを持って、時に優しく慈悲を持って裁いていくのだった。

第二部では奸計を巡らせ、無実の者を陥れて私腹を肥やす南町奉行の「妖怪」・鳥居耀蔵と子飼いの悪徳岡っ引き閻魔の伊蔵と敵対。金四郎が南町奉行に就任した後の第三部では、傍若無人で強権的な取り締まりを進める火盗改めの「死神の重蔵」・脇坂重蔵と対立。

次郎吉が料理屋「まさご」を開業し、金四郎とおゆきが結婚して嫁姑問題が終息した後の第四部以降は、金四郎は正体を隠して威勢のいい町人・「大工の金公」に変装。一人冷や冷やする配下の同心・石橋堅吾をよそに、女岡っ引きの「捕物小町」・お京とその子分の出目の金太、堅吾の利発な息子・堅太郎達に親しく接する。おゆき・次郎吉と共に事件を解決して賢吾やお京らに花を持たせてやりながら、江戸の平和をこっそりと守っていく。

主な登場人物[編集]

遠山 金四郎 演:西郷輝彦
主人公江戸北町奉行(第2部最終回で南町奉行に就任)。本シリーズでは青年という設定。
遠山家の跡取り息子。無頼の浪人者として市井に紛れごろつき同然の生活を送っていたが、魚政の売り子が怪物・鳥居耀蔵に冤罪で責め殺されたのをきっかけに、水戸斉昭の勧めで町奉行に就任する事を決意。おゆきや治郎吉、部下の同心や岡っ引きと共に事件を探索する。喧嘩に強く剣の達人で、大捕物では悪党を峰打ちで倒して捕縛していく。自ら潜入捜査を行っており、命の危険に晒されることもしばしば。
掴み所がなくあっけらかんとしているが、温厚で気のいい好青年。悪を許さない真面目な正義漢で、法の番人としての使命感を持つ。人の心の機敏を探るのに長け、腹芸やハッタリもこなす。江戸の人々からは正義を貫き公正な裁きを行う姿勢で慕われている。第二部終盤では鳥居一派の陰謀で北町奉行辞職に追い込まれるが、最終回で失脚した鳥居の代わりに南町奉行となった。
不良時代に見事な桜吹雪彫り物を彫っているが、本人はこの過去を恥じており滅多に見せない。精悍な美男子であり、おゆきに由美やお京を始め、女性から好意を持たれる事も少なくない。既に肉親を亡くしており、屋敷で爺やの原田喜左衛門と暮らしている。乳母で母親代わりのお政には頭が上がらない。
恋人のおゆきとは昔からの付き合いで同志でもあるが、当初は正体を知らされておらず斉昭に水戸家の姫として引き合わされた。危険に飛び込みたがるおゆきを心配しているが、おゆきに「金四郎様も似たような物」と言い返されているように、破れ鍋に綴じ蓋の似た者カップル。事実危ない所を何度も助けられておりぐうの音も出ない。
第四部からは「大工の金工」に変装し、ただの町人としてお京・金太や石橋堅太郎らと接している。
おゆき / 紫頭巾 / 雪姫 演:松坂慶子
ヒロイン。お政の長女で、「魚河岸小町」と評判の魚政の看板娘。実は水戸斉昭との間に生まれた水戸家の姫・雪姫で、女中をしていたお政の実娘として育てられた。第二部では斉昭から隠し目付の密命を受けていた。
恋仲の金四郎とは乳兄弟にあって同じ志を持つ仲間でもあり、斉昭に金四郎を紹介した張本人。たおやかで凛とした美女だが、勝ち気で負けず嫌いなおてんば娘。困っている人を放っておけない性格で、思い立ったら即行動な所があり危険を顧みず突っ走りがち。
普段は町娘姿だが、魚屋の格好で一家の男衆を率いて魚の振り売りに出向くことも多い。
北辰一刀流千葉周作を師匠に持つ武道の達人。持ち前の正義感で宗十郎頭巾着流し姿で謎の覆面剣士・紫頭巾男装し、江戸中を回って悪人を撃退し人助けをしては去っていた。金四郎が奉行となってからは落ち着いたものの、叩きのめす相手の身分には厭わないためお尋ね者になっており、金四郎を手伝おうと事件に首を突っ込んでは「お転婆も程々にしろ」とよく叱られているが本人は意に返さず。登場時はを投げる。
金四郎とは第三部13話で結ばれ、水戸家の雪姫ではなく魚政の娘のおゆきとして金四郎の元に嫁ぎ、江戸中で玉の輿婚と評判になった。金四郎と結婚後は雪姫としては登場しなくなる。
次郎吉 / 鼠小僧 演:松山英太郎
魚政一家の売り子の一人。臆病で気の弱い性格を装っているが、本来は飄々とした喰えない男。
夜の闇に紛れて江戸中を騒がせた義賊鼠小僧の正体。魚政に潜り込んでいた所を金四郎に素性を看破され、「もう二度と盗みはしない」という約束で見逃され改心。恩返しのため密かに金四郎の密偵として働いており、豊富な裏街道の知識や軽い身のこなしで陰ながら探索に貢献している。第三部以降ではお政が次郎吉を鼠小僧と知っている設定の話も存在する。
八丈島帰りの証である二本線入れ墨が腕にある。今では堅気の仕事を誇らしく思いお政を慕うが、「金持ちから盗んだ金を困っている人々に与えて幸せにした」という自負が少なからず残っており、「義賊であろうが所詮盗人は盗人」と金四郎に叱責されて本人も重々留意している。紫頭巾の正体がおゆきと知る一人で、大捕物の後はおゆきと共にこっそりと去っていく。おゆきが紫頭巾となって事件に関わりたがるのを快く思っていないが、ついつい押し切られてしまう。
第二部では変装のためか眼鏡をかけている。第三部では兄貴分の太助が抹消され小頭に昇格し、従来の気弱な演技も消滅して頼り甲斐のある兄貴分となった。第三部では魚政に暖簾を分けてもらい料理屋を開業、「お政の子」という意味から「まさご」と名付けた。
お政 演:春川ますみ
おゆき達の母親で、魚屋「魚政」を一手に率いるふくよかで威勢の良い名物女将。兄は新門辰五郎。義理人情に厚く面倒見の良い性格から江戸の人々に慕われており、娘たちの一本気な性質はお政譲りとも言える。行き場のない寄せ場帰りや入れ墨者達を何人も売り子に雇い入れたり、病人に魚を差し入れさせたりしている。金四郎の乳母でもあり、母親代わりとして厳しくも優しく接している。
実は元々水戸斉昭の屋敷に仕えていたお女中で、預かったおゆきこと雪姫を実娘であるお小夜やお千代と分け隔てなく育て上げ、お小夜らを始め周囲に一切気取られる事がなかった。女中時代は痩せており、美人で評判だったらしい。
お千代 演:遠藤真理子
魚政一家のもう一人の看板娘。金四郎からは「お千代坊」と呼ばれる。第二部ではお政の三女だが、第三部以降は次女に変更された。甘えん坊な末っ子気質でおゆきによく懐いており、第二部まではおゆきを実の姉だと思っていた。
第二部では源七と仲が良く、晩ご飯を作ったり焼き餅を焼いたりと好意を抱いている描写がある。第三部でおゆきが嫁いだ後は魚政の後継ぎとしての自覚から、おゆきの代わりに売り子の男衆を率いて魚の振り売りに出向くようになった。
水戸斉昭 演:森繁久彌特別出演
水戸藩主で「烈公」の異名を持つ。おゆきこと雪姫の実父で、金四郎を町奉行に推挙した人物。温厚で気のいい好々爺だが、のらりくらりとした喰えない古狸でもある。
第二部では水野や鳥居と敵対しており、おゆきに隠し目付の密命を与えていた。
原田 喜左衛門 演:中村錦司
遠山家に仕える古参の臣下で、金四郎からは「じい」と呼ばれている。何かと屋敷を抜け出したがる金四郎を諫めようと口を酸っぱくするが、そそっかしい性格のせいか金四郎が一枚上手である。
咲 演:大山のぶ代
第三部から登場。元々は金四郎の嫁を世話しようとやって来た金四郎の祖母・うめの女中で、おゆきと金四郎の仲に勘付きうめに知らせた。うめがおゆきを認めて隠居先の邸宅に帰った後も、金四郎とおゆきのお目付け役として残された。同族嫌悪なのか原田喜左衛門とは犬猿の仲で、「行き遅れ」呼ばわりされている。

