AOL

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AOL Inc.
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種類 公開会社
市場情報
NYSE AOL
本店所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニューヨーク州ニューヨーク市
業種 情報・通信業
代表者 Tim Armstrong (CEO会長)
外部リンク www.aol.com
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AOL(エーオーエル)は、アメリカ合衆国の大手インターネットサービス会社、あるいは同社がアメリカを中心に世界各国で提供するインターネット接続サービスポータルサイトの名称である。

概要[編集]

1985年Quantum Computer Serviceとしてパソコン通信サービスを開始し、1989年MacintoshにおいてGUIを用いた専用ソフトで接続する「America Online」サービスが開始された。

独自の接続ソフトにより、発展途上国や僻地でもアナログ電話回線とモデムがあれば、ほとんどの地域で使用可能なため、僻地や途上国など使用可能地域が非常に広いのが特徴。同社の顧客は約3,000万人で、世界最大のインターネット接続サービスである。

接続ソフト「AOL Dialer(日本ではAOL接続ソフトとして提供)」とAOL Instant Messengerを提供しており、スクリーンネームと呼ばれる、任意で決められるユーザー名を使用してAOL独自のコンテンツを使用したり、AOL会員同士とのコミュニケーションなどができる。

1997年9月CompuServe[1]1998年ネットスケープコミュニケーションズを買収[2]。また、2000年タイム・ワーナータイム (雑誌)CNNワーナー・ブラザーズ等を傘下に持つ)を買収し、世界最大の複合企業体になった。しかしITバブル崩壊によってAOL単体での業績が悪化すると同グループ内での影響力を失い、2002年以降はタイム・ワーナーの一部門として位置づけられるようになった。「世紀の結婚」などと言われたタイム・ワーナーとの合併であったが、新興勢力の台頭の中で業績は伸び悩み、2009年12月9日にタイム・ワーナーと正式に合併を解消、独立企業として再出発した[3]

日本での事業[編集]

1997年から日本でISP事業を開始[4]2006年時点、日本の顧客数は推定40万人(非公開)。 当時、「オンラインサインアップ」・「AOL接続ソフト」などが収録されたCD-ROMを頒布、あるいはパソコン雑誌の付録CD-ROMに収載する方法で会員を増やした。

2001年には最大手の携帯電話会社であるNTTドコモが資本参画し、「DoCoMo AOL」となるが、2年半後に提携解消し、DoCoMo AOLは2004年7月にADSL回線の電気通信事業者であるイー・アクセス(現・ソフトバンク)に買収され、日本におけるAOL事業はイー・アクセスに譲渡された。 その後、メールサービスなどのコンテンツ部門・AOLジャパンのサイトの運営をAOL ASIAへ移行し、イー・アクセスは接続事業者としてAOL契約のアクセスラインのみ提供する形となった。

なお、イー・アクセス時代までのメールアドレスのドメインは、aol.comであったが、現在取得出来るドメイン名ははaol.jpとなっている(米国サイトでaol.comは取得可能)。日本通信が提供するConnectMailは、AOLのメールアドレスに対応しているが、対応しているのはaol.comのみで、aol.jpは現在提供不可としている。

日本における沿革[編集]

  • 1996年 - 三井物産日本経済新聞社、America Online, Inc.により日本法人AOLジャパン株式会社を設立。
  • 1997年4月15日 - 日本におけるAOL 日本語版サービスを開始。
  • 2001年 2月 - NTTドコモが資本参加し、株式会社ドコモ・エーオーエルに社名変更。
  • 2001年 6月 - NTTドコモのiモードサービスと提携する、AOLi(Webメールサービス)を開始。
  • 2003年12月 - NTTドコモが資本撤退。米AOLの100%子会社化に伴い再びAOLジャパンに社名を戻す。
  • 2004年 7月 - イー・アクセス株式会社(現・ソフトバンク株式会社)に営業譲渡。
  • 2004年 8月 - AOLiサービス終了
  • 2006年12月1日 - アドネットワーク専業としてアドバタイジングドットコム・ジャパン(現AOLプラットフォームズ・ジャパン)を三井物産と米アドバタイジング・ドット・コム社(後の米AOLアドバタイジング社)により設立。
  • 2009年 2月 - ポータル事業を分割し、AOL ASIA(香港)へ移管。インターネット接続事業は引き続きイー・アクセスが運営。
  • 2015年 - アドネットワーク部門の日本法人、アドバタイジングドットコム・ジャパンの社名を「AOLプラットフォームズ・ジャパン」に変更。昨年実施の同部門におけるソリューション群統合ブランド「AOL Platforms」新発足に合わせたもの。
  • 2016年 9月 - アドネットワーク部門であるAOLプラットフォームズの日本事業を完全支配下に置くことを検討している旨を公表、AOLグループ側が完全買収へ向け日本側の合弁相手・三井物産と交渉開始。

AOL接続ソフト[編集]

AOLではダイヤルアップ接続を行う為に、専用のソフトウェア「AOL Dialer」が存在し、日本では「AOL接続ソフト」あるいは「AOLダイヤラー」として提供されていた。

Windows

  • 3.0i 3.1上で動作する。
  • 4.0 95に対応。
  • 5.0
  • 6.0
  • 6.0XP 6.0をXPに対応させるよう開発された。
  • 7.0 事実上の最新バージョン。
  • 8.0 ベータ版として制作、一部のメンバーに配布された。2006年3月まで公式版としての配布は無かった。

Macintosh(〜OS 9

  • 3.0
  • 4.0
  • 5.0

MacintoshOS X 〜)

  • 「5.0 for Mac OS X」 OS 9上で動作する5.0とは異なる。
  • 「AOL for Mac OS X」 OS 10.4以降には対応していない。

2006年3月現在、OS Xで動作するソフトウェアは、新規のメンバーへの配布を行っていない。

Linspireにより、「AOL Dialer for Linux」の提供も行われている。 このソフトウェアは、Linux上でAOLのAPへのダイヤルアップでの接続を実現するものである。

2007年、日本では「AOL接続ソフト」の配布を中止、手続きのほとんどがコールセンターで行なわれる様になった。後にダイアルアップ接続用「AOLダイアラー」の配布も中止された。

現在AOL Japanポータルサイトでは「AOLインスタントメッセンジャー」、「AOLツールバー」等のダウンロードが可能である。

脚注[編集]

  1. ^ 速報:CompuServe、長距離電話会社に買収、コンテンツはAOLへ転売”. PC Watch (1997年9月9日). 2012年8月30日閲覧。
  2. ^ AOL、Netscapeを42億ドルで買収。Sunと業務提携”. PC Watch (1998年11月25日). 2012年8月31日閲覧。
  3. ^ 松尾理也 「AOL、タイムワーナーから分離・独立 変貌ネットに元"覇者"船出」 『産経新聞』 2009年12月10日付朝刊、東京本社発行15版、8面。
  4. ^ オンラインサービス「AOL」が4月から日本で正式サービス開始”. INTERNET Watch (1997年3月25日). 2012年9月3日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]