第二部のみの登場人物[編集]

橘町の源七 演:志垣太郎
岡っ引きの青年。爽やかな熱血漢で、伊蔵には「若造の青二才」呼ばわりされ冷遇されていた。まだ若く駆け出しだが素質があり、金四郎から期待されている。
金四郎とはごろつき浪人だった頃からの知り合いで、後に奉行だと知らされた時は驚愕した。その後は金四郎の腹心として捜査を手伝うが、紫頭巾と鼠小僧が協力者だとは知らない。
お千代に晩ご飯を作って貰うなど好意を持たれている。岡っ引きだった父親が盗賊の因果小僧六之助一味を追っている最中に殉職しており、一味の女盗賊・おさらばお艶とひょんな事から正体を知らずに同棲した。源七にほだされたお艶と金四郎の助けを借り、父の仇である因果小僧一味を捕らえた。
お小夜 演:いけだももこ
おまさの次女(実は長女)で、おゆきの妹でお千代の姉。金四郎に好意を抱いており、金四郎がおゆきとばかり話したがるのに拗ねている。
友人のお民と間違われて盗賊にさらわれた時は、現れた人物が金四郎が調べている巴屋十兵衛と気づいて気丈に振舞い、助けに現れたお民の祖父・松蔵の意図を察して機転を働かせる姿も見せた。
おゆきを実の姉だと思っており、正体を知らされた時はお千代らと共に驚愕した。
太助 演:高橋元太郎
魚政の小頭で、男衆たちの頼りになる兄貴分。初期では比較的慎重なタイプで、血気にはやる弟分たちを嗜めていることが多い。女の子に優しく割と惚れっぽい性格。
白州で見た金四郎の桜吹雪に触発されて彫り物を彫ろうとした事があり、金四郎やお政らに叱られて小さくなっていた。
「目撃者は花嫁」では故郷の印旛村から一旗揚げようと江戸に出てきた過去が語られる。父・太兵衛と養子の義理の妹・お稲に親孝行のつもりで魚政に婿入りしたと嘘をつくが、お稲に好意を持たれていたと判明。故郷で所帯を持つと決まる結末を迎えるが、以降の回では継承されていない。
お春 演:沢田亜矢子
お千代の親友で、魚政の男衆が贔屓する居酒屋の看板娘。ミーハーな所があり、女目明かしのお侠らが店に来た時ははしゃいでいた。金四郎に憧れていたらしく、おゆきと恋仲と知った後は不機嫌になっていた。
水野 由美 演:山口いづみ
水野忠邦の美しい一人娘。我が儘で気性が激しく乱暴なじゃじゃ馬娘で、父親の水野も持て余している。よく若衆姿でお忍びをしており、伊蔵や銀次を手こずらせる。
金四郎に叱責されて暴れた所を平手打ちされ、すっかりしおらしくなり金四郎を強く慕うようになる。金四郎とおゆきが恋仲だと知ってからはおゆきに嫉妬心を燃やすように。侍女の菊乃とは姉妹のように仲が良い。
水野に大奥入りを決められ、鳥居一派の陰謀に嵌まった金四郎の助命を条件に承諾。鳥居らに囚われたおゆきを助けて和解し、おゆきを羨ましく思いながら共感を示す。その後、水野に騙されたと知って親子の縁を切り尼寺へと出奔した。後藤三右衛門の遺書を斉昭と金四郎に託す。
閻魔の伊蔵 演:南道郎
「閻魔の伊蔵」と恐れられる岡っ引き。十手を笠に着ており、権力者に媚びへつらい弱者には横柄な態度を取る。「地獄の沙汰も金次第」と賄賂を貰い便宜を図っていることでも知られ、非常に評判が悪い。
時には悪事に加担することも厭わず、無実の人間を冤罪にかけ拷問で死なせても一切悪びれない図太さを持つ。良くも悪くも執念深い性格で、職務には一切手を抜かず歩き回る真面目な一面も。底意地が悪いが懐に入れた相手への面倒見は良いらしい。
魚政一家や金四郎を敵視しており、鼠小僧が魚政と何か繋がりがあると睨んでいる。どうやら妻帯しているらしく、お浜という妾も抱えていた。金四郎に容疑がかかった際執拗に追い詰めたが、由美に金四郎の正体が北町奉行と知らされると態度を一転させた。
銀次 演:岡部正純
伊蔵の子分。伊蔵に比べて良識を持っているようだが、伊蔵に付き合って悪事の片棒を担ぐ小悪党。伊蔵の事を親分として慕っているらしい。
鳥居 耀蔵 演:金田龍之介
金四郎の宿敵で南町奉行。「妖怪」のあだ名で恐れられる陰謀家。水野忠邦と腹を合わせ奸計を用い、出世や保身の為には手段を選ばず自らの手は汚さない悪辣な人物。「蛮社の獄」を提唱し、蘭学者を弾圧した。
魚政の売り子を罠に嵌めて責め殺したのをきっかけに金四郎と対立する。金四郎と腹の探り合いを繰り返し、事あるごとに無理難題を押し付けて切腹に追い込もうとする。
水野に忠誠を誓う素振りを見せていたが、金四郎を北町奉行辞職に追い込むと間もなく失脚した水野に見切りを付け、水野と敵対していた土井大炊頭に取り入り白々しくも水野を告発。自らの意に沿わぬ三右衛門に罪を被せて即刻処刑させた。そして、金四郎を自害に追い込む爽やかな朝を迎えるが…
本庄 茂平次 演:横森久
鳥居の腹心を勤める用人。鳥居程ではないが狡猾な権謀家で、鳥居に悪巧みを提案するなどしている。
鳥居に野中静山殺害の罪を押し付けられて投獄されてしまうが、正眼達が雪姫を捕らえると鳥居に利用価値を見出され助命される。鳥居失脚も知らずにふてぶてしく白州へ向かうが、南町奉行として現れた金四郎に驚愕する。
水野 忠邦 演:安部徹
江戸幕府老中。腹黒い野心家で、妖怪・鳥居の後ろ楯となって悪事の数々を重ねている。「天保の改革」を提唱する。
一人娘の由美のじゃじゃ馬ぶりに手を焼くが、「結婚すれば落ち着く」と楽観視している。金四郎を由美の婿にして政敵を籠絡しようとした事がある。
金四郎の助命を条件に由美を大奥に入れようとするが水野に約束を守る気はなく、騙されたと知った由美は直前で尼寺に行くと宣言し出奔したため失脚。鳥居の裏切りで引導を渡される。
後藤 三右衛門 演:田中明夫
鳥居と組んでいた悪徳商人御金改役。物腰は穏やかだが、悪知恵に長けた喰わせ者。
水野を蹴落とした鳥居に土井大炊頭への賄賂を要求され、信用できないと断ると口封じのために公金横領の罪で処刑を待つ身となってしまう。没収された財産の一部は土井の懐柔に使われた。自分を陥れた鳥居への恨みを募らせ、尼となった由美に鳥居の悪事全てを血文字で記した告発文を託し、間もなく最期を遂げた。
鬼頭 正眼 演:伊吹聰太朗
鳥居や本庄配下の浪人。左目近くに刀傷がある。冷酷非道な剣の達人で、お浜や野中静山を殺害した。
千葉周作とは旧知の仲で因縁があり、刀傷は千葉周作との斬り合いで付けられた物。千葉周作と一騎打ちをしようとするが、金四郎と千葉周作に斬られて死亡した。
千葉 周作 演:中谷一郎
北辰一刀流の達人でおゆきの師匠。千葉道場の師範代で、斉昭から庇護を受けている。斉昭の知らせを受けて金四郎達の助太刀に来た。
野中 静山 演:永田光男
越谷の百姓から篤い信頼を得ている神官。厳しい年貢を更に追加されそうになった百姓の窮状に耐えかね、息子の英二郎や百姓らと共に上訴しようとしていた。
上知令を痛烈に批判しており、危険分子と判断した鳥居の命令で本庄と正眼らにおびき出され殺害されてしまう。
野中 英二郎 演:森次晃嗣
静山の息子。共に上訴しようとしていた父を殺されてしまう。伊蔵達に捕まりそうになった所を紫頭巾に助けられて魚政に匿われるが、百姓らに会おうと抜け出してしまう。魚政から追って来た金四郎を騙されたと勘違いして斬りかかり、百姓共々伊蔵に見つかってしまうが金四郎に捕縛の名目で匿われ難を逃れた。鳥居一派におゆきが捕まり金四郎が窮地に追い込まれると、金四郎の独断で百姓らと共に斉昭の屋敷へ逃がされた。

第三部のみの登場人物[編集]

片桐 弥平次 演:田村亮
南町奉行所同心で、若く生真面目な正義漢。上司である金四郎や子分の佐吉と共に三人一組で事件を捜査するが、鼠小僧や紫頭巾が協力者だとは知らない。偶然出会ったお京を掏摸とは知らずに惹かれ合い、素性を知った後は彼女を助けたい気持ちと使命との間で板挟みになってしまうが、金四郎や佐吉達の助けでお京と結ばれた。
小綱町の佐吉 演:和田浩治
弥平次の子分の岡っ引きで、純情で心優しい庶民の味方。弥平次同様に鼠小僧や紫頭巾が協力者だとは知らない。恋人と仲睦まじい金四郎と弥平次に当てられ気味で、独り身を寂しがっている。
お京 演:ジャネット八田
掏摸の娘。弥平次の優しさに好意を抱くが、弥平次が同心だと知った後は以前役人に受けた仕打ちから心を閉ざしてしまう。彼女が掏った財布から抜け荷の証拠を見つけて持ち主を脅迫した父・吉兵衛が殺され、自分を救おうとした弥平次に心を動かされて結ばれる。金四郎の措置により掏摸から足を洗うが、自分が掏摸だった事を引け目に感じて弥平次とは釣り合わないとも思っていた。弥平次との仲を快く思っていなかった相棒のひょう六が、事件に巻き込まれて殺されてしまう。
遠山 うめ 演:千石規子
金四郎の祖母。素直ではない頑固者だが根は真っ直ぐで善良な人物。金四郎に由緒正しい家柄の花嫁を世話しようと、侍女の咲と共に役宅へ乗り込んで来た。おゆきを人間としては認めているが町娘である事に難色を示しており、金四郎とおゆきが結婚した後はおゆきをいびろうとするのだが、全て完璧にこなすおゆきに完封負けしてしまった。その後はおゆきを嫁として認め、お目付け役に咲を残して本家へと帰って行った。
お春 演:沢田亜矢子
前作に引き続き登場。
脇坂 重蔵 演:成田三樹夫
火付盗賊改方長官。行き過ぎた正義感から強権的な探索を進める。罪人を過酷な拷問で死亡させたり、罪人が丸腰でも逃げ出せば強引に切り捨てるなどの冷徹さと執念深さから、一度目を付けられたら一巻の終わりだと「死神の重蔵」の異名で恐れられている。
裁判第一主義の金四郎とはことごとく対立しており、自分の手柄を掻っ攫っては絶大な人気を集める金四郎を快く思っておらず、金四郎を蹴落とそうとする。
出世欲は強いらしく、南町奉行の後釜を狙っていたり、妹の八重には条件の良い相手を射止めて結婚する事を言い含めていた。人質にされた八重を見捨てて盗賊を捕らえようとして部下に制止された事も。
自分に恨みを持つ盗賊の罠に嵌まった所を金四郎に助けられ、その恩義から態度を軟化させ和解した。
閻魔の伊蔵 演:南道郎
前作に引き続き登場。金四郎を目の上のたんこぶと思っており、脇坂と手を組もうとする。
銀次 演:岡部正純
前作に引き続き登場。
脇坂 八重 演:榊千代恵
脇坂の妹で、冷酷な兄とは異なり心優しい人物。何度か脇坂に恨みを持つ盗賊にさらわれた事がある。

第四部〜六部の登場人物[編集]

お京 演:ジュディ・オング(第四部)、山口いづみ(第五部)、由美かおる(第六部)
志半ばで倒れた父・吉兵衛の十手を受け継ぎ、女ながらに岡っ引きとなった「捕物小町」。勝ち気で負けん気の強いじゃじゃ馬娘。
「大工の金公」の正体が奉行の遠山金四郎とは知らないため、何かと助けてくれる金公を頼りにして好意を抱いている。松坂の多忙につき出番の減ったおゆきに代わり、ヒロインの役割を勤める事が増えた。
出目の金太 演:谷幹一
お京の子分。剽軽で憎めない三枚目だが、十手を笠に着て横柄に振る舞いがち。元はお京の父親の子分だった。
お京を「お嬢さん」と呼んで慕っている。何かと事件に口を出す金公が気に食わず、お京が「どこの骨の馬ともわからない」金公に夢中なのも気に入らず何かと金公に噛みついてくる。「出目」の由来は顔から飛び出しそうに大きな目玉から。
石橋 堅吾 演:関口宏
南町奉行所の同心で金四郎の配下。生真面目な善人なのだがいまいち頼りなく、うだつの上がらなさを自覚している。妻を亡くしており、堅太郎を男手一つで育てている。何も知らずに金公と気安く接するお京と金太や堅太郎たちに、1人冷や汗を流している。
石橋 堅太郎 演:伊藤洋一
堅吾の幼い息子で、父親が反面教師なのかかなりしっかりした性格。堅吾を尊敬している。何かと事件に巻き込まれており、よく事件解決に貢献している。金四郎に可愛がられて将来を見込まれており、金公としての金四郎を慕っている。
お美津 演:史織ゆき
第四部に登場。まさごの女中で、軽業小屋の手駒見習いとして働いた経験がある。
お志乃 演:榊千代恵(第四部)、仁和令子(第五部)、清水久美子(第六部)
シリーズごとに別人だが、まさごの女中という点は共通している。
まさごの女中。脇坂の妹・八重に瓜二つ。
第五部では両親を何者かに殺された軽業師・志乃太夫として登場。両親の仇が自分を拾った軽業一座の頭と分かり殺されかけるが、金四郎の温情でまさごに雇われた。身のこなしを活かして次郎吉と共に金四郎をサポートする。
お亀 演:かわいのどか
第五部に登場。まさごの女中。ふくよかな体格の持ち主で、明るくおおらかだがそそっかしい性格。「デブ」呼ばわりされるのを嫌う。
おたま 演:田中綾
第六部に登場。まさごの女中。

主題歌[編集]

第2部〜第6部を通した主題歌「ねがい」はいずれも西郷が歌ったもので、作詞山上路夫作曲はシリーズのBGMを担当したいずみたく。第2部ではEDテーマとして、第3部以降ではOPテーマとして流された。

第2部EDに使用されたバージョンは未発売で、第3部以降で使用されたものよりもキーが低い。第3部以降のOPには1976年10月発売のレコード用に再録音されたフルコーラス版の前奏を短縮し、1コーラスに編集したバージョンが使用された。

江戸を斬るII[編集]

江戸を斬るII
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:54(54分)
放送期間 1975年11月10日-1976年5月17日(全28回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 松下幸之助
監督 内出好吉
河野寿一
倉田準二
山内鉄也
松尾正武
原作 葉村彰子
脚本 葉村彰子
大西信行
紫英三郎
加藤泰
廣沢榮
さわさかえ
田上雄
津田幸夫
山内鉄也
プロデューサー 西村俊一
郡進剛
出演者 西郷輝彦
松坂慶子
松山英太郎
志垣太郎
高橋元太郎
遠藤真理子
いけだももこ
日吉としやす
小笠原剛
鳥巣哲生
水谷邦久
小沢誠
小坂和之
春川ますみ
エンディング ねがい
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江戸を斬るII」(えどをきる2)は1975年11月10日から1976年5月17日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全28話。『どてらい男』(関西テレビ)で俳優としての頭角を現した西郷輝彦の時代劇初主演作である。また、ナショナル劇場としてもはじめての遠山金四郎物語である。 本シリーズでは魚政の小頭(兄貴と呼ばれる)は高橋元太郎演じる太助であり、松山英太郎演じる次郎吉は、普段は眼鏡をかけ、世を欺くために頼りない男として振舞っていた。 本シリーズのみ、両町奉行所とも、レギュラー出演する同心が不在であった。 本シリーズでは松坂慶子はじめ、「江戸を斬る」シリーズの名目上の第1部である「江戸を斬る 梓右近隠密帳」から引き続き出演した俳優も少なくない。

スタッフ・キャスト[編集]

スタッフ[編集]

レギュラー[編集]
準レギュラー[編集]
  • 水野由美:山口いづみ(第2話、第4話〜第7話、第17話、第25話、第27話、第28話)
  • おはる:沢田亜矢子(第2話、第3話、第5話、第6話、第8話、第13話、第20話、第21話、第23話、第25話)
  • 本庄茂平次:横森久(第1話〜第3話、第6話、第7話、第9話〜第11話、第15話〜第17話、第24話、第26話〜第28話)
  • 銀次:岡部正純(第9話、第11話〜第14話、第16話〜第18話、第20話、第21話、第23話〜第28話)
  • 岩松:鮎川浩(第1話、第13話)
  • 鬼頭正眼:伊吹聰太朗(第1話、第6話、第10話、第27話、第28話)
  • お浜:二本柳俊衣(第7話、第16話)
  • 島村弥五郎:高田次郎(第3話、第10話、第16話、第19話)
  • 中山伝右衛門:大坂志郎(第2話)
  • 原田喜左衛門:中村錦司(第3話〜第5話、第7話〜第10話、第14話、第16話、第20話、第22話、第23話、第26話〜第28話)
  • 関谷五郎次:北村英三(第3話、第4話、第10話、第19話、第20話、第22話)
  • 彦兵衛:長浜藤夫(第3話、第8話、第21話、第25話)
  • 菊乃:橘倫子(第7話、第17話、第25話、第27話)
  • 喜蔵:不波潤(第9話、第16話)
  • 新門辰五郎中村竹弥(第9話、第16話)
  • 千葉周作中谷一郎(第1話、第28話)
  • 後藤三右衛門田中明夫(第2話、第3話、第27話、第28話)
  • 水野忠邦安部徹(第1話〜第4話、第6話、第7話、第10話、第12話、第17話、第22話、第27話)
  • 鳥居耀蔵金田龍之介(第1話〜第4話、第6話、第8話〜第12話、第14話〜第18話、第20話、第22話、第24話、第26話〜第28話)
  • 徳川家慶入川保則(第27話、第28話)
  • 徳川斉昭森繁久彌(特別出演)(第1話、第2話、第9話、第28話)

放映リスト[編集]

江戸を斬るIII[編集]

江戸を斬るIII
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:54(54分)
放送期間 1977年1月17日-1977年7月11日(全26回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 松下幸之助
監督 内出好吉
山内鉄也
皆川隆之
居川靖彦
原作 葉村彰子
脚本 葉村彰子
加藤泰
大西信行
山内鉄也
プロデューサー 西村俊一
郡進剛
出演者 西郷輝彦
松坂慶子
松山英太郎
和田浩治
田村亮
大山のぶ代
遠藤真理子
日吉としやす
尾沢誠
鳥巣哲生
東田真之
小笠原剛
小坂和之
春川ますみ
千石規子
成田三樹夫
オープニング ねがい
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江戸を斬るIII」(えどをきる3)は1977年1月17日から1977年7月11日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全26話。 本シリーズから、西郷の主題歌がオープニングに移動し、インストゥルメンタル版がエンディングに移動した。 本シリーズ以後(正確には第2部の最終回から)金四郎は南町奉行所を勤めている。また、レギュラーの同心がはじめて設定された。本作では田村亮演じる片桐弥平次である。 第13回で金四郎がおゆきと結婚する。 人物設定に一部変更がある。

  • 太助の存在が抹消され、次郎吉が「魚政」の小頭になる。前シリーズとは違い、眼鏡もなくなり、松山が「大岡越前」で演じている猿の三次のような、普段から頼もしい「兄貴」になる。
  • お政の次女、お小夜の存在が抹消され、おゆきとお千代の2人姉妹となる。

本シリーズでは、同放送枠の「大岡越前」にレギュラー出演した俳優が最も多かった。

スタッフ・キャスト[編集]

スタッフ[編集]
レギュラー[編集]
  • 遠山金四郎西郷輝彦
  • お雪(雪姫):松坂慶子
  • 次郎吉(鼠小僧):松山英太郎
  • 小綱町の佐吉:和田浩治(第1話〜第4話、第6話〜第13話、第15話〜第26話)
  • 片桐弥平次:田村亮(第1話〜第4話、第6話〜第9話、第11話、第13話、第15話、第17話、第20話〜第21話、第23話〜第26話)
  • 咲:大山のぶ代(第1話〜第4話、第7話、第11話〜第18話、第20話〜第21話、第23話〜第26話)
  • お千代:遠藤真理子
  • 弥太:日吉としやす(第1話〜第14話、第16話〜第26話)
  • 竹造:尾沢誠(第1話〜第14話、第16話〜第26話)
  • 己之助:鳥巣哲生(第1話〜第14話、第16話〜第26話)
  • 仙太:東田真之(第1話〜第2話、第4話〜第14話、第16話〜第26話)
  • 清吉:小笠原剛(第1話〜第2話、第4話〜第14話、第16話〜第26話)
  • 留吉:小坂和之(第1話〜第14話、第16話〜第26話)
  • お政:春川ますみ
  • 遠山うめ:千石規子(第1話〜第4話、第7話、第11話〜第18話、第20話〜第21話、第23話〜第26話)
  • 脇坂重蔵:成田三樹夫(第1話〜第2話、第9話〜第10話、第14話、第17話、第21話、第23話、第25話)
準レギュラー[編集]
  • お春:沢田亜矢子(第2話、第18話、第24話)
  • 脇坂八重:千代恵(第1話、第17話、第21話、第25話)
  • 閻魔の伊蔵:南道郎(第2話〜第3話、第6話〜第9話、第15話〜第16話、第18話、第20話、第24話)
  • 銀次:岡部正純(第2話〜第3話、第6話〜第9話、第15話〜第16話、第18話、第20話、第24話)
  • 木島忠兵衛:水上保広(第6話、第9話、第12話、第24話)
  • 原田喜左衛門:中村錦司(第1話〜第4話、第7話、第10話〜第14話、第17話〜第18話、第20話〜第21話、第23話〜第24話、第26話)
  • 池田孫六:深江章喜(第9話〜第11話、第14話、第17話、第21話、第25話)
  • 中島貞五郎:山本清(第1話〜第2話)
  • 檜垣五平太:伊吹徹(第1話〜第2話、第9話、第14話、第17話)
  • お京:ジャネット八田(第6話、第8話、第26話)
  • ひょう六:うえずみのる(第6話、第8話)
  • 彦兵衛:長浜藤夫(第18話、第24話)
  • 与力:武周暢(第4話、第8話、第13話)
  • 脇坂和泉守:永野達雄(第1話、第10話、第23話、第25話)
  • 阿部伊勢守正弘中丸忠雄(第13話) 
  • 徳川家慶入川保則(第13話) 
  • 中山伝右衛門:大坂志郎(第12話、第13話)
  • 徳川斉昭森繁久彌(第12話、第13話)(特別出演)

放映リスト[編集]

江戸を斬るIV[編集]

江戸を斬るIV
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:54(54分)
放送期間 1979年2月12日-1979年8月6日(全26話回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 松下幸之助
監督 倉田準二
山内鉄也
松尾正武
居川靖彦
原作 葉村彰子
脚本 葉村彰子
加藤泰
大西信行
芦沢俊郎
櫻井康裕
大久保昌一良
田上雄
プロデューサー 西村俊一
郡進剛
出演者 西郷輝彦
松坂慶子
ジュディ・オング
松山英太郎
関口宏
谷幹一
伊藤洋一
遠藤真理子
史織ゆき
榊千代恵
鳥巣哲生
竹村洋輔
記久輝光
東田真一
春川ますみ
音声 モノラル
オープニング ねがい
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江戸を斬るIV」(えどをきる4)は1979年2月12日から1979年8月6日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。製作協力は三船プロダクション。全26話。「水戸黄門」第9部の後番組として放映され、以後、VI終了後まで「水戸黄門」と交互に放映された。

  • 前作までは町場での金四郎はほとんど浪人姿だったが、本シリーズからは金四郎が「大工の金公」と名乗って町人姿で探索にあたるスタイルが本格化する。主要登場人物や各設定も本シリーズにおける設定がおおむね最終シリーズのVIまで継承される。
  • 里見浩太朗版と違い、南町奉行所に縁故のあるレギュラーキャラクターでも、金四郎の正体を知らない人物がいる。同心・石橋堅吾の息子・石橋堅太郎や岡っ引きのお京、金太である。(この3人はVIの最終回まで金四郎の正体を知る描写はなかった)
  • 放映開始直前までテレビ朝日系で、西郷が岡っ引きで主演する「風鈴捕物帳」が放映されていた。そちらの音楽もいずみたくの担当であり、本作の本シリーズ以後のBGMはそちらからも数多く流用され、他局の番組ながら作風も似通っているなど、本作(本シリーズ以後)を意識したと思われる点が見られる。
  • 本作のみ「破れ奉行」や「バトルホーク」などの作品で多用されたブリッジBGMが頻繁に使用された。
  • なお、西郷は本シリーズ終了後の『大岡越前』第6部でも、本作の「金公」を髣髴とさせる役でレギュラー出演している。

スタッフ・キャスト[編集]

スタッフ[編集]
レギュラー[編集]
  • 遠山金四郎西郷輝彦
  • お雪(雪姫):松坂慶子(第1話〜第5話、第8話〜第10話、第12話、第14話〜第15話、第17話〜第21話、第23話、第26話)
  • お京:ジュディ・オング(第1話〜第8話、第10話〜第12話、第14話〜第15話、第17話〜第19話、第21話、第23話〜第26話)
  • 次郎吉(鼠小僧):松山英太郎
  • 石橋堅吾:関口宏(第1話〜第5話、第7話〜第26話)
  • 出目の金太:谷幹一(第1話〜第19話、第21話、第23話〜第26話)
  • 石橋堅太郎:伊藤洋一(第1話、第3話、第5話、第7話、第10話、第12話、第15話、第21話、第24話、第26話)
  • お千代:遠藤真理子(第1話〜第3話、第5話〜第18話、第20話〜第22話、第24話〜第26話)
  • お美津:史織ゆき(第1話、第3話〜第9話、第11話〜第13話、第16話、第18話〜第19話、第22話〜第26話)
  • お志乃:榊千代恵(第1話、第3話〜第9話、第11話〜第13話、第15話〜第16話、第18話〜第20話、第22話〜第26話)
  • 弥太:鳥巣哲生(第1話〜第3話、第5話〜第22話、第24話〜第26話)
  • 清吉:竹村洋輔(第1話〜第3話、第5話〜第22話、第24話〜第26話)
  • 留吉:記久輝光(第1話〜第3話、第5話〜第22話、第24話〜第26話)
  • 仙太:東田真一(第1話〜第3話、第5話〜第22話、第24話〜第26話)
  • お政:春川ますみ(第1話〜第3話、第5話〜第22話、第24話〜第26話)
準レギュラー[編集]

放映リスト[編集]

江戸を斬るV[編集]

江戸を斬るV
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:54(54分)
放送期間 1980年2月18日-1980年8月11日(全26回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 松下幸之助
監督 内出好吉
山内鉄也
岡本静夫
皆川隆之
居川靖彦
原作 葉村彰子
脚本 葉村彰子
プロデューサー 西村俊一
出演者 西郷輝彦
松坂慶子
松山英太郎
関口宏
谷幹一
山口いづみ
大山のぶ代
遠藤真理子
伊藤洋一
仁和令子
かわいのどか
中村錦司
有光豊
小坂和之
白井滋郎
東田真一
徳光信夫
奔田陵
春川ますみ
オープニング ねがい
テンプレートを表示

江戸を斬るV」(えどをきる5)は1980年2月18日から1980年8月11日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全26話。第1話では後に同放送枠の「大岡越前」で同心となり、さらに三代目水戸黄門となる佐野浅夫が、お京の父親の岡っ引き役でゲスト出演している。なお、第1話では、お京については岡っ引きになる前の展開にリセットされている。

スタッフ・キャスト[編集]

スタッフ[編集]

レギュラー[編集]
  • 遠山金四郎西郷輝彦
  • お雪(雪姫):松坂慶子(第1話〜第3話、第5話、第7話〜第9話、第12話、第14話、第16話、第19話、第21話、第23話、第26話)
  • 次郎吉(鼠小僧):松山英太郎(第1話〜第3話、第5話〜第10話、第12話、第14話〜第26話)
  • 石橋堅吾:関口宏(第1話〜第16話、第18話〜第26話)
  • 出目の金太:谷幹一
  • お京:山口いづみ
  • お千代:遠藤真理子(第1話〜第16話、第18話〜第19話、第21話〜第23話、第25話〜第26話)
  • 石橋堅太郎:伊藤洋一(第1話、第3話〜第4話、第7話、第9話、第11話〜第12話、第14話、第19話〜第20話、第22話、第24話〜第26話)
  • お志乃:仁和令子(第2話〜第3話、第5話〜第10話、第12話、第14話〜第26話)
  • お亀:かわいのどか(第1話〜第3話、第5話〜第10話、第12話、第14話〜第20話、第22話〜第26話)
  • 弥太:有光豊(第1話〜第14話、第16話〜第20話、第22話〜第26話)
  • 留吉:小坂和之(第1話〜第14話、第16話〜第20話、第22話〜第26話)
  • 清吉:白井滋郎(第1話〜第14話、第16話〜第20話、第22話〜第26話)
  • 仙太:東田真一(第1話〜第14話、第16話〜第20話、第22話〜第26話)
  • 竹造:徳光信夫(第1話〜第14話、第16話〜第20話、第22話〜第26話)
  • 巳之助:奔田陵(第1話〜第14話、第16話〜第20話、第22話〜第26話)
  • お政:春川ますみ
準レギュラー[編集]

放映リスト[編集]

江戸を斬るVI[編集]

江戸を斬るVI
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:54(54分)
放送期間 1981年2月16日-1981年8月24日(全28回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 松下幸之助
監督 倉田準二
山内鉄也
皆川隆之
居川靖彦
原作 葉村彰子
脚本 葉村彰子
プロデューサー 西村俊一
出演者 西郷輝彦
由美かおる
松山英太郎
谷幹一
関口宏
遠藤真理子
伊藤洋一
川崎公明
大山のぶ代
中村錦司
清水久美子
田中綾
有光豊
山本雅一
伊庭剛
東田真一
春川ますみ
井上茂
松坂慶子
オープニング ねがい
テンプレートを表示

江戸を斬るVI」(えどをきるVI)は1981年2月16日から1981年8月24日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。製作はC.A.L。全28話 西郷輝彦主演版の最終シリーズである。里見浩太朗主演の「江戸を斬るVII」とは一切ストーリー上の接点はない。お京役が再び交代して由美かおるとなり、前シリーズの山口いづみに続き、「水戸黄門」のレギュラー出演経験者が演じたことになる。

スタッフ・キャスト[編集]

スタッフ[編集]

レギュラー[編集]
準レギュラー[編集]
  • お雪(雪姫):松坂慶子(第1話〜第2話、第6話〜第7話、第10話、第17話、第28話)
  • 咲:大山のぶ代(第1話〜第2話、第10話、第28話)
  • 原田喜左衛門:中村錦司(第1話〜第2話、第10話、第28話)
  • チョロ松:井上茂(第10話、第13話、第15話)

放映リスト[編集]

舞台版[編集]

初演版は第2部放映期間中の1978年梅田コマ劇場で上演された。設定やキャストはドラマの第2部と同一だが、おゆき役は第2部で水野由美を演じた山口いづみが担当。脚本・大西信行、演出・津村健二。公演後には『西郷輝彦オンステージ』が開催された。

大まかなあらすじは公儀御用達の悪徳商人ばかりを狙う強盗一味・「夜の奉行」(首領役は第3部で脇坂重蔵を演じる成田三樹夫)に、北町奉行・遠山金四郎と紫頭巾に変身するおゆきが立ち向かい、一網打尽にするもの。ストーリーには大友柳太朗扮する謎の浪人と、春川ますみがお政と二役で演じる浪人の妻が絡むほか、南町の岡っ引きの閻魔の伊蔵らが登場する[1]


2003年10月に、『西郷輝彦芸能生活40周年記念公演』の第一部として 『江戸を斬る~思い出に咲いた恋~』が明治座で上演[2]。脚本・池田政行。おゆき役は三原じゅん子。次郎吉は登場せず、設定は第4部以降を踏襲しているが魚政が登場しない。

主なあらすじは、江戸の人気者「大工の金公」の正体は北町奉行・遠山金四郎。江戸の町を凶賊・「十六夜組」が暗躍し、一家皆殺しの残忍な手口から人々を恐怖に陥れる。探索を始めた金四郎の前に現れたのは、十年前に別れた恋人・おのぶだった。驚く金四郎、おのぶと十六夜組の繋がりとは…?というもの。

脚注[編集]

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外部リンク[編集]

関連項目[編集]

江戸を斬る > 江戸を斬る (西郷輝彦)